『凶拳』と歩むヒーローアカデミア   作:こうが

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明けましておめでとうございます!(超遅め)

リアルが忙しく遅れました。申し訳ありません!それと評価やお気に入り登録ホントにありがとうございます!

ぐたぐたしていたらすいません…それでは!どうぞ!!


自分のことは自分が一番よく知っている

ビルの最上階にあるハリボテの核兵器の前で柔軟体操をしながら葉隠さんに声を掛ける。

 

「それじゃお互いの個性について確認…って葉隠さんは必要なさそうかな?」

「ひどっ!?どういうのか聞くだけ聞いてよぉ~」

 

透明で見えないけど多分щ(´Д`щ)カモ-ンってやってるんだと思う。個性については、姿を見ただけでだいたいわかるけど彼女のノリに合わせて聞いてみる。

 

「えっと、葉隠さんの個性って何?」

「よくぞ聞いてくれました!私の個性は『透明化』だよ!まぁ簡単に言えば透明人間だね!」

「あ、うん。だよね」

『まぁ、十中八九そうであろうな』

 

脳内で書文先生が相槌をうつ。聞いてもらえて満足したのか、今度は僕の個性について葉隠さんが聞いてくる。

 

「じゃあ、赤龍くんの個性は?」

「僕の個性は『武人憑依』だよ」

「ぶじん?ひょうい?どゆこと?」

 

見えないけど多分首を傾げている以下略。そりゃ言われただけじゃわかんないよな。

 

「簡単にいうと僕の体に宿っている武人さんに力を借りるってこと」

「へー!すごーい!例えばどんな感じに?」

「えーと、僕の意識を残して肉体の力だけを借りたり…勿論だけど意識を丸ごと武人さんに譲ったりとかかな」

「なるほどぉ~なら把握テストの時のパワーも納得かな!」

 

お互いに情報交換を終えると、無線機から暑苦し…もとい快活な声が聞こえてくる。

 

『そろそろ開始の時間だが、どちらのチームも準備はいいかい!?』

「よっし!赤龍くん!私ちょっと本気出すわ」

「う、うん…」

『それは、大丈夫なのか?拳人』

(触らぬ神に祟りなしってやつですよ)

 

葉隠さんがそう言って、手袋とブーツを外した。それを見て少し複雑な気分になる(書文先生ですらも多少動揺してる)。だってそれ透明人間としては正しいけど女の子としては…倫理的にヤバイ気がする。

 

『では、戦闘訓練開始だ!!!!』

 

オールマイトの合図によって戦闘訓練が始まる。

 

 

 

 

 

 

 

 

それと同時に僕の体に悪寒が走った。

 

『来るぞ!!!』

「っ!!葉隠さん!!!」

「きゅ、急にどうし」

「飛んで!!」

「え?」

「いいから!!」

 

脳内で、書文先生の声が響いたことによってその悪寒が気のせいでないことを確信する。そして、横にいる葉隠さんに向かって叫ぶ。動揺しながらも僕の言葉に従ってくれたのだろう。お陰で…

 

「こ、氷!?寒っ!!!」

「なるほどね、そういう感じか」

 

部屋全体を覆っている氷結に、二人が捕まらずに済んだ。にしても…さすが推薦入学者、この様子だとビル全体が凍らされているな。

 

「一人はこっちに、もう一人はまだ入り口付近にいる」

「え、なんでわかるの?」

「僕は人から発される『気』を感じとることができる。それで二人の位置を把握したんだ。一応言っておくと個性ではないからね」

「ほぇ~個性じゃないのにすごい!てか、寒い!」

 

ガクガクと擬音を声に出しながら葉隠さんが震えている(見えないけど多分そう)。

 

「よし、ここからは役割を分担しよう。僕は二人を応戦する、そんで葉隠さんは核兵器の守護についてくれ。君ならいざというときに奇襲を仕掛けられるからね」

「了解っ!でも、一人で大丈夫?」

「心配は無用だよ!」

 

そう言って僕は、二人のいる方向に向かって走り始めた。すると書文先生が語りかけてくる。

 

『どれ…修行の成果を見せてみろ。我が弟子よ』

「はい、見ててください。書文先生!」

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

一方、モニタールームでは

 

 

目の前に映し出された光景にクラス全員が驚きを隠せないでいた。そこにオールマイトが解説を加える。

 

「仲間を巻き込まずに核兵器にもダメージを与えず、尚且つ敵も弱体化させてしまおうということかな?」

「ビル全体氷で固めるって、最強じゃねぇか!!」

「でも見てみて!赤龍、無事だよ!」

「なんでこのクラスって、爆豪とかあいつらといい才能マンばっかりいるんだよ…少し泣けてきたわ」

 

芦戸の言葉に対して上鳴はそんなことを呟いている。するとモニターには赤龍が轟と対面しているのが見えた。

 

『お前、さっきの読んでたのか?』

『うーん、まぁ間違ってはないかな』

 

赤龍が答え終わる頃には轟が右手を構え、臨戦態勢へと移行していた。

 

『悪いが、今度こそ終わらせてもらう』

『こっちも反撃といかせてもらうね』

 

それに答えるように赤龍も拳を握る。画面越しでも伝わってくるほどの緊張感が部屋支配していた。

 

やがて、放たれた氷を合図に二人の一騎打ちが始まった。

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

ー轟視点ー

 

 

「っ!」

 

足を前に一歩踏み込んで氷の柱を放つ。

 

(あいつの個性、詳しいことはわからねぇが増強型だろう。ならこれが最善だな)

 

実際に赤龍は俺との距離を走りながら縮めてきている。つまり近接が主体ということ、なら間合いに入らせなければいい。

 

「厄介だなぁ!それ!」

 

そう思っていた俺の考えは甘かった。あいつはぼやきながらも氷の柱をかわしたのだ。

 

「まだ、終わらねぇぞ」

 

間髪いれずに先ほどよりも範囲が広めの氷を出す。それを赤龍は真正面から拳で砕いた。

 

「かわせないなら、正面突破だ!!」

「っ…これ以上は近づけさせねぇ」

 

一歩後ずさりながらもう一度氷を放つ。

 

「よっ!」

 

咄嗟のことにも関わらず、それにすらもあいつは対応してくる。ならばと、連続で無数の氷を足場に向け放つ。

 

(これなら…)

 

「確かに強い。でも、言われたことない?個性に頼りすぎて挙動が大雑把になってるって!」

「っ!!うるせぇ!!!」

 

赤龍の言葉を聞き、自分でも何故か分からないが感情のコントロールが一瞬効かなくなる。無意識に最大に近いほどの氷を放ってしまう。

 

「陰に機を見出し、陽に活路を開く!はぁ!!!」

「な…」

 

それすらも赤龍は、掛け声と共に拳で粉砕した。粉々となった氷の中を駆け抜け赤龍が俺との距離を詰める。

 

「一言言い忘れてたよ」

「がはっ!」

 

腹部に衝撃が走ると、体に力が入らなくなる。それによって瞼が閉じていく中、ある言葉が俺の耳に入ってきた。

 

「君、まだ本気じゃないだろ?」

「どう…いう…」

 

そこで、俺の意識は途絶えたのだった。

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

轟くんを倒した僕はすぐに入り口付近へと移動し、障子くんを確保テープで捕まえた。結果敵チームである僕らの勝利で訓練は終了した。

 

講評では八百万さんに「正面突破にも程がある」等々の厳しい意見を言われました(的確すぎて怖くなった(泣))。

 

それでもよかった部分もあったようで、葉隠さんはずっと僕のことを称賛してくれて、切島くんをはじめとした面々からも「推薦入学者を圧倒するなんてすごい!!」と絶賛された。

 

そのあとも、特になんの問題もなく一回目のヒーロー基礎学の授業は幕を閉じたのだった。

 

 

 

 

そして放課後

 

皆、それぞれが今日のことを振り返っている中で僕は切島くん、芦戸さん、葉隠さんと話をしていた。

 

「いやーみんなすごかったな!俺は最初の緑谷と爆豪のも結構燃えたぜ!」

「確かに、あの二人の戦闘はすごかったよね!」

「私は赤龍くんの味方だからね」

「なんで、ちょっと憐れんでるの?って二人とも、噂をすれば緑谷くんが来たよー」

 

入り口からひょこっと顔を出した緑谷くんを指差しながらいうと、二人は相変わらずのテンションで彼のもとへと駆けていった。僕や葉隠さんもそれに続く。

 

「何、喋ってっか分かんなかったけど熱かったぜ、お前!」

「よく避けたよー!」

「一戦目であんなのやられたから俺らも力入っちまったよ!」

 

一斉に皆から話しかけられ、それに対し緑谷くんはオロオロとしており、同時に自己紹介もされたためか終始狼狽していた。僕もタイミングを見計らって緑谷くんに話掛ける。

 

「ナイスファイトだったね。緑谷くん」

「あ、ありがとう。えと、赤龍くんだよね?」

「そう、話すのは初めてだね。これからよろしく」

「こ、こちらこそ」

 

お互いに握手を交わす。すると横からほんわか少女…もとい麗日さんが心配そうに駆け寄ってきた。

 

「デクくん、怪我は?治してもらえなかったの!?」

「あ、えと、いや。これは僕の体力がアレだからで……。あの麗日さん……それより、かっちゃんは?」 

「ああ、みんな止めたんだけど、さっき黙って帰っちゃったよ」

「……そうなんだ。ありがとう!」 

 

礼をの述べると緑谷くんは、身を翻して走り出してしまった。

 

「どうしたんだろ?出久くん」

「爆豪くんを追いかけたんだと思うよ。多分まだいるだろうし見えるんじゃないかな?」

 

僕がそう言って窓の方を指差す方向には、爆豪くんと緑谷くんがなにかを話しているようだった。

 

「何、話してるのかな?」

「戦闘訓練のことじゃないか?」

「幼なじみみたいだからな。お互いになんか思ったことでもあったんじゃね?」

 

 

二人が話していると突然オールマイトも登場し、クラスの面々はさらに首を傾げていた。緑谷くんと爆豪くん、それにオールマイトでどんなことを話していたんだろう?

 

「あ、僕そろそろ帰るよ」

「ん?なんか用事あったり?」

「友達と一緒に帰る約束してたから、お先に失礼するね」

「おい、まさかあのB組の女子じゃないだろうな?」

「……………」

「黙りやがった!こいつ黒だぞ!上鳴!!」

「それじゃ、また明日ーー!!」

「おう!また明日な!」

「お疲れさまぁ~」

「またね!」

『待てやこらぁ!!』

 

上鳴くんと峰田くんの怨念を振り切って、皆に返事を返しながら教室を出ていく。一応、待ち合わせ場所は駅だけど、念のためB組の教室を覗いておく。

 

「B組にはもういないみたいだ」

『先に行って待っているのだろう。ほれ急げ』

「そうですね、急ぎましょう」

 

急いで階段を下りながら書文先生共に今日のことを、話し合いながら歩いていく。

 

『あの小娘の言っていたことにも一理あると言ったところだな』

「他人からだと見え方が違うんでしょうね」

 

脳内でそんな会話をしていると、後ろから声をかけられる。

 

「赤龍、ちょっといいか?」

「はい?って轟くん?どうしたの?」

 

声の主は轟くんだった。彼は神妙な面持ちで僕に質問を投げ掛けてくる。

 

「なぁ、あの時の言葉…あれはどういう意味だったんだ?」

「言葉のままの意味だよ」

「……………」

「僕が君と一騎打ちをして思ったことを言った。ただそれだけだよ」

「…そうか、急いでるんだったよな。邪魔して悪かった」

「構わないよ、それじゃあね」

 

轟くんの質問に端的に答えてまた歩きだすと、感心するような声が脳内に響く。

 

『ふ、そういうことも言えるようになったか。儂は嬉しく思うぞ』

「『あの時』の僕みたいに、他の誰かがなってほしくないですから…」

『そうか、にしても収穫であったな。弟子の成長を見れた。今日はそれでよしとしよう』

「えと、ありがとうございます」

 

書文先生の発言に気恥ずかしくりながらも、待ち合わせ場所の駅のある方向へと足を向けた。




そういえば、アサシン先生来ましたね。まだ僕の所には来てくれてませんが…

さてと!そろそろ、書文先生を暴れさせましょうか!!
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