『凶拳』と歩むヒーローアカデミア   作:こうが

8 / 9
本当誰だよ!更新頻度あげるとか言ったやつ!!

すいません、僕です。許してください。なんでもしますから!!

てか、本当にごめんなさい。マジ、内容迷走してました。これで良いんだろうかって悩み続けてたらめっちゃ日にちたってて…もうほんとごめんなさい。(なんか、毎回謝ってる気がする)

そんな作者の作品が総合評価1000越え………本当泣きそう( ;∀;)皆様に感謝です、本当ありがとうこざいます!!

さて、それでは本編です。


過去は常に自分と共に

「ちっ……あーくそ。ムカつくなぁ……何なんだよ?こちとら、オールマイトを殺しに来てるんだよ。本音を言えばさ、お前なんか、お呼びじゃないんだっての」

「死柄木弔、落ち着いてください。相手のペースに飲まれてはいけません」

 

 苛立ちを募らせる死柄木を黒霧が宥めている所を見て、書文先生が目を細めながらため息をつく。

 

「生憎、儂は空気を読むのが昔から苦手でな。お主ら小悪党共の都合など知ったことではない」

「あーホントにムカつくな……お前。でも、いいや……どうせ、お前もう死ぬから」

 

 その言葉が言い終わるのとほぼ同時に、死柄木が一瞬でこちらに移動してきた。

 

「油断し過ぎてたなぁ?ははは……調子に乗るから悪いんだよ!」

『確かに速い、でも僕が目で追えている時点(・・・・・・・・・)で書文先生の相手じゃないよ』

 

 顔を掴もうとしたのだろう。しかし、それはただの空振りに終わる。何故なら、そこにはもう誰もいないのだから。

 

「なっ!?」

「ふん、二流……いや三流だな。口数が多い上に、動きにも無駄が多い。殺気も駄々漏れとはな」

「っ!!脳無っ!!!」

 

 即座に背後に回ったことに驚いた死柄木は、脳無に指示を出す。

 

「!!」

 

 先ほどまでは書文先生が気を空間に満たして、動きを止めていたが、今は注意が他にいっているため拘束が解かれる。足枷がなくなった脳無は、さっきの死柄木とは比にならない速度で腕を振りかぶりながら此方へ接近してくる。

 

「シッ!」

 

拳と拳がぶつかり、異常なほどの衝撃が風圧を伴って周りに広がる。それを見た、死柄木は余裕そうに笑いながら呟いた。

 

「驚いた、脳無と正面から撃ち合えるのか。確かに強いみたいだけど残念だったな?脳無には、ショック吸収の個性がある。どんなに強い力で殴ろうがダメージは0さ」

 

「そうか」

 

即座に体を反転させると同時に距離を詰め踏み込む。地が震えたことにより態勢を崩した脳無の右腕目掛けて、書文先生が拳を突き出すと、黒い腕が宙を舞った。

 

しかし、吹っ飛ばされた腕が急激なスピードで再生されていく。

 

『もとに戻った?てことはこいつ、個性を複数持ってるのか?』

「ふむ、これでもだめか」

「当たり前だろ?そう簡単に倒せるわけないさ。こいつは対平和の象徴用に作られたサンドバッグ人形だぜ?あいつ(・・・)の言ってた通りちょっとはやるみたいだけど、そんなんじゃこいつには勝てないのさ」

 

強みを見せつけられたことで、気分がよくなったのか勝ち誇ったように笑いながら死柄木が呟く。

 

「呵呵呵、まだ勝ちを確信するには早すぎるのではないかな?」

「どういう意味……はっ?」

「な!?き、消えた!?」

 

書文先生は自らの姿をその場から消失させる。これこそ、『圏境』という書文先生が得意とする体術の一つだ。

 

「今度はなんだよ!?」

「まさか、透明化?いや、気配すら感じない?これは一体……」

「ちっ!脳無、早く探し出せ!!」

 

苛立った死柄木が、脳無に指示を出すがそれは言ってしまえば無意味なこと。この『圏境』というのは本来気を巡らせることで周囲の状況を把握するものだったらしいが、書文先生はこれを極め完全な体術によって気を支配することで、世界と一体化(・・・・・・)し存在を消失させるのだ。つまり、こうなった書文先生は一切認識することはできない。

 

(さて)

 

『圏境』を使って、奴等から視認されなくなった書文先生が、攻撃対象を見つけられずに混乱している脳無の正面へとゆっくりと歩み寄る。

 

(確か、こやつの個性はショック吸収とか言っておったな?)

『ええ、どうやらあいつらの切り札、つまりオールマイト対策どんな攻撃にも耐えうるってのがやつなんでしょうね』

(ほぉ、どんな攻撃にも……か)

『ちょっ、ま、まさか!?書文先生!?』

(何、心配するな、不意討ちでなければ死にはしない。それに抑えはするとも、まぁ抑えきれるかは分からんが)

 

そう言って不敵に笑う書文先生。そのまま、『圏境』を解かずに拳を握り、構えた。一歩踏み出す前に、先生はポツリと呟く。

 

では一撃、馳走してやるとするか(・・・・・・・・・・・・)

 

言葉が言い終わり、一歩を踏み出す。『圏境』は解け、脳無に姿を視認される。だけど、もう遅い。

 

「っ!?脳無!!」

「!?!?!?!?」

「我が八極に无二打!!」

 

死柄木の警告を聞き、咄嗟に両手で身を守りながら、後退する脳無。しかし、爆音と共に放たれた踏み込みが地面を震わせ、脳無をその場に留める。

 

次に、防御のために置かれた両手が左拳によって弾き飛ばされる。よって脳無はなんの守りもない、がら空き状態になった。

 

残心は解かれ、標的目掛けてもう一度地面を揺るがす程の踏み込みが放たれる。同時に腰を捻り、気が高められた右拳が脳無の腹へと突き出された。

 

 

「七孔噴血、撒き死ねぃ!!!!」

 

 

爆音と、とてつもない衝撃が辺りを包み込む。

 

書文先生から一撃をもろに食らった脳無の体は浮き上がって一直線に飛んでいき、木々を薙ぎ倒しいく。やがて、脳無の姿が見えてきたが、体をピクリとも動かさず白目を向きながら倒れていた。

 

「おい、黒霧どういうことだよ?打撃は効かないはずだろ?しかも、平和の象徴対策のために調整もされてんだろ?なのに、なんで、たった一発であの最高傑作の脳無がやられてんだよ?」

「ま、まさか、こんなことが……」

 

目の前の光景にただ、疑問しか沸き上がってこないのか質問を繰り返す死柄木と圧倒され唖然としてしまった黒霧。

 

「儂に勝てん時点で、あの男を倒すことなど不可能だぞ?」

「ホントになんなんだよ、お前はぁぁ!?この、チートが!!!ムカつくなぁ、ムカつくなぁ!!?何より、ムカつくのはあいつ(・・・)が言ってたことが本当だったってことだ!!」

 

苛立ちが、頂点に達したのか凄い形相で死柄木がこちらを見ている。

 

(拳人、頃合いのようだ。あとはお主に任せるぞ)

『了解です、ありがとうございました。書文先生』

 

意識が先生から、僕へと戻される。

 

「諦めるんだ、敵連合。もうお前たちに勝ち目はない!」

「くそぉぉぉ!!!死ねよ!!!糞ガキがぁぁぁ!!」

「死柄木弔、自棄になっては!」

 

自棄になった死柄木がこちらに迫って来る。そんな奴の目を真っ直ぐと見据えを、僕は一言呟いた。

 

「言ったはずだよ?勝ち目はないってね」

 

ズドンッ!!

 

同時に、銃声が響き渡った。そして、死柄木が僕に向けた右手は銃弾によって撃ち抜かれていた。同時に、とてつもない気を入り口の方から感じて振り返る。

 

「すまなかった…生徒達よ。遅くなってしまったね、怖い思いもさせてしまった。全く己に腹が立つ!後輩らがどれだけ頑張ったか!!しかし、だからこそ胸を張って言わねばならない!!もう大丈夫!私達が来た!!」

「遅くなってごめんね。すぐ動けるものを集めてきた」

「1-Aクラス委員長、飯田天哉!!ただいま戻りました!!!」

 

No.1ヒーローオールマイト、それだけではなく後ろには、雄英に勤めているプロヒーロー達が立っていた。

 

「引き上げましょう、この状況は不味い!」

「ちっ!くそがっ!」

「そうはさせん!!」

 

逃がさまいと、オールマイトが即座にこちらへと移動してくる。しかし、手を伸ばしたときには死柄木の体は黒霧のワープゲートに包まれ消え始めていた。

 

「逃がす訳には!!」

「今回は、失敗だったけど……今度は殺してやるぞ!!平和の象徴、オールマイトぉ!!!」

 

そして、奴の視線は今度は僕に向けられた。

 

「お前さえ……お前さえ、いなければ!!こんなことにはならなかったんだ!!あいつ(・・・)の大事な人だかなんだか知らないが!!今度は必ず殺してやるぞ!!」

 

追撃を狙おうとした瞬間、その言葉を最後に死柄木達は姿を消したのだった。緊張の糸が途切れて、体が一気に重くなり膝をつきそうになるがなんとか踏みとどまる。

 

「うっ……」

『拳人!すまぬな。お主の体に無茶をさせ過ぎた』

「心配ないです、僕の鍛練が足りてないだけですから。それより、あの脳無ってやつ殺してませんよね?」

『ああ、急所は外した。途中で姿も見せたことによって完全なる不意討ちでもなかったからな。まぁ、それでも少しの間起きることはないだろうが』

「そうですか、さすがですね。書文先生」

『なに、弟子のためだ。きにするな』

 

書文先生の呼び掛けに答えていると、オールマイトがこちらに歩み寄ってきた。

 

「赤龍少年、緑谷少年や上にいた皆から事情は聞いたよ。すまなかった……私が遅くなってしまったばっかりに」

「そ、そんな、やめてください、オールマイト!!僕は自分が正しいと思ったことをしただけですから。それに、こうやってしっかりと駆けつけてくれたじゃないですか」

「それでもだよ、ありがとう、赤龍少年。ここからは任せてくれ。あとは私とプロヒーロー達がどうにかするからね!」

「了解です!」

「あ、それともうひとつ言い忘れていたよ!」

 

そのまま、背を向けて走り出そうとするとオールマイトに止められた。すると、No.1ヒーローは相変わらずの笑顔を向けて僕に言った。

 

「皆を、守ってくれてありがとうな!赤龍少年!」

「っ…!は、はい!!」

『ふっ、こういう面では見習わなくてはならなそうだな』

 

その言葉を聞いて、涙が溢れそうになるのを抑えながら振り向いて、皆のいる入り口の方へと向かった。

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

「17…18…19…20人…よかった、全員無事のようだね」

 

死柄木達がUSJから、姿を消してからしばらくすると警察が到着し、現場確認を開始した。どうやら、クラスの半数以上のメンバーが様々な場所へ散り散りにされ、そこで敵と戦闘が起こったらしいが、皆無事だった。

 

「赤龍、大丈夫だったか!?緑谷から聞いたけど、とんでもねぇやつと戦ったんだろ?怪我とかしてないか!?」

「う、うん、大丈夫だよ。心配してくれてありがとうね、切島くんも大丈夫だった?」

「ああ、ちっとばっか数に押されそうになったが爆豪と協力して一網打尽にしてやったぜ!」

「そうなんだ、さすがだね」

「お前もな!」

 

お互いの拳を軽くぶつける。なんだかんだで、切島くんとは一番仲が良い気がするな。すると、横から刺すような視線を感じたので、そちらがわに首を向ける。

 

「えっと、爆豪くん。どうしたの?」

「ちっ」

「えっ?ちょっ!?」

 

何?なんで僕舌打ちされたの!?なんか、すごいくるものがあったんだけど(´・ω・`)。僕が軽く凹んでいると、一人の刑事さんがA組の皆の前へと歩み寄ってきた。

 

「とりあえず、生徒らには一度教室へ戻ってもらうとしよう。すぐに、事情聴衆っていうわけにもいけないからな」

「その、刑事さん。相澤先生は……」

「それに13号先生も……」

 

蛙吹さんと麗日さんが、刑事さんに先生達の安否を訪ねる。それを聞いて、悔やむ。相澤先生に関しては僕がもっと早く駆けつけていれば助けられたのでないかと、しょうがないことなのかもしれないけど思ってしまう。刑事さんは携帯を取り出し、スマホの通話をスピーカーにして全員に内容が行き渡るようにした。

 

『二人とも命に別状はありません。ただ、イレイザーは両腕粉砕骨折と顔面骨折……幸い脳系の損傷はなかったです。ただ目には後遺症が残る可能性があります。13号の方は背中から上腕にかけての裂傷が酷いらしいがそれ以外に目立った外傷はないです』

「だそうだ……」

「ケロッ……」

 

刑事さんからの話を聞いて、蛙吹さんが悲しげな声を漏らした。やがて、僕たちA組一同は警察や教師陣に守られながら雄英へと戻った。

 

 

 

 

 

 

 

「ねぇ、赤龍くん」

「ん?どうしたの、緑谷くん?」

 

皆で教室へと向かっている途中、横にいた緑谷くんに声を掛けられた。その顔にはどこか元気がない。

 

「あの時はありがとう。本当に助かったよ」

「いいんだよ、それよりも皆無事でよかった」

「赤龍くんもね。正直、すごく心配だったからさ」

「しっかりと約束は守れたかな?」

「うん、本当によかった」

 

少し、二人の間で沈黙が生まれると緑谷くんがポツリと呟いた。

 

「何も……出来なかったな」

「そんなことないと思うよ?」

「え?」

 

緑谷くんの言葉を聞いた僕は反射的に、否定した。だって、僕は見ていたのだ。

 

「緑谷くんは、敵に襲われそうになっていた蛙吹さんを守ろうと、手を伸ばしていたじゃないか」

「手を……」

「うん、そういうのは大事だと思うな。理屈とか恐怖とか感じる前に、そうやって手を伸ばせるって」

「そう、かな?」

「そうだよ。だから、何も出来なかったなんて言っちゃ駄目さ。なんであれ、君は守りたいものに手を伸ばしたんだから」

「赤龍くん……ありがとう」

「礼をいわれるようなことじゃないよ」

「ううん、そんなことないよ。よし!僕ももっと頑張らなくちゃ!」

 

そう言って、緑谷くんは自分の頬を叩いて強く拳を握りしめていた。その姿が、僕にはとても眩しいものに感じた。

 

(あの時の僕も……こうだったらな…)

『馬鹿者、他人と自分を比べるでない』

(す、すいません)

『確かに、過去は変えられん。ならば、その過去を背負いながら今を変えていけば良いだろう?』

(はい、本当にいつもありがとうございます。書文先生)

 

脳内で、書文先生にお礼する。そうだ、どんなに悔やんでいたって過去は変わらない。なら、僕はこの過去を常に背負って、今を歩んでいこう。

 

「負けないよ、緑谷くん」

「僕もだよ、赤龍くん」

「なんだよ!二人とも熱いじゃねぇか!!俺も混ぜてくれよ!」

「切島ーうるさいよぉー」

「男の因縁って感じやね!」

 

クラスの皆が僕らの会話に参戦してくる。皆気がよくて、ホントにいい人達ばかりだ。守れて本当によかった。それにしても……

 

(書文先生)

『なんだ?』

(奴等が言ってたあいつ(・・・)って結局誰のことだったんでしょうか?)

『わからん、まぁ、なんであれ今は情報が少ない。無理な詮索は避けるとしよう』

(………そうですね)

 

多少、渋りながらも僕は書文先生の言葉に頷いた。

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

~とあるどこかの酒場~

 

 

「脳無が、やられた……右腕も撃たれた。手下共は瞬殺だ……子供も、全員強かった……それに、最後に見ただけだけど…分かる…あの動き…平和の象徴は健在だった…!!何もかもが話が違うぞ先生…」

 

『違わないよ、ただ見通しが甘かった。そして、舐めすぎたというのもあるね。で、脳無は回収できたのかい?』

 

「すみません、回収を試みたのですが……その暇がないほどに追い詰められました……」

 

『で!?で!?弔くん、どうだったの、あの子は!?強かった?』

 

「ああ……ああ!!うんざりするほどにな!!なんなんだよ!!あいつは!!おい、先生!脳無はオールマイト並みのパワーにしたんだよな!?」

 

『ああ、そのとおりだよ』

 

「あの野郎、その脳無を一撃で沈めやがった!!しかも、俺じゃ触れることすら出来なかった!!くそっ!!くそっ!!あいつさえいなければ!!」

 

『あはは♪だから言ったんだよ~弔くんじゃ勝てないって~♪』

 

「うるせぇ!!くそ!ガキがぁ!!ガキぃ!!!」

 

『まぁ、悔やんでも仕方がない!今回だって決して無駄ではなかったはずだよ?精鋭を集めよう!じっくりと時間をかけて!』

 

『ん?てことは、先生!そろそろ~♪』

 

『ああ、君の出番も近い』

 

「正気かよ、先生?」

 

『ああ、もちろんだとも。我々は自由に動けない!だから、君のようなシンボルが必要なんだ。死柄木弔!!次こそは君という恐怖を世に知らしめろ!!』

 

『先生~私は~?』

 

『もちろん、君もね。楽しみにしているよ』

 

『うん!本当の本当に楽しみだよぉ~♪』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ねぇ~♪拳ちゃん(・・・・)♪』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




タグ追加しないと(´ω`)

そろそろ焼き土下座しないと許してもらえない領域まで来てる気がする……。

指摘とかあったら言ってください。今回めっちゃ迷いながら書いたんでおかしなとことかいってもらえたら嬉しいです。ご期待に添えない展開だったりしたら、ごめんなさい。
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