『凶拳』と歩むヒーローアカデミア   作:こうが

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どうも、こんばんは!こうがです!

今回は戦闘シーンはありません!(なんか書いてて珍しいなって自分で思った(´ω`))

それと、また遅れました。もうそろそろ焼き土下座必要かなぁ………(泣)

って、そんなことより本編です!どうぞ( ゚д゚)ノ


重なる面影、来たる体育祭

先日に起きた、(ヴィラン)によるUSJ襲撃事件の次の日は臨時休校となった。理由はUSJ内の、修復と警察によるセキュリティ強化のためだそうだ。その日には、主犯の奴等とも対立したこともあり警察からの事情聴衆を受けた(正当防衛とはいえ、まだ生徒なのだからこれからはしないようにって口酸っぱく言われた(´・ω・`))。折角の休みだから、鍛練を重ねたかったのになぁ。

 

 

そして、雄英が臨時休校になった翌日の朝。

 

 

「あんたって奴は、また無茶したの!?」

「け、拳藤さん、耳元で怒鳴らないで!鼓膜が潰れちゃうから!」

『ふっ、朝から元気なものだ』

 

一緒に学校へと向かっている道中、僕は拳藤さんに説教を食らっていた。理由は単純、この前のUSJ事件のことについてだった。まぁ、怒鳴られているのは僕が口を滑らせて、首謀者連中と戦ったことを言ったのが悪かったんだけど……。

 

(元気なものだ……じゃないですよ!どうにかしてくださいよ、書文先生!)

『なぜ、儂がお主とこの娘の痴話喧嘩を止めねばならんのだ?』

(痴話喧嘩!?全然違うでしょ、これ!?そもそも、僕と拳藤さんはそういう関係じゃないし!!)

 

書文先生の発言に、ツッコミを入れているといつの間にか拳藤さんの顔が目の前まできていた。

 

「聞いてる!?」

「あ、は、はい!聞いてます!(か、顔が近い!)」

「入試の時もそうだったけどね。あんたは自分から危ないことに首突っ込もうとし過ぎだよ!もっと自分を大事にしなきゃ!」

「い、いや、でも、今回はしょうがなかったっていうか……」

「何?(ギロッ)」

「はい、すいませんでした。僕が悪かったです」

 

彼女の目の威圧に、やられて謝る。頭を下げると彼女は溜め息をつきながら、優しい声色で話しかけてくる。

 

「はぁ……まぁ反省してるし無事だったからいいかな」

「あ、ありがとうございま」

「でも、次はないからね!今度は、自分のことを優先するように!」

「はい、善処します」

『嘘をつけ、直す気などないであろうに』

 

書文先生のいう通り。多分、直せないとは思うけど善処はしよう。どうやら、心配させちゃったみたいだし。

 

そんなことを考えていると、拳藤さんが携帯に映し出された時間を見て慌てていた。

 

「あ、ヤバい!ゆっくり話し過ぎた!急ぐよ、拳人!」

 

手を掴まれて、引っ張られる。

 

「ちょ……ま」

 

言葉がそこで、止まる。何故なら、僕の手を掴んで引っぱり歩きだした拳藤さんの後ろ姿が……。

 

『ほら、遅れちゃうよ!急ごう、拳ちゃん!』

 

あの子(・・・)と似ていたからだ。

 

「……」

「拳人?どうしたの?」

「はっ……な、何でもないよ!?」

「そうか?じゃあ、急ごう!ホントに遅れる!」

「うん」

 

拳藤さんの言葉に頷いて、僕も歩き出す。

 

『拳人、大丈夫か?』

(はい、大丈夫ですよ)

 

そう心の中で答えたのは、良いものの学校に着くまでの間僕の手は終始震えていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「皆ーーー!!!朝のHRが始まるぞぉー!!席につきたまえーー!!」

「ついてるよ。ついてねーのはおめーだけだ」

 

皆に、相変わらずの雰囲気で指示を出した飯田くんを瀬呂くんがツッコミを入れる。そんな、いつも通りの和やかな雰囲気が教室に流れていると、教室のドアが開かれる。

 

「お早う……」

(えっ!?)

『ぬ?』

 

突然のことに、皆の動きが止まる。そこに現れたのは包帯ぐるぐる巻きのミイラ男だった。声と気から、察するに相澤先生なのは明白だ。

 

『相澤先生復帰早ぇぇぇぇぇぇぇぇ!?!?!?』

 

僕も含めクラスの皆は、かなり酷い損傷だと聞いており、まさかここまで復帰が早いとは予想していなかったからか、たまらず叫び出していた。

 

「先生!無事だったのですね!」

「ぶ、無事言うんかなぁアレ……」

「なんにせよ、よかったぁ」

『そうだな、正直危ういかと思ったがここまで早いとは』

 

さすがの書文先生も多少は驚いているようだ。まぁ、そりゃそうだ、だって僕が敵の所についた頃にはかなり深いダメージを負っていたから。

 

(まだ、動かない方がいいと思うけど……)

「俺の安否はどうでも良い。何より、まだお前らにとっての戦いは終わってねぇぞ」

『!?』

 

相澤先生の発言に皆が息を呑んだ。包帯の隙間から、覗かせる鋭い眼光と雰囲気がかなり重たい。まさか、まだ敵が……?

 

「雄英体育祭が、迫ってる!」

『クソ学校っぽいの来たぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!』

 

教室の針詰めた空気は、一変してクラス中から歓喜の叫び声が上がる。

 

(雄英体育祭……もう、そんな時期だったんだ!)

『たいいくさい?それは、なんだ?拳人?』

(えっ!?書文先生、前一緒にTVで見たでしょ!?)

 

この体育祭はただの体育祭じゃない。これは、今の日本において『かつてのオリンピック』の代わりを担うほどの重要なビッグイベントなのだ。そして、これは全国のトップヒーロー達がスカウトを目的に、目を向ける。

 

『ほう、かなり重要な祭事なのだな』

(そうですよ!かなりというかめちゃくちゃ重要です!)

「当然、名のあるヒーロー事務所に入った方が経験値も話題性も高くなる。時間は有限、プロに見込まれればその場で将来が拓けるわけだ。年に三回……計三回だけのチャンス。ヒーロー志すなら絶対に外せないイベントだ!」

 

相澤先生の覇気の籠った声色と発言に皆の目付きが、変わる。そう、これは自分の将来に繋がることだ。気合いを入れなくちゃいけない。

 

「なんだかんだで、テンション上がるな!な、赤龍!」

「だね、ここで目立てばプロにも見てもらえるし」

「そうだね~私も頑張るよぉー!」

「葉隠さんは……うん、頑張ろうね」

「赤龍くん?今、なんて言おうとしたの?」

「えっ?いや、別に何も?(透明だから、目立つの大変そうだなって思ってたとか言えない)」

「皆……頑張ろうね?体育祭」

『なんという、異様な気だ……このくらすは恐ろしいな』

 

突然、後ろから感じた異様な気に振り向くとそこには全然麗日な顔をしてない麗日さんがいた。

 

「どうしたの?全然麗日じゃないよ?麗日」

「もしかして、生「峰田くん、ちょっと口閉じようか?」ごふっ!?」

「ありがとう、赤龍ちゃん」

 

女性に対しての、プライバシーの無い発言をしようとした峰田くんにちょっと腹痛が起きる程度の拳を叩き込む。

 

「皆ぁ!!私頑張るぅ!!!!!」

「お、おー?」

「私!!頑張るぅ!!!!」

「オー!!って、大丈夫か!?キャラがふわふわしてんぞ!?」

 

なんであれ、皆体育祭に対し闘志を燃やしているようだった。もちろん、僕もだけどね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今日は、拳藤さんが同じクラスの友達に誘われたということで、今日はなんとなく一人で食堂にやって来た。

 

「なんか、ごめんね轟くん」

「いや……構わない」

 

とはいうものの、一人で食事を食べるというのは味気ない。なので、食堂に向かっている途中に会った轟くんと一緒に食事を済ませることになった。僕はうどん、轟くんは蕎麦。

 

「蕎麦、好きなんだね」

「ああ、うまいからな」

「……」

「……」

(改めて、話すと……全然、会話進まない)

『まぁ、それはどうすることもできぬが。ふむ、轟だったか?戦闘訓練の時にも思ったが、中々の気ではないか』

 

確かに、と胸の内で同意する。轟くんは強い。発されている気も他の皆とは比べ物にならないほどのものだ。

 

(だからこそ、なんで本気(・・)でやらないのかが気になるんだよな)

『うむ、こやつは意図的に力を抑え込んでいるようにも、感じるからな』

(ですよね、僕もそう思います)

「なぁ、赤龍」

「ん!?なに!?」

 

まさか、轟くんから話題を振ってくるとは思ってなかったので辺な声をあげてしまった。

 

「悪かった……突然話振って」

「い、いいよいいよ。それで、どうしたの?」

「ああ、お前、緑谷の個性のことについてなんか知ってることとかないか?」

「緑谷くんの個性?」

 

緑谷くんの個性について知ってることか。あるっちゃあるしなんとなくどういうものなのかも分かって来ているけど。確信がないし、なら言うべきじゃないか。

 

「いや、知ってることは特にないよ」

「そうか……悪い、変なこと聞いた」

「別いいよ。気にしないで」

 

意外に律儀なんだ……なんかもっと素っ気ない感じなのかと思ってたんだけど。

 

「にしても、体育祭気合い入るなぁ~轟くんはどう?」

「俺は……まぁ、やるだけやる」

「もし、一対一で戦う時がきたら、今度は本気でやろうね」

「……ああ」

 

そう、短く返事した時の轟くんの顔が僕にはとっても苦しそうに見えた。何か、悩んでいるのだろうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「何事だぁ!?」

「ん?なんか、外騒がしいけどどうしたの……ってなにこれ!?」

 

授業も、終わり放課後。入り口の方から聞こえた叫び声に反応し、僕も顔をそちらに向けるとA組の教室前の廊下が、生徒で埋め尽くされていた。

 

「な、なんでこんなに人が……」

「出れねーじゃん!何しに来たんだよ!?」

「敵情視察だろうが、雑魚。どけや、脳筋野郎」

「の、脳筋……野郎?てか、雑魚って!?」

「あはは、あれがかっちゃんのニュートラルだから……」

 

横から、緑谷くんに耳打ちされる。すごいな、あれでニュートラルって。てか、脳筋野郎って……。結構、傷つくなぁ(´・ω・`)

 

(自分の中では、かなり頭使って戦ってるつもりなんだけど)

『我が弟子を、脳筋呼ばわりとはいい度胸だな。小僧』

(しょ、書文先生!落ち着いて!僕は、気にしてませんから!)

『ぬ……拳人がそう言うのなら、よしとしよう』

 

変なところで、軽くキレた書文先生を宥めて視線をもう一度扉の方へ戻す。

 

「敵の襲撃耐えきった連中見ときてぇのかもしんねぇが、意味ねぇから、どけ、モブ共」

「知らない人の事を、モブ呼ばわりするのをやめないか!」

「そうだよ、爆豪くん!モブ呼ばわりはよくないって……あと出来れば脳筋ってあだ名は変えてほしいんだけど」

「何いってんだぁ!?てめぇは確実に脳筋だろうが!!」

(なんで、怒ってんの!?この人ぉぉぉ!?)

 

飯田くんに続くように、僕も近くにいたので注意する。しかし見事に逆ギレされた。僕の方が怒っていいとこだと思うんだけど?

 

「どんなもんかと、見に来てみれば随分偉そうなんだなぁ?ヒーロー科に在籍してるやつは、皆こんななのかい?」

「ああ!?」

「勘違いしないで、常に喧嘩腰なのはこの人だけだから」

 

誤解は生まないように、人混みを掻き分けながら現れた目にクマができている生徒にそう言う。

 

「てめぇはどの立場からいってんだ!?」

「お、おい!落ち着けって!爆豪!」

「はぁ、こういうの見ちゃうとちょっと幻滅するなぁ」

「……何が言いたいの?」

 

目の前に出てきた生徒に向かって、鋭い視線を向ける。確かに、爆豪くんが沸点低いのは認めるけど知りもしない人にクラスの仲間をそんな風に言われるのは腹が立った。

 

「普通科とか他の科って、ヒーロー科から落ちたから入ったやつ結構いるんだよ。知ってたか?体育祭のリザルトによっちゃヒーロー科編入も検討してくれるんだって……つまり、その逆も然りってことらしいよ」

 

言葉が途切れたと同時に、彼の目が僕の目を真っ直ぐ見据える。

 

「敵情視察?少なくとも普通科()は調子に乗ってっと足元ゴッソリ掬っちゃうぞって、宣戦布告しに来たつもりなんだよ」

「へぇ……いい気迫だ、面白いね」

『ほぉ……いい気迫だな、面白い』

 

その時、後ろにいた緑谷、飯田、麗日。三人の心の声がシンクロした。

 

『『『この人も、大胆不敵だな!!!』』』

 

そんな緊迫状態の中、更に後ろから叫びに近い声が上がった。

 

「おうおう!!隣のB組のもんだけどよ!!敵と戦ったつうから、話聞こうと思ったんだがよぉ!!エラく調子づいてくれちゃってんなぁ!?オイ!!本番で恥ずかしいことんなっぞ!!」

 

その時以下略

 

『『『また、不敵な人キタ!!!』』』

 

そんな中でも、爆豪くんが平然とした顔で人を掻き分けて帰ろうとする。

 

「待てコラ、どうしてくれてんだ!おめーのせいでヘイト集まりまくってんじゃねぇか!!」

「あ?関係ねぇだろ?」

「はぁー!?」

 

切島くんの、言葉に対し爆豪くんは横顔だけを向けいい放つ。

 

「上に上がりゃ、関係ねぇ」

 

その言葉に、クラス中の皆が目を見開き驚いていた。

 

「くっ!!シンプルで男らしいじゃねぇか!!」

「上……か。一理あるな」

「中々良いこと言うな、爆豪の奴」

「お、おい、お前ら騙されんな!!無駄に敵増やしただけだぞ!?」

 

背後から、そんな会話が後ろから聞こえてくる。爆豪くんの言葉や、クマが出来た彼の威圧的な気迫に、感化されて拳を握りながら僕は言う。

 

「宣戦布告ね、受けて立つよ?だから、先生方に注意される前に、今日の所は帰ったらどうかな?僕は……いや僕達は逃げも隠れもしないから」

「おおーーい!!なんで、赤龍までそう言うこと言うんだよ!?!?」

 

上鳴くんから抗議の声が上がるが、今の僕は闘志に燃えている。爆豪くんの言葉で完全に火がついた。そんな、僕の言葉を聞いて、廊下に集まっていた生徒達が散り散りにりはじめる。クマができていた子も、こちらに睨みを利かせながらも帰宅していった。約一名を除いて。

 

「なぁ、お前が赤龍って奴だろ?」

「そうだけど、何かな?えっと、B組の?」

「そうか!名前を言ってなかったな!俺は、鉄哲!鉄哲徹鐵だ!拳藤から聞いてたぜ、お前のことは」

「えっ?拳藤さんから?」

 

そう言う鉄哲くんは、さっきまでの喧嘩腰な雰囲気が消えて普通に話しかけてきた。

 

「おう、すげぇ奴だってな。入試の時にあの大型敵を倒したとか色々な。それと、さっきは怒鳴って悪かった……あの爆発頭の言葉に我を忘れちまって」

「え、ええと……」

「鉄哲?なんで、あんたA組とこにいんの?」

「げっ!?」

 

「ギクッ」って擬音が聞こえて来そうなほど、体を強張らせる鉄哲くん。そんな中、拳藤さんがこちらに近づいてくる。

 

「お、おお、拳藤。ど、どうしたこんなとこで?」

「拳人と一緒に帰ろうと思って。あんたこそどうし……ってまさか迷惑掛けてた訳じゃないよね?」

「だ、大丈夫だよ、拳藤さん!鉄哲くんはなにもしてないよ?」

「そ、そうか?」

 

まぁ、怒鳴っていたけど反省しているみたいだしここは庇おう。わざわざ謝ってくれたんだし。

 

「まぁ、それならいいか。それじゃ拳人、一緒に帰ろう?」

「あ、う、うん。そうだね、拳藤さん」

「「……リア充死すべし」」

「おわ!?なんだ!?こいつら!?」

『ふっ、若いな』

 

峰田くんと上鳴くんから発される殺気の籠った視線に、ビビる鉄哲くん。てか、リア充って何!?僕と拳藤さんは、そういう関係じゃないってば!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

帰り道、拳藤さんと二人で帰路を歩く。

 

「そろそろ、体育祭だよなぁ~」

「えと、うん。そうだね」

 

朝のこともあって、僕は彼女を直視出来なかった。何故か、あの時の拳藤さんの姿があの子(・・・)と重なったからだ。

 

『似ている……と思っているのか?』

(ちょっと、ですけどね)

『そうか』

 

書文先生も、それ以上何も言わない。なんだかんだで、僕のことを分かってくれている。考え込んでいると、朝と同じように拳藤さんの顔が近くにあった。

 

「おーい、拳人?大丈夫か?」

「あ、う、うん。大丈夫!で、なんの話だっけ?(ちーかーい!!)」

「体育祭だよ。今度はあんたと敵同士だなって」

「ああ、確かにね」

「悪いけど、負ける気はないから!」

「僕も、負ける気はないよ」

 

拳藤さんが、拳を握ってそう言う。そんな彼女の姿を見て、言葉を返しながら強く拳を握った。




あーいやーにしても拳藤さんはいいよなぁ~(^ω^)

次は戦闘シーンあるのかな?ってか日常回だと、書文先生目立たせられなくて難しいです(´・ω・`)

まぁ、とりあえず心操くん好きなんですけど分かってくれる人います?(僕の周りに同志がいない(泣))
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