元勇者と元魔王の気ままな旅路   作:鬱ケロ

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投稿がすごい遅くなってごめんなさい。そのくせクオリティもそんなよくないんです。本当にごめんなさい!一応少しは書いたんですけどおかしな所あったら教えてください。


戦闘2

 まず最初に動いたのは王女さまだった。先程と同じように私に向かって突っ込んでくる。

 

「先程と変わらぬ突撃。それはもう飽きたぞ」

「それはどうでしょう、ね!」

 

 そう言った途端王女さまの姿が消える。

 

「ふむ。……そこ」

 

 そう言って私は()()()()()()()()()()()場所へ狙いを定めて腕を振る。

 

「え?きゃあっ!」

 

 そんな声と共に、体に何かに切られたような傷がある王女さまが現れる。

 

「姿が見えなくとも気配が隠せておらん。もう少し気配を隠すのだな」

「……いったい、なにが」

「なに、少し空気を弄ったのだ。その空気を刃の様に飛ばしただけよ。まぁ、まだ真っ直ぐにしか放つ事が出来ないがな」

 

 これは向こうの世界で鎌鼬(かまいたち)と呼ばれる現象に近い。

 いろいろとこれには説があるのだが、その説の中に真空により肌が裂かれるというものがある。本来は物理的に無理らしいがそのあたりは魔法の力でどうとでもなるしな。うん。

 

「お主のそれは、光の屈折か。水と光の精の力を感じるしのう。王女さまは魔法も達者なのだな」

「……ただ腕を振っただけ。詠唱も無しにこれだけの威力の魔法を放っておいて何言ってるんですか」

「そんな大それた魔法を放ったつもりは無いが?」

「……私の今の装備は魔法への耐性だけはかなり高い筈なんですがね」

 

 そう言って王女さまはジトっとこちらを見る。え、本当にそんな大それた魔法は放ってないんじゃが。あれで高いとか、えー。

 

「貴女は本当に何者ですか。これだけの【魔術師】今まで見たこともない。それにあの英雄を知っているなんて……」

「勝ったら話してやると言ったであろう。それに今は死合いじゃぞ。話す暇がお主にあるのか?ほれ」

「くっ!また!」

 

 私が腕を振るのを見て王女さまは咄嗟に横に避ける。

 しかしそれは予想済み。

 王女さまが移動した際踏んだ大地が爆発する。

 

「きゃあっ!!」

「話に集中しすぎて周りの警戒が疎かになってしまっては駄目じゃろ」

 

 爆煙が晴れると、体の所々に煤をつけながらも王女さまは未だ立っていた。

 

「どうする?降参するか?」

「……貴女たちを捕えるまで、降参なんて」

「お主のその心にも無い言葉も聞き飽きたぞ。いい加減本心を出したらどうじゃ?」

「ッッ!なにも、知らないくせに!」

 

 そう言ってもう一度彼女は突っ込んでくる。

 ……怒りに身を任せた突撃。見込み違いだったかのう。

 

「愚か者」

 

 そう言って私は腕を振り、鎌鼬を飛ばす。

 

「『火と水の精よ!』」

 

 彼女がそう言うと彼女を中心に彼女の周りが濃い霧に包まれる。

 そして私の放った鎌鼬がその霧を払う。

 

「そこ!」

 

 そう言って彼女が振った剣によって鎌鼬は切り裂かれた。

 

「……ほう」

 

 なるほどのう。霧によって鎌鼬の大まかな速さと位置を把握し、それに合わせて剣を振るったのか。この短時間で考えたにしてはなかなか。

 

「はぁあああ!!!」

 

 そして私のすぐ側まで迫っていた王女さまが剣を私に向かって振りおろす。私はそれを半端後ろに下がる形で避ける。

 

「ふふふ!やはりお主はおもしろいのう!」

「貴女の技は封じましたよ!」

「たかが一つの魔法を破った程度で大袈裟じゃのう」

 

 次に来た横薙ぎの一撃は逆に肉薄し、剣を持つその手を掴む。

 

「なっ!?このっ!」

「悲しいのう。そんな必死に逃げようとせんでもよかろう?」

「くっ!だったら!」

 

 必死で私の手から逃れようと頑張っておるが、今の私は力を魔法で上げておるから逃れることは出来んよ。

 彼女は私の手から逃れられんと悟ったのか、空いているもう片方の手から魔法を放とうとしてくる。

 

「まぁまぁ、少し落ち着け」

「……嘘、なんで」

 

 突如その手から魔法が消え彼女は狼狽える。

 

「なに、ちょっとそちらの魔法に干渉しただけよ。あ、それと、もう少し緻密に魔法を組み立てた方が良いぞ?今の様に干渉されてしまう事があるからのう」

 

 私がそう言うと王女さまは少しの覚悟と後悔、そしてどこかほっとしているかのような目でこちらを見る、

 

「私を、どうするのですか?」

「なに、少し話をしようとな」

「……話す事など何もありません!」

 

 またもやそんな薄っぺらい、心の籠らぬ言葉を吐く。……いい加減イライラしてくる。空の奴だってここまで捻くれておらん。

 

「いい加減くどい。これはあまり使いたく無かったがしかたないかのう」

「何を言って……」

「『魔眼よ』」

 

 そう言って私は自身の眼へと魔力を流す。それにより今私の眼は金色になっておることだろう。

 

「その、眼は」

「本音で語ろう。王女だとかなんだとかは関係なく、ただのカノンと白として」

「いったいなにを」

「お主はどう思っておる。本当に、私たちを敵だと疑っておるのか」

「それは……!?」

 

 そこまで言った所でカノンは気づいたのか、驚いたように慌てて口を閉じようとするが、もう遅い。

 あとは申し訳ないが、その口が彼女の本音を勝手に話してくれる。

 

「わ、私、は」

「うむ」

 

 未だに抵抗しておるようだが、その口は勝手に動く。

 

「私は、貴女たちが敵だなんて、思えない」

「……」

 

 私が黙って言葉を聞き、彼女は続ける。

 

「この一ヶ月、図書館に行くといつも貴女たちがいて、嫌な顔せず迎えてくれました」

「……」

「……まぁ、王女である筈の私にたまに遠慮なく、とても失礼な事を言う時がありましたが」

「あ、それは本当にすまん」

 

 突然の王女さまの嫌味に反射的に頭を下げる。

 昔から王女とかそういう立場の者にも変わらない態度でいたせいか、たまにカノンにも似たような態度を取ってしまう時があった。そういう時は全力で謝ってはいたのだが。あれ?これって事と次第によっては死刑ものでは?

 そこに行き着いた所でカノンが笑っていることに気づく。

 

「ふふ。別に気にしませんよ。むしろ嬉しかったんです。……私と話す方々は貴女たち以外皆よそよそしかったので」

 

 そう言う彼女の姿はどこか寂しそうに見える。

 

「でも、そんな貴女たちは正直で、裏表がないように私には見えました。だからこそ、私には貴女たちが魔王の配下だなんて思えなくて……」

 

 そう言って彼女は俯いてしまう。その頃には彼女から戦意も、抵抗しようという意志も感じられなくなっていたので私は彼女の手を掴んでいた手を離す。……もう眼を使う必要もあるまい。

 

「貴女たちは、敵じゃ、ないですよね?」

 

 そう言う彼女の声は震え、瞳は揺れている。きっと、私たちを信じたいと思っているがやはり不安なのだろうな。

 だからこそ私は安心させるように彼女の頭に手を置き撫でながら告げる。

 

「敵ではないよ。そちらが手を出さん限り、私と空は敵にはならん」

「本当ですか?」

「あぁ。私の名と誇りに誓おう」

 

 私がそう言うと彼女は安心したように笑う。

 

「よかっ、た。あれ?」

「おっと」

 

 そこまで言ったところで彼女はバランスを崩したかのように私の方へ倒れてくる。

 

「あれ?なんで」

「ずっと気を張っておったし、いくら魔法耐性のある装備をしていてもあれだけ私の魔法を食らってあればそうなるさ。むしろこれまで倒れなかった事が驚きだぞ?」

 

 いや、本当に。正直いくら耐性をつけているとは言え爆発の時点で、あ、やりすぎたかな?とか思ってちょっと焦ったし。

 

「本当に、貴女はなんなんですか」

 

 そう呆れたように聞いてくる彼女に向けて私はいたずらっぽく笑って答える。

 

「なに。ちょっと昔に悪さをしすぎた、ただの龍もどきじゃよ」

「はい?」

 

 眼を見開きそんな声を出したカノンの珍しい顔を見て私は大きく笑うのだった。

 




注)こらから先はこの作品を書いていて作者が思った事です。見なくてもいいよ!

はい。もう一度、クオリティ低くてすみません!一応戦闘描写の勉強はしたんだよ?本当だよ?
でも書くの難しい!そもそも私、戦闘描写がある小説そんな持ってなかった!なのでこれからそういう類の小説も買っていこうかなって思います。

以上!あ、実はイベントがちょっとやばいので明日投稿できないかもです。ごめんなさい。
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