あと後半は結構駄文。ほぼ勢いとノリ。
それとお気に入り登録してくれた方々ありがとうございます。
作者は嬉しさとありがたさと軽いプレッシャーに襲われてます。豆腐メンタルだからね!仕方ないね!
あれからようやく落ち着きを取り戻した魔王は、肩で息をしながらこちらを睨みつけていた。
「やっと落ち着いたか、まったく。ガキじゃねぇんだからもう少し冷静にだな……」
「この世で貴様だけには絶対に言われたくないわ!お主のやったことの方がよっぽどガキじゃ!このクソガキ!」
「あ?やんのか、泣き虫!今度はマジで泣かすぞ!」
「もう泣いたわ阿呆!」
そう言うと魔王はまた泣きそうな顔になる。
「……私がどれだけ悲しくなった事か。冗談でもああいう類のものはなるべくやめてくれ」
そう言って俯く魔王を見てようやく俺も罪悪感を覚える。……確かに結構不謹慎なこと言ったな、俺。
「……あー、その、すまんかった。久しぶりに会えて嬉しくてついやっちまった。こういう事はあんまりしないようにする」
「……ふふ。そこで絶対と言わんあたりお主らしいのう」
魔王は顔を上げて笑みを浮かべてそう言った。
「もしかしたら意図せず言っちまう時があるかもしれん。気をつけはするが確約はできん」
「うむ。今はそれでいいさ。こうしてまた会えただけでも私は幸せだからな」
「……俺もだよ」
そう言って俺達は互いに無言になる。久しぶりに会って何を言えばいいのかとか、気恥ずかしさとかでなんとなく口を開けないでいると、クラスの奴らがいる方から大きな声が聞こえてきた。
「凄いです、冬馬さま!【剣聖】は
王女さまがそう言うとクラスの奴らも、おぉ!と驚いた声を上げ口々に冬馬?という奴を褒め始める。
「流石だぜ、冬馬!」
「凄いよ、冬馬くん!」
「彼がいれば私たちいらないんじゃない?」
などなど思い思いの言葉を口にする。褒められている男はその顔に笑みを浮かべながら、首を横に振る。
「そんな事ないさ。あくまでこういう職業になったってだけで今の俺は全然大したことない。だけど、これから皆と一緒に成長していきたいと思ってるから、いらない人なんていないよ」
その言葉にクラスの女子達はキャー!と言いながら頰を染めている。
そんな様子を俺と魔王は白けたように見ていた。
「なんじゃ、あれ?」
「さぁ?よくわからん」
「 それに【剣聖】ってそんなに珍しい職業だったかの?」
「いや、俺の時には割とゴロゴロいたような」
俺たちがいた頃は【剣聖】を持つ人はどの国にも四、五人はいたはずなんだが。この時代ではそんなに珍しい職業なんだろうか?
「そう言えば、いまさらで悪いんだが今って防音関係の魔法かけてる?俺ら結構やばい事話してる気がするんだが」
「本当にいまさらじゃのう、まったく。……かけておるよ。お主に話しかけた時から」
「マジか。すまん、助かった」
その言葉に俺はほっとする。いや、会えたのが嬉しすぎて忘れてたけど、魔王と戦おうって奴らの前で魔王、魔王と連呼するのは流石にまずいよな。この場にいる奴ら全員と戦っても負ける事は無いけど無駄な争いはしたくないし。
「でさ、正直どう思う?」
「ふむ?どう、とは?」
「あの、王さまと王女さまが言ってた事」
「あー、それか」
俺が魔王にこの問いをした理由。それは彼らの話にいくつかおかしなところがあったからだ。
「数年前に突然魔王達が現れたって言ってたけどこれ、おかしいよな?」
「そうだのう。
「だよな。でも、そうなるとあの王女さまが嘘ついてる事になるんだが」
「ついておらんよ」
俺の言葉にそう返す魔王。見ればその瞳は金色に輝いている。
「使えるのか、その目」
「うむ。向こうでお主の事を思い出してからな。お主も知っておろう?この目の状態の前では虚偽の話は役に立たん」
「……あぁ。よく知ってるよ」
『真実の魔眼』
その目で見た相手が嘘を言っているか分かる魔眼。魔力を込めれば相手に真実を無理矢理話させる事も出来る強制力を持つ。
昔幾度となくそれで嘘を見破られてるから、その凄さは理解している。
しかしそうなるとあと考えられるのは……。
「あの王さまが王女さまに嘘の情報を語ってるのか」
「まぁ、そうであろうな」
そう言って俺たちは王女さまの後ろにずっといる王さまに視線を向ける。ずっと無表情で何を考えてるかわからないが、これからは注意した方がいいかもな。
「む?あれはお主の妹ではないか?」
「んー?あぁ、本当だ。いつのまにか桃花の番になってたのか」
魔王が王女さまやクラスの奴らがいる方を見ながらそういうので俺もそちらを見てみると、ちょうど桃花が職業を見るところだった。
桃花が水晶に手をかざすと、水晶が淡い青色の光を放つ。そして暫くして青い光が収まると王女さまが驚愕の表情で桃花を見つめていた。
「……え?『
王女さまの驚きようが凄かったからか周りの奴らもざわめき始める。
その中で冬?春?まぁ、どっちだか忘れたがそんな感じの名前の奴が王女さまに声をかける。
「あの、王女さま?ダブルクラスとはいったい何ですか?」
「……あ、すみません。あまりの事に取り乱してしまって。桃花さまも申し訳ありません」
「い、いえ!それより、ダブルクラスっていったい?」
「はい。ダブルクラスはその身に二つの職業を持つ事を言うのです。しかし、基本一人の人間には一つの職業が基本の筈で、その、私はてっきりおとぎ話の類だと思っていたのですが」
王女さまはそう言うと先ほどの男の時よりも期待の眼差しを桃花に向ける。
「それに、【剣姫】と【賢者】と言うどちらも稀有な職業!桃花さまどうかその力を我々のために!どうか!」
そう言って桃花の手を握る王女さまの勢いに押され、桃花は数歩後ろに下がる。
「は、はい。それは、もう。私なんかが役に立てるかはわからないですけど、出来ることは頑張ろうと思います」
「ありがとうございます!とても心強いです!」
そう言って顔を綻ばせる王女さま。
そんな彼女を見て同じく顔を綻ばせる桃花に一人の男が近づく。……あれ?えっと。誰だっけ?
「冬馬じゃぞ。確か」
「あー、それだ。てか心読むなよ」
「なんとなく顔に出ておったぞ。お主、顔に出やすいところは変わらぬのう」
そう言って魔王は意地悪く笑う。
まぁ、とにかく冬馬とか言う奴が桃花に近づくと手を差し出す。
「おめでとう。桃花ちゃん、でいいのかな?これから一緒に頑張ろう」
「はい。えっと、冬馬先輩ですよね。よろしくお願いします」
桃花はそう言ってそいつの手をとり、握手をする。
その光景を王女さまは微笑ましそうに見た後辺りを見渡す。
「さて、これで全員でしょうか?それならば今日は皆さまお疲れでしょうから、皆さまがこれから過ごしていただく部屋に移動してもらおうと思うのですが」
「あ、ちょっと待ってください。まだ兄さんがやってません」
「確か転校してきた永夜さんもしてないはずだよね」
桃花と冬馬と言う奴がそう言うとクラスの奴らは辺りを見回し始める。
「これはそろそろ出ないとまずいのではないか?」
「……だな。しゃあないか」
そう言って俺は声を大きくする。ついでに手を上げながら。
「はいはーい。ここでーす」
「もう、兄さん。ふざけないでよ」
「いや、なんかお前みたいな凄い奴が出た後だと出にくいからさ、こうやって気分上げてかないと」
「そんなことないと思うけどなぁ」
「いやいや王女さまがあんなに驚いてんのに凄くないわけないだろ」
桃花とそんな会話をしながら王女さまの前に魔王と一緒に出る。
「初めまして、王女さま。私の名前は桜木 空と申します。以後お見知り置きを」
「私は永夜 白と申します。これから、よろしくお願いいたします」
「ふっっ。ッッッ!!?」
俺が王女さまに挨拶をすると魔王も同じように挨拶をするのだが、らしくない挨拶で少し笑ってしまう。すると魔王が気づかれない速さで俺の足を踏み抜いた。声は出さなかったのでいいが、それでも非難の視線を向けると向こうは冷たい視線を俺に向けていた。
(後で覚えておれよ、貴様)
(テメェこそ、後でおぼえてろ)
視線だけで俺たちはそんなやりとりをする。
そんな事をしていると王女さまが口を開く。
「はい。よろしくお願いいたします。空さま。白さま。お二人がどのような職業なのか楽しみにしております」
「ははは。そんな大したもんじゃないと思いますけどね。あ、あと俺の事は呼び捨てでいいですよ」
「私もそこまでのものではないかと。それと私も呼び捨てで構いません」
「そんな呼び捨てなど私には恐れ多い事です。あの、ではお二人の事は空さん、白さんと呼ばせていただきますね。ではこの水晶に手をかざしてください」
「まぁ、それでいいです。んじゃあ俺から」
「……どうぞ」
そう言って俺から手を水晶にかざす。……まぁ、出るのは何かわかってはいるから特にドキドキもワクワクも無い。
そして水晶に出てきた俺の職業は、
【村人】
注)ここからはあまり作品に関係のない、かもしれない作者の愚痴です。
見なくてもいいよ!
今回後半グダったぁ!もおー!作者さんはグダると元々酷いものが目も当てられなくなるのです。それに書いててしっくりこなくて何度も書き直しましたし。それでもこれよ!あと人が周りにいると書けなくなる、不思議。もっと落ち着いてやりたいなぁ。
以上!……マジで愚痴ばっかでごめんなさい。