あ。タグにも入れましたが土日投稿は基本なしです。作者の気分によっては投稿するかもですけど、今回は用事があって無理でした。
……投稿できたらしようと思ったんだよ?本当だよ?
その理由として、この世界が本当に俺と白がいた世界なのか、その確認を取るため。そして、その場合俺たちが死んでからいったいどれだけの年月が経っているのか。
他にもまぁ、いろいろと理由は有るが、とりあえずそんな事を調べるために俺たちはここにいる。……いるのだが、そろそろこの図書館で得られる情報も無くなってきたな。
俺は今読んでいた本を閉じると一度大きく伸びをする。
「白ー。そっちはどうだー?」
「うーむ。そうじゃなぁ。この世界が私たちのいた世界だと言う確証はほぼ得たし、死んでからだいたい二百年くらい経っているのもわかったぞ。私たちの記述はないがその頃に起こった出来事に私たちが知っているものもあったし。……しかし、なぁ」
「……やっぱり無いか?」
「あぁ。二百年前の記録はあるのに、
「うーん。やっぱりこれっておかしいよなぁ」
これまで調べた情報は明らかに人間側に都合の良いように改ざんされていた。
二百年前。俺たちがいた時代の戦争も人間側が勝ったものしか記録されていないし。戦っている相手もはっきりと明記していない。ここまで酷いと流石に呆れて物も言えない。
「これは、やはり王女さまが関係しておるのかのう。カノンに偏った知識を植え付けるためか?」
「どうだろうな。その可能性もあるとは思うけど、でもなぁ」
だとすると人間側で戦っていた俺の記録がまったくないのはどういうことだ?一応この世界の敵と最後まで戦ってたんだから、少しくらい記述があっても良いようなもんだが。
俺たちが頭を抱えていると、図書館の扉が開く音がする。
俺たちが扉の方に目を向けると、そこにはちょうど今話をしていた王女さまが立っていた。
「あ、空さん、白さん。こんにちは。お二人はまた調べ物ですか?」
「こんにちは、カノンさま。まぁ、今の私たちに出来ることってこのぐらいしかないですから」
「こんにちは。白の言う通りですよ。なんせ俺たちは【村人】ですからね。戦闘の役に立たないし、それに外にいても周りの目が冷たいし」
そう。あの後白も調べたのだが【村人】と出たのだ。まぁ、自分たちの意思で
しかし、周りの反応は違った。まず王女さまの反応があまりよろしくなかった。本人も無意識でそんな反応をしてしまっていたらしいが、その反応を見たクラスの奴らは俺たちの職業があまり良いものではないと理解したのだろう。その場では特に何も言われる事は無かったのだが、日に日に俺たちに対する視線や当たりは冷たくなっていっている。
その反応は周りの兵士たちも同じようなものであり、今も変わらず接してくれているのは桃花と王女さまだけだ。
「うっ。……すみません。あの場で私があんな反応をしてしまったせいで」
「いや、別に気にしてないんで大丈夫ですよ。それに遅かれ早かれこういう風にはなったでしょうし」
「そうですよ。私たちは別に気にしていないので、王女さまも気にしないでください」
「ありがとうございます。そう言ってもらえると救われます」
王女さまはそう言うと少し小走りで俺たちの近くに寄ってくる。
「それで、今日は何を調べているんですか?」
「昨日と変わらず、この世界の歴史ですよ。でも、うーん」
「どうしました?」
「所々記録のない時期があって。それでちょっと困ってるんです」
「記録のない時期ですか。ふむ」
「この記録がある場所に心当たりってあります?」
「……すみません。私にも心当たりは」
あ、でも!と、そう言って王女さまは手を叩く。
「それと関係は無いかもしれないんですが、『忘れられた英雄』の話は見ましたか?」
「……『忘れられた英雄』?」
はて?そんな話があっただろうか?念のため白に目を向けるが向こうも首を横に振る。
「……いいえ。見てないです。それってどんなものですか?」
白がそう問うと、王女さまは絵本のある本棚へと足を運ぶ。
「私が幼い頃、まだお母さまが生きていた頃に読んでいただいたものなんです。なんでも二百年前に存在していた筈なのに、記録に残らなかった英雄が主人公の絵本なんだそうですよ」
そう言って王女さまが持ってきたのは少し色褪せた絵本だった。その本を開きながらその内容を語り始める。
昔々のそのまた昔。まだ、世界が悪い龍に支配されていた時のお話。
ある所にひとりの少年がおりました。
悪い龍によって家族を亡くした少年は龍を倒そうと旅を始めます。
その過程で少年は沢山の友を得ました。獣人にエルフ、魔族に天使。
時に戦い、時に助け、少年は彼らと縁を繋いでいき、いつしか少年は勇者と呼ばれるようになりました。
そんな中で、少年は愛を知りました。
しかし少年の愛は結ばれません。何故なら相手は悪い龍だったからです。
少年が愛を知った頃には龍に対する怨みは少年の中には既に無く、龍と共に生きたいと願いますが人は、世界はそれを許しません。
そして、その果てに少年は愛する者と共に死ぬ事を選びました。
龍は死に、人々は喜び勇者たちを称えます。しかし、その中に少年はおりません。次第に彼を知る者たちの記憶の中から少年のことは消えていきました。
しかし、彼の事を忘れなかった彼の友たちは彼の行った事を少しでも残すため、この本を作りました。
彼の事を、『忘れられた英雄』の事を、絶対に忘れないために……。
「……と、これがこの本の内容ですね。どうでしたか」
「……あぁ、そう、ですね」
……この話。所々違う所もありはしたけど、でも、これは。
白の方を見ると向こうも俺の方を見ており、目が合うと小さく頷く。
「えっと、どうしました」
「いや、これまで調べてた記録にこんな話無かったので。ちょっと、驚いてしまって」
「そうですよね!私も初めて聞いた時は驚きましたもん!今までお父様や他の方々に聞いていた二百年前の内容と違いすぎて」
でも、と王女さまはそこで言葉を切ると微笑む。
「私は、皆が知る勇者さまの英雄譚よりも、こっちのお話の方が、人間らしくて好きなんです」
そう言って本を見る彼女の瞳には羨望や憧憬の念が込められていた気がする。
注)ここからはあまり作品に関係のない、かもしれない作者の愚痴です。見なくてもいいよ!
作者のやっているスマホアプリのファイトグランドオーダーで今週の水曜日からイベントが始まるらしいのですが、……やったー!やっとかよ!ってちょっと思っちゃったけど、イベント回るの頑張るんだ!
と、言うわけでもしかしたらそれ以降あんまり投稿できないかもしれない。ごめんなさい!
以上!