ラブライブ!サンシャイン!!IF一期+二期   作:銀河人

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今回は聖雪再登場!理亞と善子、聖良と果南の絡みに注目!?


私達はaqours

前回のラブライブサンシャイン!!

 

 

善子「予備予選を前に、梨子の代わりに千歌と闇の契約を結んだ曜千歌との間に漆黒の鼓動を打つ悩みを抱えていた」

 

 

曜「私と二人は嫌だったのかなって・・」

 

 

善子「そしてあるナハト」

 

千歌「だから、合わせるんじゃなくて!一から作り直したほうがいい!曜ちゃんと私の二人で!」

 

曜「私、バカだ、バカ曜だ・・!」

 

善子「こうして、遂に神々の黄昏、ラブライブに堕天したのです!」

 

 

12話 私達はaqours

 

 

8人は喫茶店の前で予備予選を突破したのかとそわそわしていた。

 

曜がスマホを手におそるおそる調べている。

 

 

果南「まだ?」

 

ダイヤ「まったく!どれだけ待たせるんですの?」

 

果南「ああ!こういうの苦手!」

 

鞠莉「果南!?」

 

果南「ちょっと走ってくる!」

 

花丸「結果出たら知らせるずら」

 

果南「いいよ!」

 

鞠莉「じゃ、知らなくていいの?」

 

果南「あっ、うぅ・・」

 

 

鞠莉「それより花丸。あんまり食べると太るよ!」

 

花丸「食べてないと落ち着かないずら!鞠莉さんもさっきから凄く食べてるずら!」

 

鞠莉「マリーは育ち盛りだからでーす!」

 

花丸「丸も育ち盛りずら」

 

鞠莉「・・んー?」

 

花丸「ど、どこ見てるずら!?」

 

鞠莉「花丸もかなり持ってるのね。これは果南ばりのボンバーでは!?」ワシワシ

 

花丸「ちょっと鞠莉さんやめるずら~!」

 

 

善子「リトルデーモンの皆さん」

 

ルビィ「おぉー・・」

 

善子「この堕天使ヨハネに、魔力を、霊力を!すべての、力を!!」

 

ルビィ「ルビィの力を!!」

 

 

立てていた蝋燭がトラックが通りすぎた風で消される。

 

 

善子「消すなーー!!」

 

ルビィ「うゆゆ・・・・」

 

 

曜「来た!ラブライブ予備予選!合格者!」

 

 

9人が一気に集まり曜のスマホに注目する。

 

 

千歌「うぅ・・緊張する」

 

ダイヤ「アクアの「ア」ですわよ!「ア」!「ア」!「ア」!」

 

曜「イーズーエクスプレズ・・」

 

善子「嘘!」

 

果南「落ちた・・」

 

花丸「そんな・・」

 

曜「あ、エントリー番号順だった!」

 

千歌「曜ちゃーん!」

 

曜「ごめんごめん!えっと・・」

 

曜「イーズーエクスプレズ、グリーンティーズ、ミーナーナ、アクア・・」

 

千歌「aqours!」

 

花丸「予備予選突破ずら!」ギュー!!

 

鞠莉「予備予選・・突破!!Oh my god!!Oh my god!Oh my god!!」

 

 

 

部室で予備予選突破を祝い果南が豪華な海鮮料理を持ってきた。

 

 

果南「さっ!今朝捕れたばかりの魚だよ!みんな食べてね!」

 

千歌「なんでお祝いにお刺身・・?」

 

曜「えっと、私その刺身苦手・・」

 

果南「あ、そうだったね」

 

千歌「夏みかんとか!パンとか!?それ以外にもあるじゃん!」

 

果南「じゃ、刺身でもいいでしょ?」

 

曜「そうなるのかな・・」

 

花丸「じゃあマルののっぽパンと交換するずら?」

 

曜「いっぱいある・・!」

 

花丸「曜ちゃんの刺身の分はマルの物って事で」

 

曜「ありがとう花丸ちゃん!」

 

 

ダイヤ「見てください!」

 

千歌「何?」

 

ルビィ「PVの再生回数が・・!」

 

曜「私たちのPVが?」

 

千歌「うわ、すごい再生数!!」

 

ルビィ「それだけじゃなくて、コメントもたくさんついていて!」

 

ダイヤ「「かわいい」・・フフフ」

 

果南「「全国出てくるかもね」・・当然でしょ」

 

鞠莉「「これはダークホース」・・まだ認知度は低いからね」

 

善子「暗黒面?」

 

千歌「良かった!今度は0じゃなくて」

 

果南「そりゃそうでしょ?予選突破したんだから」

 

 

予選突破で喜んでいた時、千歌の携帯が鳴る。

 

 

千歌「梨子ちゃんからだ」

 

梨子「予選突破おめでとう!」

 

千歌「ピアノの方は?」

 

梨子「うん、ちゃんと弾けたよ。探していた曲が弾けた気がする!」

 

 

梨子もちゃっかりトロフィーをもらっていた。

 

 

千歌「良かったね・・」

 

曜「じゃ、次は9人で歌おうよ!全員揃って!ラブライブに!」

 

果南「フフ・・」

 

鞠莉「完全にいつもの曜に戻ったね」

 

 

梨子「そうね!9人で!」

 

ダイヤ「そして、ラブライブで有名になって、浦女を存続させるのですわ!」

 

ルビィ「うん。絶対にこの学校を・・!」

 

果南「これは学校説明会も期待できそうだね!」

 

千歌「説明会?」

 

鞠莉「うん!Septemberに行うことにしたの!」

 

果南「きっと、今回の予選で、学校の名前もかなり知り渡ったはず」

 

鞠莉「そうね、PVの閲覧数からすると、説明会参加希望の生徒の数も・・」

 

 

鞠莉がスマホで調べると・・。

 

 

鞠莉「0・・」

 

千歌「え・・?」

 

果南「0・・だね・・」

 

曜「そんな!?」

 

ダイヤ「嘘!嘘でしょ!?」

 

花丸「0って・・」

 

ルビィ「一人もいないってこと!?」

 

善子「何でよ・・何で0なのよ!」

 

 

千歌「うぅ・・」

 

 

場面変わり果南の店でようちかがアイスを食べながら話し合っていた。

 

 

千歌「はぁ、また0か・・」

 

曜「入学希望となると別なのかな?」

 

千歌「だって、あれだけ再生されてるんだよ!予備予選終わった帰りだって・・」

 

 

他校の生徒『あの!aqoursの果南さんですよね!?』

 

果南『 え?』

 

他校の生徒『やっぱりそうだ!さ、サインください!』

 

果南『え、私でいいの?本当に私で合ってる?』

 

他校の生徒2『じゃ、行きますよ!全速前進!』

 

曜『ヨーソロー!!』

 

他校の生徒3『握手してください!』

 

ルビィ『え、ち、ちょっといきなりそれは・・』

 

他校の生徒3『あっ・・』

 

ルビィ『ど、どうしよう・・・・』ボソッ

 

ダイヤ『お待ちなさい!代わりに私が写真を撮らせてあげますわ!』

 

他校の生徒3『ど、どちら様ですか?』

 

ダイヤ『うっ・・わ、た、く、し、は!』

 

 

千歌「って感じで大人気だったのに・・」

 

曜「ダイヤさんの下りはいらなかった気がする・・」

 

千歌「これで生徒が全然増えなかったらどうすればいいんだろう?」

 

曜「μ'sはこの時期にはもう廃校を阻止してたんだよね・・」

 

千歌「え?そうだっけ?」

 

曜「うん。学校存続がほぼ決まってたらしいよ」

 

千歌「差、あるなぁ・・」

 

 

果南「仕方ないんじゃないかな?」

 

 

果南が仕事を終え一端休憩に。

 

 

千歌「お疲れ様」

 

曜「うーん・・これも頭空っぽ案件って事なのかな」

 

果南「ここでスクールアイドルをやるってことは、それほど大変ってこと!」

 

千歌「それはそうだけど・・」

 

果南「うちだって、今日は予約0。東京みたいに放っといても人が集まる所じゃないんだよ。ここは」

 

千歌「でも、それを言い訳しちゃだめだと思う」

 

果南「千歌・・そうだね。しっかりしてるよ千歌は」ナデナデ

 

千歌「それが分かった上でスクールアイドルやってるんだもん!」

 

曜「千歌ちゃん!一度に全部食べると!うん?千歌ちゃん?」

 

 

千歌はアイスをドカ食いして立ち上がり走っていく。

 

 

千歌「一人でもう少し考えてみる!あ、きた・・」

 

 

ようかな「フフフ」

 

 

千歌ら家に戻り大の字に寝転がりμ'sのポスターを眺めるも結局何も解決策が思い浮かばない。

 

 

千歌「もう学校を救っていたのか・・あの時は、自分とそんなに変わらないって普通の人たちが、頑張ってキラキラ輝いているって・・」

 

千歌「だからできるんじゃないかって、思ったんだけど・・何が違うんだろう?リーダーの差、かな?」

 

美渡「な~に一人でぶつぶつ言ってるの?」

 

千歌「はぁ、どうすればいいんだろう?」

 

美渡「千歌?千歌さん?」

 

 

千歌「・・もう考えててもしょうがない!行ってみるか!!」

 

美渡「どこに?」

 

千歌「うん?なんで美渡姉がいるの?」

 

美渡「あんた今気づいたの?」

 

 

悩んでも仕方がないと千歌はメンバーに電話する事に。

 

 

曜「東京?」

 

千歌「うん!見つけたいんだ。μ'sと私達のどこが違うのか。μ'sがどうして音ノ木坂を救えたのか。何がすごかったのか」

 

千歌「それをこの目で見てみんなで考えたいの!」

 

鞠莉「いいんじゃない?」

 

善子「つまり再びあの魔都に降り立つということね?」

 

梨子「私は一日帰るの延ばせばいいけど・・」

 

千歌「けど?」

 

梨子「ううん!じゃ詳しく決まったらまた教えてね」

 

 

連絡を終えると梨子はある本に目が行く。自分が大量に買った壁クイというタイトルの本が・・。

 

 

梨子「うっ・・片付けなくっちゃ」

 

 

千歌はその頃、ある人に電話もしていた。

 

 

千歌「あ、もしもし・・うん、色々聞きたいことがあって・・・・」

 

 

次の日、東京に来た千歌達。

 

ダイヤが緊張しつつ鼻息を荒くしながらも気を引き締めていた。

 

 

ダイヤ「皆さん!心をしっかり!負けてはなりませんわ!東京に飲まれないよう!」

 

果南「久々だね・・」

 

鞠莉「えぇ」

 

ダイヤ「果南さん!鞠莉さん!聞いてますの!?」

 

曜「大丈夫だよ!襲ってきたりしないから!」

 

ダイヤ「あなたは分かっていないのですわ!東京の恐ろしさを!」

 

千歌「なんであんなに敵対視してるの?」

 

ルビィ「お姉ちゃん、小さい頃東京で迷子になったことがあるらしくて・・」

 

 

チビダイヤ『ごちゃごちゃ・・ごちゃごちゃ・・ごちゃごちゃ!』

 

 

 

ピギャー!!!!

 

 

千歌「トラウシだね」

 

善子「トラウマね」

 

千歌「そう言えば梨子ちゃんは?」

 

善子「ここで待ち合わせだよ」

 

 

その後、駅のロッカーで梨子を見つけるメンバー。そそくさと何かを隠している様にも見え・・。

 

 

千歌「梨子ちゃん?」

 

梨子「千歌ちゃん!?それに、皆も!?」

 

千歌「何入れてるの?」

 

梨子「え、えっと・・おみやげとか、おみやげとか、おみやげとか!」

 

千歌「おみやげ!?」

 

梨子「あっ!!」

 

 

ドサッ!!

 

 

梨子「ヒギャァァ!!!!」

 

千歌「何?うわっ!!見えないよ!見えないよ!梨子ちゃんちょ・・」

 

梨子「何でもないの!何でもないのよ!」

 

善子「ふ~ん。別にいいんじゃないの」

 

曜「うん。隠すほどの物ではないと思うけど」

 

梨子「ヒギャァァ!!!!!!」

 

 

何はともあれ・・にっこりな梨子。

 

 

梨子「さっ!じゃ行きましょうか!」

 

 

善子「やっぱり梨子先輩って怖いわ・・」ブルブル

 

曜「人には知られたくない事、一つや二つはあるから・・」

 

梨子「な・に・か・い・っ・た?」

 

ようよし「な、何でもございません!!」

 

果南「とは言っても、まず、どこに行く?」

 

鞠莉「tower?tree?hills?」

 

ダイヤ「遊びに来たんじゃありませんわ!」

 

千歌「そうだよ!まずは神社!」

 

善子「また?」

 

千歌「うん!実はね、ある人に話し聞きたくてね!そうしたら会ってくれるって!」

 

花丸「ある人?誰ずら?」

 

千歌「それは会ってのお楽しみ!でも話を聞くには打って付けのすっごい人だよ!」

 

ダイヤ「東京?神社?」

 

ルビィ「すごい人・・まさか!?」

 

ダイルビ「まさか!?まさか!?まさか!?まさか!?」

 

 

神社に行くとそこにいたのは・・・・。

 

 

聖良「お久しぶりです」

 

千歌「お久しぶり」

 

ダイルビ「何だ・・」

 

鞠莉「誰だと思ったの?」

 

果南「セイントスノー・・!!」

 

善子「暗黒聖雪!」

 

聖良「フフ・・そこまで睨まなくても・・今日はよろしくお願いしますね。新生aqoursの皆様」

 

 

ラブライブ!サンシャイン!!(Aパート終わり)

 

 

aqoursとSAINT SNOWはUTX高校に。

 

SAINT SNOWはUTX高校を見学する為に来たのだが部屋の一つをUTX高校は貸してくれた。

 

 

千歌「何か凄い所ですね」

 

ダイヤ「当たり前ですわ。ここはあのA-RISEも使用していたであろう部屋なのですから」

 

ルビィ「何だかドキドキする・・・・」

 

梨子「予備予選突破、おめでとうございます」

 

鞠莉「coolなパフォーマンスだったね!」

 

聖良「褒めてくれなくて、結構ですよ」

 

鞠莉「うん?」

 

聖良「再生数はあなたたちの方が上なんだし」

 

ルビィ「いえいえ・・」

 

曜「それほどでも・・」

 

聖良「でも、決勝では勝ちますけどね」

 

果南「そう簡単に行くと思う?」

 

善子「あの時とは違うのよ。次は絶対に負けない」

 

 

聖良「そうですね。前のaqoursと今のaqoursとでは全く別のグループ。特に旧aqoursの3人が加入したのは大きな力になっていますね」

 

理亞「・・・・」

 

梨子「わ、私に何か・・?」

 

理亞「やめてないのね」

 

 

千歌「梨子ちゃんは予備予選とピアノコンクールが重なってピアノコンクールを優先させたからいなくて・・」

 

理亞「・・ナメてるの?」

 

千歌「えっ?」

 

理亞「言ったでしょ?ラブライブは遊びじゃないって!」

 

聖良「理亞!やめなさい」

 

 

果南「それよりも千歌達に対してラブライブは諦めろって言ったらしいけど・・随分と上から目線だね」

 

聖良「私達のパフォーマンスの方が上と思っていますので」

 

果南「私から見たら9位も30位もそこまで変わらないと思うけど」

 

聖良「そうですね」

 

果南「・・なのに諦めろ、か。大口叩くわりにはあなた達もそこまでって事じゃん」

 

理亞「・・・・」ギロッ

 

善子「遊びでやってる訳ないでしょ!私達は・・私達はね・・!」

 

千歌「言い争ってる場合じゃないよ!私がSAINT SNOWさんを呼んだのは・・」

 

聖良「そうでしたね。申し訳ありません」、

 

 

花丸「果南さんも攻撃的・・」ヒソヒソ

 

鞠莉「可愛い幼馴染みがドリームに向かって頑張っているのをバカにされたからそれだね」ヒソヒソ

 

 

千歌「聖良さん。それじゃ、お願いします」

 

聖良「・・私と理亞はA-RISEを見て、スクールアイドルを始めようと思いました。だから、私たちも考えたことがあります」

 

聖良「A-RISEやμ'sの何がすごいのか、何が違うのか・・」

 

千歌「答えは出ました?」

 

聖良「いいえ。ただ、勝つしかない。勝って追いついて、同じ景色を見るしかないのかもって・・」

 

千歌「同じ景色・・」

 

曜「勝ちたいんですよね?」

 

聖良「え?」

 

曜「ラブライブで勝ちたいのですよね?」

 

理亞「姉様、この子バカ?」

 

善子「いちいち口悪いわねあんた!」

 

理亞「・・・・」プイ

 

善子「ふん!」

 

 

聖良「勝ちたくなければ、なぜラブライブに出るのです?」

 

千歌「曜ちゃんは勝ちたいというより楽しみたいからじゃないの?」

 

曜「そうそれ!勝ち負けうんぬんじゃなくて皆で楽しむ、そしてやり遂げる」

 

曜「もちろん優勝はしたいけども・・一番大事なのは楽しむって事ではないのですか?」

 

聖良「楽しむ・・ですか」

 

鞠莉「私はヨーの考えは素敵だと思うわ」

 

曜「鞠莉ちゃん・・!」

 

聖良「なるほど・・なら、μ'sやA-RISEは、なぜラブライブに出場したのです?」

 

千歌「それは・・・・」

 

聖良「そろそろ、今年の決勝大会が発表になります。見に行きませんか?ここで発表になるのが恒例になっているので」

 

 

大型モニターに映される決勝大会の発表。

 

秋葉ドームでライブをすると分かるとメンバー全員が呆気に取られていた。

 

 

千歌「秋葉ドーム・・!」

 

曜「本当にあの会場でやるんだ・・」

 

果南「ちょっと想像できないな・・」

 

 

メンバーが呆気に取られている中、梨子は一端一呼吸置きメンバーにある提案を出す。

 

 

梨子「ねぇ。音ノ木坂、行ってみない?」

 

千歌「え?」

 

梨子「ここから近いし。前、私がわがまま言ったせいで、行けなかったから・・」

 

曜「いいの?」

 

梨子「うん。ピアノ・・ちゃんとできたからかな?今は、ちょっと行ってみたい」

 

梨子「自分がどんな気持ちになるか、確かめてみたいの。みんなはどう?」

 

 

千歌「賛成!」

 

曜「ヨーソロー!」

 

果南「いいんじゃない?見れば、何か思うことがあるかもしれないし」

 

鞠莉「もちろんマリーも賛成で~す」

 

善子「仕方ないわね」

 

花丸「音ノ木坂?」

 

ルビィ「μ'sの・・!」

 

ダイヤ「母校!!」

 

 

一緒にモニターを視ていた聖良はUTX高校に戻っていく。

 

 

理亞「姉様?」

 

聖良「UTX高校に戻りますよ。東京へ来たのはaqoursの方達と話すためだけではないのですから」

 

 

その頃、音ノ木坂に続く階段に来たaqours。

 

緊張とワクワクが入れ混じる感覚があった。

 

 

善子「この上にあるの?」

 

ルビィ「うっ・・!何か緊張する!どうしよう!?μ'sの人がいたりしたら・・」

 

ダイヤ「へ、平気ですわ!その時は、ささサインと、写真と、握手!」

 

花丸「単なるファンずら」

 

梨子「あ、千歌ちゃん!」

 

曜「待って!」

 

善子「抜けかけはずるい!」

 

鞠莉「これもtrainingの一環ね」

 

果南「確かにこの階段は練習には持ってこいだね」

 

 

階段を最初に上りきったのは千歌。

 

順に曜、果南、鞠莉、善子、ルビィ、梨子、ダイヤ、花丸と上りきる。

 

 

曜「よーし勝った!後でジュース奢りだからね!」

 

果南「まさか負けるなんて・・」

 

ダイヤ「ハァ・・ハァ・・こ、ここがあの・・」

 

ルビィ「μ'sのいた・・この学校を守った」

 

千歌「ラブライブに出て奇跡を成し遂げた!」

 

 

aqoursから見れば憧れであり偉大なμ'sのいた母校。

 

大きく美しい学校に見惚れていた時。

 

 

音ノ木坂の生徒「あの、何か?」

 

千歌「ん?」

 

善子「私の姿を検知してる!?」

 

花丸「止めるずら」

 

千歌「すみません、ちょっと見学してただけて・・」

 

音ノ木坂の生徒「もしかして、aqoursの皆様ですか?」

 

千歌「えっ!?あ、はい!μ'sのこと知りたくて来てみたんですけど・・」

 

果南「どうして私達の事を・・あなたもスクールアイドル?」

 

音ノ木坂の生徒「いえ。音ノ木坂にはもうスクールアイドルはありません」

 

音ノ木坂の生徒「優勝の記念品も、記録もなくて。でも、それでいいんだよって先輩が言ってまして」

 

ダイヤ「まさか先輩ってμ'sの方々では!?」

 

音ノ木坂の生徒「いえ、アイドル研究部の先輩です。スクールアイドルはなくてもアイドル研究部は残っているので」

 

ルビィ「アイドル研究部・・だからルビィ達の事も知ってるんだ」

 

音ノ木坂の生徒「はい!予備予選突破おめでとうございます。TOKYO IDOL WORLDから本当に変わりましたね」

 

千歌「えへへ、ありがとう・・」

 

音ノ木坂の生徒「それに桜内さんがスクールアイドルをやってると聞いて驚きました」

 

梨子「あ、うん・・スクールアイドルも悪くないかなって・・・・」

 

千歌「梨子ちゃんには凄く助けられてて・・でも、皆の力があるからaqoursだと思うんだ」

 

音ノ木坂の生徒「そうですね。aqoursにはaqoursの、そして、μ'sにはμ'sの魅力がありますから」

 

千歌「aqoursにはaqoursの・・・・ん?」

 

 

穂乃果そっくりの小さな子供が母親と共に散歩しておりそれに気付く千歌。

 

 

母親「こら!走ったら転ぶわよ!」

 

子供「大丈夫!せーの!それ!」

 

母親「もう!危ないでしょ」

 

子供「すごいでしょ?」

 

 

梨子「どう?何かヒントはあった?」

 

千歌「うん、ほんのちょっとだけど・・。梨子ちゃんは?」

 

梨子「うん!私はよかった!ここに来て、はっきり分かった。私、この学校好きだったんだなって!」

 

 

メンバー全員が音ノ木坂学院の方に顔を向ける。

 

そして、一礼をした。

 

 

aqours「ありがとうございました!」

 

音ノ木坂の生徒「フフ・・・・」

 

 

千歌「あれ?あの子は?」

 

善子「まさか化身!?」

 

花丸「そんな訳ないずら」

 

 

場面変わり夕暮れの中、電車に乗っていたaqours。

 

今回東京に来た事で何を得たのか話し合っていた。

 

 

ダイヤ「結局東京に行った意味はあったんですの?」

 

果南「そうだね、μ'sの何がすごいのか、私たちとどこが違うのか、はっきりとは分からなかったかな」

 

鞠莉「果南はどうしたらいいと思うの?」

 

果南「私?私は・・学校は救いたい!けど、SAINT SNOWの二人みたいには思えない。あの二人、何か1年の頃の私みたいで・・」

 

善子「攻撃的な所は確かに似てるわね」

 

花丸「善子ちゃんもずら」ノッポパンモグモグ

 

曜「SAINT SNOWの二人はあの後UTX高校がある方面に戻っていったけど・・やっぱり勝つ事も大事と言えば大事だよね・・」

 

鞠莉「深く考えてもしょーがないかもしれないわね!」ワシワシ

 

花丸「ジュラァ-!!!!」

 

ルビィ「μ'sの人たち、何も残していかなかったらしいです」

 

ルビィ「それがいいんだよって・・」

 

梨子「千歌ちゃん?」

 

千歌「ねぇ!海見て行かない?みんなで!」

 

梨子「えっ!?」

 

曜「いいね」

 

果南「千歌が行きたいのなら付いてくよ」

 

ダイヤ「ち、ちょっと!」

 

鞠莉「ダイヤは先帰る?」

 

ダイヤ「わ、私だけ帰る訳・・!」

 

善子「また迷子になるわよ」

 

花丸「確かに・・」

 

ダイヤ「もう迷子にならないですわ!」

 

ルビィ「行こう、お姉ちゃん」

 

ダイヤ「・・仕方ないですわね」

 

 

千歌達が電車から降り海岸に。

 

その海岸は過去μ'sが解散宣言をした場所でもあった・・。

 

 

曜「わぁー!」

 

梨子「綺麗・・!」

 

花丸「ずらぁ・・」

 

千歌「私ね分かった気がする」

 

ダイヤ「えっ?」

 

千歌「μ'sの何がすごかったのか」

 

果南「本当?」

 

千歌「多分、比べたらダメなんだよ・・追いかけちゃダメなんだよ・・」

 

千歌「μ'sも、ラブライブも、輝きも・・」

 

鞠莉「どういうこと?」

 

ダイヤ「さっぱり分かりませんわ」

 

梨子「そう?私はなんとなく分かる・・」

 

梨子「一番になりたいとか、誰かに勝ちたいとか、μ'sって、そうじゃなかったんじゃないかな?」

 

千歌「うん。μ'sのすごい所って、きっと何もない所を、何もない場所を、おもいっきり走ったことだと思う」

 

千歌「みんなの夢を叶えるために!」

 

千歌「自由に、まっすぐに。だから飛べたんだ。μ'sみたいに輝くって事は、μ'sの背中を追いかけることじゃない、自由に走るってことなんじゃないかな? 」

 

曜「全身全霊!何にも囚われずに、だね!自分達の気持ちに従って!」

 

千歌「うん!」

 

果南「自由に・・」

 

鞠莉「run and run」

 

善子「自分たちで決めて、自分たちの足で・・フフフ、面白いじゃないの」

 

花丸「何かわくわくするずら!」

 

ルビィ「ルビィも!」

 

曜「全速前進で走るって事!」

 

善子「自由に走ったら、ばらばらになっちゃわない?」

 

梨子「どこに向かって走るの?」

 

千歌「私は0を1にしたい!あの時のままで、終わりたくない!」

 

梨子「千歌ちゃん・・!」

 

曜「今、向かいたい所決定!!」

 

ルビィ「ルビィも!!」

 

鞠莉「そうね!みんなもきっと!」

 

果南「ふふ、何かこれで本当にひとつにまとまれそうな気がするね!」

 

ダイヤ「遅すぎですわ」

 

鞠莉「みんなshyですから!」

 

千歌「じゃ行くよ!」

 

曜「待って!」

 

千歌「え?」

 

曜「指、こうしない?これをみんなで繋いで、0から1へ!」

 

千歌「それいい!」

 

曜「でしょ?」

 

果南「曜にしてはいい案じゃん」

 

善子「同じく」

 

曜「してはって酷いよ果南ちゃん!それにヨハネちゃんも!」

 

鞠莉「偉い偉いでーす」ナデナデ

 

曜「鞠莉ちゃんも子供扱いしないで~!」

 

千歌「うふふ・・じゃ、もう一度!」

 

千歌「0から1へ、今、全力で輝こう!」

 

aqours「aqours!!」

 

aqours「サンシャイーン!!!」

 

 

千歌(Dear穂乃果さん、私はμ'sが大好きです!普通の子が精一杯輝いていたμ'sを見て、どうしたらそうなれるのか穂乃果さんみたいなリーダーになれるのか、ずっと考えてきました)

 

千歌(やっと分かりました!私でいいんですよね・・)

 

千歌(仲間だけを見て、目の前の景色を見て、まっすぐに走る、それがμ'sなんですよね!それが、輝くことなんですよね!)

 

千歌(だから私は私の景色を見つけます!あなたの背中ではなく、自分だけを景色を探して走ります!みんなと一緒に!いつか・・いつか!)

 

 

その時、白い羽根が飛んできた。

 

千歌がその羽根を優しく掴み微笑む・・。

 

 

千歌「フフ」

 

 

続く

 

 

 

 

 

今回の変更点

 

 

①曜は刺身が苦手な為、花丸が曜の刺身と交換の形で大量ののっぽパンを曜に上げる

 

②梨子の例の本がようよしに見られる。が、ようよしがその後、梨子に恐れる(ちなみに善子は梨子の事を怖い先輩とも思っている)

 

③SAINT SNOWとの会話シーンで果南と善子が突っ掛かる。善子は元々打倒SAINT SNOWに燃えており果南はSAINT SNOWが可愛い幼馴染みが頑張っているのにラブライブを諦めろと忠告した為に

 

④理亞の「この子、バカ?」は曜に対してになる

 

⑤音ノ木坂はスクールアイドルはないけどアイドル研究部は残っており音ノ木坂のモブ子はアイドル研究部でaqoursを知っている。

 

 

千歌「次回」aqours「サンシャイン」




今回は まるまり かなよし りあよし せいかな 絡みが多いです。曜は刺身やパサパサした物が苦手なのですがアニメではあまりそういう風には見えなかったので花丸ののっぽパンと交換という形で。

そして、聖雪に負けたくないと睨む善子と果南。梨子に遊びじゃない!と攻撃的な理亞。

千歌はよくてもかなよしはよくない!とここでかなよし絡みを確立させています。

音ノ木坂ではスクールアイドルはないがアイドル研究部は残っている。

当初の予定ではモブ子ちゃんは音ノ木坂のスクールアイドルのリーダーで怪我していて音ノ木坂のグループにいなかった。その怪我から復帰しモブ子ちゃん率いる音ノ木坂のスクールアイドルがラブライブ本選で千歌達の前に現れ「あなた達に勇気付けられてここまで来れました!私達もあなた達と同じ様に輝きたくて!!」とラスボスにする予定でしたがアニメの事を考慮し中の人的にも厳しいかと思い断念。
ただ二期にもちょい役として出そうかなとは思っております。

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