タカside
「スイッチ!!」
心地よい風の吹く草原に声が響く
………………よお、どうもタカだ。昨日クライン達と再会し、それぞれ宿で休んで今日に至るわけだが、俺達はクライン達と一緒に迷宮区近くにある草原でモンスターを狩っている。まあ俺は岩の上に座って見てるだけだけどね
俺はダイチとシリカより少しレベルが高いから………って言っても1だけだが、クライン達の戦闘を見ていた
今の俺のレベルは12、中々レベルが上がらないんだよね〜
「おーい、タカ!どんな感じだ?」
暇で欠伸しているとダイチが俺の元に走り寄り声を掛けてくる
「おう、いい感じだぜ。クラインの指示も良くなってきたし」
「そっか、俺達は休憩だ。タカはどうする?」
どうするって、俺に一人でモンスターを相手させる気ですか…………まあできるけど
「俺はあいつら見とくよ」
「ん、わかった」
俺がそう返すとダイチは俺の隣に腰掛ける
「あれ、シリカは?」
「向こうの安全なとこにお花畑があったからそこで休むって」
ふむ、お花畑か…………そういやあ小学生の頃に個人でアサガオ育てたことあったな。俺、ちゃんと水やってたのに俺のは咲かずにダイチのは咲いたんだよね………………あれ、なんでだったんだろ
………………お、クライン達も一息ついた様だな。もう昼だし、声かけて街に戻るか。午後からはちょっと行きたいとこあるし
「クライ〜ン、街に戻ろうぜ〜!午後から俺達行きたい場所あんだよ〜!」
俺は手をメガホンにして大声で言う
するとクライン達は手を振ってこっちに歩いてきた。さて、では帰ろうか
「いや〜、ありがとな。お前さん達のアドバイスのおかげで狩りの効率上がったぜ!」
「それは良かった。……………んじゃ、俺達は行くよ。また会おうぜ」
『またな〜!』
街の門の前までクライン達を送った俺達は挨拶をして街とは違う方向に歩き出す
「……………んで、タカ。行きたい場所って何処だ?」
「何か面白そうな物でも見つけたんですか?」
二人の質問に俺は笑って答えた
「まあ、面白いかどうかはわからないけど、迷宮区の壁に洞窟見つけたんだよね、まだ誰も入ってなさそうだったからさ。こりゃ丁度いいかな、って」
「「洞窟?」」
そう、実は俺は迷宮区の壁に穴が開いてる事を見つけたのでした!
「皆が草原で狩りをしてる間暇だったからそこらへん散歩してたんだよね。出てくるモンスターを薙ぎ払いながら」
「お前…………何してんだよ」
まあいいじゃない
「んで、少し休もうとして近くの石の上に座ったらだな。石が急に光りだしたんだ」
「石が…………ですか?」
「そう、んでその石を見たら地図が書いてあったんだ。その地図の通り進んで行くと迷宮区に穴が開いてる感じの洞窟があったってわけ。どう、面白そうじゃね?」
「へぇ、なんかレアアイテムとかがありそうだな。てか短時間でよく見つけれたよな、ビックリだわ」
そこはまあ…………気力と根性だよ
「ほらこっちこっち、早く行こうぜ!まずは石を探さなきゃな!」
「わかったわかった。行こうかシリカちゃん」
「はい!」
俺達はモンスターを薙ぎ払いながら目的の石を探す
……………お、あった
「ほら、これがさっき言った石だぜ。……………あれ?」
「普通の石…………ですね」
おっかしいなー?もう一回座ってみるか
「よいしょっと」
…………………(ピカァァ)来た!
「おわっ!光った!?」
「これだよこれ!地図が浮かび上がるはずだぜ!」
光る石に地図と文字が刻まれて行くのを眺める
「…………………おし、行くか」
ダイチとシリカに目配せをする。二人は笑って返してくれた
「……………あれ?この文字、なんですかね?」
シリカは地図と一緒に浮き出てきた文字に気付き指差して言った
まあ文字と言っても日本語でも英語でもない、わけのわからない文字なんだよね
「ああ、それな。さっきも出てたんだけど、読めねえからさ。まあ問題は無いだろ」
「確かに、大事な文なら読めるようにするもんな。……さて、モンスターが出てくる前に行こうぜ」
「そうですね、行きましょうか」
「洞窟へレッツゴー♪」
どんな掘り出し物があるかなぁ、楽しみだ♪
………………と、地図通りに洞窟まで来たわけだが
「あっるぇ、なんで洞窟が二つ?」
さっきまでは一つしかなかったはずなんだけど…………
「なんだ、何か違うのか?」
「さっきは洞窟は一つしかなかったんだ。なのに今は二つ」
「どうします?」
……………ん〜、そうだなぁ
「右へ行こう!」
そうと決まれば早速行こう!
俺は右側の洞窟へ入る
「ちょ、待てって!もうちょっと悩むべきだろうが!!」
あっははは、ごめんごめん
「冗談だよ、皆で決めてから行こうオガッ!?」
俺は洞窟から出ようとした、だが何故か目に見えない何かにぶつかる
「大丈夫ですか?」
「あ、ああ………………なんだぁ?出れねえ」
「は?おいおい………………ホントだ、入ることもできない」
ダイチが洞窟に入ろうとするがまたもや見えない何かに阻まれる
「…………………どうすんだよこれ」
いや、どうするったって
「う〜ん……………まあ取り敢えず奥に行ってみるわ。二人はそっちの洞窟から入れないのか?もしかしたら繋がってるかもしれねえし」
俺が言うと二人は左側の洞窟へと入ってみる
どうやら向こうは二人とも入れたらしい
「入れましたよ〜!」
「そうか、OKわかった!奥で会えたら会おうぜ!」
「ああ!そっちは一人で大丈夫か?」
「きっと大丈夫だ!」
そして俺は後ろを向く
俺の真っ正面に広がるのは闇。覚悟を決めて一歩を踏み出す
するといきなり洞窟の中が明るくなった
「おわっ!?………………松明に火が付いたのか」
なかなかサプライズ精神旺盛なことで
「向こうは大丈夫………だよな。よし、行くか!」
俺は洞窟の奥へと歩み出した
タカside out
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