タカside
『クゥゥン♪』
「あっははは♪」
突然だが俺は今遊んでいる
…………え?なんで遊んでるのかって?そんなもの目の前に可愛いドラゴンがいるからじゃないか!!(カッ
「とまあお遊びはここまでにしてだな」
『クゥ?』
ブルーは不思議そうに首を傾げて俺を見ている。首を傾げた時に額にある青い宝石が光って綺麗だな
「クエストの内容ってなんだろな?」
『?』
一応クエストを受けたんだけど、内容がわからないんだよねぇ…………。名前が"青い龍の夢"ってあるからこいつに関係してるのはわかるんだけど
「なあ、お前の夢ってなんだ?」
『クゥゥ、クゥ、キュォォォォン♪』
可愛く身振り手振りで何かを伝えようとしてるけど……ごめん、お前の言葉わかんないや
「ま、いいか。取り敢えず前に進もうぜ」
『クォ!』
そして俺達はまた洞窟があったのでそこへ入っていく
「あっ、ダイチとシリカ……………大丈夫だよな!」
こっちも大してモンスター出てないし、問題無い問題無い!
タカside out
ダイチside
「ここは………広場だな」
「広場ですね」
俺達が洞窟を進んでやってきた場所は正方形の広場だった。四隅にはドラゴンの像がある……………てかなんでドラゴン?確かキリトはこの層は牛オンリーで暫くは牛肉が食べたくなくなると聞いたんだが………
しかし綺麗な場所だな、草原をそのままくり抜いた感じだ。花も咲いてる
「まあちょうどいいや。シリカちゃん、少し休もうか」
「はいっ!」
俺は近くの岩に腰掛ける。シリカちゃんは花の咲いている所へ走り寄り花を愛でている
…………やっぱり女の子は花とかが好きなんだな。あれ?由香里はそうでもなかったような……、いや俺が知らないだけかもしんない
「…………しっかし、迷宮区に空いてる洞窟から入ってきたのに空が見えるのはなんでだ?」
普通なら天井が見えるんじゃないのかな?いやまあ、見えてる空も実は本物じゃなかったりするんだけどね
「ダイチさ〜ん!」
「どうした〜?」
花を愛でるのをやめそこらへんを探索していたシリカちゃんが何か見つけたようだ
呼ばれたのでシリカちゃんの側へと行ってみる。今思えばこの子はよく気付く子だよな、視野が広いのは良い事だ。この歳で敬語も使ってるし
「これ何ですかね?」
シリカちゃんが像の下側を指差して言う
「ん?……………紋章だな、龍の」
龍ばっかだな
「他の像にはないんですよ」
「へぇ、何かありそうだな」
俺は紋章に手を伸ばす。そして触れた瞬間紋章が赤く光り出した
「うおっ!?」
「キャッ!?」
いきなりのことで後ろに飛び退く。少し様子を見るが何も起こらない
「な、なんだったんでしょうか?」
「さ、さあ…………おわっ!?」
シリカちゃんの問いに答える俺の目の前に急に何かが現れた。これは………
「クエストログ?」
【クエスト、"赤き龍の問答"を受けますか?】
「……………どうします?受けますか?」
「………よし、受けよう」
俺はYesを押した
ゴゴゴゴゴゴゴ!
「な、なんだぁ!?」
「地面が、ゆ、揺れてます!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴ……………
…………揺れが収まった
ガゴンッ!
俺達の後ろから音が聞こえる
「「……………?」」
振り向いた先には大きな石板のが現れていた
「いや、デカイなおい」
「うわぁ………」
見上げる程あるぞ。あ、上の方にさっきのと同じ紋章があるな。と言っても色は赤色だが……………目の前には文字、上には赤い龍、クエストの名前は"赤き龍の問答"、この石板はクエストに関係があるようだな
「この文字は読めるぞ、日本語だ。とするとやっぱこれがクエストの内容だな」
「え〜と……………"あなたには大切なものがありますか?"、YesかNoですね。二択です」
大切なものね、そんなもん当たり前だろ
「迷わずYesだな」
俺はYesをタップする
ゴゴゴゴゴゴゴ!
すると石板は大きな音を立てながら沈んでいった。石板の向こうには洞窟が続いており、少し進んだ所にまた石板があった
「これ、続くんですかね?」
「みたいだな」
取り敢えず石板の前まで進もう。え〜と?何々
「"その大切なものがもし失くなってしまったら、あなたは悲しいですか?"」
また当たり前なこと聞いてくるな
「ここも迷わずYesだな」
「大切なものが失くなって悲しまない人なんていませんよね」
そして次へと進む
「次はなんだ?」
「"その大切なものが人で、もしその人が寿命によって亡くなったり、とある事情でいなくなってしまった場合………あなたはしょうがないで済ませることができますか?"」
「っ!……………」
「?どうしたんですかダイチさん」
「……………いや、なんでもないよ」
この問題に、俺は少し昔を思い出した。俺の……いや、俺達の憧れの人のことを
五年前、うちの孤児院にやってきたその人は、とても楽しくて、優しい人だった。俺とタカが懐くのに時間なんてかからなかった
…………だけど八月のある日、あの人はいなくなった
たった二週間とちょっと一緒に過ごしただけだった。でも、それだけの短い時間だったけど、俺達の中でその存在はとても大きくなっていたんだ
ずっと一緒に過ごせると思ってた。楽しい日々が続くと思ってた……………なのに………
……………しょうがないなんかで済ませれるかよ
「ダイチさん…………?」
っ!…………はぁ、思い出したくはなかったな
「………………ああ、ごめん。Noだ」
俺はNoをタップした
「先へ進もうか」
「はいっ!」
そして俺達は石板の問答に答えながら洞窟の中を進んでいった
……………にぃ、今どこで何をしてるんだ?
俺達は元気でやってるよ…………また会いたいよ。弥生にぃ………
ダイチside out
感想待ってます!