ソードアート・オンライン〜空と大地〜   作:クラッカーV

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嫌な予感

ドガッ!バタン!

 

青い竜は牢屋に放り込まれる

 

先の戦いで疲労が溜まっている、さらに敵の数は遥かに多い、どうすればいいのやら

 

『…………グル』

 

竜は横たわり扉をただ見つめるだけだった

 

『…………』

 

そしてゆっくりと眼を閉じた

 

 

 

 

 

タカside

 

「………………」

 

この暗闇の中で何分経っただろうか、システム窓を開いて時間を確かめる

 

「5分、しか経ってないのか」

 

全然時間経ってねえじゃねえか。俺の体感時間じゃ既に30分は経過したように思えたが

 

俺はアイテムストレージを操作して焔の赤竜石を取り出し眺める

 

「…………綺麗だな」

 

燃えるような赤い色が、とても綺麗だ

 

「………何を焦ってんだよ」

 

アイテムストレージに戻し、呟く

 

俺は、何か焦っている

 

もしかしたら、ゲームであるこの世界を現実だと思ってしまった俺に対してかもしれない

 

「昔は、こんなにファンタジー溢れる世界が好きじゃなかったんだけどなぁ」

 

元々、小学校低学年まで俺はゲームという類には興味が無かった。ゲームを始めたきっかけもダイチがやってたから、俺もやってみようという事からだ

 

まあそれもゲームを始めてから変わった

 

一言で言うなら好きになったよ、『ゲームの世界』としてはな

 

「でもなぁ……やっぱ現実だとは思えねえよ」

 

当たり前か。ゲームを現実だなんて思う奴なんて病院に直行しろ…………まあ、でも異常なくらいにゲームに思い入れする奴はいるけどな、ダイチなんかそんなタイプだ

 

でも俺は違う。俺はそんなことは絶対に無いんだ

 

自分で言うのもどうかしてるが、俺は現実を見るタイプだったからな。それに現状の生活にとても満足していた。それ以上も以下も望んでない、それ以降も未満もいらない、そう考えてた

 

「…………いつからだ?」

 

俺は、いつから変わった?

 

ゲームを初めてした時からか?………違うな、断言出来る

 

初恋とやらをした時からか?………これも違う、まず恋かどうかもわからない

 

「………そうだよ、あの時じゃないか」

 

あの人がいなくなったあの時から、俺はあの人になる為に変わったんじゃないか

 

「でも、根っこの部分は変わってないと思ってたんだけどな」

 

この変化は果たして良い事なのか、悪い事なのか………

 

「…………10分、経った」

 

なんとなくそう呟いてみた

 

バァン!

 

「っ!?」

 

大きな音と共に開け放たれる扉

 

『…………』

 

先程俺達を襲った二体のドラゴンナイトが入ってきた。そして両腕を乱暴に掴まれる

 

「っ!なんだよ!」

 

俺はそのまま連行された

 

タカside out

 

 

 

ダイチside

 

「この扉……でっけぇ」

 

「ですねぇ……」

 

俺達は今、ドデカい扉の前に立っていた

 

「これ開くかな?」

 

「押してみましょう」

 

シリカちゃんは勢いを付けて扉を押し始めた

 

…………え、ちょっ……いつからそんなにアグレッシブになったの。今まで歩くだけだったから暇だったのか?

 

てか普通に開いたな

 

「開きましたね、普通に」

 

「じゃあこの鍵はどこに使うんだ?」

 

「それは多分あれじゃないですかねぇ」

 

「え?」

 

シリカちゃんは目の前を指差す

 

扉の向こうは部屋があった。そして俺達の向かい側にはまたもや一つの扉

 

見渡してみると左右に道がある

 

「取り敢えず、来てみたまでは良かったが………構えろ、シリカちゃん」

 

「え?」

 

俺の索敵に反応が入った

 

「敵だ!」

 

俺が叫ぶと同時に、二体のモンスターが現れた

 

ダイチside out

 

 

 

 

タカside

 

「ここは………ぐぁっ!」

 

俺は何やら大広間に連れて来られ、押さえつけられる

 

回りには、ギャラリーか?ドラゴンナイトが沢山いる

 

俺の目の前には斧を担いだドラゴンナイト

 

「見た感じ、処刑場ってところか」

 

俺は王子を匿った罪で殺される………ってところかな?物語でいくと

 

「………待て、これって本気で殺されるパターンか?」

 

いや、仮にもクエストのイベントなんだからそんなことは無いはずだ

 

何か、何かないか………!

 

タカside out

 

 

 

 

 

ダイチside

 

ガキィン!

 

「スイッチ!」

 

俺とシリカちゃんが入れ替わり、俺がモンスターを叩き潰す

 

「まず一匹!」

 

シリカちゃんはもう一体と既に対峙しており、敵の剣を弾く

 

モンスターの名前は『ドラゴンナイト』。この層で出てくるはずのないモンスターだ

 

そんな奴なだけにレベルが高いと踏んだんだが、俺達と変わらないレベルだ。更に攻撃も単調、はっきり言って弱い

 

「スイッチ!」

 

これで………終わりだ!!

 

俺は二連撃ソードスキル、『ツイングリフ』で残りHPを削り切る

 

「………ふぅ。まさかドラゴンが出てくるなんてな」

 

「もう、出てきませんよね。扉の鍵開けましょう」

 

「おう………えーと、鍵をタップして……………っ!」

 

なんだ、今の感じ。何か嫌な感じがする

 

「………………タカ?」

 

タカが……タカのことが急に心配だ

 

「……?」

 

何で急にタカのことが心配になったんだ?あいつは安全だろうとシリカちゃんと話したじゃないか

 

…………心の底が、モヤモヤして気持ち悪い

 

「どうしました?ダイチさん」

 

「え?………いや、なんでも」

 

無理矢理モヤモヤを払いのける

 

ガチャリと鍵の開く音がし、そして扉をゆっくり開く

 

「…………これは」

 

そこには、青い竜がいた

 

『グルゥ………』

 

体には所々傷がある

 

それに、何よりも俺の目を惹いたのは

 

「…………綺麗だ」

 

青い竜の額にある、宝石だった

 

「…………ィチさん、ダイチさん!危ない!」

 

「はっ!…………わあぁ!?」

 

『グルォォォォォ!!』

 

俺の視界を一瞬青が埋め次に天井へ、そして後ろへと移り変わる

 

「大丈夫ですか!?」

 

「あ、ああ。ありがとう」

 

どうやらシリカちゃんが助けてくれたらしい

 

「さっきの竜、凄い勢いでしたね」

 

「なんだったんだ?」

 

あの竜、猛スピードで右側の通路に入って行った

 

「竜………何かクエストに関係あるかもしれない。追い掛けようシリカちゃん!」

 

「え?あ、待ってください!置いてかないで下さいよ!」

 

さっきの嫌な感じといい、あの竜といい、何か引っかかる

 

タカが無事だといいが………

 

ダイチside out

 

 




最近、すごい眠いんですよね。今の執筆スペースだったらALOに入るには何時になるのやら………

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