ソードアート・オンライン〜空と大地〜   作:クラッカーV

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初めの一歩

ーーーー《はじまりの街》・広場

 

「ダイチは何処だ〜?ダイt「叫ぶな恥ずかしい」バッ!…………てめぇ、いきなり殴るこたぁねえじゃねえか!」

 

「仮想世界なんだから痛くないだろ?」

 

「まあそうだけどさ………そうだ、ダイチ。ブレイヤーネームは何にしたんだよ?俺はそのまんまの《タカ》だぜ」

 

「本名と変わんねえのか、まあ俺も《ダイチ》だけどな」

 

「おぉ、奇遇だね」

 

「俺達が奇遇じゃなかったこと自体珍しいだろ?」

 

「あっはは!確かに!アバターもそのまんまだしな!」

 

二人はお互いのブレイヤーネームを教えあい街を歩く

 

「ダイチ!はやく狩りに行こう!狩りに!」

 

「はいはい、ちょっと待てって。装備揃えてから行かなきゃな。あ、あとスキルもちゃんと決めとかないとな!」

 

「ん?スキル?…………あぁ〜スキルね!はいはい、スキル」

 

「お前………さてはスキルがわかってないな?」

 

ギクッ!と効果音がつきそうなほど硬直する

 

「はぁ?いやいや、わかってるよ?スキルってあれだろ?日本語にしたら技能、技術だろ?君に何時も勉強教えてるのは誰だと思ってるんだい?このお兄さんだよ?」

 

早口で捲し立てるタカ、その様子から知らなかったであろうと推測される

 

「お前なぁ………それだったら予習復習が何時も大事って言ってんの誰だよ?このゲームの予習してねえな?」

 

「ぐっ……………ソードスキルならわかるんだが。はぁ、説明求む」

 

諦めたタカ、その様子にダイチが勝ち誇ったような笑みを浮かべて説明を始める

 

「このゲームにはソードスキルの他にスキルがあってな、例えば索敵とか、隠蔽とか、鍛治、料理に裁縫、他にも沢山のスキルがあるらしいぞ。それにスキルを習得するにはスロットってのに入れなきゃならないらしいんだが、どれどれ…………俺達の今のスロットは二つだけだな。レベルUPすれば増えていくらしいぞ」

 

ダイチが右手を振ってメニューウインドウを開きながら説明する、タカも右手を振って開いて確かめる

 

「なるほどな………よし!俺はこの片手用直剣を入れるか!」

 

「タカは片手剣か………じゃあ俺は………ハンマーがないから、メイスにするか」

 

「なんでメイス?てかハンマーにしようとしたんだ?」

 

「圧倒的攻撃力ってかっけえじゃん」

 

「んー、あぁそう(こいついつもは冷静な感じなのに偶に中二な所があんだよな〜、まあ俺も言えた事じゃねえけど)」

 

「おう!」

 

「じゃ、ひとまず準備して狩りに行こうぜ!」

 

「そうだな!」

 

タカとダイチは途中見つけた店によりポーションを買ってフィールドへと繰り出した

 

 

 

 

 

「オラァ!行くぜ!」

 

威勢のいい掛け声と共にタカがソードスキルを打ち出す

 

《ホリゾンタル》、相手を水平に切る単発系スキルだ

 

「プギィィィ!」

 

猪のようなモンスター、フレイジーボアに一撃をくらわせHPを減らす、一撃で倒せるかと思いきやほんの少し残ったようだ

 

「ちっ、甘かったか、ダイチ!」

 

スキルの硬直時間があってトドメがさせない、

 

「よっしゃ任せろ!!」

 

だがこちらは二人、タカの合図とともにダイチは武器を振り下ろした

 

そしてモンスターはポリゴン片となって消えていった

 

「ふう………結構狩ったなぁタカ。

こっからどうする?」

 

「まだ狩ろうぜ!じゃんじゃんレベルUPしようぜ!」

 

「でもよぉ、そろそろログアウトしなきゃ、

正美さんにも数時間で帰るって言ったろ?」

 

「そうだな、帰るか!」

 

「ああ(こいつ、人のためになるといつも自分の事後にするよな。まあ、ここがこいつのいいとこなんだが)」

 

ダイチがそんなことをしみじみと考えているとタカが声をあげる

 

「おい!ダイチ!ログアウトボタンがないぞ!」

 

「は?何言ってんだ、ないわけ…………あったな」

 

ダイチも自分のウインドウを調べてみるがやはりない

 

「どうなってんだ?GMコールしてやる!」

 

「今やった。でも反応しねぇ」

 

「マジかよ………くそっ!戻れ!ログアウト!脱出!」

 

タカは大声でログアウト出来ないか試す、

何処かで他にも誰かがやっていそうだ

 

「どうすりゃいんだ?一度街に戻ろうぜタカ。

他のプレイヤーもログアウト出来ないかどうか聞いてみよう」

 

「…………くそぉ、了解。行こうぜ」

 

二人は"はじまりの街"へ向かって歩き出す、

だがその瞬間

 

リンゴーン、リンゴーン

 

鐘のような音が大音量で響いた

 

そしてその瞬間、二人の身体が青く光る

 

「なんだ!?ダイチ!!」

 

「タカ!」

 

二人はお互いに手を伸ばす

 

だがその手は届かなかった

……………元いた場所では

 

「うわっ!ととと…………大丈夫かダイチ!?」

 

「ああ、お前も大丈夫そうだな!」

 

「ああ…………しかし、ここは、《はじまりの街》?」

 

「みたいだな、しかも広場だ」

 

二人が青い光に包まれやってきた先ははじまりの街だった

 

そこには他にも沢山のプレイヤーがいる

 

「おいおい、どうゆうことだよ?」

 

「これでログアウトできるのか?」

 

「GMー出てこいやぁ!!」

 

ざわざわ、ざわざわ

 

広場にいる人達はざわきGMに対しての文句などを言っている

 

「皆ログアウトできないみたいだな」

 

「…………あっ………上を見ろ!!」

 

ふいにタカが大声をあげる、

その声に広場にいる人達が一斉に上を見上げた

 

百m上空、空を真紅の市松模様が染め上げていく、

そして英単語がズラリと並び真紅のローブを纏った巨人が現れた

 

「あれ、GM?」

 

「なんで顔ないの?」

 

「顔なしか!?」

 

「こんな時までふざけとる場合か!」

 

またもやざわつき始める広場、

ちなみに最後の二人は上からタカとダイチだ

 

 

『プレイヤーの諸君、私の世界へようこそ』

 

遥か上空から声が降り注ぐ

 

『私の名前は茅場 晶彦(かやば あきひこ)

今やこの世界をコントロールできる唯一の人間だ』

 

「………茅場?おいダイチ、茅場っていやぁこのゲームを作った天才さんだったよな。カヤバーマンだよな?」

 

「ふざけてんじゃねえよ!カヤバーマンてなんだ!!

………まあ茅場さんがこのゲームを作ったのは事実だが」

 

『…………プレイヤー諸君は、すでにメインメニューからログアウトボタンが消滅していることに気付いていると思う。しかしゲームの不具合ではない。繰り返す。これは不具合ではなく、《ソードアート・オンライン》本来の仕様である』

 

「仕様?………何を言ってんだカヤb「言わせねえよ?」

 

『諸君は今後、この城の頂を極めるまで、ゲームから自発的にログアウトすることはできない』

 

「カヤバンビーム、ビビビビビ」

 

「もうお前喋んな」

 

『………また、外部の人間の手による、ナーヴギアの停止あるいは解除も有り得ない。もしそれが試みられた場合………』

 

「場合?場合?」

 

「……………もう知らん」

 

『ーーーナーヴギアの信号素数が発するマイクロウェーブが、諸君の脳を破壊し、生命活動を停止させる』

 

「は?………………なん、つった?今」

 

「俺の間違いじゃなけりゃあ……死ぬ、って言ったはずだ」

 

二人は驚愕の色を顔に浮かべる

 

「無茶苦茶だろそんなの!瞬間停電でもあったらどうすんだよ!!」

 

誰かの叫び声が聞こえる、それに茅場は説明を始めた

 

「死、ぬ…………?」

 

「なんで、こんな………」

 

だが二人に声は聞こえない

 

「ふざけるなよ………、なんでだよ。俺達はこのゲームを楽しくプレイしてただけなんだぜ?なんで死ぬ必要があんだよ」

 

「お、おいタカ。落ち着け」

 

『諸君には充分に留意してもらいたい。諸君にとって《ソードアート・オンライン》は、すでにただのゲームではない。もう一つの現実と言うべき存在だ。………今後、ゲームにおいて、あらゆる蘇生手段は機能しない。ヒットポイントがゼロになった瞬間、諸君のアバターは永久に消滅し、同時に』

 

 

 

諸君らの脳は、ナーヴギアによって破壊される

 

 

 

『諸君がこのゲームから解放される条件は、たった一つ。先に述べたとおり、アインクラッド最上部、第百層まで辿り着き、そこに待つ最終ボスを倒してゲームをクリアすればよい。その瞬間、生き残ったプレイヤー全員が安全にログアウトされることを保証しよう。

………これにてチュートリアルを終了する』

 

 

 

「………………っ!行くぞダイチ」

 

「タカ!?」

 

タカはダイチの手を引いてはじまりの街の出口付近まで来る

 

「何処に行く気だよ!?」

 

「外に行く、このゲームを一刻でもはやくクリアするんだ」

 

「お前………恐くないのかよ!?この世界でヒットポイントがゼロになれば本当に死ぬんだぞ!?」

 

必死にタカを止めようとするダイチ

 

「恐いに決まってんだろ!!」

 

「っ!?…………」

 

「確かに恐い、でも俺達以外にもしクリアする人がいなかったら!?誰がクリアするんだ!……………すまん、お前が嫌ならいいんだ。俺一人でも行くよ」

 

タカは少し落ち着き笑う、そして出口の方へ歩いて行く

 

「…………………なんで、お前は……」

 

「……………?」

 

「なんでお前は、昔からそんなに強いんだよ………」

 

「ダイチ?」

 

「昔からそうだ!昔から!お前は自分のことを考えずに、人のために直ぐ突っ走る!小さい頃に俺が年上の不良に絡まれた時、お前は俺の前に立って………大丈夫だって、何時も笑って言って。どんなに傷ついたって諦めない…………なんでそんなに強いんだ。なんでそんなに笑ってられるんだよ!!」

 

「ダイチ…………」

 

「お前は……あの時だって!「ダイチ!!」

 

タカは大声でダイチの声を遮った

 

「強い弱いなんて関係あんのかよ………。

だったらお前だって十分強えよ、俺は今まで、お前が居たから………」

 

「…………そういうところのこと言ってんだよ……わかった、俺も行く」

 

「ホントか!?…………俺達二人揃えば、なんだって出来る!」

 

「おう!」

 

二人は拳を打ち付けた後に手の平を打ち付けさらに拳を握り腕を顔の前で縦にして打ち付ける

 

二人流の挨拶だ

 

「行こうぜ、タカ!」

 

「ああ!………必ず生きて、正美さんやちびっ子達のとこへ帰ろうぜ」

 

「当たり前だ」

 

 

そして二人は足を揃えて初めの一歩を踏み出した

 

 

 




チュートリアル終わりました!
ちなみにカヤバーマンはあれですね。ちょっとまずかったかな?
まあそれでは次回!感想待ってます!
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