出来たらアニメ2期が始まるまでにはALO編に入りたいなぁ、とここ最近思ってます。一応この作品はGGOまで予定してるんで
そして今回は三人称視点です、どうぞ
ダイチside
『GYEAAAAAAaaaaaAAAAAA!!』
雄叫びと共に剣を振り下ろす黒いドラゴン
その剣を肩にタカを乗せたブルーが剣で相殺する
「タカ………!なんであんなとこに」
ダイチとシリカも戦場へと辿り着いていた
「(くそっ!今更だが、これホントに二層のクエストなのかよ!?幾らなんでも規模が大きすぎる……!)」
ブルーを追い掛けていた二人は広間にくぼみの様にある場所へと出ていた
「あんなに沢山の敵が……!」
下を見下ろせば、タカとブルーが倒したからなのだろう、十数匹のドラゴンナイト
『ここに昔使われていた砲台があるはずだ!』
二人の来た道から声が聞こえる
「…………砲台って、これですよね」
二人は近くにある黒い楕円形の物体に目をやる
「これをタカと、あの青いドラゴン相手に使われたらヤバイよな」
「……………守りましょう」
シリカが呟く
「タカさんだって頑張ってるんです。だったら、私達も頑張らないと駄目です。…………どこまでも、守り抜きましょう!」
「シリカちゃん。…………ああ、そうだな。俺達に出来るのはこんなちっぽけな事だけど、でも、全力で戦おう」
「はいっ!」
武器を抜き放つ
それと同時にドラゴンナイトが入って来た
「来いよ。俺は強いぞ、決意を決めた時の俺はな………!」
ダイチの武器が、何かと呼応するように紅く輝いた
その変化にダイチとシリカも驚く
「な、なんだ!?」
「え、えぇ!?」
輝きは増し、段々と形を作っていった
「…………ハ、ハンマー?」
現れたのは龍の頭を模したような一振りの紅い鎚
その額部分にくぼみがある
「…………」
ダイチは鎚の柄を掴む
すると、額のくぼみにポリゴンが集まる
「…………綺麗」
そして、真紅の宝石を象った
『キシャァァァァァ!!』
ドラゴンナイトがダイチへ剣を振り下ろす
「ラァ!!」
ダイチは鎚で振り払った
「これ、すげぇ使いやすい」
「大丈夫ですか?」
「ああ。…………行くぞ、シリカちゃん」
「…………はい!」
ダイチside out
ガキッ!ガキィン!
火花を散らしながら剣と剣がぶつかる
「くっ………だぁっ!」
タカが迫り来る剣をいなし、ブルーが剣を突き出す
「(最初は防御に徹しろ、ってのは厳しいと思ったが………案外そうでもない!きちんとタイミングがわかる……!)」
タカの目には円が見えていた。その円に外側から現れるもう一つの円が重なった瞬間に剣を振る
「こういうタイミングを合わせるのは得意なんだよ………な!」
ガキィン!
黒いドラゴン、《ザ・ダークネスカルマドラゴン》の剣を弾き飛ばす
「今だ!」
『OOOOooooooo!!!』
ブルーの剣がカルマドラゴンを捉えた
ザシュウ!
紅いライトエフェクト共に斬撃音が鳴り響く
『GYEAAA!!!』
そして下へと落ちていった
『もうお前に武器は無い。…………終わりだ』
『………』
下へと降りたブルー、その肩からタカは降りる
ブルーはカルマドラゴンに剣を向ける
『…………殺せ』
ダークネスカルマドラゴンは言った
『負けたのならば残るは死しか無い、殺せ』
『……………いいや、殺しはしない』
ブルーは剣を鞘に収めた
『なに……?』
『復讐と言うものは、僕に闇しか与えない。僕の心には闇が無いわけではないが、その闇は僕にとって必要な闇だ。……………必要ない闇は要らない。だからお前を殺さない。そうだろう?友よ』
「ブルー…………ああ」
行く末を静かに見守っていたタカは頷く
『さあ行こう、友よ。もうここに居る必要は無い。…………僕に、外の世界を見せてくれないか?』
「ああ、行こうぜ!俺の友達も紹介するよ!きっと良い友達になる!」
ゆっくりと歩き出す一人と一匹
「(無事に終わって良かった。後はダイチとシリカと合流すれば万事解決だ)」
歩きながらタカはこの後どうするかを考えていた
「(ブルーを皆に見せたらなんて言うかな?皆驚くだろうなぁ、なんせドラゴンだからな。あ、でもサボテンさんは卑怯だとか言いそうだな)」
ブルーの横顔を眺めながらお気楽なことを考える。これからこの先、ブルーを混ぜた皆で騒いでいる様を思い浮かべ、笑う
とても楽しい毎日になるだろう。そう思っていた
……………タカは、油断していた
『友よ、ここを出たr(ザンッ!』
「………………え?」
ブルーの胸を、黒い剣が貫いた
『か……はっ……』
力無く崩れ落ちるブルー
そこへ隙有りとばかりにドラゴンナイトが剣を次々と突き立て、下がる
「ブ、ブルー?………ブルゥゥゥゥゥゥ!!」
『はぁっはっはっはっはっ!甘いのだ、クソ王子!口だけは一丁前だったなぁ、笑わせてもらった。こんなに愉快なのは久しぶりだったぞ!』
カルマドラゴンが笑う。だがその声はタカに聞こえていない
「おい………嘘だろ………。そ、そうだ、ポーション、ポーション飲めよ」
ポケットから緑色の液体の入った瓶を取り出しブルーの口へと運ぶ
「これで、これで回復するから………。だから、だから待てよ………」
タカは首を振って訴えかける
その目に映るのはブルーのHPバー。それはどんどん減ってゆく
「だから………止まってくれよ………止まれよ!止まれ!」
次々とポーションを取り出し、ブルーに飲ませる
「止まれ………止まれ………止まれ………!」
アイテムストレージを開き、次々とポーションを取り出す
「お願いだから………止まってよ……」
タカの瞳から涙が零れる
『……………ごめん』
「っ!…………ブルー」
『一緒に、外の世界、見れなかった…………ごめん………』
「何言ってんだよ!………見れるよ、一緒に外の世界……!だから、そんな事言わないで……!」
どんどんとHPバーは減ってゆく
『もう、駄目なんだよ。…………ほら』
そして、0になった
「あ…………」
『…………僕、喋り方さっきと違うでしょ?これ、本当の僕なんだ。さっきまで、あんな口調だったのに、おかしいよね』
ブルーは笑う
「そんな、ことない………おかしくなんてない!」
タカは叫ぶ。流れる涙を必死に拭いながら叫ぶ
『ありがとね、僕の友達になってくれて。…………僕、楽しかったよ』
「俺、だって………楽しかった。お前と、もっと………もっと一緒に、居たいと思った!」
タカは地面に手をつく
『泣いてるの?…………泣かないで』
ブルーは優しく、タカに触れる
その瞳からも涙は流れていた
『……………あれ?僕、泣いてるみたいだ。………おかしいね、泣かないでって僕が言ったのに…………おかしいね………』
「ブルゥ…………」
『…………ありがとう。さよなら……』
僕の、大切な友達
そして、ブルーはポリゴン片となり散っていった
「あ…………」
タカの目の前に、青い宝石が残る
「あ、あああ…………」
青い宝石を手に取る。流れた涙が宝石へポタポタと落ちる
『フン、逝ったか。全く反吐が出る程の甘い王子だった』
「(ピクッ」
カルマドラゴンの言葉にタカは反応する
「……………なん、だと」
『ふん…………もうここに用は無い。貴様ら、その人間を始末しろ。私は、先にこの地を離れる』
カルマドラゴンがドラゴンナイトへと命令し、奥へと消えいった
『キシャアアアァァァ!!』
ドラゴンナイトはタカへ向かっていく
「……………」
そして剣を振り下ろす
だがその剣をタカは円盾で防いだ
「………………お前は………許さない」
タカの持つ剣が宝石と呼応するように蒼く輝く
「てめぇは………絶対に………許さねぇぇぇぇぇぇぇ!!!」
タカの雄叫びと共に剣の輝きが止まり、青く煌めく刀身が現れる
鍔は広くなり、柄の先端には龍を模した物が出来上がる
「おおおおぉぉぉぉぉ!!!」
タカはドラゴンナイト達へと斬りかかった
タカの雄叫びが聞こえたダイチ達は急いでタカのいる広間へと走る
先程までの場所にドラゴンナイトが出現しなくなったと思ったらすぐにタカの雄叫びが聞こえ、何も考える間も無く走っている
「タカァ!」
広間へと出た二人、その時に丁度タカが最後のドラゴンナイトへとトドメを指した所だった
ポリゴン片へとなったドラゴンナイトを見るとタカはすぐに向きを変え、先程カルマドラゴンが出て行った場所へと向かう
「え!?ど、どこに行くんですか!?」
シリカは必死にタカを呼ぶが聞こえていない
「…………マズイ、あいつブチ切れてる!」
走ってタカを追いかけるダイチ
タカはカルマドラゴンが入って行った入り口に入ろうとしていた
ガンッ!
「ぐぁっ!」
だが見えない壁によって阻まれる。どうやら先には行けないようだ
「な……んだこれ…………邪魔だぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
タカは何度も何度も見えない壁を斬りつける
「出てこい!てめぇは、てめぇは俺がぶっ倒す!!出てきやがれぇぇぇぇぇ!!!」
「落ち着けタカ!どうしたってんだ!」
追いついたダイチがタカを羽交い締めにして止める
「離せ!!俺は、俺はあいつをぶっ倒す!!ブルーの仇をとるんだ!ああああぁぁぁぁぁぁ!!!」
ダイチに羽交い締めされながらも必死に抵抗する
「よくわからないけど、無駄だってことくらいわかってるだろ!?やめろタカ!!」
「そんなの知るか!!!」
「うわっ!」
ダイチの拘束から抜け出して尚も見えない壁を斬りつける
「あああああぁぁぁぁぁぁ!!!」
「もう、もうやめてください!」
シリカがタカの腰に抱きつき止めに入る
「離せよ!!シリカ!!!」
「離しません!!一体どうしちゃったんですか!?いつものタカさんらしくないです!!」
涙目で訴えるシリカ
「っ!…………でも、俺は………!!」
「もう、やめてください…………タカさん」
「これはゲームだろうが!熱くなりすぎだ!!」
「……………俺は……」
ゆっくりと剣を下ろすタカ
ダイチはタカの肩に手を置く
「……帰ろう、宿に」
「……………」
タカは無言で剣を収める
「ごめん………帰ろうか」
そして歩き出す。その後ろ姿は悲しそうだった
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