ソードアート・オンライン〜空と大地〜   作:クラッカーV

3 / 28
新しい仲間

タカとダイチ、二人は覚悟を決めはじまりの街から初めの一歩を踏み出した。………………が

 

「待ってください!」

 

「「うぇい!?」」

 

いい雰囲気で旅立とうとした所に急に声をかけられ二人は驚く

 

「誰だ誰だぁ!?折角いい雰囲気で行こうとしてたのに!」

 

タカとダイチは振り返る、そこには………

 

「えっ…………その、すいません」

 

髪を両サイドに束ねた見た目幼い少女がいた

 

「…………え〜っと、俺はダイチでこっちがタカだけど……どちらさん?」

 

「わ、私シリカっていいます!あ、あの、貴方達が走って行くのを見かけて……追いかけて来たのはいいんですけど。何か取り込み中だったみたいで……」

 

どうやら先程の話を聞いていたらしい

 

「あ、あの!さっきのタカさんの言葉で、私も思ったんです!誰かがこのゲームをクリアしてくれるとは限らないって!だから……私も連れて行ってください!」

 

シリカの眼には決意が宿っている。

そんなシリカを見てダイチはタカの顔を見て言う

 

「どうする?タカ。この子連れて行くか?」

 

「……………う〜ん、悩ましいとこだな。俺達だけでこの子を守るってのはちょいと難しいな……」

 

「……やっぱり、駄目ですよね。こんな私じゃ「だけど!」

 

「戦力は多いほうがいい!だいたいの戦闘は俺達がやって、俺達のレベルが上がっていったらシリカのレベルを上げるっていう方向で!どうだ?ダイチ」

 

「お前なぁ……この子を守りきれなかった場合どうすんだよ」

 

「こまめにポーション回復させればいける!はず!」

 

「……………はぁ、だってよ。シリカちゃん」

 

「じゃ、じゃあ一緒に行ってもいいんですか?」

 

「おうともよ!俺達が守ってやるよ!」

 

「あまり無責任なことは言うなよ、タカ。

ま、でも守るよ、俺達が絶対」

 

「ありがとうございます!」

 

そしてシリカを新しく仲間に入れ、三人は一歩を踏み出した

 

「…………そういえば何処に行くんだ?タカ」

 

「え?ダイチが知ってんじゃねえの?」

 

「はぁ!?いやいや、知るわけねえじゃん!」

 

「えぇ!?おいおい!どうすんだよ!」

 

二人して頭を抱える。そんな二人にシリカは告げた

 

「この先の森を抜けた所に《ホルンカの村》っていう所があるみたいですよ?そこでは《森の秘薬》っていうクエストがあって、片手剣が貰えるらしいです!」

 

「「え?」」

 

「な、なんで知ってんの?シリカちゃん」

 

ダイチが顔に冷や汗をかきながら聞く

 

「ゲームを始めて直ぐにどうしようか迷っているところ、元βテスターっていう人が親切に教えてくれました!」

 

「あ、ああ……そう」

 

「「(この子追い返さなくてよかったー!!)」」

 

二人は心の中でそう思った

 

 

 

 

 

 

そして《はじまりの街》近くの森

 

三人は森へ入った瞬間にモンスターに襲われ、四苦八苦していた

 

「くっそ、モンスター多すぎだろ!ダイチ!」

 

「おう!オラァ!……シリカちゃんの方に行ったぞ!タカ!」

 

「OK!そいやっ!」

 

タカとダイチはシリカを守りながらもなんとか戦っている

 

「わわわわ、えいっ!」

 

シリカはタカとダイチが取りこぼした残り体力の少ないモンスターに手に持つ短剣でトドメをさしていた

 

「ふぅ、しっかし、大分進んだよな。そろそろこの森を抜けてもいいはずなんだけどな」

 

「少し歩けばモンスターばかり、うんざりだぜ」

 

「でも大分レベルは上がったんじゃないですか?」

 

シリカに言われ二人はメニューウインドウを開く

 

「俺は今……レベル4だな」

 

「俺も、そういやあダイチ。二つ目のスキルスロットは何にしたよ?」

 

「俺はまだ決めてないな。タカは決めたのか」

 

「俺か?俺は索敵を入れた」

 

「索敵?あれってソロ用のスキルとかネットにあったぞ?」

 

「タカさん……何時か一人になるんですか?」

 

ダイチが訝しげに、シリカが寂しげに問う

 

「いやさ、索敵ってさ。SA☆KU☆TE☆KIってしたらカッコよくない?」

 

「「…………」」

 

二人に変な目で見られる

 

「そ、それにモンスターの場所とかわかるし便利だろ!」

 

「タカさん……」

 

「シリカちゃん、こいつはああいう奴だ」

 

メニューウインドウを操作しながら言うダイチ

 

「なんだよ、二人して!どうせダイチなんてこっそり、確かにな………とか思ってるぜ、きっと!」

 

「ばっ、思ってねえよ!」

 

「へーんだ、何年お前と一緒にいると思ってんだ!お前の考えることなんて手に取るようにわかるわ!どうせ今ウインドウを操作してたのも索敵入れたからだろ?」

 

「なっ、くっ……さすがだなおい」

 

「ぷっ…………あははははは!」

 

二人が口喧嘩しているとシリカが噴き出した

 

「「なんで笑うんだよ!?」」

 

「ふふ、いやだって………二人とも兄弟みたいで」

 

「「…………」」

 

タカとダイチは顔を見合わせ

 

「「ぷっ…………あっはははははははは!!」」

 

盛大に笑った

 

「お、お二人とも、そんなに大きな声で笑ったら……」

 

キシァァァァ!

 

タカとダイチの笑い声に反応してモンスター達が寄ってきた

 

「ほらやっぱりぃ!!きゃぁぁ!!気持ち悪いぃぃ!!」

 

そのモンスターはウツボカズラを思わせる胴体の下部で、移動用の根が無数にうごめいている。左右には鋭い葉を備えたツルがうねり、頭の部分は捕食用の口が粘液を垂らしながらパクパクしている。

 

名前は《リトルネペント》

 

リトルネペントの数は四匹。レベルは3、今の二人で十分勝てるだろう。だがダイチがふと気が付く

 

「ん?なあタカ、あの一匹だけ花が咲いてないか?」

 

「あん?…………ホントだ。亜種かなんかか?」

 

「どうだろうな……ま、ちゃっちゃと片付けようぜ!」

 

「おう!シリカは離れて、残り体力の少ない奴に隙があれば攻撃をくらわしてくれ!」

 

「わかりました!」

 

三人は構える

 

シリカは後方に離れ、隙を伺っている

 

タカとダイチは両端のネペントへと向かっていきともに一撃をくらわせた。

 

その攻撃でネペントの体力がともに2割削れる

 

キシァァァァ!

 

ネペント達は一斉にツルを槍のように突き出す

 

それをタカとダイチは軽くかわす

 

「オラオラオラオラオラ!!」

 

タカはネペント四匹にいっきに回転斬りをくらわせた

 

それによりネペント達の体力が2割ずつ減る

 

「こいつはこれで退場だ!」

 

そしてダイチは一番体力の減っているネペント一匹にソードスキルを放った

 

《アングリフ》、打撃系の武器で放たれる基本技だ

 

それによってネペントの体力が削り取られポリゴン片へとなった。

 

「まずは一匹!」

 

ダイチがスキル硬直時間にある間、ネペントが攻撃を仕掛けるがタカの右手に装着している円盾により防がれる

 

「させねえよ?」

 

タカが単発ソードスキル《スラント》を発動させネペントの根っこ部分を叩き切った

 

スカーン!といういい音とともにネペントが真っ二つになりポリゴン片となって消えていく

 

「!ダイチ!シリカ!どうやらこいつの弱点は根っこ部分みたいだぞ!」

 

「本当ですか!?」

 

「良い情報ありがとよ!……ここだな!」

 

大智が根っこ部分にメイスを叩きつける。すると他の部位を叩きつけるよりも体力が減った

 

「ホントだな、シリカちゃん!トドメだ!」

 

「うぇ!?は、はい!」

 

シリカはきょどりながらもネペントに攻撃をしポリゴン片へと変える。するとシリカの身体が金色のライトエフェクトに包まれた

 

「やった、レベルUPしましたよ!」

 

「シリカおめ!」

 

「おめでとう、さて……残るはあいつだな」

 

残る一匹のネペント、花付きだ

 

キシァァァァ!

 

仲間が数秒で三匹もやられたというのに威勢のいいことである

 

「ダイチ、ソードスキルでトドメをさすぞ」

 

「OK…………行くぜ!」

 

ダイチの掛け声で走り出す

 

ダイチはネペントに正面からアングリフをくらわせる

 

そして怯んだところをタカがホリゾンタルでトドメをさした

 

シャァァァ…………

 

花付きはポリゴン片へと変わっいった

 

「終わったなー」

 

「そうですね」

 

「先へ行くk「待てダイチ!」……?どうしたタカ」

 

真剣な顔でダイチを止めるタカ

 

「どうしたんですか?タカさん」

 

「…………戦闘中で気がつかなかったけど、向こうに沢山のモンスターがいる」

 

「え!?」

 

「なに!?ホントかタカ!?」

 

「ああ、モンスターだけじゃない、あれは……プレイヤーだ!二人いる!」

 

「もしかして囲まれてるんじゃ……」

 

「助けに行こうぜ、タカ!」

 

「…………!!一人のプレイヤーのカーソルが、消えた……。……くそっ!行くぞ!ダイチ!シリカ!」

 

「おう!/は、はい!」

 

三人は走り出した

 

 

 

 

 

 

「う、うおおおおぉぉぉ!!」

 

一人の少年が雄叫びを上げながら十匹はいるであろうネペントと対峙している。そこから離れた場所にはボロボロの片手剣と円盾、おそらくもう一人のプレイヤーのだったのだろう

 

「助けるぞ!数が多すぎる、一匹ずつ確実に倒す!」

 

「ああ!シリカちゃん、援護頼んだ!今の君なら出来るはずだ!」

 

「はい!やってみます!」

 

タカが先制してネペントを斬りつける。そこにダイチがソードスキルをくらわし、シリカがトドメをさす

 

一匹をポリゴン片に変えたところで少年と対峙していたいくらかのネペントがこっちを向いた

 

「よし、端から削って行くぞ!他の奴の攻撃は避けろ!体力が危なくなったらさがって回復するんだ!」

 

そう指示してさっきの用量でネペントに攻撃していく

 

三人を一匹で狙っているだけあってすぐに数は減っていった

 

最後の一匹を少年がホリゾンタルで斬り飛ばす、そして少年は脱力してその場に座り込んだ。タカとダイチとシリカも緊張の糸がとかれたのか座り込む

 

「たは〜、ギリッギリだったな。大丈夫か?ダイチ、シリカ」

 

「はい……なんとか」

 

「大丈夫だ……」

 

「ならよかった。そこの少年、君は大丈夫だったかね?」

 

「……あ、ああ。おかげさまで、ありがとう。君達が助けに入ってくれなかったらどうなってたか」

 

「お互いさまってやつだ。あのままほっといたら死んでかかもしれないしな。間に合わない部分も出てしまったが……。俺はダイチ、そっちはタカで、この子はシリカっていうんだ。君は?」

 

「…………キリトだ」

 

「んで、キリト。なんでお前はあんなに沢山のネペントと戦ってたんだ?」

 

「それは…………」

 

「待ってください。ここじゃまだ危険かもしれないですし、村を目指しませんか?話はその後にでも」

 

シリカの提案によりキリトにホルンカの村まで案内してもらった

 

………………案外近かったという

 

 

 

 

 

 

ホルンカの村の宿屋でキリトは三人に理由を話す

 

どうやら先程まで一緒にいたコペルというプレイヤーがキリトの持っているクエストアイテム、《ネペントの胚珠》を奪うため、実付きと呼ばれるネペントの実を割って引き寄せたらしいのだ

 

「だからさっき俺達のところにもネペントが出たのか……」

 

「そういやあ実付きって花付きとどう違うんだ?さっき花付きの奴と戦ったけど」

 

「花付きを倒したのか!?だったら《ネペントの胚珠》が手に入ってると思う。アイテムを見てみろよ」

 

タカはアイテム欄を開き見てみる

 

「んーと、これか?」

 

「そう、それ。それがあればこの近くの民家で《アニールブレード》っていう片手剣が貰えるんだ。あれがあれば三層までは使え……る……はっ!」

 

「ん?どうした?キリト」

 

「どうかしたのか?」

 

「い、いや…………不思議に思わないのか?なんでこんな情報を知ってるかとか」

 

「そりゃあ、なんでだ?ダイチ」

 

「俺が知るかよ」

 

「…………俺は、元βテスターなんだ……。路頭に迷う新米プレイヤー達を置いて出てきた奴さ……。この世界でできた、たった一人の友人さえ置いてな…………」

 

キリトは自重気味に言う

 

「……………別にいいんじゃないのか?なあ、タカ」

 

「ああ、こんな状況なんだ。自分のことを考えて行動するのが普通だろ、シリカはどう思う?」

 

「私も、キリトさんと同じ立場だったらそうすると思います」

 

「それにな、キリト。お前は今後悔している……だったら何も言うことはねぇ、お前は自分の行動が間違いだったと思っている。でもそれを後悔しなきゃずっと間違ったまんまだ。お前はそれが出来ている。……お前は、卑怯なんかじゃないよ」

 

優しくキリトに言うタカ

 

「みんな…………ありがとう」

 

恥ずかしいのか少し顔を伏せてキリトは礼を言った。その姿を見て三人は顔を見合わせ笑う

 

「それじゃ!早速アニールブレードとやらを貰いに行こうぜ!おっと、その前にフレンド登録だ、そういーん!キリトにフレンド申請!」

 

「「イエッサー!」」

 

タカの掛け声とともにフレンド申請を送る三人、キリトはそれを笑いながら受け取る

 

「それじゃあ!アニールブレード、貰いに行きましょうか!」

 

シリカの合図でみんなで宿屋を出て民家へと向かった

 




どうも、クラッカーVです!
シリカを仲間にしてみました、どうでしたかね?
では次回!感想やらアドバイスやら待ってます!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。