ソードアート・オンライン〜空と大地〜   作:クラッカーV

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いざトールバーナへ

《ネペントの胚珠》を持ち民家へ行きアニールブレードを貰った四人

 

タカ、ダイチ、シリカは一先ず外に出ていた

 

「なあダイチ。こっからどうするよ?」

 

「そうだな……キリトが出てきたら聞いてみるか」

 

三人が一先ず先に出ていた理由はというと、アニールブレードを貰う際にネペントの胚珠で作った風邪薬(らしい)を奥の部屋へ持っていくおかみさんについて行った先に女の子がいたからだ

 

クエストの内容は娘が病気になっており、それが薬草などじゃ治らないので胚珠を使うんだそうだ

 

キリトはその女の子を見て何か感慨深いものがあったらしく残っている

 

「…………あいつら、俺達が居なくても大丈夫かな。正美さんだけで……」

 

タカが思い出すのは自分達が普段暮らす孤児院

 

そこで共に暮らす子供達の事だった

 

「由香里も、心配してんじゃないかな……」

 

ダイチは幼馴染の事を

 

「お父さん……お母さん……」

 

シリカは家族の事をそれぞれ思い出す

 

だが気にしてところでこの世界から逃げ出せるわけじゃない。本当に自分達は閉じ込められたのだと再確認させられた

 

「…………一刻もはやく、この世界をクリアしなきゃな」

 

「…………そうですね」

 

三人は改めて決意を固める

 

その時民家の入口からキリトが出てくる

 

「あっ…………待っててくれたのか」

 

「もちろんさ!キリト、次は何処に行きゃあいいんだ?」

 

「俺はこの第一層の迷宮区を目指すつもりだ。迷宮区の最寄りの街で《トールバーナ》っていう街がある。そこを拠点にする」

 

「《トールバーナ》か……なあキリト、俺達と一緒に行動しないか?キリトがいれば色々と安心なんだが」

 

「俺は…………」

 

「無理しなくてもいいぞ。俺達がいることで負担になるんなら断ってくれてもいい」

 

「……すまない」

 

「いいってことよ、こんな世界だ。無理はさせらんねぇ」

 

「……すまない」

 

「あぁもう!何度も謝ってんじゃねえよ!一先ず今日の所はここで一夜明かそうぜ!ダイチー、腹減ったー!」

 

「はいはい、宿に帰ったら飯にしようか」

 

「そうですね。私も疲れましたし」

 

「そうだな……今夜はここに泊まるとするよ」

 

そうして四人は宿屋へ行き部屋を借りて一夜を明かした

 

 

 

 

 

 

 

ーーーー次の朝

 

「キリトは何処だー!!」

 

ダイチの寝ている部屋をバァン!と開け叫ぶタカ

 

「んぁ?…………キリトなら先に行ったんじゃないか?俺達とは別行動するって言ってたし」

 

「おぉ、そうだったな。んじゃ、シリカを起こしてくるか。シリカー!」

 

タカは納得するとシリカの部屋へ大声を出しながら向かう

 

「あ、ちょ待てタカ!勝手に入っちゃ「きゃあああああ!!」遅かったか……」

 

時すでに遅し、タカは勝手にシリカの部屋へ入ったようだ

 

 

 

 

 

 

「すみませんでした……」

 

「まったく!これからは気を付けてくださいね!」

 

「…………はい」

 

タカがシリカに怒られながらも三人は朝食をとりに食堂へと行く。そして朝食を食べながらこれからの方針を決めることにした

 

「まずはポーションとかを買い溜めしとかないとな。トールバーナまでは遠いってキリトが昨日の夜言ってたからな」

 

「そうですね。装備はどうしますか?初期武器のままじゃ不安ですし」

 

「俺はアニールブレードがあるからいいとしてだな……うーん、ここら辺の武器屋は初期武器より少し強いけど耐久値が少ないみたいだぞ?」

 

「そうだな……よし!防具だけ揃えて武器はトールバーナに着いてからにしよう!それまで戦闘はタカがメインで、トールバーナに着いてからは俺とシリカちゃんのレベル上げを中心に!」

 

「OK!それで行こうぜ!俺あれ欲しい!キリトの着てたレザーコート!盾は後回しでいいや!」

 

「そうだな。俺とタカはレザーコートにして、シリカちゃんは…………」

 

「シリカにはローブ着させようぜ」

 

「なんでですか?」

 

「いや、だってよぉ。こんな可愛い子がもし一人で街中ほっつき歩いてたらさ、何処かしらの変なおじさんに連れて行かれるぜ?お兄さん心配!」

 

「か、可愛い…………ぁぅ」

 

「(天然タラシが……)そうだな。そうするか」

 

今後の方針が決まったところでまず武器屋によりタカは青のダイチは赤のレザーコートを、シリカはローブを買い道具屋へ向かう。そして余ったコル(今更だがこの世界での通貨)で買えるだけのポーションと解毒ポーションを買った

 

「さて、トールバーナを目指して頑張るか!」

 

「はい!」

 

「それはいいんだけどよ、ダイチ」

 

「ん?どうした?」

 

タカが何かあるようだ

 

「あの宿で食った豚の生姜焼き、肉の味がしなかったんだけどさ。生姜焼きって言えると思う?」

 

「知るか!!そんな事で一々止めんなよ!」

 

「タカさん、マイペースすぎます…………」

 

「えー、まあいっか。行こうぜ!俺が一番乗りだ!」

 

「あ、待て!一人で行くな!行こう、シリカちゃん!」

 

「は、はい!待ってくださいよー!タカさーん!」

 

「はははは!この俺が捕まえれるかな?」

 

こうしてグダグダのまま三人はホルンカの村を後にした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして北側へ大分来たところの森の中

 

「なんかよぉ〜、疲れたなぁ。二つ目の森はないわ、やめてほしいわ」

 

「モンスター出過ぎ……」

 

「トールバーナはまだなんですか〜?」

 

三人ともとても疲労している。

ふと前を見るとタカが何か見つけたようだ

 

「はぁ…………ん?おい、人がいるぞ。NPCだ」

 

「ホントだ。こんなとこにいるなんてな。何かのクエストか?」

 

「話を聞いてみましょうよ」

 

タカが見つけたNPC。見た目はガタイがよく、いかにも木こりですって感じの人だ。だが右足を包帯で包んでいる

 

三人が近づくと頭に!マークが出る。クエスト受注の合図だ

 

「どうかしましたか?」

 

ダイチが話しかけてみる。すると木こりは話し始めた

 

「おお、旅の方。実はつい先日足を痛めてしまって、これくらいなら木を切ることに問題はないと思ったのだが……予想以上に悪くてな。すまないがこの斧で木を切って木材を5つ程ここまで運んでくれないか?」

 

「木を切ってくりゃあいんだな?任しとけ!」

 

「ありがとう。切る木は近付けばわかるはずだ。切った木はタップすれば木材になるよ。後、木の近くにはモンスターが集まる。たまにとても強いモンスターが来るから、気を付けてくれ」

 

そして三人の眼前にクエストログのタスクが更新される

 

クエストの名前は『木こりの木材』

 

「わかりました。行こうかタカ、シリカちゃん」

 

「「了解!/はい!」」

 

そしてクエストが始まった

 

 

 

三人は森の中をモンスターと戦いながら切るべき木を探す。すでに4つの木材を手にしているのだが最後の一つが見つからない

 

「しっかし、その斧を使うのに熟練度とか関係なくてよかったな」

 

「全くだな。でもなんで武器指定なんだろうな。こういうのは道具で指定してあるもんじゃないのか?」

 

「…………あ、あれ。タカさん!ダイチさん!あれじゃないですか!?」

 

シリカが木を見つけたようだ。タカとダイチもシリカの指差す木を見る。その木は今まで切った木同様、淡く光っていた

 

「よし、早速切ってはやく持って行こうぜ!ダイチよろ!」

 

「ああ、任せとけ」

 

ダイチは斧を携え木へと近付く

 

だが木の上から降ってきた何かがそれを遮った

 

「なんだ!?」

 

「大丈夫ですか!?ダイチさん!」

 

「ああ!…………こいつは」

 

上から現れたのはモンスターだった

 

キシャァァァァァ!

 

その名は『The preys on a tree spider』

 

木を略奪する蜘蛛、という意味だろうか

 

見た目は大きさ1m後半はあり顔は醜悪に歪んだ髑髏のような顔、足の一つ一つに鋭い爪が生えている

 

「他のモンスターよりデカイうえに、名前が少し違うな」

 

「こいつが木こりのおじさんの言ってた奴か」

 

「き、気持ち悪い」

 

口々に感想を述べた。スパイダーは一度気持ちの悪い鳴き声を響かせその後に口から糸をシリカに向け発射する

 

「危ねえシリカ!」

 

タカはシリカを突き飛ばし円盾でそれを防ぐ

 

「くっ……外れねぇ!」

 

糸は粘着性が強くなかなか外れなかった。だがそれをすかさずシリカが切る

 

「大丈夫ですか!?タカさん!」

 

「ああ、体力も減ってないし大丈夫。……ダイチ!」

 

「わかってる!」

 

ダイチは装備を斧からメイスにすかさず持ち替えて攻撃する。だがスパイダーの体力は一ドットも減らなかった

 

「は!?攻撃が、通ってない!?」

 

「危ないですダイチさん!」

 

驚愕で隙ができたダイチにスパイダーは足を一薙ぎして吹き飛ばす。飛ばされてきたダイチをタカがなんとか受け止めた

 

「おかしいぞ、レベルがそんなに違うわけでもないのに!」

 

「きっと他に弱点があるはずだ!」

 

今度はタカが向かって行き一閃を食らわせる、だがやはり一ドットも減らない

 

「(くそっ、だったらソードスキルで!)」

 

タカはスラントを発動させスパイダーを切る

 

「これで!…………なっ!」

 

だが一ドットも減っていなかった

 

スキル硬直時間により大きな隙ができたタカにスパイダーは噛み付こうとする。だがダイチがメイスを盾にタカを守った

 

「くっ……くぉ、おおおおお!」

 

「頑張ってください、ダイチさん!」

 

シリカは応援しながらもスパイダーに攻撃をくらわしている

 

だがそんな時

 

バシャァン!

 

ダイチの持つメイスがポリゴン片となって砕けた

 

「なっ…………!」

 

キシャァァァァァ!

 

ここを好機とばかりにダイチに襲いかかりダイチを吹き飛ばす

 

「ぐぁっ!」

 

「ダイチィ!!」

 

「きゃあっ!」

 

「シリカ!」

 

シリカもたて続けに飛ばされる。ダイチの武器が失くなり、こちらの攻撃は一切通らない、まさに最悪の状況だ

 

「くっ…………ダイチとシリカは回復に専念しろ!俺がなんとかもつから!」

 

そう言ってスパイダーへと向かって行くタカ。攻撃は通らなくてもいなすくらいは出来る

 

「(どうする、どうすればいい!このままじゃ確実にやられる!ダイチの武器は壊れたし…………武器?)」

 

スパイダーの攻撃をいなしながらタカは先程のダイチとの会話を思い出す

 

『しっかし、その斧を使うのに熟練度とか関係なくてよかったな』

 

『全くだな。でもなんで武器指定なんだろうな。こういうのは道具で指定してあるもんじゃないのか?』

 

「(武器で指定してある……武器……まさか!)ダイチ!!さっきの斧を装備しろ!」

 

「えぇ!?俺は斧のスキルなんてびた一上げてないぞ!?」

 

「武器がないよりマシだろ!はやく!その斧でこいつを倒せるかもしれない!!」

 

「それ本当ですか!?ダイチさん、やっみる価値はあります!」

 

「…………わかった!…………行くぜ!タカ、隙を作ってくれ!」

 

「OK!行くぜオラァ!」

 

タカはスパイダーの薙ぎ払いを剣で受け止め上へ弾く

 

するとスパイダーは若干上向きになりバランスを崩した

 

「今だ!ダイチやれ!」

 

「おおぉぉぉぉ!!」

 

その隙を逃さずにダイチは斧をスパイダーへと向けて振り下ろした

 

ギシャァァァ!

 

スパイダーは断末魔に似た雄叫びをあげる。スパイダーの体力を見ると、みるみるうちに減って行き、最後は0になった

 

そしてポリゴン片となり消えて行く

 

「やった……勝ちましたね、タカさん!ダイチさん!」

 

「おう!大勝利だぜ!」

 

「危なかったな。まさかこの斧じゃないと倒せない相手だったなんて」

 

三人は喜びの声をあげる

 

「さて、木を切ってさっさと持って行こうぜ!」

 

タカはそう言いダイチを急かした

 

「ああ……………よっと!」

 

ダイチは斧を横に振り木を切る。

そして最後の木材が手に入った

 

 

 

 

 

三人は木こりのおじさんのところへと戻り木材を渡してクエストを完了する

 

「おお!ありがとう!これは私からのささやかなお礼だ」

 

そしてクエスト報酬を貰った

 

 

 

 

 

「…………ダイチの武器が壊れたけど。これからどうする?」

 

「うーん、どうしましょう?」

 

「ああ、そのことなんだがな。タカ、シリカちゃん」

 

タカとシリカが悩んでるところにダイチは笑いながら割って入る

 

「実はさっきの蜘蛛を倒した報酬にさ、メイスが入ってたんだ」

 

「え、マジで!?」

 

「本当ですか!?」

 

「ああ、名前は…………『ウッドブロウ』、だってよ」

 

「おぉ〜!だったら心配は無用だな!寧ろこれからもっと戦闘が楽になる!」

 

「新しい武器、いいなぁ……」

 

「トールバーナについたらシリカの武器も新調しないとな!さぁ、行くぜ二人とも!目指すはトールバーナ!そして第一層迷宮区だ!」

 

「ああ!キリトにも会えるといいな!」

 

「そうですね!行きましょう!」

 

ダイチの新しい武器が手に入ったことで上機嫌の三人はトールバーナを目指して元気に出発するのだった

 

 




キリトと別れトールバーナへ行く三人!今回はどうでしたかね?
オリジナル入れてみましたが、上手くできてたらいいな
ではまた次回!感想待ってます!
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