月侵略編Ⅰ
さて、星巡りも終わったし、何をしましょうか?
暇をしているはずの月に喧嘩でも売りましょうか?
月を本当の意味で赤く染め上げるのも面白そうね。
よし、月に軽く挨拶していきましょう。
月の都、穢れを嫌い地上を捨てた高貴な人間が住む都。
「はぁ~暇ね、桃もいい加減食べ飽きたし、私も天上界にいきたいわ」
物憂げな表情で変わり映えしない日常に文句を垂れているのは月の姫こと、『蓬莱山輝夜』
「お勉強の時間よ」
輝夜の愚痴を右から左へ軽く流しているのは月の頭脳こと『八意永琳』
両者は家庭教師と生徒といった間柄でこうして本心を晒せる程度には親密な関係といえる。
「月、爆発しないかしら」
「月がお亡くなりになられたら火星にでも棲みましょうか」
「嫌よ、なにか臭そう」
「偏見で決めつけるのは良くないわ、その為にも勉強が必要よ」
「うう、本当に隕石でも落ちてこないかしら」
「月の防衛システムを舐めないで欲しいわ、隕石程度なら一瞬で粉々よ」
「はぁ、今日の天気は隕石の大雨よ、降石確率100%」
「0%の間違いよ」
さて、やっぱり第一印象って凄く大事だと思うのよ、人間でも神でもね。
「こんにちわー、宇宙から来た妖怪ルーミアです」なんて自己紹介をしてしまったら影が薄すぎて忘れられてしまうわ。
登場も自己紹介もとにかく派手に!豪華に、惜しみなく!ぶちまけるわよ!!!
魔力を固めて作った隕石を大量に落としながら、使い魔達を召喚して、最後に爆発魔法を唱えて、自己紹介を行うつもりよ。
私は頭を下げて欲しい訳ではないから、荒闇大妖神の名前と神力は使わないわ、名前はルーミアよ、闇を“操る”妖怪。
さぁ、失敗は許されない突撃作戦!3、2、1カウントで開始するわよ!!!
3―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「はぁ、呆れる程平和ね‥‥‥月の都は」
「皆、それを心の底から渇望したから月に永住するなんて狂気を起こせたのよ」
「あなたも私も月の魔力にあたられたのかしらね?」
「長きを生きるには、多少の狂気は必要不可欠よ」
2―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「生きるということはそれだけで罪なものよ、それでも生にしがみつくのは頭がおかしく成っているからよ」
「だからこそ、多少の狂気と刺激がなければ人は悟ってしまい、自傷行為に落ちつくのよ」
「悟りを開くなとは、えーりんらしい考えね」
1―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「悟りを開きそうな程暇よ」 「突撃だぁぁぁぁ!!!!月の文明を踏みつぶしてやるわよ!!!!」
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