地獄編Ⅰ
黄金の月に私の偉大な傷を付けた後、タカミムスビに緊急集合を掛けられて鼻歌交じりに天上界に向かったら血相を変えた神達が迎えてくれたわ。
また弾劾でもされるのかしら?と思ったら全員で膝を付きながら頭を下げ始めたのよ!
全員メダパ二でも喰らったのかしら?と思ったらお馴染みの造化の2神が出て来て、こう言ったのよ‥‥‥
「世界に無が近づいている‥‥‥、このままでは一年と待たずに世界は崩壊してしまう!力を貸してくれ!」
「私達では無限の力に対抗する事は出来ません、力を貸して戴けませんか?」
まぁ主神を除けば無限の力を持つのは私しかいないようだから分からない事も無いけど‥‥‥えらく急な話ね。
「主神を叩き起こせば良いんじゃない?パーッと解決してくれるでしょう?」
そう、我らが主神を起こせばそれで解決なのだ、私の出る幕は無い‥‥‥
「出来ると思うか?あの鉄壁の防御結界を破って叩き起こす事が」
そう、出来ればとっくに解決している‥‥‥出来ないから未解決なのだ、私の出る幕があったよ、嬉しいなうふふ。
と言う訳で私は今、地獄の最下層コキュートスに来ているわ。
そこは全てが死氷に包まれた暗黒の世界‥‥‥天から最も遠い場所と言われている大罪人の国。
今はまだ誰も居ないけれどその内に誰かが入って来るでしょうね、織田信長とかヒトラーとか。
ああ、ちなみに地獄や天国って世界の外側にあるのよ、冥界は内と外の境界って所ね、正確には違うけれど‥‥‥同じ様なものだからいいのよ。
で、何をしているのかと言うと‥‥‥珍しく仕事をしているのよね。
地獄の役目は大体二つ、そのまんま罪人の罪を洗い流す場所として一つ、もう一つは世界を無限の無から守る盾となること。
光も闇も時も空間も概念すら存在しない、いや消し去られる場所、世界の外側は永遠と無が広がっているのよ。
恐ろしい無に対抗出来るのは同じ無限の出力を持つ闇しかないわ、私が闇を払った以上、外は攻撃的で凶暴な無の支配下に置かれたわ。
このままだと世界は一瞬とは言わないけれど近い内に消滅してしまうわ、そのため闇の力で世界のまわりの無の力を中和する必要があるのよ。
その為にはコキュートスに永続的に私のエネルギーを配給しなきゃいけないからその為の術式を組んでいる所なのよ。
まぁ、万が一の時の為に、今から私が居なくても一万年程時間を稼ぐ為にコキュートスより更に下の最深層に闇の力を蓄えた層を作るのだけどね‥‥‥あくまで応急処置だけど。
後に無間の闇と呼ばれる場所に成るでしょうね、宇宙ですら比べ物にすら成らない程の深さを誇る層ですもの、人草が無限と錯覚してもおかしくないわ。
ここまで協力的なのは珍しい?馬鹿ね、流石の私も世界の崩壊にもろに係わって来る部分の協力は惜しまないわよ。
まぁ私のやる事は力をダダ漏れ状態のままコキュートスに居座る事なのだけれど、術式の構築はタカミムスビがやってくれるわ、流石に此処までの力を寸分狂わず制御するのは私には無理よ。
その点タカミムスビの手解きは鮮やかで見てて気持ちが良いわね、個体としての性質の違いなのでしょうけどね、流石にこんなものを見せられたら思わず尊敬しそうになるわ。
カミムスビは私のはみ出した力を消し去る事でタカミムスビの負担を軽減しているようね‥‥‥相当力を込めているのに一発で対消滅できる程度の力を程良く放出するのはやはり流石と言うべきね。
「もう少し出力を上げても構わないぞー!」
お言葉に甘えて闇の濃度を少しずつ上げてゆく、二次元程の薄さの闇で太陽の光を閉じ込められる程にまで密度が上がった時にようやくストップが掛かった。
「少し自重してくれ、力が大きすぎる」
情けないとは思わない、私がもしこの密度の光を寸分の狂いも無く完全に操れと言われても絶対に無理よ、まぁ私は荒闇大妖神だから精密な事は苦手なのだけどね。
荒れ狂う闇を見事に調律し、地獄の外殻に侍らせてゆく、常人が見れば世界の終りだと叫びそうなこの光景が世界を守る為に必要な事とは‥‥‥面白いというかなんというか、不思議なものね。
ん?どうやら術式に変化を付けたみたいね、これは‥‥‥ここに世界の排水溝の的な役目を兼ね備えさせるつもりね。
具体的には溢れた穢れや死などの力が自動的に流れ込む様にしたのね‥‥‥酷い事するじゃない‥‥‥理解は出来るけど納得は出来ないわ‥‥‥こんな理不尽。
七の漢字の変換がどうしても出来ない‥‥‥
仕方がないからコピペして来ました。