原初の大妖ルーミアの旅   作:小鳥

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地獄編Ⅲ

私達の前に立ちふさがるのは世界を覆い尽くす程の巨大な地獄門。

 

悪魔の国とその他を識別するための大事な境界線の役割を果たしている門だった、何故過去形なのか、それは私が門をぶち壊したからよ。

 

大体こんな感じだったわ‥‥‥

 

 

 

 

 

 

 

「これが悪魔の国の国門なのね、どうして中々立派じゃない」

 

「いささか悪趣味ではありますが‥‥‥立派ですね」

 

「だろ?これ俺がデザイン担当したんだぜ」

 

私の前方100メートルという所に威風堂々たる顔でふんぞり返るその姿はまさにお国柄を良く表す良い門であった。

 

それにしても立派ね‥‥‥地獄に此処までの防門っているのかしら?

 

暇つぶしがてら適当に考え事をしていると上方からロボットの声を更に酷くした様なガラガラ声が私の耳に届く。

 

「おーい、そこの人間共!此処からは悪魔様達のお国だ!引き返すから今の内だぞ!!!」

 

あらヤダ私達がよりにもよって人間に間違われるなんて、よっぽど無能なのね‥‥‥‥いや、やっぱどう考えてもおかしくない?

 

全員に翼が生えてるし、タカミムスビに至っては天使の輪っかが生えてるし‥‥‥馬鹿なのかしら?

 

「私達が人間ねぇ‥‥‥」

 

「雰囲気は兎も角、見た目で分かるものだと思うのですがね」

 

「まぁ見た所下っ端悪魔みたいだし、見間違えてもおかしくは無いさ、まともな視力が有るのかどうかさえ怪しいものだしな」

 

そういうものかしら?まぁ別にどうでもいいわ。

 

「さぁ、観光してやるわよ、町の隅から隅まで!」

 

「‥‥‥暇人ですからね、時間が余っているのですね」

 

「あーあー聞こえなーい、さっさと歩くわよ」

 

飛ぶ時には高々100メートル程度の距離など一瞬で詰めれるものだけど歩きで行くと中々の距離ね

 

不思議な事に、私にはそれが妙に楽しく、時にわくわくする様な感覚を覚えるのだけど、私だけかしらね?

 

あえて非効率な事に汗を流すのも長い人生の良い経験に成ると思うのよね、唯の私の自論だけどね。

 

「さて、門番もいないのね、この門‥‥‥どうしよっか?」

 

「悪趣味な門は消滅‥‥‥じゃなくてノック(凶悪)でもすればよろしいのでは?」

 

「さっきの下っ端悪魔に声でもかけたらどうだ?」

 

三者三意、それぞれの意見は食い違うけれど門の中に侵入したいと言う気持ちだけは一致しているから争いは起きないわ。

 

世間の人間共も見習いなさいよね、人妖大戦引き起こした私が言うのもなんだけど。

 

「ノックを採用、離れてなさい‥‥‥私の魔法の全力ドーピングを見せてあげるわ」

 

無言で離れていく二人、あら、タカミムスビは結界まで張り始めたわ、流石に強力な結界ね、即席の結界としては私から見ても頭おかしいレベルだわ、

 

これは‥‥‥次元切断系の結界ね、物理攻撃に相性抜群の結界だわ、流石のラインナップね、感心するわ。

 

まぁそれは置いといて、肉体強化の単一魔法を溢れる程の魔力で掛けて行くわ、同じ魔法でも沢山の魔力を込めた方が威力は大きく成るのよ。

 

そして私の魔力は文字通り無限!闇の力を魔力に変換して魔法を行使するだけの簡単な作業よ。

 

そして肉体強化の魔法は掛け算で掛かるから元の身体能力もかなり重要なのよね、

 

その点、私の身体能力は主神を除く全ての人妖神怪の中で圧倒的一位を誇るレベル、荒闇大妖之神の名は伊達じゃないわ!

 

「さぁ、世界最強の拳を思う存分に喰らいなさい、星をも砕く荒闇大妖之神の力(ノック)―――その身に刻みつけると良い!」

 

 

―――――――――――ズガシャャャャャャャャャ!!!!!!!!!!

 

悪魔の恐門(笑)は砕け散ったっ!

 

 

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