原初の大妖ルーミアの旅   作:小鳥

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地獄編Ⅵ

「さて、全ての準備も整った事だし、町までひとっ飛びするわよ!」

 

魅力のあるリーダーに成りたいなら、こういう地味な部分の指揮を執る事が大事なのよ。

 

カリスマは三日三晩で得られるものではないのだから。

 

「タカミムスビ、私達の飛行速度で何日位掛かりますか?」

 

「そんなに掛からないぞ、精々3分程度だよ、光は速いからな」

 

亜光速で3分って国としてはとんでもない距離ね、まぁ宇宙の外側をグルっと囲んでいる地獄の面積は本当に途方も無いから、別に大した事ない様な気もするのだけどね。

 

「光より速い物質は作らないのですか?」

 

「予定はないな、まぁ、気が向いたら適当にこっそりと作りますかね。月の連中に見つかると厄介だが、確かに便利なのは便利なんだよな、超光速物質」

 

「普通にツクヨミに規制命令出せば良いと思いますが」

 

そういえば月を破壊したままだったわね、適当な使い魔にでも命令して元に戻しておきましょう。

 

一応、月とは友好関係を築いているしね、それにツクヨミには個人的に好感が持てるし、特別に死者蘇生もしてあげましょう、私の使い魔が。

 

「ん、基本的に俺は個々の生命体や社会に干渉しないようにしているからな、規制命令は最終手段だよ」

 

「まぁ人間なんて幾らでも居ますし、それが最善ですか」

 

「まぁ余計な事しないのが一番さ」

 

世の中の人間は一心不乱に神を崇めているというのにね、私も含め神達は一寸も答えていないわね。

 

いやまぁ、どこの世界にも例外はあるのでしょうけど。

 

 

あ、忘れていたわ、出発する前に、そこの空気と化している小悪魔ちゃんを虐めないと。

 

具体的にどう虐めるのかって?簡単よ。

 

肉体を吹き飛ばされた悪魔は周囲の魔力をかき集めて肉体を再生する傾向があるわ、そこに私の制御下にある魔力を混ぜ込ませるのよ。

 

肉体と魂は深い繋がりがあるわ、つまり私の魔力で汚染された肉体を通して魂を支配することが出来るのよ。

 

そして魂と肉体の両方を支配する事で、使い魔の契約を結ぶ事が出来るように成るわ。

 

使い魔と成った悪魔は、意思を奪われ、魔力を、魂を奪われ完全な契約者の道具と化すのよ。

 

「こいつを伝書鳩代わりに使いましょう、せっかくだから、記念に悪魔と全面戦争がしたいわ」

 

「全面戦争ですか」

 

「俺達も参加するのか?」

 

「ええ。どうせ悪魔は死なないしね、派手にやるわよ」

 

そう、上級悪魔は肉体を滅ぼすぐらいじゃあ死なないわ、だから好き勝手に暴れても問題なしなのよ。

 

早速、適当な転移魔法で魔王の元にあいつを飛ばして宣戦布告させるわ。

 

「さぁ、今度こそ羽ばたくわよ!はい、せーの!」

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