原初の大妖ルーミアの旅   作:小鳥

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タカミムスビの労働状況

タカミムスビの一日は早い、と言うか寝てない。

 

アメノミナカヌシは長い眠りに付き、カミムスビは生物のバランスを整え、荒闇大妖は旅をしているなか、若手の神を纏める役目は自分にしかできない。

 

地獄や天国の生成、輪廻の監視、閻魔の育成、物理法則の制定、世界の修復、高天原の実体化、アメノミナカヌシから溢れる神力の処理等々、休む暇所か息つく暇さえ無い程だ。

 

天地開闢より60年、不眠不休で働き続けている。

 

しかも人妖大戦により消滅、損傷した魂の修復や亡霊と変質した魂の処理、普通に死んでいった魂の裁判など、仕事が急に増えてしまった。

 

更に最悪なのが死後33日以内までに魂の処理を終えなければ世界に悪影響を及ぼす危険因子と完全変質してしまうことだ。

 

いや、危険因子が増えても処理すればいいだけでそこまで怖くはない。

 

だが、その変質したその魂はどうなる?

 

永遠に救われる事のない絶望的苦痛を味わう事になるのだぞ!

 

大戦により死亡した魂の数約400万!

 

これを修復、復元、復活等の処理をした上で裁判に掛け、天国か地獄へと導く。

 

まったくもって冗談ではない!閻魔達はまだまだ未熟だ、そこまでの数はこなせない。

 

しかも、修復等の下処理は自分にしか出来ない、絶望的に時間が足りない。

 

幸い、神力ならアメノミナカヌシの莫大な神力がある。

 

これで無理矢理自己強化を施し、一秒で修復なら1000、裁判なら300の魂を裁判に掛ける事ができる。

 

他の閻魔も今回の大戦により十分に経験を積んで、もう俺なしでも大概の魂を地獄、天国に送る事が出来るだろう。

 

これで33日以内に全ての魂を導く事が出来るだろう。

 

それが終わると人間が盛大に爆破しやがった大地を整える作業が待っている。

 

次の人間のスペックはもう少し落として、文明の発達を遅らせる様にしよう!

 

俺等から見れば月に移住した人間の技術力でさえ、子供のお遊戯みたいなものだから甘く見ていた。

 

他の神や妖怪から見れば十分に脅威だった様だ。

 

後、太陽系以外の星を監視、管理もしないとな‥‥‥、造化四神の目が届かない所で生命体が発生する事程恐ろしい事は無い。

 

監視、支配という所から、闇を司る荒闇大妖に任せてみようかな?闇は本当に何処にでも“居る”最高の適役だな、後は、というか一番の問題だが‥‥‥本人が承諾するかしないかの問題だな。

 

断られたら原子を司る俺が勤めるか、光のカミムスビは相性が悪すぎる、かといって他の神に任せるのは信用できない。

 

ふふ、もう少し、もう少しで楽が出来る様になる、本当に後ちょっとなんだ、だから頑張れ、俺。

 

 

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