【再建中】気まぐれビルダーのコメディ風、~剣神の記憶を添えて~ 作:シイナ リオ
「ピリンが……攫われた!?」
「ああ。 この北の山脈を超えた所にいるだろう」
「いざとなったらキメラのつばさを持たせていたんだが……」
「目を離した隙に創作料理を……あんなもの、料理じゃねぇ……!!」
料理人の幽霊と言葉を交わしていると……鍛冶屋の子孫ゆきのへ が変な物を見る顔をしている。
「なぁお前さん、突然驚くわ叫ぶわ、どうしたんだ……?」
忘れてた……普通の人に幽霊は見えないんだったな……。
「ぇっと、実は……」
とりあえず簡単に説明する。
「幽霊が見えるとか頭を心配するが……まぁ、ビルダーならあるのかもしれんな」
俺もそう思う、幽霊が見えるとか確かに頭おかしいな。
「ふむ、よしビルド。 ワシが一緒についていこう。
ワシは言ったように伝説の鍛冶屋の子孫だ。 伝え聞いてきた鉄の武器の作り方を教えてやるぜ」
俺たちは武器と防具を作る。
『てつのつるぎ』は『鉄のインゴット』1つ
『おおかなづち』は『鉄のインゴット』2つ
『てつのよろい』は『鉄のインゴット』2つ『毛皮』『ひも』
『てつのたて』は『鉄のインゴット』『木材』
それで出来た強力な装備を二式作り上げ、俺達は装備していざ乗り込む……
「ゲレゲレちゃん今だよ!!」
「フニャー!!」
ピリンがデカい猫と一緒に戦っていた。
猫は黒い斑点のある黄色い毛皮に、赤いたてがみが特徴的だ。
「トドメよ!!『ばくれつけん』!!」
拳による四連打がドラゴンにヒットし、ドラゴンは断末魔の叫びを上げながら倒された。
「ビルドよ……あの娘がピリンという娘なのだろうか?」
ゆきのへのおっさんが戸惑うのも分かる。
現に俺自身も凄く戸惑っている。
「あ、ビルド。 どう? 私も強くなったんだよ!!」
「あ、ああ……」
「ほら見て、力持ちぃー!!」
でっかい猫を片手で持ち上げて力自慢をする。
「お、おお……!?」
「なーんてね? 実はこの料理を作ったの!!『うさまめバーガー』っていうんだ。
うさぎ肉と豆をパンに挟んだの。 すっごく美味しくて、一時的だけど力も強くなるんだよ」
そんな風に嬉しそうに話す彼女の隣に料理人の幽霊が現れた。
「はぁ……その代わりに犠牲になった食べ物の量は凄かったのだがね……」
「どうせ砂とスライムの目玉でも混ぜたんだろ……?」
「よく分かったね……」
だいたい分かる、だってピリンだもの……。
どうせ来世でも貝で「生臭さと砂のじゃりじゃり感が相まってとっても美味しいわ」とか言いそうだし。
「……まぁ、彼女の創作に対する意欲というものは私以上だと思う。
それによって私自身ももう一つ思い浮かんだんだ。
砂から作れる『ガラス』を器に、煮込んだモモガキを入れるんだ。
そう……それは『モモガキのジャム』、私が昔作った料理の一つだ」
※ジャムはビルダーズ発売前の動画に登場していましたものです※
「……そろそろ私もあの世へ行くか。
私の最後の弟子であるピリン、アレフガルドの料理の未来は君に託したよ」
最後に彼は『肉の飾り料理』をピリンに渡してその場から消え去った。
「……」
「……」
「……えっと、よく分からんが、どうしてお前たちはしんみりしているんだ?」
「「あ……」」
再び、俺は普通の人は幽霊が見えない事を忘れていた。
数分後
ピリンが攫われた時、東の方向に離れ小島を見つけたとの事で向かっていた。
「っと言う訳で俺はゆきのへのおっさんを救い、あの料理人の幽霊に言われてここに来たんだ」
「私はいーっぱい料理教わったんだよ。
それで攫われた時、ドラゴンに虐められてるこの子の傷を治してあげたの」
そう言うピリンは猫の上に乗っかって移動している。
この猫は魔物だろう……記憶の何処にも当てはまらない新種の魔物……
モンスターライドか……ちょっと羨ましい。
そんな話をしてる間に砂漠地帯に繋がる細い道に繋がれた離れ小島へ辿り着いた。
「これは……墓場か」
「そういえばおおきづちの里で墓作りができる【ブラウニー】がいるって聞いたな、墓の作り方聞いてくる」
「そうか、ならそれまで俺はそこの鉱石を掘っていよう」
「あ、じゃあ私も周りの素材を集めてるよ」
そういってピリンもキノコなどを採取しに行った、
「了解。 おーい、ブラウニー!!」
「尋ね人か……こんな所までニンゲンが来るとはな。
その苦労には頭が下がる思いだが……俺はおおきづちじゃない。
俺はニンゲンが嫌いなんだ、早く消えてくれ」
「おおきづちの里であんたなら墓の作り方を知ってるって聞いたんだ」
「……良いだろう、一度しか言わないからよく聞け『石の墓』は『石』3つで作れる」
「ああ、ありがとう」
「……所で良いか人間?」
「ん?」
「竜王様が俺らブラウニーやおおきづちに作らせているピラミッド……あれを見たか?」
「いや、まだだけど」
「そうか。 ……あのピラミッドは何か嫌な感じがする……。
……いや、お前に言ってもしかたないか。 まぁ気を付けとけよ」
「ありがとな」
俺はブラウニーに礼を言い、ピリンとゆきのへのおっさんと合流した。
やむ落ち話
「なるほど、こうしてこうして……できたぁ。
“はんばあがあ”……とっても独創的な料理だね! おいしい!!
ねぇ先生、わたしも料理、考えてみたの」
「どんなのかね?」
「がい骨の頭に土グモとドラキーのしっぽ、それにモモガキの実を入れて、赤い油と土で煮詰めた料理!」
「やめたまえ、死人が出るぞ!?」
「まだしこうさくごの最中だから、まずはロロンドに一度味見してもらおうと思ってたんだけどなぁ……」
「そのロロンドという男……死ぬぞ!?」