【再建中】気まぐれビルダーのコメディ風、~剣神の記憶を添えて~ 作:シイナ リオ
海に近い場所を探索する。
そう言えば俺達は森の辺りでばかり素材を集めていたからこっちは来たことが無かったな。
遠くには他の島が見える。 ……ただ俺は金槌だ、泳ぐ事は無理……。
そんな事を頭の中でボヤいているとなにか見えて来た。
「朽ちたバリケード……ここは廃墟か? 看板もあるが随分と古いな。 えっと……」
『「誓いの記」おお!! 悪しき竜王が世界を闇で閉ざしてからどれくらいの年月がたつのであろう。
世界は魔物たちに脅かされ、わが故郷メルキドもついにほろびてしまった。
竜王によって物を作る力を奪われた人々は急速に文明を失い、今や文字すらも失いかけている。
人間があたりまえに持っていた、物を作る力は、人間のもっとも大切な力のひとつだったのだ……。
私は文明が滅ぶ前にアレフガルドの各地を旅し、世界に起きた事を記録に残していこうと思う。
これはその誓いの記である。
私の旅の記録はアレフガルド歴程という書物としてまとめ、各地に残していくつもりだ。
もし、この誓いを見た者がいれば、私の足取りをたどってくれるとうれしい。
すべては大地の精霊ルビスの導きのままに……』
「……メルキドの冒険家・ガンダル……この人は、最後まで抗っていたんだな」
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「たき火が燃えている……この先に、誰かいるのか?」
ピリンが言っていた人物だろうか?
そしてすぐ近くにはあばら家より酷い小屋(?)が見えて来た。
「メモがある……えっと」
『うしなわれた、もじ、というのは、なんと、むずかしい、ものなのだ。
めるきどろくを、かいどくするには、おそろしく、じかんが、かかりそうだな』
「これは随分と読み辛い……そう言えばルビス様がこの世界はもう、人間に知恵が無いって言ってたな。
ピリンが物を作るのがわからないぐらいだし……ん?」
「おーい、誰か!! ワシをここから出してくれ!!」
「なんだ、土が喋ってる!?」
「ぬおお!! そこに誰かおるのか!?」
「土に誰か居るのか!?」
「ふとどきな魔物どもに悪戯されて、土の中に閉じ込められてしまってな……。
頼む、誰かは知らぬが吾輩をここから出してくれ!!」
掘ってみると髭面のオッサンが現れた。
「助かったぞ、どわっはっはっは!! ……所でお主は何者だ? 随分とぼけた顔をしておるが……」
「失礼なオッサンだな……」
ムカつくから埋め直す事にした。
「やめい、埋めるでない!!」
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その後、探索もかねていたから夜になってしまったので、おっさんの家だという……先ほどのあばら家より酷い小屋を修理して、モモガキを食いながら話を聞く。
おっさんの名はロロンド、何やら幻の書物『メルキド録』とか言うドでかい本を持ってる胡散臭いおっさんだ。
「ふむふむ、それで町を作っておるというのか。 素晴らしい!!
吾輩もその町作りに入れてはくれぬか?」
「うへぇ……」
「……むむむ、なんだその、苦虫を口の中で握りつぶしたような顔はッ!!」
「いやそれを言うなら苦虫を嚙み潰したような顔だろ!? それになんかうるさそうだから……ヤダ」
「たとえ断られても吾輩はお主の町に行く!! たった今、そう決めたのだからな!! どわっはっはっは!! さぁ行こう!! やれ行こう!!」
「おい待てオッサン、こんな暗闇の中で出たら迷子に……」
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「……なっちまったじゃねぇか!! ここ、何処だよ!?」
「ふむ、すまぬ……」
気付けば毒の沼地に居た。
「こいつはウドラー!!」
「倒すぞ!!」
アーチ状の何か……。
「これは一体、何なんだ? ツボや炎は貰っていこう」
ひとまずこの場所で俺らは休憩する事になった。
まだ夜は明けてない。
「ふむ……流石に腹が減ったとは言えモモガキだけでは飽きるのではないか?」
「贅沢なオッサンだなオイ。 つうかなんだその本?」
ロロンドのおっさんはデカい本を持っている、それについて聞いてみた。
「メルキド録は吾輩の一族が代々受け次ぐありがたーい書物でな。
ここには何百年も昔に失われた物の作り方や、人間の歴史が書かれておる」
「歴史ねぇ……」
「メルキド録の記述は実に多彩でな、この書の中にもこだわりの男料理のページがある。
まぁ、吾輩の宝物だからそうやすやすと見せるわけにはいかんがな。 わーっはっはっは!!
そこにキノコがあるであろう? そのページにはそのキノコの調理法も乗っておるぞ。
そんな訳でビルドよ、キノコ料理を作ってみるのだ」
「自分の食事ぐらい自分で作れよ」
「なにぃ!? とぼけた顔をしておる上で、なさけない!なさけないぞビルドよ!」
「うるせぇなぁ……わかったよ、作りぁ良いんだろ」
そんな訳で作ってみた。
「ぬぅ!? こ、これは……まったりとして、こってりとして、それでいて上品な素晴らしい……かおりだ!!」
「いやまだ食ってなかったのかよ!?」
「うむ、褒めてつかわすぞ」
「何様だおっさん……」
そんな話をしていると……地が響く音がする……。
現れたのは……
「ぬ、ドラゴン!? ま、まさか料理の臭いに釣られたというのか!?」
「っち、どうする……ドラゴンなんて……」
(凄いモジャ、ドラゴン斬りモジャね!!)
そうだ、思い出した……。
「秘儀ドラゴン斬りぃいいい!!」
「ギャオオオオオ!!!」
断末魔を上げ、倒れ伏すドラゴン。
奴の残したドロップアイテムは……
「なんでソファなんだ……」
なぜかソファだった。
「そうだビルドよ、メルキド録によるとキメラの翼という町へ戻る為の便利な道具があるという。
……む?」
「早く言ってくれよおっさん……」
その後、キメラの翼を作って、直ぐに帰る事になった。
「ぬおおーーーー!! 素晴らしいぞ!! ここがメルキドか!!
なんと生命力にあふれた場所なのだ!!
この地こそメルキド録に書かれた伝説の都市メルキ_「それより疲れた……ちょっと、寝る……」そ、そうだな……」
俺が藁のベッドに横たわると、オッサンは隣のベッド……ピリンのベッドに入ってしまう。
勝手に入んなよ……そんな事を思いながらも眠気にはかなわず、まどろみの中に落ちていった。
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「お帰り、ビルd_ビルドが知らないオジさんに寝取られたぁあああああ!!」