【再建中】気まぐれビルダーのコメディ風、~剣神の記憶を添えて~   作:シイナ リオ

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町の発展

 ケッパーを仲間にしたり、シェルターに行ったり、ドラゴンを倒したりと色々あった今回の旅も終わってメルキドの町へ帰って来る。

 

 「ただいまロロンドのおっさん」「ただいまロロンド」

 「ビルド、ピリン、随分と遅かったではないか」

 「ちょっとね……」

 そんな会話の中、ケッパーが随分と騒いでいる。

 

 「これが君が作った町か!! 予想以上だ!!

ここにいると力が漲る!! 頭もスッキリとさえてきた気がするぞ!!

ありがとうビルド!僕もこれからはみんなと一緒に住ませてもらうよ。

僕はメルキドの衛兵の子孫だ。町を守る役目なら任せてくれよな!」

 そうワクワクしながら早速、町を襲いにきたがいこつを駆除してくれている。

 

 そんなケッパーをどこか冷めた目で見ながらロッシがやってきた。

 

 「ついに新しい仲間を連れて帰ってきたようだな、ビルド。

……しかしアイツのあの服装……兵士気取りだったりしないか?

だとしたらまた危険なのが来たな……あんなやつの場所、教えるんじゃなかったぜ」

 ロッシは再び嫌そうな顔をしている。

 

 「なんでだよ? アイツ良い奴だし、一緒に戦ったぞ」

 「人間は集まるとろくなことがねぇ、それが戦いたがりならなおさらだ」

 「う……確かに、ひのきのぼう手に入れて調子に乗ってたな……」

 「お前、どうして城塞都市だったメルキドの町が滅びたか知ってんのかよ?

悪いことは言わねぇ、これ以上は人を集めたり、大きくしたりしねぇことだ」

 「もしかして、シェルターのことを言ってるの?」

 「……お前、あそこに行ったのか……? ……とりあえず苦労を掛けたなビルド、一応礼だけはしておくぜ」

 そんなロッシは何だかんだ言いながらも町の発展に手を貸してくれている。

 

 「しかし、結構人も増えたからそろそろ部屋を作るか」

 「夜になると町のみんなの様子が気になって、なかなか作業に集中できないから……みんなそれぞれの部屋があった方がいいかも」

 「じゃあ次は個人の部屋を作ろうか」

 

 まず床底で形にするか決める。

ただ四角いと豆腐になるからいくつかの四角を合わせる

 

 「よし、できたよピリン。 見てごらん」

 「うわぁあ!! ありがとうビルド!! 私専用の部屋を作ってくれたんだ!!」

 「まぁ、女の子が男どもと一緒に暮らすのもちょっと大変だしな。

……ケッパーは夜通し警備しそうな勢いだし、そういやロッシは時々寝ながら絶叫する。 そんでもってロロンドのおっさんはひでぇいびき。

 俺の寝相はどうかは知らないけど、まともに寝れないだろ?」

 「う、うん……それに、夜の作業もちょっと集中できなかったし……特にビルドで……」

 俺の顔を見ながら顔を赤くするピリン……一体俺は何をしたんだろうか……?

 

 「作業?」

 「えへへ、それはまだ秘密!! 準備ができたら教えるから、楽しみにしててね!」

 ピリンは嬉しそうに部屋に入っていった。

 

 「そうだおっさん、ケッパーとの旅でこんなものをロロニアって幽霊から貰ったんだが……」

 「ロロニアとは吾輩の……っておぬし、幽霊が見えるのか!? いやいや、それよりそれは『石の守りの記録』!! よくやってくれたビルドよ!! して、どんな旅だったのだ……?」

 今回の旅で起きた事を話すとどれも「ぬおおお!!」とか「ぬううう!?」とか、相変わらずロロンドのおっさんは大袈裟な相槌を打つ。

 ……でも、ガンダルのアレフガルド歴程や、そこの人が残したメモの話を聞いていると段々と静かになって行く。

 

 「あ、他にもこんなメモもあったんだ」

 

 『シェルターの中では食料不足で苦しい中、魔物を恐れて外に狩りへ出かけないにも関わらず、ときおり肉が提供される事がある。

だがアレは決して口にしてはいけないと心の中で警戒が鳴り響く。

近い内にここから出ていこう。 人として終わってしまう前に』

 『なかよくしなきゃいけないのに、みんなはけんかをする。なぜかひにひにひとがすくなくなる。ぼくよりもちいさいこからじゅんばんにいなくなっていく』

 『きょうもまたひとがいなくなった。

どうしてだろう?このじょうさいのなかにはまものはいないはずなのに……。

じつはきょうのよる、おとなたちからよびだしをうけた。

いったい、ぼくになんのようがあるんだろう……』

 

 「って書いてある。 食料が無いのに、なんで肉……?

あれ? どうしたのロロンド? 顔が真っ青だけど?」

 「……ぁ、いや……ぅむ。 大丈夫だ。 お前さんはまだ知らんで良い。 いや、知らないままの方が良い」

 「変なロロンド……」

 一体どうしたんだろうか?

 

 そんな風に思ってるとピリンに呼ばれ、部屋を作って欲しいと頼まれた。

どうやらケッパーが夜、警備をしているのが気になったり、ロッシは夢見が悪いのか呻いたり悲鳴を上げたり、ロロンドのおっさんのいびきが煩いとか……そんな訳で個室を作って欲しいらしいので作ってあげた。

 何か作ってるらしく、何を作ってるのか聞いてみたけど「ひ・み・つ♪」とはぐらかされてしまった。

 

 ロロンドに再び合うと、メルキド録で何か分かったらしい。 多少顔色は良くなり、少し興奮している。

 

 「そうそう、ビルドよ、メルキド録を読み進めてみたのだが……

なんでもこのメルキドにはこの地を支配する魔物の親玉なるものがおり、その魔物を倒すことで空の闇を晴らすことができるというのだ!

 もう一つ大きな目標ができたな!

魔物の襲撃から町を守るべく町の防御力を更にさらに強化しつつ、魔物の親玉を倒すためにより強力な武器や防具の作成に努めるのだ!

 石の守りの完成は我らの次なる一歩の出発点となるだろう。

素晴らしい!! 素晴らしすぎるぞ!ぶわーっはっはっは! どわーっはっはっは!

 ……ところでビルドよ、そなたに探してもらいたい者がおる。

メルキド録によるとかつてメルキドには伝説の鍛冶屋ゆきのふなる人物がおり、その遠い子孫が今もどこかで生きておるようなのだ防壁だけでなくより強い武器を作って貰おうと思う。

 いつの日かこの地を支配する魔物を倒すためにも、なんとか伝説の鍛冶屋の子孫を見つけ仲間にしたい。 その男の情報が集まりしだい、おぬしに捜索を依頼することになるだろう」

 「分かった、それまでは町を発展させることに集中するよ。」

 

 空いてるスペースに設計図『おおきづちの台所』を広げ、建てる。

 

『ツボ』ロロンドのおっさんとドラゴン退治したときの近くで手に入れたな。

『石の階段』俺が目覚めた地下室の階段を持ってきてた。

『木の扉』ピリンと使ってる寝室を藁の扉に交換するればいい。

『カベかけ松明』が二つ、帰り道に手に入れた『カベかけ松明』を使えば良いだろう。

『料理用たき火』現在使っているものをここに置けばいい。

『食器』『石のテーブル』4つ『石のいす』2つは石で作ろう。

『収納箱』は料理たき火と一緒にこっちへ移す。

『サラダプレート』は森のサラダを食器に乗せる。

 

 「よし、完成だ!!」

 「うわぁ、凄いよビルド!!」

 「なんと……!! ……む? この部屋ができてから、拠点で腹が減ることはなくなったぞ」

 「部屋の効果か?」

 「かもしれんな、となるとこれはいいかもしれん。

流石に吾輩たちも拠点から出て素材集めをせねばならんから腹が減るのは仕方ないが、拠点での作業で腹が減らなくなるのは大きな効果ではないか」

 確かに、町中での作業がずっと楽になるな。 これを『ごはんどころ』と名付けよう。

『料理たき火』『収納箱』『テーブル』系が2つと『いす』系が4つ、『かざり料理』系さえあれば設計図通りじゃなくても済みそうだ。

 

 だがまだ時間がある……ロッシの所にでも行こうか。

 

 「俺は町を大きくするのは反対だ……だが、素材から物を作り出すのは嫌いじゃない。

けどよ、今この街にある作業部屋は地味過ぎて何となくやる気が出ねぇんだ。

あそこがもっといい感じだったらやる気が起きそうな気も……しなくもねぇ。

石の作業台で本格的な工房を作ってくれないか?」

 

 との事なので、ピリンの設計で作ったあの石の工房を改造する。

『炉と金床』も設置して、『革のふくろ』とか、あとは道具屋風にしよう。

 

※メタ発言になりますが、『炉と金床』は今追加すると、『石と炉の本格工房』になってしまい、『石の本格工房』を作って欲しいロッシには認識されなくなるので注意してください。

 

 

 「道具屋風に『石の本格工房』を作ってみた、まぁ売り買いなんてできないけど」

 「すげぇ、これが道具屋ってやつか……」

 「まぁ、この時代じゃ物々交換だけど……。

……なぁロッシ、まだ町を大きくするのは反対か?」

 「……反対だ。 これ以上大きくなんてしたら奴に潰されちまうからな……」

 「奴?」

 「その昔、メルキドの町を滅ぼした巨大なゴーレムの事だ」

 「っ!?」

 ゴーレムが……?

 

 ロッシと別れて町を歩いていると、

ピリンの「できたぁああ!!」という声が聞こえて来た。

 

 「ん? 何ができたんだ?」

 「町のみんなへのプレゼントだよ!! ビルドが部屋を作ってくれたおかげで集中できるようになったからすごくはかどったよ!」

 「プレゼント?」

 「実はわたしね、みんなのためにお洋服を作っていたの!」

 「ほう、素晴らしい」

 いつの間にかロロンドのおっさんが来ていた。

ロッシとケッパーも来ている。

 

 「ね? じゃ、早速着替えようよ。 よいっしょ_」

 ピリンは自らの服を脱ごうと……_

 

 「「「「ぬゎあああああ!!!? ここで着替えようとするんじゃない!!」」」」

 思わず俺達男4人はストップをかける。

 

 「ふぇ?」

 「良いかピリンよ、公衆で着替えるのはとても恥ずかしいことなのだ。

ましてお前さんは女の子……気を付けるのだ」

 「ピリンが世間知らずとはいえ、これは危ない所だった……“あの場所”だったら何が起きたことやら……」

 ロッシが頭を抱えて呟く……確かに分かる。 危険な奴が居たらロクな事にならない……。

 

 「……そういえばドレッサーを作ってなかったな……。

流石に町中で着替えるなんてのは駄目だから、着替えるようの部屋を作るよ」

 そしてサクサクっとあっという間に作り出した。

 

 「ありがとうビルド、お着換えができる衣裳部屋が完成したんだね!

これで土で鼻栓する日々が終わるよ」

 そんなに臭かったか……? 

 

 「む、臭うぞ……」

 「え? 臭う!? 身体洗うの下手だったかな……?」

 「いや、邪悪な気配のほうだ……!!」

 紛らわしい……気配って事は竜王軍か!?




 意味が分かるとゾッとするメモの内容……アップデートで修正されたのか、私が場所を忘れてしまったのか、それともあやふやな記憶だったのか……現在はメモの場所が分からない状態で書いているので、ゲーム内と多少内容が違うかもしれません。が、これからの内容に大きく関わる為、そのまま書かせて頂きます。
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