機械いじりとドラムと恋愛   作:JOKER1011

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第4話

次の日

 

キーンコーンカーンコーン!

 

授業の終了を知らせるチャイムが鳴り、その瞬間に日菜が入ってきた。

 

日菜「行くよ!麻弥ちゃん!」

 

麻弥「は、はい!待ってください!」

 

ジブンは走っていく日菜さんに追いつくために急いでカバンを掴み後を追う。

 

はぁはぁ‥日菜さん‥待って‥死んじゃう‥

 

日菜「よし!着いた!って!麻弥ちゃん遅いよ!」

 

麻弥「ゼェゼェ‥死ぬ‥」

 

普段から休日はほとんど家にいるジブンにはキツイっすよ。

 

日菜「よし!じゃあ早速いくよ!」

 

麻弥「だ、ダメです!」

 

正門を通っていこうとした日菜を急いで止める。

 

日菜「もう!なんで止めるの!」

 

麻弥「まず男子校に女子がいるだけで目立ちますし、私達はパスパレなんすよ!?前ならまだしも今はパニックになるっすよ!?」

 

声出したから疲れたっす。

 

麻弥「すいません‥日菜さん。ちょっとジュース買ってきます。」

 

日菜「じゃあ‥私あたしが門の近くで待ってるから、来たら連絡するね?」

 

日菜「さて!‥あ!あたし拓弥君の顔知らないや!まぁ、るんってきた人が拓弥君でしょ。」

 

その頃、麻弥は自販機の前でジュースを購入していた。

 

麻弥「お!しゅわりん☆サイダーっす!」

 

しゅわりん☆サイダー‥それは既存商品であるシュワッチサイダーとパスパレのコラボ商品で、期間限定でラベルでシュワッチサイダーのキャラクターであるシュワ君と私達の誰かが共演しているというやつっす。

 

まあ、せっかくだからこれを‥

 

ピッ! ガコン!

 

?「あ‥シュワッチサイダー売り切れちゃった。」

 

麻弥「え!?あ!じゃあ良かったらこれ‥を‥」

 

麻弥は固まってしまった。だって目の前にあのTAKUYAがいたからだ。

 

え!?な、なんで!?あ‥日菜さん‥顔知らなかったんすね。

 

拓弥「それよりいいんですか?それ欲しかったから買ったんじゃ?」

 

麻弥「いえ、いいんです!ジブン別の買いますから!」

 

拓弥「あ、そう?じゃあもらうよ。」

 

麻弥は拓弥にボトルを渡して気づいた。

 

渡した手の隙間から一瞬だったが、ラベルに写ってたのは自分だった。

 

麻弥(うぇ!?あのラベル‥ジブンっす。)

 

拓弥は飲もうとして麻弥の視線に気づく。

 

拓弥「どうしたの?やっぱり返そうか?」

 

麻弥「いえいえ、どうぞどうぞ。」

 

よし、ジブンって事はバレてないっすね。よかったよかっ‥よくないっす!とりあえずアロマオイル渡さないとっす!

 

麻弥「あ、あの〜」

 

拓弥「はい?どうしました?」

 

麻弥「もしかしたらなんですけど‥駅で弾き語りとかしてます?」

 

拓弥「うん!やってるよ。あれ?もしかして僕の事知ってるの?」

 

麻弥「はい!いつもいい音色で!聞いてて心が洗われるというか‥とにかく凄いっす!」

 

拓弥「へへ!ありがと!名前は‥大和麻弥さんか。いや〜ファンに会えるとは思ってなかったよ〜 あ!」

 

拓弥は急にカバンからタオルを出して渡してきた。

 

麻弥「へ!?」

 

拓弥「いや〜大丈夫?すごく汗かいてるけど‥体育だったの?」

 

麻弥「あ、ああ‥すいません。」

 

素直に顔を拭く。

 

麻弥「あ!この匂い!」

 

拓弥「あ!ごめん、うちの柔軟剤合わなかった?」

 

麻弥「いえ、ジブンの家のと同じっす!」

 

拓弥「マジで!?いや〜偶然だね。タオルはそうだね。次の弾き語りの日に返してくれたらいいから。」

 

 

アロマオイル‥渡すなら‥ここっす!

 

麻弥「アロマオイルって知ってますか?」

 

拓弥「アロマオイル?ああ!知ってるよ。使った事ないけど。」

 

麻弥「良かったらこれ‥どうぞ。」

 

拓弥「これアロマオイル?へえーこんな感じなのか!」

 

ビンをつついたり、底を見たりして観察してる。

 

拓弥「良い匂いだね。ありがとう!じゃあね。」

 

そう言って去っていく拓弥の裾を無意識に麻弥は掴んだ。

 

麻弥「楽器屋って好きですか?」

 

拓弥「うん?うん!好きだよ。特にあの独特な匂いがいいよね。」

 

麻弥「拓弥さん良かったらこれも‥」

 

拓弥「これは?」

 

麻弥「ジブンなりに頑張って再現した楽器屋っす!」

 

そう言った瞬間、拓弥の顔がパッと明るくなる。

 

拓弥「マジで!すげぇ!そんなん作れるんだ。ありがとうね。」

 

拓弥に両手を握られお礼を言われる。

 

拓弥「じゃあ、早速帰ったら使ってみるね!またね!」

 

やっと終わったっす。それにしても‥麻弥の手元にはジブンの汗が染み込んだ拓弥さんのタオルと、さっき握られた手の感触だった。

 

麻弥「フヘヘ。は!?日菜さんに連絡取らないと!」

 

日菜の元へ走っていった。

 

その頃、拓弥は‥

 

拓弥「やっぱり似てるよな?大和さんとラベルの子。」

 

拓弥はあまりテレビを見ず、当然パスパレを知らなかった。

 

いや、名前だけは知っていた。

 

今日自分にサイダーを譲ってくれた子が汗を拭く時に眼鏡を外した瞬間、似てる事に気づいた。

 

?「たーくや!」

 

拓弥「うん?里佳か。」

 

里佳「珍しいわね?いつも急いで帰ってるあんたがこの時間に。」

 

拓弥「まあ、色々あんだよ。」

 

里佳「へー、あっそ。お!その袋!」

 

拓弥「俺のファンがくれたんだよ。それよかよ?これどうやって使うんだ?」

 

里佳「よし!じゃあ私が教えてあげよう!」

 

 




日菜編終わりです。

ここで麻弥のライバル登場。名は里佳。

果たして、この里佳は物語にどう絡むのか!

ご期待ください。
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