艦娘王~最強決闘者への道~   作:トレタビル

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「セキュリティいや憲兵の決闘者として最強の君を対深海棲艦特殊部隊のトップにしたいのだがどうかな?」
「どうといわれましても、私はただそのようなトップに立つような人ではありませんが」
「しかし国、いや世界の存亡の危機なのだよ、だから君をトップとして部隊を作りそれで対抗してもらわないといけないのだよ」
「私に今の仕事を辞めろと言ってるのと同じでは?」
「そこはわかっている。そこでだ仕事は辞めさせない、副業としてどうかね。君が国内の治安維持に役立っているのは我々も承知だ」
「それならば最低限の了解はできます。ただ私を一般提督と同じ扱いにしてもらえないでしょうか?」
「我々としても特殊部隊の存在は知られたくない。そこは配慮しよう」
「ありがとうございますでは」
「待ちたまえ。君は陽炎型に興味はないかね?」
「陽炎型ですか…。あの雪風がいた型ですねそれなりに興味はありますが…」
「そうかそれならいい。手配を進めておくよ」



第2話 元さすらいの提督

「提督。今日も行くのかい?」

「時雨か、今日もな」

「僕もついて行っていいかな?」

「試合は見ないでいいのか?損をするぞ」

「いいんだよ。白露が見ているから。僕はあっちが見たいんだよ」

 時雨はそう言うと提督とともに正門を抜ける。正門を抜けるとその先には大阪の街並みが広がる。そこには人があふれ商売が活気よく行われている、子供たちが通りを走り抜けるなど日常が広がっている。

「おう兄貴。今日も同じ時間だな、それに嬢ちゃんもいつものたい焼き19個入りや。」

「おっありがたいな今日もいただくよ。ところで今日はきちんと支払おうと思うが」

「いやいいよ兄貴。あんたはこの街に活気を与えてくれている人だからねいいんだよ。あんたの艦隊のおかげでこうやって続けてるわけだからな」

「そうかすまないな」

「おういいんだよ」

 この町は艦娘の支持者が多い。大阪全体で見ても反対派はわずかしかいない。関西地区全体の資源や食料輸送を全て大阪防衛府で担当しているそのため関西全体でも艦娘の支持者は多い。防衛府のふもとのこの町では艦娘や提督に優しい人は多く外出中の艦娘にも優しくしてくれている。

 

 同じころ町の公園では陽炎型がいた。

「今日も来たわよ。私と戦いたい人はいるかな?」

「陽炎お姉ちゃん今日こそ僕と戦って」「いや僕が陽炎姉ちゃんと戦うんだ」「私が戦うんだから」

「まあまあみんな落ち着きや。待ち時間はうちと戦おか」

「黒潮姉ちゃん優しい」「黒潮姉ちゃん戦って」

「よしこれでダイレクトアタックだよー」

「時津風姉ちゃん今日も強いよー」「まあまた挑戦したらいいじゃん」

「さあかかってきな。俺とはぎぃのペアで全力で行ってやるぜ」「嵐ったら本気を出すのが早いんだから」

「負けないよ嵐姉、萩風姉。俺は弟とのペアで全力で行かせてもらうよ」「兄さんが本気なら僕も戦う」

「はい、君とエースモンスターだよー」

「秋雲さん感謝です」

 

 公園の道を挟んで向こう側には喫茶店がある。提督と時雨はそこに入った。

「マスターいつもの」

「了解。君はどうする?」

「提督と同じのでいいよ」

「そうかいじゃあいつものところで待っときな」

 マスターはそう言ってキッチンで料理を始めた。いつものところは二階の唯一の窓際席だ。二階に行くと公園が見えている、そこから陽炎型の活動を見るのが日課である。雨の日は行わないものの基本はいる。マスターもそれを理解して席を確保していてくれる。今日も時雨とともに同じ席に着くだがいつもとは違った。マスターのコーヒーとパンケーキを待ちながら公園を見ていた。そこへ一人の男が来た。

「あんたはここの提督かい?」

「まあそうだな。嘘を言っても横の子を知っているならわかってしまうからな」

「実を言えば私は元佐世保の提督だった。君の横にいる時雨が嫁だったんだがな…」

「時雨が嫁でしたか呉の雪風佐世保の時雨という屈指の幸運艦の一隻ですね。自分もここぞという場面では力を発揮してもらっています」

「それはいいことですよ。AL/MI作戦が私が提督をやめる原因ですから」

「本土防衛戦ですか」

「そうだ。あの戦いで呉と佐世保両鎮守府で主力部隊を投入する死闘を行ったんだ」

「大本営が隠蔽した事実ですか。あの戦いは犠牲なく完遂したことになっていますからね」

「そうだが実際は嘘だ。呉も私と同じ被害を受けている。その中にな…」

「そうでしたか。ここのマスターとは佐世保時代の知り合いですか?」

「そだな彼がやめてここで働き出すと言ったからな。家族でこっちに来たのだよ。その息子があの子たちにお世話になっているからね。私は開業時からここの常連でね今でも同じものしか頼んでないよ」

「私と似たようなものですね。ここではコーヒーとパンケーキしか頼まないんですよ」

 そこまで話したころにマスターが来た。私たちそれぞれにコーヒーを一本ずつ。私と時雨のためにパンケーキを彼にサンドイッチを持ってきた。どうやら今は一階で他の従業員がいるらしくマスターも交えて三人の会話が二階で繰り広げられた。今の各海域の制海権の現状、佐世保の鎮守府の話、昔佐世保で起こった事件についてを話していた。

 どの話も時雨には関係のない話である。しかしこの三人にとっては重要な話なのかもしれない。そこで時雨は道路の向こうの公園を窓越しに見ていた。そしてコーヒーを飲みパンケーキを一人で食べ始めた。話している三人は昔佐世保で起こった事件を詳しく話している。この事件は鎮守府と警察が協力して捜査に当たった事件として有名である。どうやら三人ともその事件で捜査をしていた仲間だったらしいだが時雨には関係のないことであった。

 時雨は公園で子供たちと遊ぶ陽炎型姉妹をみて自分は残念がることがある、まさに今だ。時雨は同じトップクラスの仲間として夕立がいる。彼女もかなり実力が高い。だが時雨は佐世保の時雨とも言われているその相棒ともいわれる呉の雪風と言われる雪風とは屈指の仲である。だが彼女とは別の部隊である今は同じ場所で戦うことが少ない。自由時間もほとんどかぶらないことが多い。今提督のそばにいる理由も有事が起こった際初動が遅れないようにいるためである。彼女も第一部隊である陽炎型姉妹とは異なる第二部隊であるから熟知はしている。だが自分は鎮守府の中で動けないような身である一方陽炎型姉妹は自由に動きこどもたちと遊んでいるのが時雨にとってはうらやましいのかもしれない。提督たちは佐世保の事件のその後を話していた。どうやらあの事件の犯人は裁判で実刑を受けていたがその後獄中で死亡したらしい提督たちには重要なことかもしれない。また艦娘反対派についてもそれなりの議論が進められていた。しかし時雨はそれほど興味はなく。ただ向こうを見ているうちにパンケーキはなくなっていた。提督たちの話は自分の自慢話にも進んでいた。彼女だけがある意味その異変に買いが付いたともいえる。公園の前に宣伝車が止まった。そこから何人かが降車し横断幕やのぼりを準備し始めた。周りの一般人も不自然な行動に驚きながらも移動していく。そこで時雨は気が付いた。艦娘反対派による行動が行われようとしているのではないかと、時雨は提督にすぐに伝えた。

「提督、提督陽炎型姉妹が危ない」

 その一言で提督たちは話をやめ窓の外を見る。すると奴らは唐突に話し出したのだ。

「艦娘とは兵器であり人ではありません。やつらに人権を与えるのは不可能です」

 その場で三人は驚いたのであったそしてマスターは階段を降りようとしたが

「俺がやるから警察はいらん。マスター、あの部屋の服使わさせてもらうぜ」

「あの服か、お前さんが着るのも久しぶりだな」

「まあな。時雨、雪風に俺に近づくなと言ってくれそれを全員に伝えろ」

「了解したよ」

 そう言うと提督はマスターとともに降りて行った。公園では陽炎型姉妹が子供たちに近づかないように防ごうとしていた。

「ここの鎮守府では決闘ができる艦娘が多くいるといわれています。そのようなものは勝利のための兵器ではないでしょうか」

反対派はそう声を上げて言う

「どうにかしてよ不知火姉さん」

 一人の子がそうつぶやいた。だが不知火は冷静であった。

「もし私たちがやつらに仕掛ければ私たちが艦娘であることの証明になってしまいます。逆に言えばそれが分からない今、私たちが行動しないことで艦娘とは確証できないわけですよ」

 彼女の理論はある意味正しいまだ数分は耐えれる可能性は持っていた。

「(雪風いいかい)」「(なんでしょう)」

「(提督が行くから提督に近づくな、これを陽炎型みんなに伝えて)」

「(了解しました)」

 これは陽炎型姉妹に少しばかりのゆとりを与えた。

 喫茶店には数人しか使えない裏口がある。表通りに面せず誰の目にもつかず外に出ることができる。公園ではそれでも論争のようなものが起きようとしていた。

「どうなんだ早く俺と戦って艦娘と認めたらどうなんだ」

「(陽炎型の誇り忘れちゃダメなんだからね、ここは我慢よ提督は来る)」

「早く認めなよ」

その時であった。黒いコートを着用し小型のデュエルディスクを持った男が現れた。

「お前も決闘者だな。ならば俺と決闘しろ」

「何言ってるのかわからないですね?私たちは艦娘らしき彼女たちの誰かに申し込んでいるわけですよ」

「ならば、貴様が俺に勝てればその女子と戦うがいい。だがまず、このさすらいの決闘者を倒してからにしな!」

 その時陽炎型姉妹に勝利が見えていた。彼女たちはその男が提督であると判断できたからだ。

「いいだろうあなたがそこまで言うのなら相手してやりましょう」

「では始めようか」

「「決闘」」

 陽炎型姉妹は子供たちが勝手に動かないようにして近づくことのないようにしている。

「先行はお前にやる。だが貴様には次のターンは来ない」

「何言ってるんだ。だがもらおう。カードをセット、モンスターを伏せてターンエンドだ」

「これでお前の負けは決まった」

「何言ってるんだドローしたらどうだ!」(伏せたモンスターはビッグシールドガードナー、下級モンスターじゃ倒せない。それにそれ以上の攻撃力ならドレインシールドで防ぐだけだ。完璧だなこの布陣は)

「俺のターンドロー。魔法発動、サイクロン貴様の伏せカードを破壊する!」

「何!だがどうしようが守備モンスターは破壊できない」

「それはどうかな?」

「何?」

「魔法発動パワーボンド!手札のサイバードラゴンを三体融合素材にし、出でよサイバーエンドドラゴン!バトル!サイバーエンドで攻撃、速攻魔法リミッター解除を発動これでサイバーエンドの攻撃力は16000だ!」

「血迷ったか?守備表示モンスターはダメージが入らないんだよ」

「甘いのはお前だサイバーエンドは守備貫通の効果を持っている」

「なんだと…」

 LP4000→0 

「消えろ敗者」

 

「提督やるね…」

 時雨がボソッとつぶやいた。しかしマスターはこう言った。

「あいつは昔からそうさ提督になる前、各都道府県警のBIG4と言われる刑事を倒してセキュリティトップになったからな」

「佐世保にいたときに聞いたことがあります。確か最強の刑事そして最強の憲兵で最強のセキュリティ。佐世保で捜査を手伝ったのも彼でしたから」

「人呼んで勝利だけを求めた司法の正義(アンチリスペクトキング)だったからな。それがあの服。だがあいつもその後変わって今では相手を尊重し勝利する治安維持者(リスペクトキング・トレタビル)だからな」

「でもトレタビルは提督のサポートロボットだよ」

「その名前は憲兵とセキュリティでの通称。トレタビルのおじきなら確保できる、必ず立件する。そう言われた。刑事ではキングと呼ばれ殺人事件は必ず解決していたんだよ」

「なるほどね、提督にもそんな過去があったんだね」

 

 一方公園では提督の速攻での勝利は子供たちの目を輝かせた。

「おじさんさっきのはすごいどんなデッキを使ったの?」「おじさん決闘してよ」「どうやったらあんな完璧な手札が揃うの?」

「君たちにはまだ届けない遙かなる境地に達せばできるよ。これはサイバー流。決闘は辞めておくよ、また次の街に行かないといけないからね」

 そういって提督は喫茶店の裏口へ戻っていった。

「提督もやりますね」「そうね」

 陽炎と不知火は去っていく提督を見ながらそうつぶやいたのだった。

 

「お疲れです。キング」

「そういわれるのは久しぶりだな。何せもう4年前の別名だしな…」

「そうだな。今でもあの一課の奴ら(隠蔽されし仲間たち)は元気か?」

「あいつらは元気だよ事件が少なすぎて暇らしいがな」

「まあそれもあんたのおかげかもな」

「そうだな。そろそろ帰ろうかと思います。このたい焼きどうぞ」

「いいんですか?」

「いいですよ。今日のお話も楽しかったですし」

「私も下で仕事しましょうかな」

「では私も下がらさせていただきます。あとたい焼きありがとうございました」

 こうして三人は分かれた。時雨は提督とともに来た道を戻る。

「時雨、後でたい焼きをあげよう。ついでに陽炎型姉妹もよんでくれ」

「いいよ。ところで提督なぜあのデッキを選んだの?本気じゃないでしょ」

「本気のデッキは秘密だからな、一般人相手にはもう使わないと決めてるんだよ」

「そうなんだ。でも今日の提督はかっこよかったよ」

「そうか…」

 

「見えてきたぞ鎮守府の入り口」

「そうだね、向こうの決闘も終わってそうだね」

 

 二人は鎮守府の入り執務室で陽炎型姉妹を呼びたい焼きを受け取ってもらった。その後大淀から結果を聞き、出撃していた部隊から戦果報告を受けた。時雨は夕立とともに出ていき執務室には旗艦の飛龍と提督と各地を転戦した駆逐艦深雪が残っていた。二人とも主力第二部隊の一角であり鎮守府ではトップクラスの腕前である。西方海域の情勢を聞くとともにリランカ島の情勢の会話をしていた。今回はその任務も兼ねた出撃であった。そして提督は第三部隊創設の準備を始める必要があると感じた。その後二人とともに夕食を食べに行った、もちろん提督のおごりである。日が暮れ夜も更けていく中提督は二人と資料を見ながら適正のある艦娘を選ぼうとしているのであった。主力第二部隊から一部の艦娘と主力部隊でない艦娘から入れることにより編成という結果に落ち着いた。しかし部隊の編成などで準備はいる、しかし敵は待ってくれなかった。




 提督や陽炎型姉妹は子供たち相手には本気のデッキを見せていません。それ以外に提督の過去についても明らかになっていく予定です。また次回はついに深海棲艦と艦娘という対決になります。次回もお楽しみに
 今回の最強カードはパワーボンド
 アニメ遊戯王GXでは丸藤兄弟の使う切り札でした。兄のカイザーは自身の信じる最強の融合カードといていました。その名の通り最強の融合カードですがリスクも大きいものでした。アニメと同じくLP4000のこのストーリではサイバーエンドを出すだけで攻撃を防がれれば敗北してしまいます。そのため一撃必殺の切り札です。サイバー流を再現するために手札も再現のようになっています。
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