次席とテストと召喚獣   作:ニャン吉

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第12話

その後しばらくしてボロボロの雄二が調理室にやって来た。

 

「遅かったな雄二。」

「和樹!明久!貴様らのせいだ!」

と言ってきた。

それに対して翔子が答えた。

「吉井はいいけど和樹はダメ。Aクラスの総指揮をお願いしてる。」

と言って雄二を説得。

雄二もその仕事の重さを理解しているのか

「わかったよ。明久だけ殺る。翔子。拷問器具がペンチを持っていないか?」

と聞いていた。

普通は持って居ないはずのものだが。

「・・・両方ある。」

と言うと瑞希と美波が拷問器具を2人で持っており翔子がペンチを。

 

 

「霧島さん。なんでそんなものを!姫路さんと美波もなんで持ってるの!」

と聞いていた。

「「「調教の必需品。」」」

と3人が声を揃えて答えた。

そして3人が雄二に道具を貸出した。

 

「雄二。拷問なら屋上から紐なしバンジーがオススメだぞ。」

と言うと雄二が

「それは勿論実行する。まずは軽い挨拶だ。」

軽い挨拶で石畳とペンチかよ。

 

「助けて和樹!秀吉!ムッツリーニ!明人!」

と明久が助けを求めるも。

俺は

 

「みんな!手を休めるな!俺達は俺達の仕事をこなすぞ。」

と言うと皆が

「「「「「「「「「「「「「「「「了解!」」」」」」」」」」」」」」」」

と返してくれた。

 

そして明久が

「Aクラスの人達に見捨てられたー!」

と叫び俺が

「俺達が助けに入るともっと酷い目に合うぞ。それこそ臨死体験を長時間する事に」

と言うと明久が

「ありがとう和樹。僕が間違えてたよ。」

と言っていた。

そして明久が雄二に確認を取る。

「ところで雄二は僕にどんな罰を?」

と聞いたら雄二が

「あまり恐怖を与えないように伝えよう。

まずはこの重石を4枚明久に巻き付ける。

次に爪を1枚1枚元から丁寧に引き抜く。

最後に紐なしの状態で屋上から投げ落とす。」

と答えていた。

明久は逃げようとするも雄二のパンチが明久の鳩尾にしっかりと決まり1枚20キロある重石を4枚明久に巻き付ける。

そして

「和樹。明久の分も残して置いてくれ。1時間後くらいにこいつは戻ってくるはずだ。」

と言って雄二に調理室を出て行って、少ししたら

 

 

「いやー」

 

 

と遠くから叫び声が聞こえた。

その直後に雄二が戻って来て

「すまん。遅くなった。」

と言って帰って来た。

なんだろう。最近の子の二人の友情がmicroサイズの薄さになっている気がする。

 

 

まぁとりあえずはメニューは概ね好評。

明久の分はお供え物のようにして気を失っている明久の前に置いておき、ロウソクと線香を置いておく。

「無事に成仏出来ますように。・・・お前との1年は楽しかったぞ。」

と言って俺は立ち去った。


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