夢で、前世の記憶を見た。そこは、幻想的に輝く美しい湖、輝かしい星空、何処までも続く深い森林、その湖にいる2人の少年と少女、少年の容姿は、人間だが、少女の姿は、下半身が魚の上半身人間であった。そんな2人は笑い合いながら楽しそうに話していた。だがここでシーンが変わった。雨が降る中燃え盛る森林、何人者叫び声、胸から大量の血を流し、湖に横たわっている下半身魚の少女、その傍で真っ赤に染まった剣を持った一人の少年ここで又シーンが変わった。
幻想的に輝く美しい湖、輝かしい星空、燃えて所々焦げた森林、湖のすぐ側に木で出来た墓に泣きながら『ごめんね、ごめんね』と繰り返す少年
「ハッ!!……懐かしい物を見たな」
勢いよくベッドから上半身を起こし、大量の汗をかいた体を見ながらそう呟く一人の少年、三上切嗣(みかみ きりつぐ)
「それにしても何で、今あの夢を見たんだ?何かの予兆なのかもしれないな。
……まぁいいか、さて今日もやるとするか」
現在時刻早朝の5時である、切嗣はジャージに着替えランニングシューズをはき、何時ものランニングコースを走る。片道8kmその先にある誰もいない広場で剣を精製し、幻想闘をする。
幻想闘とは、幻で対戦相手を作りその幻と戦うものである今私が戦っているのは、前世で倒した魔神である。
約1時間戦い続けやっと倒した俺は、直ぐに来た道を走り家に帰り、シャワーで汗を流し、学校の制服に着替え洗面台で歯磨きをする。洗面台の鏡に写っている少年は、髪がボサボサで目が死んだ、少年が映っていた。顔は、イケメンなのだが目が死んでいるため、台無しである。
(さて、今日の朝食は、何を作ろうか)
そんな事を考えながら、和室の仏壇にいき両親に挨拶をする親は、3年前に他界し切嗣は、この一軒家で一人暮らしをしている。
「おはようございます。お父さん、お母さん」
親に挨拶をし、朝食を食べ学校の準備をし家を出た。
ちなみに朝食のハムエッグ、美味しかったです。
切嗣が通う高峰高校は、家から歩いて20分の所に在りゆっくり歩いて行く。
どうせ早く行ってもろくなことにしかならないので、ギリギリの時間で机に座るのだが
「あ、三上君おはよう!!もうちょっと早く来ようよ!!いつもギリギリだから!!」
今話しかけてきた女子は、柊香織(ひいらぎ かおり)ニコニコと、しながら俺に話しかけてくる、物好きな女子だ。学校では、三代女神の1人と言われ男女問わず絶大な人気を誇る美少女だ。
腰辺りまで伸びている艶やかな黒髪、少し垂れ気味の大きな瞳、スっと通った鼻梁に小ぶりの鼻、そして薄い桜色の唇が完璧な配置で並んでいる。
別に彼女に、見蕩れた事は無い ホ、ホントダカラナ!!(一体誰に言い訳しているのだろうか)
この様に、彼女にいつも話しかけられているのだが、毎回話しかけられる度に、嫉妬の視線が、来たり殺意の籠った視線が来る。蚊ほどでもないが
「あぁ、おはよう柊さん」
俺が、挨拶を返すと柊さんは、嬉しそうにしている。
するとさっきのより強い、殺意の籠った視線が来るが無視、
「三上君、毎日大変そうね」
(そう、思うなら助けてくれ)
「香織、また彼みたいな奴を、かまってるのか?」
「やる気の無い奴には、ビシッと!!一発殴れば良いんだよ」
今話しかけてきた3人の中で唯一挨拶をしてきた女子は、清宮 真希(きよみや まき)この学校の三代女神の一人である。
柊さんとは、親友であり小学生からの付き合いらしい、ポニーテールにした。長い黒髪がトレードマークである。切れ目の目は、鋭いがその奥には柔らかさも感じるため冷たいと言うよりカッコイイ印象を受ける女子てある高校生の女子としては、高身長であり、家が剣道をやっている為か剣士の雰囲気も見て取れる。
そして2番目に話しかけてきた男は、天野 光輝(あまの こうき)は、取り敢えずモテる。学校中の殆どの女子から、ファンレターを貰ったりなど、告白もされたりしてるらしい。顔も良く、勉強も出来、スポーツも出来る万能やろうだ。
ただ、俺は、こいつのことは、好きにはなれない、むしろ嫌いだ。
目の前の事しか見ておらず正義感のみでしか行動しかしてなく、後のことを考えてなどいない、こいつは、周りが見えてなさずぎる。
そして最後に話しかけて来た男は、坂上 龍太(さかがみ りゅうた)こいつは、天野の親友らしく、良く話している所を見かける。坂上は、熱血タイプらしく見てて暑っ苦しい、だがこいつは、努力家であり筋トレなんかをしているただの脳筋だ。
「あぁ、おはよう清宮さん達。直そうとは、思ってはいるんだかね」
するとまたクラスの奴らから殺気が飛んできたがまた無視する。
「それが分かっているのなら直すべきじゃないか?何時までも香織の優しさに甘えるのもどうかと思うぞ?香織だって君にばかり付き合えないんだから」
天野から見たら、俺は不真面目に映っているのだろう、だが俺は遅刻もしてなければ、欠席もしていない、テストでもいい点を取っている、授業中は大体寝ているが……あれ?これ俺が悪くね
「何言ってるの光輝君?私は、三上君と話したいから話してるだけだよ」
ざわっと教室がうるさくなる、男子は、歯を食いしばり何故あんな奴がと言わんばかりの視線を向けてくる
「えっ?……あ、ああ、香織は全く優しいんだね」
どんな解釈をしたのは、知らんが天野の中で俺の評価が、下がった気がする。
どうでもいいんだが。
その後は、時間だったので各自自分の席につき授業を受けた。2時間目までは、頑張ったが結局寝てしまった
頬をつつかれる感触が、したので目を覚ますと幼女が立っていた。ていうか生徒会長だった。
名を、海原 沙耶(かいばら さや)三代女神の最後の1人である。
腰まである銀色の髪に、目端が吊りあがった『気の強そうな青の瞳』、薄っすらと紅が入った頬と小さな鼻にあどけなさの残る顔つき。日本人にしては、珍しい容姿である。
この容姿のせいで、よく小学生に間違わられたりしているらしい。この愛くるしい姿から、妹にしたいランキングNo.1である。ちなみに一個年上である。因みに俺は、高一だ。
そして何故かよく俺に付きまとってくる
「ねーねー三上君、ご飯一緒に食べよー!!」
「はぁ、分かったよ」
「三上君!!私もお昼一緒に食べていい?」
「いいぞ」
そう短く答え、自分の弁当箱をだす。クラスの奴らは、睨んではくるがそれだけである。まぁ何時ものように邪魔してくる奴もいるんだが
「香織と沙耶先輩、そいつとじゃなくたまには、俺とも食べましょうよさっきまで寝てた奴と食うなんて俺が許しませんよ」
ホラ来た。天野であるこいつは、毎回邪魔してくる。ていうか何今のセリフ臭いんだが、さすがに無いわ。
「えっ?何で光輝君の許しが必要なの?私は、三上君と食べたいから、一緒に食べるんだよ」
「イヤだ。私は、三上君と食べたいからここのクラスわざわざにきて、食べてるんだよ、別に君と食べに来た訳じゃないから」
「ブフッ!!」
おい、清宮さん等々吹き出して笑ってるよていうかこの2人は、さっきから爆弾発言しまくりだな
何故この時、気づかなかったのだろうか俺が気づいた時は、魔法陣がクラス中に広がる一瞬前だった。その時には、既に遅く眩しい光が教室を包み次に目を開けた場所は、俺がかつて前世英雄として活躍していた。
異世界だった