Gundam Wars Online   作:魚盛丼

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Mission 1

ダイブしてからどれ程たったのか、 閉じていた瞼の上から光が感じた。

 

それを感じると共に、暗転していた意識が浮上して不確かだった手足の感覚が戻ってくる。

戻ってきた足の感覚が地に足が着くのを感じ、閉じていた瞼を開けてみた。

 

「ここは………」

 

俺がいたのは窓の無いコンクリート製の壁で囲まれた殺風景な一室だった。

俺の前方にはドアがあるが、鍵がかけられていて開きそうもない。

付随していた説明書には確か入って直ぐにキャラの作成が始まると書いてあった筈。

なので、恐らくここでなにかするのだろう。

そう思い、改めて部屋の中にドア以外に何かないか見回してみる。

 

そうしてまず発見したのはいつの間にか俺の後方の部屋の隅に置かれた小さな机、それと椅子だ。

机の上には何かの用紙の様な物が置かれている。

最初に見た時にはこんな物は無かった。………ハッキリ言ってかなり怪しい。

しかし他に目ぼしい物も無いようなので仕方なくその用紙を手に取り、書かれている内容を軽く読んでみる。

パッと見た感じだとなにかのアンケートの様に見えるその文章には題名らしき物は無く、最初に書かれている一文には『必要事項を記入して下さい』とある。

 

「……ってコレキャラ作成の用紙かよ。なんてアナログな」

 

内容を確認した処、どうやらコレでキャラの作成を行うらしい。

こういうゲームの場合、大抵はメニュー画面みたいな物が出てくるのが定番なのだが、どうやらここでは他とは勝手が違うようだ。

 

まあこのままこうしてここでただ突っ立っていてもしょうがない、とりあえずさっさと記入してしまおう。

そう考えた俺は引いた椅子に座り、用紙と一緒に置かれていたペンを手に取り項目を埋めていく。

名前の登録と身体データの取り込みは現実世界で終えているので、ここには所属勢力と機体の選択、その他のもろもろを書き込んでいく。

 

ここで選択出来る勢力は登場作品の5作品の中から11程が登場する。

まず最初に初代機動戦士ガンダムの二大勢力である『地球連邦』と『ジオン共和国』、ガンダムWからは『OZ』、ガンダムSEEDの『地球連合』と『プラント』、ガンダムXの『新地球連邦』と『宇宙革命軍』、ガンダム00から『ユニオン』『AEU』『人類革新連盟』、そして最後に各シリーズの傭兵・ジャンク屋・バルチャーを纏めた組合であるオリジナルの組織『ノーライン』である。

 

一部を除いたそれぞれの勢力には搭乗出来る機体に違いがあり、他の勢力の機体に対して制限が存在する。

またノーライン以外の勢力にはそれぞれの支配地域があり、そこを中心に支配地域を広げたり守ったりしていくのがこのゲームの主な目的の一つである。

 

そして、俺はこの中からノーラインを選択した。

ノーラインは他勢力が所持出来る機体に制限が設けられているのと違ってそういう物は無いが、その代わりに他ほど組織のバックアップは期待出来無いというデメリットも存在する。

簡単な例を出すとするならば、機体が何らかの理由で損傷を受けてそれを修理する場合、他勢力なら基地でパーツを請求するだけなのに対し、ノーラインであると各自でパーツを集めなければいけなかったりするのだ。

 

それでも俺がここを選択したのは友人二人と一緒にプレイする為である。

ここならば一緒にプレイする予定の二人がそれぞれ使いたい機体が違っても大丈夫であるし、それと同時にガンダムに詳しくない俺がどの機体を選んでも一緒に出来る。

その分ゲームの難易度は上がりそうだが………ま、三人いるし大丈夫だろ。

 

 

その次の項目は、いよいよ自分が操る事になる最初の機体の選択だ。

俺が選べる初期機体は『ザク1』『リーオー』『プロトジン』『ジェニス』『アンフ』の5種類からの選択となる。

俺はその中から一体を選び用紙に記入、それから最初に活動を始める場所に連邦の一地方を選択するとそこからの細かい項目を最後まで止まる事なく記入していく。

 

用紙の最後に書き終わった後に机の中に用紙を入れろとの指示が書かれていたので机の引き出しに書き込んだ紙をしまい、そのまま元に戻す。

戻した直後、ドアからガシャン、と音が聞こえた。

もう外に出てもいいらしいな。

 

俺は立ち上がって席を離れ、ドアを開け放つ。

そしてそのままそのドアをくぐり、今までいた部屋を後にした。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

ドアをくぐり抜けて辿り着いたそこは、そこそこの大きさのある広場のような場所だった。

 

「ふう、やっとスタートできそうだな」

 

辺りを見回してキチンと外に出れたのを確認出来た為か、少しホッとしたように呟く。

どうやらさっきの余りにも殺風景な部屋の中で、自分でも知らないうちに不安を感じていたらしい。

一度気分を落ち着ける為に深呼吸をし、切り替えを行う。

そこからもう一度周囲の様子を観察し始めようとしたその時。

 

 

「おーい、リード‼」

 

そんな、名前らしきものを呼ぶ男の声が聞こえてきた。

リードは俺が登録した、このゲーム内での名前だ。

ゲームが始まったばかりの今にその名前を叫ぶ男、そんな奴は俺が知る限り二人しかいない。

声のする方へ振り替えってみるとそこに普段から見かけるよーく見知った面子が2人、こちらに向かってくるのが見えた。

呼び掛けた方が俺に話しかける。

 

「えーとリード、でいいんだよな?」

 

「ああ、リードで合ってるよ夏彦」

 

「リアルの名前で呼ぶなよ………。ここでの名前はバルクだ。ちゃんと前以て教えておいただろ」

 

そう言って渋い顔をして訂正をいれてきたのが俺をこのゲームに引き摺りこんだ友人の内の一人であるバルク、本名茅場夏彦だ。本人曰く、根っからのザク好きであるらしい。

そしてバルクと並んでいるもう一人が――――、

 

「孝則はボルト、でいいんだっけか」

 

「そうそう、ちゃんと覚えておいてくれたみたいだね」

 

「人を忘れっぽいみたいな言い方するな、さっきのはわざとだ」

 

「おいちょっと待て」

 

ハハハと笑いながらバルクの肩をポンポン叩いているのはもう一人の友人、本名中嶋孝則でここでのキャラ名はボルトである。

本人はメカは全部好きと言っているが、バルクに寄れば「連邦系メカの信者」の気があるらしい。

俺には何の事だがサッパリである。

 

まあ本人達の好みはともかくとして、これで全員が集合できたわけだ。

 

「えっと、これからどうすんだっけ?」

 

「まず忘れない内にフレンドしておこうよ」

 

そう言ったボルトは携帯のような物を取り出した。

それが何か分からずバルクの方を見ると、バルクも似たような機械をポケットから出して操作している。

 

「2人共、その携帯みたいなのは何だよ?」

 

「えっ、ゲーム内の通信用端末だけど。リードも持ってるだろ?」

 

「…………そんなの貰って無いぞ」

 

「全員に配られる初期装備だぞ。ポケットに入ってるよ」

 

「なんだって?」

 

バルクに言われ、あわててズボンのポケットに触れる。

するとポケットに膨らんでいる事に気付き、手を入れて中の物を取り出した。

 

「………あった」

 

ポケットから取り出せたのは、2人が持っている物と同じ機械だ。いつの間に入っていたのやら。

一先ず電源らしきボタンを押すと端末が起動、画面が表示された。

 

「ほらあっただろ?ならさっさとフレンド登録しちまうぞ」

 

「わかってるよ、ちょっと待ってろ」

 

初めて触る端末ではあったが何とか手探りながらフレンド登録の画面を呼び出し、端末に2人を登録した。

その後でボルトに聞いた所、この端末は財布を兼ねている装備らしくもし戦闘等で一旦死んでしまったとしても紛失はしない物らしい。

 

因みに何でこれの事を知っていたかを質問したら、

 

「何でって、これ説明書に書いてあったよ」

 

との返事が帰って来た。

完全に俺の見落としですねスイマセン。

次戻った時にちゃんと読んどこう。

 

「登録も終わったし、さっさと俺らのMS取りに行こうぜ!!特に俺のザクとかザクとか」

 

「バルクのザク押しはともかく、確かに機体は早くみたいよね。ノーラインは町にある支部で機体が受領出来た筈だから、そっちに行こうか」

 

「だな。そもそも機体の為にゲームやってんだし」

 

他に出来る事も無いため、文句も出ずにあっさりと話が纏まって次の行動が決定する。

俺達は自分達が乗ることとなる機体を受けとる為、ここの場所にあるノーラインの支部へと向かう事となった。

 

 

 




参戦作品を絞った理由は以下の通り。

Gガンダム=世界観が違いすぎて無理。
ターンA=ターンAとかXとか一部MSがヤバすぎてバランス調整が不可能。
Age=作者があまり知らない。
V・F91=未来過ぎる。
劇場00=バランス調整がキツい。

後々物語の進み具合に依ってはこの中の機体が出せるかも知れません。

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