カルデアの風来坊   作:トライデント

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ここから数話は幕間の物語みたいな感じになるのかな?
今回は状況説明、召喚、そしてもう一つとあります。オリジナル設定マシマシですのでどうぞよろしく


幕間の物語 ようこそカルデアへ
ようこそ、おかえりなさい。カルデアへ


冬木から脱出した俺が目を覚ましたときに立っていたのはどこかの施設内で、目の前にいるのは藤丸兄妹とマシュ、そして1人の男だった

 

 

「ガイさん!無事だったんだね」

 

「ああ、ここはカルデアでいいのか?ともかく3人が無事でよかった。で、アンタが声が聞こえてたドクターか?」

 

「…うん。僕はロマニ・アーキマン。ロマンって呼んでくれると嬉しいな。クレナイ・ガイだね?特異点Fではみんなを助けてくれてありがとう。カルデア所長代理としてお礼を言うよ」

 

「…所長代理?」

 

「ああ、僕よりも上の役職の人がもういないんだ。あのレフ教授の裏切りで管制室が爆発。何人もの犠牲者と負傷者がでてしまって…って、レフ教授って言っても分からないかな。それにオルガマリー所長も…」

 

「…そうだ、ガイさん。所長はどうなったの?」

 

「私たちは先にカルデアに送られたけど、ガイさんと所長は冬木に残ってたよね?あの後って…」

 

「…そうだな。それについて説明しないとな。その前に1つ聞くが、今の状況ってどうなってるんだ?あの時みたいに、英霊を召喚しようとしてたのか?」

 

「はい。これから人理焼却に立ち向かうために、英霊のみなさんに力をお借りしようと召喚しようとしたら…」

 

「その前に光が広がって、そうしたら目の前にガイさんがいたんだよ…」

 

「…そうか。やっぱり、上手くいったみたいだな」

 

「それってどういう意味かな?」

 

「…ロマン。クー・フーリンの説明通りなら、あの時あそこにあったのって聖杯だろう?ここにあるか?」

 

「聖杯?たしかにあるけど…まさか、オルガを生き返らせようと?残念だけど、聖杯でも死人を生き返らせることは…」

 

「やってみなきゃ分からないこともある。ここじゃなんだ。その管制室に移動しよう」

 

 

 

…ここに来れたんだ。死んじゃいないさ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ガイさん、聖杯は用意したけど、どうする気なの…?」

 

「ああ、悪いが俺から少し離れてくれ。初めてのことだからな、どうなるか分からない」

 

 

 

俺はリングと一枚のカードを取り出し、4人にカードを見せる

 

 

 

「そのカードって…ガイさんの先輩たちのカードじゃ?」

 

「………!?待ってくれ、ガイくん。そのカードは…」

 

「そうだ。オルガマリーにも言ったが、これは賭けだ。上手くいってくれよ!!」

 

 

 

リングにカードを読み込ませ、カードが光の粒子となり宙に浮かび、少ししてから具現化する

 

 

 

「うそ…」

 

「こんな…ことが…」

 

「いつまでもこのままというわけにはいかないだろう。どうなんだ?ロマン。これでもダメか?」

 

「…いや、これならいける。貴方がどうやってここへ来れたのも納得がいった。なら、いけるはずだよ。藤丸くん!聖杯へ願うんだ!どんな言い方でもいい!」

 

「は、はい!聖杯よ、お願いします!オルガマリー所長に肉体を!!」

 

 

 

立香が持っていた聖杯から光が溢れ、聖杯は光の球体となり、宙に浮かんでいたオルガマリーと融合し、辺りが光に包まれる

 

 

 

「ん…ここは…私どうなって…」

 

 

 

光が止んですぐ、オルガマリーが目を覚ました。上手くいったみたいだな…

 

 

 

「おはよう、オルガマリー。気分はどうだ?」

 

「えっ、あっ、お、おはよう…?いや…それより私…」

 

「おかえり、オルガ。こうしてまた会えて、すごく嬉しいよ」

 

「えっ、ロマン…?ってことはここ…」

 

「はい!ここはカルデアです!帰ってこれたんですよ、所長!」

 

「カルデア…?本当に…?でも、私って…」

 

「ガイさんのおかげです!ガイさんが、特異点から所長を連れて帰ってきてくれたおかげです!」

 

「このリングは、力をカードに変換する能力を持っているんだが…その応用で、精神だけになったオルガマリーの存在を留めておくことが出来たんだ。初めてのことだったから、上手くいくかの保証もなかったがな…」

 

「じゃあ、ガイさんがカルデアに来れたのって…」

 

「そうだ、オルガマリーのカードを方位磁石代わりにしてな。俺だけじゃない。お前のカルデアへ帰りたいという強い気持ちが、俺をここへ導いてくれたのさ」

 

「じゃ、じゃあ…私…大丈夫なの…?き、消えたりしない…?これからも生きていけるの…?」

 

「ああ、もう大丈夫だ。消えたりしない。これからも、ずっと生きていける」

 

「………っ!」

 

「おっと…」

 

「ありがとう…!本当に…ありがとう…!」

 

 

 

オルガマリーが俺に抱き付き、そう言って涙を流していた

…怖かったろうな。信頼していた人からの裏切り、そしてその人に殺されていて、そのまま消えて無くなってしまうかもしれないなんて

そんな残酷なことなんて、あってたまるか

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「見苦しい姿を見せてしまったわね…ともかく、この礼は後でちゃんとするとして、話はロマニから聞きました。早い事英霊を召喚しなさい」

 

 

 

それから少ししてオルガマリーは立ち直り、マイク越しにマスター2人に指示を飛ばす。今俺がいるのは召喚ルームの外で、ガラス張りの窓から中の様子が見える

 

 

 

「いまこのカルデアで人理焼却に真っ向から立ち向かえる存在は、立香くんと立花ちゃんとマシュの3人だけなんだ。もちろん、僕たちもサポートはするけど…それだけじゃあまりにも心許ない。だからここはカルデアの技術の出番さ」

 

「俺も話は聞いたが…普通はマスター1人につき英霊は1人だけなのが、ここの召喚システムってやつだと何人も呼べるというわけか」

 

「ええ、立香と立花の2人は1人1人だと無いに等しいのだけど、2人が同じ場所にいると魔術回路の質が爆発的に跳ね上がることが分かったのよ」

 

「だから2人で1人のマスターってことになってたのか」

 

「まあ、それが無くてもカルデアからのバックアップで英霊を現界させることは可能だけど、無いよりある方がよっぽどいいからね。何が起こるか分からないし…」

 

「いまカルデアにいる英霊ってマシュだけか…たしかに、もう何人か欲しいな」

 

「ああいや。1人いることにはいるんだけど…まあ、その内会うか。ともかく召喚が始まる。誰が来るかは分からないけどね」

 

「立香に立花、さっき言った通りそこに聖晶石をはめ込んで。それだけあれば少なくとも3騎は呼べるはずよ」

 

「はい!これをこうして…あれ、どうすればいいのこれ」

 

「おい立花。これ機械じゃないんだからちゃんとやれよ。そんなとこで母さんに似るなよな。全く…貸してみろって」

 

「むっ!お母さんと比べられるのは心外だよ!私お母さん程機械音痴じゃないよ!」

 

「はいはいオレが悪かったオレが悪かった。こうして…よし、出来ましたよ!」

 

「ならそこから少し離れなさい。そろそろ召喚が始まるわよ」

 

 

 

立香と立花がその場から離れる。少しすると地面に魔法陣が展開され、そこから出る光が回転を始める

 

 

 

「普通の英霊召喚には触媒となるものが必要なのだけど、これは縁召喚を基にしていて、誰が来るかまでは分からないのよね。それはさっきロマニも言ってたことだけど」

 

「…まあ、少しは察しがつくけどな」

 

 

 

そう言ってまたルーム内を見ると、三本の光が広がり、すぐに収束する。そして光に包まれる

 

 

 

「サーヴァント、アーチャー。召喚に応じ参上した」

 

 

 

そこにいたのは赤い外套に身を包んだ白髪の男。恐らく冬木で遭遇したシャドウアーチャーの本来の姿…というべき存在だろう

 

 

 

「物好きな人ですね。生贄がお望みなら、どうぞ自由に扱ってください」

 

 

 

続いてバイザーで両目を隠した紫色の長い髪が特徴の女性。影に包まれてたからよく分からないが、こっちはシャドウライダーか…?

 

 

 

「問おう。貴方達が私のマスターか」

 

 

 

そして最後に現れるのは青と白の甲冑を着た騎士。俺は会ってないから確証はないが、恐らくセイバー…アーサー王だろう。伝説と違って女性だが、何か事情があったのだろう

 

 

 

「凄い…本当に来てくれたんだ…」

 

「ありがとう。英霊のみんな。召喚の際に知識とかが入ってると思うけど、これからこちらの事情を説明したいと思う。ひとまずそこから出よう」

 

「…そうですね。こちらも色々と聞きたいことがありますが、それはその後でいいでしょう」

 

「…こっちを見ているようだが、私がどうかしたかな」

 

「……その様子だと、2人も少しは記憶があるようですね。なんともまあ…数奇な運命で」

 

 

 

3人とも面識があるのか、何やら微妙な顔をしているようだが…それよりもロマンの指示に従ったのか、3人とも召喚ルームから出た。俺も向かうと…ん?

 

 

 

「どうした、ここから出ないのか?」

 

「あっ、ガイさん…あの3人が召喚に応えてくれたのは凄く嬉しいんだけど…」

 

「うん…あの人、来てくれなかったんだよね…」

 

「召喚システム上、仕方ないというのは分かるんですが…」

 

 

 

……そういえば、さっきポケットを見たときにたしか…

 

 

 

「ああ、やっぱりあったな。ほら、これを使いな」

 

「えっ?これって聖晶石…なんでガイさんがこれを?」

 

「俺が冬木に現れたときに英霊を召喚しようとしたんだろ?多分だが、その分が帰ってきたんじゃないかね。ともかく、これで1人は呼べるんじゃないか?」

 

「先輩!」

 

「うん、早く呼ぼうよ!これなら…」

 

「…ああ!ありがとう、ガイさん!」

 

「礼はいい。オルガマリー達には俺が伝えとくから、早く呼びな」

 

 

 

…一度繋がった縁は、そう簡単に無くなったりはしない。俺はそのことを、あの時に痛感した

 

 

 

「おっと。今回は、キャスターでの現界ときたか」

 

 

 

『…また会おう』

『…応ッ』

 

 

 

「ああ、アンタらか。前に会ったな?」

 

 

 

それは、ここでも同じだろう




オリジナル設定というかで、オルガマリーさん生存です
ガイさんの言った通り、リングでオルガマリーの精神をカード化し留めておくという荒業。もちろんオリジナル設定です
立香が聖杯に願うところ、あれ「受肉せよ〜」とかでいいと思うんですけど、一般人の立香でああいう言い回し出来るか?とか思ったので、ちょっとぐだぐだなあれとなりましたが、個人的に少し気に入ってます

そして、何故ここのカルデアじゃ立香と立花の2人1組のマスターなのか少しだけ明らかにしましたが、もう少しだけ理由ありますがそれも後で

呼ばれた英霊についても、次の話で触れます。とくに1人は重要なポジションとなりますので、そこもお楽しみに。オリジナル設定マシマシとなりますが
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