今回は戦闘シーンは控えめです
翌朝、オルレアンの情報を得る為にラ・シャリテへと向かおうとしていたが…
『ん…目的地の方にサーヴァント反応?いや、移動してる…速い!シグナルロスト!』
「…オルガマリー、レイシフト前に聞いたとおり、マスターを分断しても問題ないのは本当か?」
『えぇ、カルデアからのバックアップがあるから問題は無いけど…どうしたのよ?』
『戦士の勘ってやつか?それなら馬鹿にできねぇ。たしかエミヤ、お前千里眼持ちじゃなかったか?』
「たしかに私は千里眼スキル持ちだが、私のランクでは未来を見通すまでのレベルには届かん。ただ、嫌な予感がするのは確かだ。キャスター、戦士としての勘なら、貴様の方が感じるのではないか?」
「ああ。今のオレはキャスターだが、ケルトの戦士であることには変わりねぇ。感の悪い戦士なんざ、使いもんにならねぇからな」
「じゃあどうする…?この先の方が危険ってこと?」
「……クー・フーリン。いいかな?」
「応よ。ジャンヌがいるんだ。ルーラーがいりゃ、守りは堅いさね。立花とマシュ、それとアーチャー。早くセイバー達を呼んでこいよ」
『……そうね。こっちでも、立香と立花で分かれて観測させるわ。ロマン、準備しておいて』
「えっ、えぇ?いや、別行動するのは効率的ってのは分かるけど…いいの?」
「当たり前だろ。こっちの方が仲間が多いとはいえ、妹をわざわざ危険って分かってる方に行かせられるか。マシュとエミヤ、頼んだよ」
「……はい。最速で龍脈を確保し、最速で合流します」
「………もちろんだ。全身全霊で、彼女を護ろう」
「……分かった。私たちが着くまで、無事でいてよ。行こう、マシュ!エミヤ!」
「了解だ。頼んだぞ、キャスター、ジャンヌ。そして、ガイ」
「任されました。そちらも気を付けて」
「ああ。そっちも立花の護衛、頼んだぞ」
「………なんてことだ」
情報収集のために訪れたラ・シャリテの町。そこに広がっていたのは、地獄だった
「立香。あまり周りを見ない方がいい。見たくねぇものを見ちまうかもしれないからな」
「う、うん…」
「これをやったのは、恐らくもう1人の私…なのでしょう。何故…このようなことが…」
『ッ!気を付けてくれみんな!さっきのサーヴァント反応がそっちにやってくる!君たちの存在を察知したようだ!』
「数は!何騎のサーヴァントがいるんだ!?」
『数は…チッ、不味いな。5騎だ。接近スピードからして、逃げることも叶わないか。当然立花達との合流も間に合わないぞ』
『立花ちゃん達は龍脈の確保は済んだようだから、今からアルトリア達をそちらに送ることは出来る。ただ立香くんの方が危ないな…隙を狙って逃げるしかないか』
『サーヴァント接近!来るわよ!立香!ガイ!』
俺たちの方に、五匹のワイバーンが向かってくる。その上に人影が見える。それがサーヴァントなんだろう……ッ!
「……っ!」
「ねぇ。誰か、誰か私の頭に水をかけてちょうだい。まずいの。やばいの。本気でおかしくなりそうなの。だってそれぐらいしないと、あんまりに滑稽で笑い死にそう!」
「黒い…ジャンヌ……」
「ねぇジル!あの哀れな小娘はなによ!羽虫?ネズミ?ミミズ?どうあれ同じことよね!貴方もそう思うわよね!ジル…って、そっか。ジルは連れてきていなかったわ」
「本当に…貴女はもう1人の私なのですか!?何故このような事が出来たのですか!?」
「質問しか出来ないのね…やっぱり哀れ。そうよ、私は蘇った救国の聖女、ジャンヌ・ダルク。で、何故こんな事を、ですって?同じジャンヌ・ダルクなら理解していると思ってましたが…理由?決まってるでしょう、フランスを滅ぼすためです」
「フランスを滅ぼす…!?」
「バカなことを…!」
「バカなこと?愚かなのは私たちでしょう、ジャンヌ・ダルク。何故、こんな国を救おうと思ったのです?何故、こんな愚者たちを救おうと思ったのです?裏切り、唾を吐いた人間たちだと知りながら!」
「それは…」
「私はもう騙されない。裏切りを許さない。主の声も聞こえない。主の声が聞こえないということは、主はこの国に愛想を尽かしたということです。だから、私が滅ぼします。この憎しみは、そうでもしない限り収まらない。これが、死を迎えて成長したジャンヌ・ダルクの救済方法です」
「そんなこと……っ!」
「これ以上の会話は無意味です。まぁ、元から貴女との会話に意味があったとは思えませんが。バーサーク・ランサー、バーサーク・アサシン。そこの聖処女さまたちを始末なさい。喜びなさい、彼らは強敵です」
「やられてたまるか…!キャスター!」
「任せとけ!」
襲い来る2騎のサーヴァント。その内のランサーを、キャスターが抑える
「…控えよ。余の獲物は貴様ではない」
「そんなつれないことを言うなよ。せっかくいい槍持ってんだ。ひとつケンカとしゃれこもうぜ?」
「あら。なら聖女の血は私が…」
『ウルトラマンゼロ!ゼロスラッガー!』
ウルトラマンゼロのカードをリード。宇宙ブーメラン、ゼロスラッガーを装備したガイが、アサシンに切り掛かる
「へぇ…貴方、何者かしら?」
「ジャンヌ!今はアイツのことは気にするな!敵は待ってくれないぞ!」
「…ッ!分かりました!」
「絶叫せよ」
「チッ、ランサーだったらまだやりやすいっていうのによ!」
「キャスター!援護します!」
「ふっ…こちらを相手にしてくれるとは好都合、その魂、馳走にあずかろう」
「そうはいかないわ。私の宝具で、血を絞り出さなければ意味がありませんもの。聖女は私が…」
「よそ見すんな!」
ランサーとキャスターが槍と杖で競り合っているところ、ジャンヌが助太刀に。それを逃さんとするアサシンにガイがゼロスラッガーで切り込む
「無粋ね、貴方。私は私より美しいものを許さない。けれど、その血は私をどれほど美しくしてくれるのか…そこにしか興味はないのよ」
「血…女性…美しさ……ジャグラー」
『ああ、聞き覚えはあるぞ。たしか…血の伯爵夫人』
『エリザベート・バートリー…!いや、あの姿だとカーミラか!』
「………本当に無粋ね、貴方達。まあ、私は真名で呼ばれる方が好みではあるのだけど」
「甘い!」
「アンサズ!」
「くっ…」
「あら…あんな小娘と魔術師相手に押されてるなんて。
『こっちは串刺し公…ヴラド三世ね。ルーマニア最大の英雄が相手だなんて…』
「……人前で真名を明かすなど、実に不愉快だな」
「…失策でした。貴方達は他の者より残忍ですが、その分遊びが過ぎる。彼らの始末は、遊びのない残り三騎に任せるとしましょう」
「待て。私もカーミラもろくに戦ってはいない。聖女の血は我らのものだ。血の輝き、血の尊さを微塵も知らぬただの処刑人どもに譲るなど」
「黙れ。恥を知れ、ヴラド三世。私は始末を命じました。貴様達は彼女の血を吸うことを目的にするあまり、無意識に加減をしている。そんな我儘は私、嫌いなんです。反省して、今回は引っ込んでなさい」
「立香。今は引っ込めても、またけしかけてくるかもしれない。常に相手の方が数は有利だ。この状況は…よくない」
「でも、逃げることも…」
「…….立香さんたちは逃げてください。私が食い止めます」
「ジャンヌ!?」
「ルーラーである私なら、そう簡単にやられはしません。少しでも、逃げる時間を稼ぐことなら…!」
「………いや、その心配はいらねぇさ」
「えっ…?」
空が光る。その1つの光が、こちらに降ってくる
「間に合ったようですね」
白馬が着地し、2人の女性と1人の男性が降りる
「待たせたな。立香殿、ガイ殿」
「ライダーが呼ばれていて、助かりました」
「セイバー!アサシン!ライダー!」
「……増援ですか。ならば…」
「おっと、助太刀に来たのは私たちだけではないぞ?」
「えっ…?それってどういう……ッ!?」
「–––何?」
ガラスの薔薇が、黒いジャンヌの横を通り過ぎる
「優雅ではありません。この街の有様、その戦い方、思想も主義もよろしくないわ。貴方はそんなに美しいのに、血と憎悪でその身を縛ろうとしている。善であれ悪であれ、人間ってもっと軽やかにあるべきじゃないかしら?」
「……あれもサーヴァントですか」
そこには、つい先ほど別れた者たちの姿や、見覚えのない者の姿もあった
「ええ、そう。嬉しいわ、これが正義の味方として名乗りをあげる、というものなのね!」
「……まあ、この状況はたしかにそうではあるかもしれないが。ともかく、この状況なら、召喚されてすぐの3人に無理をさせる必要も、これ以上真名のヒントを出すようなことをする訳にはいかないか」
『うん。かなり急ピッチで送ったから、3人の魔力は万全じゃないんだ。しかも部分解放とはいえ、ライダーは宝具を使ったからね…戦闘は避けてくれ』
「なら僕の出番さ。聴くがいい、魔の響きを!
黒服に身を包んだ男が、手に持つ指揮棒を黒いジャンヌたちの方へ向けると、楽器を持った悪魔たちが演奏を奏でる
「くっ…これは…!」
「今です立香先輩!」
「リツにぃ!逃げるよ!」
「ああ!」
宝具の効果により黒いジャンヌの軍勢の動きを止めている間に、撤退する
「………くっ!バーサーク・ライダー。追いなさい!貴方の"馬なら追いつけるはず」
「……ええ。追いついてみせるわ!」
だが、その魔の手は、まだ伸びている
「……さっきの光はいったい…」
「あの…ありがとうございました!」
「大したことないって。ただ、また出てくるとも限らないか…少しの間、ここにいてもいいか?」
「ええ!もちろんですとも!ただ、貴方のお名前は……」
「ああ…オレの名前は、ヒカル。あと、ショウって名前、聞いたことないか?」
ニュージェネどうなるんだろうなってのと、ゼット楽しみすぎるってのがね
次は、もう少し戦闘すると思いますよ。あと感想くださいな