カルデアの風来坊   作:トライデント

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なんか今までよりトップクラスで長くなりましたけど僕は元気です
ところで、聖杯に願いたいことが出来ました。戦闘描写、うまくなりてぇ
あと、気づけばこの"カルデアの風来坊"をお気に入りにしてくれた人が100人を超えてました。ありがとうございます
不定期中の不定期ではありますが、これからも彼らの人理修復を見届けてあげてください


愛知らぬ哀しき竜

黒いジャンヌの軍勢から逃れ、森の落ち着ける場所を確保できた立香達

 

 

 

「援護、感謝する。で、アンタ達は…」

 

「はじめまして。私はマリー・アントワネット。貴女がジャンヌ・ダルクよね。お会い出来て嬉しいわ!マリーって呼んでね」

 

「マリー・アントワネット…ああ、ここはフランスだからな。場所の縁で呼ばれたってことか。で、そっちは…」

 

「宝具解放で察したと思うけど、僕はアマデウス。ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトさ」

 

「音楽の教科書で見た!」

 

「ははっ!全く同じ反応をされたよ!立花から聞いたけど、やっぱり兄妹だねぇ。君たちは」

 

「私たちを霊脈に案内してくれたのもこの2人なんだよ。おかげでリツにぃの助けにアルトリア達を向かわせることが出来たし…ホント、無事でよかった」

 

「はい…メデューサさんも呼ばれてなかったら、どうなってたことか…」

 

『ともかく、彼女達は味方で問題無いわ。情報共有も済ませなさい。キャスターも真名を名乗って構いません』

 

「ああ、セイバー達は既に済ませたのな。じゃあ、オレも名乗るか。キャスターのサーヴァント、クー・フーリンだ。よろしくな」

 

「おっと、同じキャスターとは言っても、君の場合は戦力として期待出来るね。なんと言ったって、クー・フーリンと言ったらあのケルトの戦士でクランの猛犬なんだから……クランの猛犬?槍じゃないのかい?」

 

「縁とか色々あったんだよ。ったく、ランサーで呼んでくれって言った気するんだがなぁ…今回は仕方ねぇけどよ」

 

「それと、貴方は?サーヴァントじゃないみたいだけど…」

 

「俺の名は、クレナイ・ガイ。カルデアの風来坊だ。よろしくな、マリー。アマデウス」

 

「えぇ!ガイね!不思議よ。貴方のこと、全く知らないのに、貴方と一緒にいれることが、すごく嬉しいの」

 

「僕もそうさ。クレナイ・ガイなんて、聞いたこともない名前なのに。生前の知り合いでもなければ、聖杯戦争の関係者とかでもないはずだろう?なんでだろうね」

 

「……さぁな」

 

 

 

 

 

 

 

 

『複数の生体反応!サーヴァントも確認!これは…さっきの五騎の内の一騎だ!』

 

 

 

それからしばらく経ち、辺りが暗くなった頃。カルデアが敵性反応を察知した

 

 

 

「やっぱり追手が来るよね…クラスとかは分からないのかい?」

 

『交戦したヴラド三世やカーミラなら分かるが、他の三騎は情報が足りていない。それにバーサークと呼ばれてたことから、恐らく狂化というやつが施されているんだろう。区別が付きづらいな』

 

「––––見つけたわよ」

 

 

 

そこにいたのは、白い装束に身を包んだ女性と、冬木や先の砦でも襲ってきたスケルトン。さらに緑の肌色をした生物がいた

 

 

 

「サーヴァントとスケルトンに…獣人か。この時代に獣人がいたなんて記録は無いはずだ」

 

「スケルトンと同じで、よくないものが具現化した…ということかな」

 

 

 

白い装束の女性–––バーサーク・ライダーが、軍勢の前に出る

 

 

 

「アンタ、何者だ」

 

「何者……そうね。何者だったかしら。聖女らしくあろうとしたのに、あんな壊れた聖女なんかに従わなきゃいけないだなんて…」

 

「壊れた聖女……黒いジャンヌのことか」

 

「ええ、彼女のせいで理性が消しとんで凶暴化してるのよ。衝動を抑えるのに必死なんだから」

 

「なら何故出てきた。そのまま襲えばいいものを」

 

「……追えとは言われたけど、追撃しろとは言われなかったわ。でも、ギリギリ残った理性が囁いてるのよ。貴方達を試せ、と」

 

「………どういうつもりだ」

 

「……貴方達に立ちはだかるのは"竜の魔女"。究極の竜種に騎乗する、災厄の結晶。それに、まだなにか隠している。私ごときを乗り越えなければ、彼女を打ち倒せるはずはない」

 

「狂気に抗ってるなら、どうにか味方にすることは……」

 

「いいえ、期待はありがたいけどそれは無理よ。気を張ってないと背中を刺しかねない味方なんて、使い物にならないでしょう?私を倒しなさい。躊躇なく、この胸に刃を突き刺しなさい」

 

「…………」

 

「我が真名はマルタ。さあ出番よ。大鉄鋼竜タラスク!」

 

 

 

バーサーク・ライダー–––マルタの後ろに、巨大な竜が召喚される。その名はタラスク。リヴァイアサンの子であり、かつて悪事を働いていたところ、マルタに説法を喰らった悪竜である

 

 

 

『マルタだって!?聖女マルタがサーヴァントになったということは…ドラゴンライダーだ!』

 

『敵性反応はサーヴァント・マルタ!大鉄鋼竜タラスク!それとスケルトンと獣人の軍勢!かなりの激戦となるけど、こちらにも戦力はある!乗り切ってくれ!』

 

「我が屍を乗り越えられるか…見極めます!」

 

「マスター!どうか指示を!」

 

「やるしかないのか…!立花はジャンヌと追加ライダー達の指示をしてくれ!」

 

「了解!キャスターはここで支援と防衛に徹して!ジャンヌはマルタを!」

 

「もちろん。それ以外を指示されてたら困ったけど、それなら大丈夫さ。彼らに僕の音楽が理解できるとは思えないけど、鎮魂の曲でも聴いていけ!」

 

「マシュはジャンヌと一緒にマルタを抑えて!キャスターとセイバーとライダーはタラスクを!アサシンとアーチャーはスケルトン達を掃討してくれ!」

 

「ライダーもお願い!とにかく数を減らそう!」

 

「了解です」

「はい」

「任せとけ」

「お任せを」

「いいでしょう」

「承知」

「よし」

「よろしくてよ」

 

 

各サーヴァントに指示が入り、それに従い戦闘が始まる

 

 

 

『ウルトラマンメビウス!メビウスブレス』

「乗り切るぞ!」

 

 

 

ウルトラマンメビウスのメビウスブレスを装備。メビュームブレードを展開し、スケルトン達の方へと突っ込む

 

 

 

「敵の数も多いが、こうも味方がいるのは頼もしいな」

 

「貴方に頼りにされては、無様なところは見せられないのでね。アサシン!一気に片付けるぞ!」

 

「ふっ、こういうのも悪くない。斬り合いもいいが、合戦というのは経験が少ないのでな。我流でどこまでいけるか、試すとしよう」

 

「いきますわよ!えーい!」

 

 

 

3人の剣を装備した男がスケルトンと獣人を斬り伏せ、王妃はガラスの馬に乗り、蹴散らして行く

 

 

 

「こうして肩を並べて戦う時がくるとはなぁ」

 

「感慨深くなるのは分かりますが、今はそんな場合じゃないでしょう。何度か竜と戦ったことはありますが、このようなのは初めてです」

 

「ギリシャですとそうでもない…ことはありませんか。まあ、どうにかなるでしょう。どうせ貴方、槍がなくても接近戦でいくのでしょう?」

 

「さすがにアレ相手に杖じゃやりづれぇ。今回はアンタらの援護をするかね」

 

「それは心強い。頼りにさせてもらいます」

 

「方針は決まったようなので、いきますか」

 

 

 

キャスターのルーン魔術による援護を受け、接近戦をしかけるセイバーとライダー。先のガイ達と同じく、生まれた時代も、過ごした場所も違う3人ではあるが、その連携が乱れることはない

 

 

 

「………どうしても貴方がキャスターというのに慣れません。その内慣れるとは思いますし、クラスが違うのだから当たり前ではあるのですが、あの"ランサー"が槍を使わずに杖で援護射撃などと」

 

「同感ですね。無理していませんか?槍が無くて禁断症状が出たりしませんか?別に杖でも強化をかければ大丈夫なんじゃないですか?」

 

「うるせーよ!!ライダーはお前バカにしてんのか!!キャスターなんだから援護主体なのは決まってんだろ!!」

 

 

 

––––乱れることは、ない

 

 

 

「喧嘩していながらもタラスクを相手するなんて…なんなのよあの3人は。腐れ縁でもあるのかしら」

 

「……聖女マルタ。貴女ですら抗えないなんて…」

 

「私はサーヴァントで彼女がマスターなんだから、仕方の無いことよ。それに凶化のオマケ付き。本当、最悪の気分よ」

 

「…………ですが、残った少ない理性を振り絞って、私たちの不意を付かないでくれたこと。感謝します」

 

「戦う前にお礼だなんて、貴女変わってるわね。その純真さ、とても大事なとこではあるけれど、相手にとっては馬鹿にしてると思われても仕方ないわよ?まぁ、私はそうは思わないけど」

 

「…………」

 

「本当にキツいし、そろそろマズいから…いくわよ」

 

「マシュ!」

 

「はい!いきましょう、ジャンヌさん!」

 

 

 

マシュとジャンヌが、マルタと激突する。狂気に囚われながらも、立ちはだかる壁となり、乗り越えさせようとしてくれている、彼女に応えるために

 

 

 

『激戦ではある。が、こんなの序の口ですらないかもしれないな。マルタが戦う前に色々と言っていたが、気になることがある』

 

『究極の竜種のことかい?』

 

『それもあるが、まだなにか隠している、とか言っていただろう。それについて聞くためにも、まずはこの戦い、負けは許されないぞ』

 

『そもそもこのグランドオーダーに、失敗は許されません。今私たちが出来ることは、他にも敵性反応が現れないかの警戒と、彼らの勝利を祈ること。それだけよ』

 

『………そうだね。オルガ』

 

 

 

 

 

「アーチャー!アサシン!」

 

「心得た。見せ所よな!」

 

"投影開始"(トレース・オン)。はあっ!」

 

「おおおおおおおお!!」

 

 

 

しばらくの合戦後、残った最後の一体を、アサシンが剣技で斬り払い、アーチャーが"偽・縲旋剣"(カラドボルグII)を投影し撃ち抜き、ガイがメビュームブレードで一閃。スケルトン達の軍勢を沈める

 

 

 

「取った!」

 

「アンサズ!決めるなら今だぞ!」

 

 

 

セイバーの斬撃と、キャスターのルーン魔術の応酬により、タラスクの動きを止め、好機を作り出すことができた

 

 

 

「ライダー!宝具を!」

 

「…ッ!させないわよ!」

 

「くっ…!立香さん!立花さん!彼女は宝具を…!」

 

 

 

ライダーに宝具の開放を指示しかけたが、相棒であるタラスクの危機を察知したマルタが駆け付け、最大の一撃を叩き込もうとする

 

 

 

「マシュ!宝具の準備!ジャンヌとキャスターは妨害を!」

 

「はい!真名、偽装登録–––行けます!」

 

「こちらを!」

 

「さて、どのバッハが……ゴメン、無理!」

 

「ごめんなさい!彼を責めないであげて!」

 

「いや!キャスターのは確率が低いって分かってたから!でもジャンヌのは…!」

 

「くっ…!愛を知らない哀しき竜…ここに。星のように!」

"愛知らぬ哀しき竜"(タラスク)!!」

 

「宝具、展開します!」

"疑似展開/人理の礎"(ロード・カルデアス)!!」

 

 

 

ジャンヌのスキルによる妨害を受けながらも、飛び上がり杖でタラスクを叩き込み、突撃させるマルタに対し、マシュは宝具を展開。その盾は、冬木で黒き騎士王の聖剣を防いだもの。簡単には破れないが、その攻防は拮抗している

 

 

 

「今だライダー!」

 

「ご命令とあらば」

 

 

 

だが、孤軍奮闘であるマルタに対し、こちらはマシュだけではない。ライダーも、宝具を展開しようとしていた

 

 

 

「優しく蹴散らしてあげましょう」

"騎英の手綱"(ベルレフォーン)!!」

 

 

 

羽の付いた白馬–––ペガサスを召喚、騎乗し、一筋の光となりタラスクへと突撃する。別方向からの攻撃により、拮抗は崩れ、タラスクは撃破される

 

 

 

「タラスク…ッ!」

 

「そこです!」

 

 

 

宝具開放による魔力の枯渇、相棒が倒されたことへの動揺。そこをジャンヌは見逃さず、その手に持つ旗の柄を、マルタに突き刺す

 

 

 

「………ふふっ、たしかにこの胸に突き刺しなさいとは言ったけど、本当に突き刺すだなんてね…」

 

「聖女マルタ……」

 

「いいのよ。これで。あの子たち、マスターとしてはまだまだなようだけど、これだけの味方が支えているのなら…ええ。太刀打ち出来るでしょう。リヨンと呼ばれた町、そこへ行きなさい。究極の竜種…ドラゴンを打ち倒すのは、ドラゴンスレイヤー。昔から相場が決まってるのよ」

 

『待て。これだけは聞かせろ。お前らの黒幕は、一体なにを隠している?』

 

「……………私だけでしょうけど、姿を見なくとも、感じることは出来た。災いよ。究極の竜種とは別の、災いそのものよ。ああ、そうね。あれに勝てるかは……でも、大丈夫。祈りなさい。最後まで諦めなければ、祈りは必ず……」

 

『災い………災いだと?おい、それは……』

 

「……ここまでね。ごめんなさい、タラスク。次はもう少し、マシな召喚をされたいわね……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……気配が止んだか。今まで感じたことのないものを感じたが……まだいたか」

 

『ウルトライブGO!!EXレッドキング!』

 

「怪獣とは違う、竜がこの世界を脅かしている……いや、竜だけじゃないか。なんなんだ……ここは」




絶望と希望、それぞれを示唆していくスタイル
まあ、希望についてはもう答えが出てますがね



ところで予約投稿失敗してやがんの。やーいやーい
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