カルデアの風来坊   作:トライデント

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他の小説更新してた間に、当たり前なんですけど本編でめちゃくちゃ情報出て来ましたね。
まあ、これは二次創作なんで、当然と言えば当然なんですけど、別モノとして見てくださいね。


そして改めて言っておきますが、ガイさんたちの時系列はジード映画つなぐぜ!願いの後です。
なのでガイさんたちは、ジード以降のウルトラマンとはまだ会ってないです。
"ガイさんたち"はね。


怪しき獣

リヨンの町にいる竜殺しを探す為、二手に分かれたカルデア一行。

マスターの2人を中心とし、カルデア所属のサーヴァントをそれぞればらけさせ、現地のサーヴァントは立花の方と共に行くこととなった。

 

 

「俺は…別行動でいいか。なにかあったら声をあげてくれ。耳には自信があるし、そこまで広くない町だ。すぐに駆けつける」

 

「もし本当になにかあったら音もするだろうからね。じゃあ、お願いね。みんな」

 

「よし、じゃあマシュにエミヤとクー・フーリン、メデューサ。行こっか」

 

「はい。立花先輩も、お気を付けて」

 

 

三手に分かれて行動する立香たち。

ガイのみ単独行動だったが、何かあればジャグラーが報告することになっているため、不安はなかった。

 

 

「本当に、荒廃した町って感じだね……」

 

『ファントムの手で、住民がああなってしまったけれど、1人の手だけであそこまでやったとまでは考えられないわね。ワイバーンや、他の手段によって破壊された町に、手を加えたと考えた方がよさそうだけれど……』

 

「………たしかに。無辜の民にとって、ワイバーンは危険な存在ではあります。ですが、町の建物に着けられたこの傷は……」

 

「………ふむ。たしかに、些か大きすぎるように思えるな。それに、瓦礫も多い。どうだろうか、立花殿。我らはわいばーんを見ておらぬ故、正確な判断が出来んのだ」

 

「……うーん?たしかに、砦で見たワイバーンがやったにしては、なんだか傷が大きいような……。あと、小次郎が気にしてる通り、瓦礫も……」

 

 

アルトリア 、小次郎、そしてはぐれサーヴァントと共に歩く立花。

オルガマリーの推測を聞き、破壊された町を見ているが、アルトリアと小次郎が気にした通り、黒いジャンヌが使役していたワイバーンの爪に比べて、傷跡は大きいようだった。

さらに、ずいぶんと瓦礫が細かく砕かれていた。

砦での戦いで、ワイバーンが砦を破壊していたのを見た立花だったが、その時よりも派手に破壊されていると、そう感じた。

 

 

「ワイバーンじゃないのなら、一体何が……」

 

「……ッ!キャスター!!」

 

「おっと!?」

 

 

思案を続けているアマデウスに、炎が襲いかかって来ていた。

そこへジャンヌが割って入り、なんとか防ぎ切った。

 

 

「ふう……。ありがとう。助かったよ、ジャンヌ」

 

「最弱クラスのキャスターを先に片付けようと思ったのだけれど、失敗ですか。やはり、貴方を屠るなら炎ではなく、死神でないとダメということですか?」

 

「おっと。黒い方はそういうジョークも言うのかい?たしかに、宝具を使ったのだから、真名もバレてるんだろうけどさ」

 

「黒いジャンヌ……!!」

 

「いちいち、そう言うのも疲れません?真のジャンヌは私ではありますが、そちらに合わせるのなら、ジャンヌ・オルタとでも呼ぶがいい」

 

『ジャンヌ・オルタ……。特異点Fで現れた、黒い騎士王と同じようなことかな?けれど、聖杯の泥とかが関係しているとは思えないのだけれど』

 

「殺戮の地に変えるならば、この身は血で染まるべきと、そう思ってのことです。その辺りのことは、私も知りませんし、知りたくもありません」

 

「ファントム・ジ・オペラに指示したのは貴女ですね?このようなことを、どうして……」

 

「同じことしか聞けないのかしら?何度も言っていることを、繰り返したくはありません」

 

「………じゃあ、この傷跡はなに?ワイバーンが付けたにしては、大き過ぎるでしょ。他に、何を隠しているの?」

 

 

立花がそう聞くと、ジャンヌ・オルタは笑みを浮かべる。

まるで、その言葉を待っていたかのように、楽しげに語り出す。

 

 

「そう。もちろん気付くでしょうね。気付いて当たり前のことに気付く。それが人間です」

 

「………何が言いたいのです」

 

「ワイバーンが付けた傷ではない。ならば、いったいどんな存在が、この町を破壊したのか?いいでしょう。答えを教えて差し上げます」

 

 

そうジャンヌ・オルタが言った瞬間、彼方の方から大きな音が聞こえる。

否、音は音でも、それは声だった。

大きな叫び声を上げながら、こちらに向かっているモノがいるというのを、立花たちは感じた。

 

 

「えっ、な、なに!?何が来るの!?」

 

『………!?オルガ!リヨンの町、立花ちゃんのいる方に向かう、巨大な生体反応を確認!!ワイバーンでも、その上位種であろう、ドラゴンでもない!!』

 

『なんですって!?』

 

「怖惑いなさい。私が使役する……。いえ、使役し切れてはいませんが。恐怖の竜、空を切り裂くモノ……」

 

 

やがて、それが現れる。

シルエットで言えば、ワイバーンと似ていた。

しかし、その大きさは、ワイバーンの比ではなく、巨大なものだった。

その身体は紅く、巨大な翼を拡げ、降り立つ。

 

 

「"怪獣"メルバに!!」

 

 

雄叫びを上げるそれに、ジャンヌ・オルタはメルバと言った。

 

 

「メル……バ………?」

 

『メルバだと?』

 

『ジャグラー!知ってるのかい!?』

 

『チッ……。厄介なヤツが現れたな。俺とガイがいた宇宙……にもいたような気がするが。主に別の宇宙に現れやがった、超古代怪獣だ。空を切り裂く怪獣とか言われていたらしいぞ』

 

『怪獣……。疑っていたワケではないのだけれど、まさか実在していたなんて……。いや、そんなことより!立花!!早くそこから逃げなさい!!怪獣なんて、丸腰の人間の手でどうにか出来る相手ではないわ!!』

 

「あ、あんな……大きい………のが…………」

 

「くっ……!ライダー!彼女を!!」

 

「ええ……!任せてちょうだい!!」

 

 

メルバのあまりの大きさに、顔を青くしている立花を見て、アルトリアが指示を出す。

この場にいる唯一のライダーであるマリーがガラスの馬を呼び出し、立花を乗せる。

 

 

「キャスターも乗ってください!あと1人ぐらいは……!!」

 

「そうさせてもらえるならとても嬉しいけれど、君たちはどうするんだい!?まさか、怪獣と戦うとでも!?」

 

「……たしかに。私の故郷に現れた怪獣よりも、遥かに強大なモノだというのは、分かります。ですが、全員で引いては……!」

 

『それはいけないな!キミたちの霊基では、怪獣を相手に出来るとは到底思えない!!いくら全盛期の頃で召喚されるとはいえ、生前の姿ではないのだし、そもそも怪獣を相手にする前提では無かった!!立ち向かったところで、一蹴されるだけだと私は思うけどね!!』

 

「けれど……!!」

 

「いいですね。その顔。無力な者たちより、力を持つ者が追い詰められた時にする顔は、実に芸術的です。先ほど言った通り、完全に使役しているワケではありませんので、私はお暇させてもらいましょう。完全に使役しているモノが、他にいるので」

 

「待ちなさい…!何故貴女が、怪獣なんて……!!」

 

「怪獣とは言え、それ以前に竜であれば、ある程度はいけます。最も、本当にある程度止まりなので、巻き込まれてもおかしくはありませんからね。さようなら、ニセモノの私」

 

 

そう言って、ジャンヌ・オルタはワイバーンに乗り、飛び去って行く。

そこに残されたのは、立香たちカルデア陣営と、その仲間であるはぐれサーヴァント。

そして、今なお暴れ続ける、メルバであった。

 

 

「………逃げたところで、あのスピードならすぐに追い付かれます。しかも、その追い付かれること自体が、致命的です。この霊基とはいえ、宝具を解放すれば……!」

 

『突貫はしないでくれ!立香くんたちやガイくんも、そちらへ向かってるはずだ!!って、ジャグラー!?ガイくんそっち向かってるよね!?何も聞こえないんだけど!!』

 

『隣でうるせえなロマニ。向かわせてるに決まってるだろ。そもそも、大きな音どころか、怪獣が現れやがったんだ。俺が言わなくても、その前に気付くはずだろ』

 

「……しかし。それに間に合うとは思えんな。つばめは切ったことはあるが、怪獣相手に、どこまで行けるか……」

 

『………いや、大丈夫だ。お前たちが覚悟を決めなくてもな』

 

『ジャグラー…?いったい、どういう……』

 

「………?」

 

「セイバー…?どうしたのですか?」

 

「これは………」

 

 

アルトリアが、メルバの奥の方へと目をやる。

それに合わせて、そこにいた全員も目を向ける。

 

 

「あれは……?」

 

「………おや。何か、生えてきたように見えるね」

 

「どうやら、人型のように見えるのだけれど…」

 

 

アマデウスの言う通り、紫色の光が地面から伸びていた。

その光は、マリーの言う通り、人型の形だということが認識出来る。

その光から音が鳴ると同時に、紫色の光の衝撃波が放たれ、その眩い光が薄れて行く。

 

 

「…………やはり。来てくれたのですね」

 

「…………ああ。怪獣を倒す、専門家とでも言うべきものが」

 

 

それは、左腕を肩の上まで曲げ、右腕を掲げて現れた巨人。

赤、銀、紫、そして黒の色をその身に宿し、両肩から胸の上にかけて、プロテクターを付けたその身体は、やがて動き出す。

 

 

『………あの、胸のリング……。まさか……』

 

 

その映像が映されているカルデアで、オルガマリーは感じる。

特異点Fで自分を助けた謎の人物を見た時、真っ先に目に付いた胸のリングが、フランスの特異点に現れている謎の巨人と酷似していると。

 

 

『やっと現れたか。まあ、こっちには被害が出てないんだ。良しとするか』

 

『ジャ、ジャグラー…?あの巨人のことも、知っているのかい……?』

 

『お前たちも、知ってるはずだろ。怪獣と同じく記された、光の巨人ってのを』

 

『光の巨人……!?じゃあ、アレが……!?』

 

『……まあ。俺から言わせてもらえば、アレはウルトラマンだ』

 

「ウルトラ……マン………」

 

『おっと。戻って来たか立花。まっ、今度からはその名前で呼んでやりな。なかでも、あれはウルトラマンオーブだ』

 

『ウルトラマン…オーブ………』

 

『輝く銀河の星……。光の戦士ってヤツさ』

 

 

フランスの特異点に、ウルトラマンオーブが現れる。

その光を、立花はじっと見つめていた。

 

 

【俺の名はオーブ。闇を照らして、悪を討つ!!】

 

 

立花たちには聞こえない、名乗りを上げたオーブが、メルバへと戦いを挑む。

特異点で、ウルトラマンと怪獣の戦いが、始まろうとしていた。




ところでメルバがいるということは……(未来に向けて
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