それと言い忘れてましたけど、だいたい週一更新を目指してます。たまーに二回更新できるかなって感じです
「ミスターガイ!本当に大丈夫なんですか!?」
「だから、ガイでいいってば。まぁ、あれぐらいだったら大丈夫だ。俺の心配より、マシュは後ろの藤丸兄妹とオルガマリーを守ることに専念してくれ。そろそろ来るぞ」
「わ、分かりました...」
光弾だけでさばける量じゃなさそうだな...なら、あれしかないか
「ジャックさん!」
俺は一枚のカードを腰元のホルダーから取り出し、リングに読み込ませる
『ウルトラマンジャック』
「貴方の武器、お借りします!!」
『ウルトラウェポンロード!ウルトラブレスレット』
俺の左手首にジャックさんの使う武器、ウルトラブレスレットが装着される
「貴方サラッとなにしてるのよ!?そのリングどこから出したの!?それとそのカードは何!?カードを使って何を召喚したの!?」
「所長落ち着いて!またてんやわんやになってますよ!」
「なら立香は落ち着けるっていうの!?」
「いや...まぁ...死ぬかと思ったら生きてたし、目が覚めたら燃えてる街にいたし、そうしたら動く骸骨に襲われるし、だと思ったらほぼ致命傷を負ってたどっちかって言うと先輩な筈の後輩がスゴい服装して盾を振り回して俺を護ってくれたしで...一般人の俺からしたら最初からクライマックスですよ」
「私は後輩ですよ!先輩!」
「所長、知ってる?パニックが続くとね、一周回って表面上は落ち着くんだよ。落ち着いてるわけじゃないけど、比較的落ち着いてるんだよ」
「...そ、そうよね...貴方たち一般人枠だったものね...」
「元気なのはいいことだが、もう来たぞ!3人は下がってマシュは護衛!さっき言った通り俺が仕留め損ねたのがいたらそれの迎撃もな!」
「は、はい!分かりました!」
左腕のブレスレットに手をかざし、出てきた光を握る。そのまま前にかざすと、光は1つの槍になる。ウルトラランス、出てきた槍の名前だ
「槍になった...ということはランサー...?」
「いえ、所長。ガイさんからは魔力を感じないとドクターも言ってました。ですから彼はサーヴァントではありません。あのブレスレットにどんな機能があるのかまでは推測も出来ませんが...」
「ともかく、今はガイさんに任せるしかないよな...」
敵の数は...そこまで多くないか。マシュの武器は盾、加えて今の俺はブレスレット...この場は俺が抑えるか
「骸骨を相手にするのは初めてだが、力を貸してくれてるジャックさんと、後ろの立香達のためにも負けられない。行くぞ!」
同じく槍を持った骸骨へと突撃する。骸骨だからか知らないが、最低限の知性があるのかも怪しいな。動きが単調過ぎる
「その槍捌きじゃ、俺にすら勝てないぞ」
槍持ちの骸骨を相手の槍ごと一刺しにして片付ける。防御力も大したことないか...これぐらいなら...ッ!
「おっと!」
「ガイさん!周りにスケルトンアーチャーが!」
いつの間にか弓持ちの骸骨に囲まれて、危うく蜂の巣だったな。戦場で考え事はよくないってことか
「この数だったら、ウルトラランスじゃちょっと厳しいか...だったら!」
ウルトラランスを上にかざし、一瞬の光が包む。ウルトラランスの柄が短くなり、新しい武器となる
「柄が短くなった...あれは何かしら?」
「短剣...のように見えるけど...」
「短剣で複数の弓持ちをどうやって...ってマシュ!次は右から!」
「はい!やああああ!」
あっちにも何体か骸骨が行ってるな...早く片付けるか
「ウルトラスパーク!いけぇえええ!!」
右手に持つ短剣、ウルトラスパークを投擲する。周りにいた弓持ちの骸骨を真っ二つに切り裂きながら俺の手元に帰ってくる
「切れ味も抜群、さすがはジャックさんのウルトラブレスレットだ。俺でもこれほど使えるなんて」
まだ少し残ってるが...これぐらいなら一体ずつ対処していった方が早いな。またランスに戻すか
「マシュ!もうひと頑張りだ!一気に押し切るぞ!」
「はい!こちらももう少しで終わらせます!!」
普通の女の子だと思ってたが、なかなかやれるじゃないか。どうやら訳ありらしいが...それはこちらも一緒か
「盾で殴るあのスタイルが気にならないでもないが、それは後回しだな。行くぞ骸骨!」
「これで...倒れて...!!」
マシュが最後の骸骨を倒して、骸骨との戦いは終わった...って、骸骨じゃなくてスケルトンだったか
「お疲れ様、マシュ。なかなかやれるじゃないか」
「ガイさん...いえ、わたしなんてまだまだです。戦いは怖いですし...それにこれがまだ初陣みたいなものですから」
「初陣にしてはよかったと思うが...それも訳ありか。もしよかったら、後で話してくれないか?」
「...はい、分かりました。後で話します」
「にしてもガイ!あれはなんだったのよ!?あのリングといいカードといいランスといい短剣といい全部よ全部!何がどうなってるのよーー!!」
「所長、落ち着いてください!またてんやわんやになってます!これじゃあ再放送です!」
「そうよ!てんやわんやよ!どうせこうなるもの!そうなるのよー!!」
「...一番元気なのってオルガマリーじゃないか?」
「空元気っていいそうだけどねー」
...オルガマリーと言えば、初めて会った時から気になってたんだが...なんだ?この違和感は...この感じ、どこかで...
「...玉響姫?」
「玉響...?勾玉がどうしたのよ?」
「あぁ、いや。なんでもない、独り言だ」
「なによ...変なの」
そうだ。玉響姫だ。玉響姫と会った時と同じような感じなんだ。しかし...何故玉響姫なんだ?別にオルガマリーは昔の人って訳でもないはずだが...
「考え事もいいけど、そろそろ移動するわよ。このままここに留まってもいいことなんて1つも...」
『ゴメン!移動するなら早く!そこから早く逃げるんだ!』
「なによ、またスケルトン?ならそこまで慌てる必要なんて...」
『いや!これはスケルトンなんてものじゃない!この反応は...!』
たしかにあっちの方から何かが来るな...しかも、3つ...?
「なっ...あれって、まさか...!?」
『そこにいるのはサーヴァントだ!クラスはそれぞれアサシン、ライダー、ランサー!戦うなみんな!君たちにサーヴァント戦は...!』
「逃げろっていうの!?そんなの無茶よ!いくらあっちの方が数が多いからって、今から逃げ切れるわけないじゃない!」
「所長の言う通りだよ!逃げても背中からやられるのがオチでしょ!なら真正面からぶつかった方がまだマシってもんだよ!!」
「ドクター、俺は立花に賛成ですよ。サーヴァント3人...3人でいいんだっけ。ともかく、相手のが数が多くても、もうぶつかるしかない!!ガイさん!悪いけど、力を貸してくれ!!」
...どんな絶望にも屈しない。それが地球人の強さ...だな
「最初からそのつもりだが...あれがサーヴァントってやつか。たしかに、さっきまで戦ってたスケルトンとは全然違う。それに加えて俺たちが2人なのに対して、あちらは3人。ちょっとキツいな...」
「ハ。未熟モ未熟。戦ウナド死二筋ヨ。未熟者ノ末路トハ、ドウアレ無様ヨナ。決メルゾ、ライダー、ランサー」
「......」
「ソレデヨイ。藻掻クガヨイ。無様ナホド面白イ!」
「...未熟だろうと、無様だろうと、戦うしかありません。死中に活を見いだすしか...!」
「ハ。死ンダゾ。娘」
「くっ...!」
「甘イ!」
「マシュ!備えて!」
接近するアサシンのサーヴァントに光弾を撃ったが、弾かれるか...堪えてくれ、マシュ...!
「どんなものかと思えば、なかなかに
後ろから火球が...アサシンを吹っ飛ばしたな。誰だ...?
「ヌゥ...何者ダ...!?」
「何者って、見れば分かんだろご同輩。なんだ、泥に塗れたら目ん玉まで腐ったか?」
はい、次回も戦闘回です。というかこの先ほとんど戦闘回となりそうです。頑張れ
所々オリジナル設定が紛れているので、それの解説をば
ウルトラウェポンロード
前回の後書きでガイさんが生身でもかなり戦えると言った原因の1つ
ガイさんの持つリングに秘められた1つの能力。カードに宿されたウルトラマンの力の一部、その武器を使うことが出来る
今回はウルトラマンジャックの武器、ウルトラブレスレットを使用するために発動した
シャドウサーヴァントとの戦い
原作ではメドゥーサ→ハサン&弁慶の順番でしたが、今回は3人まとめて一気に戦うことにしました。理由としてはまぁ、ガイさんがいることで原作と違い初期人数が2人なので、最後のあの人の介入をスマートにさせるため、といった感じです。それに3vs3ですし、ちょうどいいでしょう
という訳で、次回シャドウサーヴァント戦です。最後のあの人の正体も明らかになります。一体ナニ・フーリンなんでしょうネ!