だって、ウルトラマンさんが絡んで、特訓なんて、こうなるしか、ないじゃないですか
ちなみにサブタイですが、
「てワケで、お互いのことを話し合ったが...なるほどなあ、人類が滅ぶかもしれないと。そりゃあ大変じゃねえか。んでアンタは宇宙を旅して怪獣をどうにかしてたと。なるほどなるほど、宇宙を旅して怪獣をなあ...いやどういうこったよアンタ。怪獣ってあれだろ、あの怪獣。どうやってどうにかしてたんだよ」
「そうよ!貴方の言う先輩とかその辺は色々聞いたけど!貴方がどうやって怪獣をどうにかしてたのか教えてもらってないわよ!」
「所長!いい加減俺も言いませんからね!てんやわんやになってるって!」
「ダメだよリツにい!もう言っちゃってるよ!」
「それはまあ、色々とな。俺とは違う宇宙では、人間も怪獣をどうにかしてた時があってさ、そんな感じだ。それは置いといて、聖杯戦争にサーヴァント、マシュについても色々聞いた。7組のマスターとサーヴァントの聖杯を賭けた戦い...か。聖杯ってあれか?あのアーサー王の伝説のやつか?」
『それはちょっと違うと思うよ。冬木で行われてる聖杯戦争の聖杯はアインツベルン家が提供したらしいから...って、アインツベルン家ってなんだって言われそうだけど、その説明は省くね。色々と話が広がっちゃうから』
「それなら今はいいか...あとサーヴァントか、英霊を使い魔にするっていうのは...どうなんだ?俺からしてみたら、先輩達を使い魔にするようなものなんだが」
『そこはそうなんだけどね...本来、英霊は使い魔にするなんて手に余る存在だ。だから本当は、聖杯戦争ってかなりバチ当たりなものな気がするんだけど...』
「まあ、オレはそこまで気にしちゃいねえけどよ。別にぞんざいな扱いはされて...されて...た、な...オレ...」
『まあ、ボクが言えることじゃないからこれ以上は置いとくけど、マシュがデミ・サーヴァントっていうのも聞いたね。これはかなり予想外の出来事なんだけど...宝具はまだ使えないんだっけ?』
「はい...試運転には十分な経験を積んだのに...まだ宝具が使えないんです。使い方の分からない、欠陥サーヴァントのようなのです...」
『マシュは責任感強いからなあ...でも仕方ないと思うよ?だって宝具だし。英霊の奥の手をすぐに使えるようにはならないんじゃないかなあ...』
「あ?そんなのすぐに使えるに決まってんじゃねえか。宝具と英霊は同じもんなんだから」
「えっ、そうなの?すぐに使えるの?」
「そのすぐに使えるものを、未だに使えないわたしは欠陥サーヴァントで決まりなのでは...」
「ああもう、そうやってすぐ卑屈になって。とにかく、サーヴァントとして戦えるなら、宝具は使えるんだよ。なのに使えないってコトぁ、単に魔力が詰まってるだけだ。なんつーのかね、やる気?いや弾け具合?とにかく、大声あげる練習してないだけだぞ?」
「そうなんですか!?そーうーなーんーでーすーかー!?」
「ファーーー!?」
「おわっ!ってなんだコイツ、獣?」
「ちょっと!いきなり大声出さないでよ!鼓膜が破れかけたわよ!本気で!」
「あ...申し訳ありません、所長。フォウさんも...でも大声をあげればいいってクー・フーリンさんが...」
「って、ガイさんは知らなかったけ。そりゃそうか、今まで出てなかったし。この子はフォウさん。なんだろう、カルデアのマスコット?」
「いやマスコットかどうかは...まあ、俺たちが目を覚ました時、いつの間にか一緒にいたんだよ」
「いや大声あげる練習ってのはモノの例えだったんだが...まあやる気あるのはいいけどよ。なあ坊主に嬢ちゃん、マシュがこう言ってんだ。少し寄り道してもいいよな?」
「ちゃんと名前で呼ばないと許しません!」
「寄り道って、どんな?」
「あー...立香に立花、少し寄り道するぞ。なに、ただの特訓だ」
「......」
特訓...だと...?
「な、なによガイ。なに怖い顔してるのよ」
「あー、マシュの心配してるのか?それだったらいらねえぜ?今のオレはキャスターだ。治療なら任せておけ」
「いや、そこじゃないんだが...まあいい。どんな特訓なんだ?」
「まあ見てな。まずは厄寄せのルーンを...ちょいちょいと。よし刻めた」
「え?なにしてるのアナタ。なんでわたしのコートにルーンを刻んでるの!?」
「アンタなら狙われてもさっきのでどうにか出来るだろ。そら、来たぜ」
ほお...スケルトンがいっぱい。そういうことか
「意味が分からないんですけどー!?」
「こうやってじゃんじゃん敵さんが寄ってくるからよ、じゃんじゃん倒してけってことだ」
「しょ、所長は私の後ろに!先輩達もこちらへ!戦闘準備を!」
「アンタは手を出すなよ。これはマシュの特訓だからな」
「...なあ、どんな感じの特訓なんだ?」
「あ?どんなって...まあ今はあちらさん忙しいから聞こえないだろうし、言ってもいいか。つまるところ、宝具ってのは英霊の本能なのさ。なまじ理性があると出にくいんだよ」
「なるほど、まず精も根も使い果たさせるってことか」
「そうだ。冴えてるだろ?」
「まあ、結構スパルタではあるが...まだ甘いな」
「あ?」
特訓なら...やっぱりあの人だろ?
「まあ、まずはマシュが宝具を使えるようになってからか」
「...嫌な予感しかしねえ」
「おう、そろそろ仕上げだ!主もろとも燃え尽きな!」
あれからスケルトンを倒し続けたあと、今度は本格的なサーヴァント戦ということで、クー・フーリンがマシュの相手をしている。後ろには立香と立花、マスターの2人がいる。運命共同体ってことで、クー・フーリンはマスターも狙っていたな。それもかなり続いてきた。仕上げってことは、宝具を使うつもりか
「焼き尽くせ、木々の巨人。
細木の枝で作られた巨人が現れ、炎を纏いマシュへと襲う。このままでは、マシュどころかマスターの2人も危ないな
「ねえガイ!流石に宝具は危ないわよ!?」
「だからって、ここで助けたら今までのことが意味なくなるだろ。今俺たちの出来ることは、マシュを信じることだけだ」
「マシュを...信じる...」
「別に信じちゃいないワケじゃないだろうが、大丈夫だ。マシュならきっと、いや、絶対に、2人を守ってみせる」
その盾は、そのためにあるんだろうからな
「あ、ああああああああー!!!!!」
「あ...わたし、宝具を、展開できた...んですか...?」
「ほう、なんとか一命だけは取り留めると思ったんだが、まさかマスターともども無傷とはね。褒めてやれよ、立香に立花。アンタらのサーヴァントになったマシュは、間違いなく一線級の英霊だぜ」
「先輩...わたし、今...!」
「うん、おめでとう。マシュ」
「それとありがとう!マシュのおかげで、私たち無傷だよ!!」
「っ......!」
どうにか、宝具をモノに出来たみたいだな。マシュ
「マシュは守る側の人間。なら守らなきゃいけない状況にすればいいってことか」
「そういうこった。鳥に泳ぎ方教えても仕方がねえだろ?鳥には高く飛ぶ方法を教えねえとな」
「マシュは守るべきもの、そして守るための力を得たワケだ...じゃあ、マスターの2人には立ち向かう覚悟を身に付けてもらわないとな」
「あ?マスターの2人?そいつはどういう...おい、もしかして」
「...ねえ立花。俺さ、嫌な予感するんだけど」
「奇遇だねリツにい。わたしも嫌な予感しかしないよ」
「特訓といえばあの人しかいないワケでさ。マシュの特訓は終わったんだ。なら次はマスターの2人にも特訓を受けてもらわないとな」
『ウルトラセブン』
「ねえ、なんでだろう。今この状況下で、一番聞きたくない名前を聞いた気がするんだけど」
「うん。なんなら全力で逃げたい気分だよね、でもなんでだろう、わかる?」
「うん。逃げても意味が無い気しかしないよな」
「貴方の特訓、お借りします!」
「ガイさあああああん!!止めて!もう止めてえええええ!!」
「逃げるな!立香!逃げるんじゃない!立ち向かえって言っただろ!お前たちが立ち向かってこない限り、これはいつまで経っても終わらないぞ!!」
「だからって本当にずっと追いかけてくることないでしょってうわああああああん!!またこっちに来たあああああああ!!」
「これにブーメランとか岩とかも追加されないだけ有り難いと思え!俺はこれ以上厳しい特訓を10年間ぶっ通しで受けたんだぞ!!!」
「それ八つ当たりになってないよね!?わたし達に言われてもどうにも出来ないよおおおおおおおお!!!!!」
『あれは...なんとも...』
「......地獄ね」
「フォーウ...」
「あの、クー・フーリンさん...そろそろ止めた方がいいんじゃ...」
「いや、特訓ってのは最後まで続けなきゃ意味がねえ。それにジープに立ち向かって飛び越えることが目的だって言ってたから、そんな難しいことじゃねえ気がするぜ」
「いやそれってかなり絶望的なことでは...!?」
「しかし10年ぶっ通しであれ以上の特訓ねえ...アイツにも結構な鬼教官がいたんだな。影の国の修業以上かもしれねえ」
「だから逃げるなああああああああ!!!」
『もうやめてええええええええ!!!!!』
※この後、2人は見事に飛び越えることに成功しました
マシュも特訓受けたなら、そりゃマスターの2人も特訓受けなきゃでしょう。あとどうでもいいですが、これで
セブン→レオ→ゼロ→(ギンガ)ビクトリー→エックス
セブン&ゼロ→ガイさん→藤丸兄妹
という特訓家系図がまた更新されました
ガイさんがセブンさんのカードを使ってジープを召喚してたような気もしますが、実際出来るかどうか分からないのでこれもオリジナル設定です。いや絶対出来ないと思うので