カルデアの風来坊   作:トライデント

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どうも、インフルエンザで寝込んでました系筆者でございます
今年のインフルはタチが悪いと聞いてましたが、ある意味そうでしたね。普通インフルってもっと熱が出ると思うんですけど、そうでもなかったんですよね。まあ早めに病院行けたからあまり苦しむことも無かったってこともあるかもしれませんが。日曜もやってる病院はいい文明







あとはそうですね。インフル完治後のイベント周回で遅くなりました。僕は悪くない


影との決着

洞窟でシャドウアーチャーと遭遇し、シャドウバーサーカーの気配を確認した俺とクー・フーリンは、クー・フーリンの誘導により洞窟を脱出、開けた場所へと移動していた

 

 

「...クー・フーリン、先に渡しておきたいものがある。少しでも武器はあった方がいいだろ?」

 

「あ?そりゃその方がいいけどよ、あんまあっても邪魔になるだけじゃねえか?」

 

「いや、場所は取らない。お守りみたいなものだ...よし、受け取れ」

 

「こいつは...なるほど、お前さんが使ってたのを何度か見たやつか。オレは使えねえと思ってたが...装備できるなら使えるか。使い方はあんな感じでいいのか?」

 

「ああ、受け継がれてきた力だ。きっと、いや...必ず役に立つ」

 

「そりゃありがてえ。ピンチになったら使わせてもらう...ガイ!」

 

「来たか...」

 

 

気づけば廃れた寺に到着していて、向こうからも気配を感じる。開けた場所ではあるが、アーチャー...弓兵が1人とバーサーカーが1人。とくにバーサーカーは要注意と聞いたが...どうなる

 

 

「なるべく俺がバーサーカーの相手をしたいところだが、アーチャーがそうさせてくれるかどうか...チッ!」

 

 

キャスターの足元に矢が突き刺さり、振り向けば後ろにはシャドウアーチャーの姿が見える。両手に片手剣を持ち、こちらに突っ込んでくる

 

 

「そんな寂しいことを言わないでもらおうか、決着をつけようと言ったのはそちらだろう」

 

「キャスター!」

 

「分かってら!ったくお前はいつも弓兵のくせして突っ込んできやがる!悪いガイ!バーサーカーの相手頼んだ!」

 

「ああ、そっちも気をつけろ!」

 

 

キャスターとシャドウアーチャーが杖と剣でかち合いながら場を離れる。こっちもそろそろ...ッ!

 

 

「くっ...!」

 

 

咄嗟にその場から飛び離れる。後ろから衝撃が岩を削りながら近づいていた。あのままそこにいたら、流石に危なかったな...

 

 

「■■■■■...」

 

 

衝撃が来た方へと目を向けると、巨大な影...影に包まれた巨体が地面に斧を叩きつけていた。また来る...!

 

 

「衝撃を飛ばしてくるなんて...どんな馬鹿力だよ...!ビクトリーさん!」

 

『ウルトラウェポンロード!ウルトランス!キングジョー・ランチャー』

 

「間合いを取っても!」

 

 

キングジョーのランチャーを右腕に宿し、徹甲弾を連発する

 

 

「■■■■■■ーッ!!」

 

 

が、それらを全て回避しながらこちらへと突っ込んでくる。迎え撃つしかないか...!

 

 

『ウルトランス!EXレッドキング・ナックル』

 

「おおおおおおおおお!!」

 

「■■■■■■ーッ!!!」

 

 

互いの拳、武器がぶつかり衝撃が走る。完全でないとはいえ、炎を込めたのに渡り合えるか...!!

 

 

「■■■■■ーッ!!!」

 

「ぐっ!?」

 

 

しかも押し負けてしまい、俺は吹っ飛ばされる。受け身は取れたが、今のでEXレッドキング・ナックルが消滅してしまった

 

 

「想像以上...いや、シャドウサーヴァントで良かったと思うべきか...恐ろしいな、ギリシャの大英雄...!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「やっぱり、ガイのやつ手こずってるか...助けにいきてえところだが...アンサズ!!」

 

「ふっ!」

 

 

オレが撃った火球は、両手に持つ夫婦剣で叩き落される。ったくよ...!

 

 

「テメエ弓兵だろうが!弓兵が前へ出て来るんじゃねえって何回言やわかんだ!」

 

「キャスター相手に距離を取って何になる。貴様こそ、キャスターになったところで戦闘スタイルは変わらないと思っていたが...何を律儀にキャスターしているんだ。杖を槍代わりにして接近戦を仕掛けないのか」

 

「律儀にキャスターするってなんだよ。キャスターだとランサーの時と違って筋力が低いんだよ。タイマンなんざそうそう張れねえよ!」

 

「それは残念だ。火球を出すしか能がないか。これでは張り合いがない」

 

 

なんて言ってはいるが、奴も警戒は解いてねーか。まあいくらキャスターとはいえ、オレがここまで距離を詰めないようにするとなると、警戒するのは当たり前か

 

 

「...そんなことより、もう1人は一体何者だ」

 

「あ?もう1人ってなんだ」

 

「大聖杯へと向かった4人は予想は付いていた。貴様も来ることもだ。だがもう1人...ガイと言ったか。英霊でもなければ、魔術師でもない。なのにスケルトンや竜牙兵を倒し、ましてやバーサーカーを相手にできるとなれば...只者ではないということは明白だ」

 

「あー...オレもよく分かんねえよ。ただの風来坊じゃねえの?」

 

「...貴様に聞いた私が馬鹿だったということか。まあいい、貴様を葬ればあとはバーサーカーと私でどうとでもなる。あまり時間はかけんよ」

 

「嘘は言ってねえのによ...そら!」

 

「はあ!ルーンを刻む隙もなければ、この程度が限界か。そろそろ攻め時か」

 

 

...そろそろ、ね。そいつはオレも同じだぜ、アーチャー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「■■■■■■■ーッ!!!」

 

「くっ!」

 

 

シャドウバーサーカーの圧倒的な気迫とパワーを前にしても、思考を止めない。シャドウバーサーカーのパワーを相手に、どうすればいい。パワーならこちらもパワーか?だがEXレッドキング・ナックルでああなった以上、そうするのは悪手か?ならばあれしか...

 

 

「■■■■ーッ!!」

 

「ぐっ...!!」

 

 

勝ち筋は見えた。だがそれを行動に移さなければ意味がない。シャドウバーサーカーに少しでも隙を見せれば、一撃で再起不能だろう。何か、なんでもいい。一瞬でも隙が出来れば...!!

 

 

「アンサズ!!」

 

「■■■■...?」

 

 

火球...まさか!?

 

 

「チッ、吹っ飛ばすつもりだったんだがな」

 

「援護に回るとは、ずいぶん余裕だな。貰ったぞ!」

 

 

クー・フーリンとシャドウアーチャーの声が聞こえるが...このチャンス、逃してなるものか!!

 

 

「今しかない!メビウスさん!!」

 

『ウルトラマンメビウス!ウルトラウェポンロード!メビウスブレス』

 

 

メビウスさんのカードをリングに読み込ませ、左腕を構える。そこに現れるのは、メビウスさんの持つ神秘の万能アイテム、メビウスブレス

 

 

「とっておきだ!メビュームブレード!」

 

 

ブレスから出す光の剣、メビュームブレードでシャドウバーサーカーを斬り付ける

 

 

「■■■■ーッ!!」

 

「これなら小回りも利く、大振りな攻撃なら!」

 

 

シャドウバーサーカーの攻撃を避け続けながら、メビュームブレードで斬撃を与えていく

 

 

「ライトニングカウンター!!!」

 

 

メビュームブレードを引っ込め、ブレスから発生されたエネルギーを左拳に纏い、正拳突きのように突き出して繰り出すプラズマ電撃、ライトニングカウンターを至近距離で叩き込む

 

 

「■■■■■■■■■■ーッ!!!!」

 

 

今の一撃でかなりのダメージを与えることが出来た。キャスターの方は...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「援護に回るとは、ずいぶん余裕だな。貰ったぞ!」

 

 

バーサーカーに不意の一撃を浴びせることで、ガイに逆転の好機を与えることに成功したが、この瞬間、見逃さないわな

 

 

「がっ!!」

 

 

夫婦剣を振るわれ、咄嗟に防御するが右手に持つ杖を吹っ飛ばされちまった

 

 

「これで終わりだ。キャスター!!」

 

 

一気に勝負を決めようと、夫婦剣を投擲、アーチャーは飛び上がる。アレをやるつもりか...!

 

 

「こいつ、追尾式かよ!おわっ!?」

 

 

ギリギリで避けることに精一杯で、2投目でバランスを崩してしまう

 

 

偽・螺旋剣(カラドボルグII)!」

 

 

そこを逃さんと、アーチャーが最大の一撃を浴びせようとする

 

 

「けど甘えよ!!」

 

 

左腕に着けてあるブレスレットに右手をかざし、盾を出現させる

 

 

「うおおおおおおおおおおおおお!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「...ほう。それはなんだと思ったが、盾になるのか。たしかに御守りとしては上出来だろう。防ぎきることは出来なかったようだがね」

 

「...チッ」

 

 

盾を構え、身を守ることに成功したが、アーチャーの言う通り完全に防ぎきることは出来ずにダメージを負った。本来は金属装備出来ないことが原因か...?あの時装備出来たことも奇跡みたいなもんだが...

 

 

「このような形で決着というのは、些か残念ではあるが...私情は捨て置く。終わりだ!!」

 

 

再び夫婦剣を構え、こっちへ突っ込んでくる。それで刺してトドメって寸法か。そいつはずいぶん...

 

 

「ずいぶん、お前らしくねえじゃねえか」

 

 

 

 

 

 

 

 

「...こんな始末では、あの英雄王のことを言えないか。慢心でもしたか...」

 

「ああ、決着を急いで突撃なんざ、お前らしくなかったぜ。やっぱ泥に呑まれるとその辺も変わるか?」

 

「...ふん、盾が槍に変わることを予想しろというのも無理な話だと思うがね。だが...そうだな。警戒していたつもりが、それを解いてしまったのは否定しない。トドメの一撃を振るう前に、反撃で致命傷とは...ふっ、情けないにも程がある。セイバー...すまない...ここまでだ」

 

 

心臓を刺され、力を失いオレにもたれかかってたアーチャーが消滅した。突っ込んできたところで盾を槍に変え、その勢いのまま自分から刺さりに来る...ホント、情けねえ最期じゃねえか。冷静だったはずのアイツがなあ...

 

 

「こんな決着ってのは、残念で仕方ねえよ。アーチャー」

 

 

...泥だけが原因だといいんだが

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ライトニングスラッシャー!!!」

 

 

ブレスから引き出したエネルギーを両手の手刀に込め、シャドウバーサーカーへ突っ込む

 

 

「■■■■■■■ーッ!!!」

 

 

最初に喰らわせてきた衝撃波を避け、振るって来る斧をさばき続け...これで!

 

 

「ぜああああああ!!」

 

「■■■■■■■■■ーッ!!?」

 

 

ライトニングスラッシャー。手刀に込めたエネルギーで切り裂くことで、シャドウバーサーカーの動きを止める

 

 

「これで決める!」

 

 

切り抜け、一定の距離を取ってから振り向く。左腕のブレスをスパークさせ、エネルギーを解放させる。解放したエネルギーを収束し、腕を十字に組む

 

 

「メビュームシュートオオオオオオ!!!!」

 

 

メビウスさんの必殺光線、メビュームシュートをシャドウバーサーカーへ放つ

 

 

「■■■...■■■■...■■......」

 

 

高熱の光線はシャドウバーサーカーを包み、蒸発させる

 

 

 

 

 

 

 

 

「はあ......はあ......ぐっ...!」

 

「っと、大丈夫かよ。ずいぶん派手にやったじゃねえか」

 

「...クー・フーリン。そっちも終わったのか」

 

「ああ、お前さんがくれたコイツのおかげか、かなり変わった戦い方だったがな。返すぜ。にしてもさっきのはなんだ?宝具級じゃねえか」

 

「...本来この条件のメビウスブレスで使えるのは牽制技だけだが、それを無理矢理色んな技を使えるようにしたのがこれでな...さっきのは奥の手中の奥の手...といったところか。反動は大きいがな...」

 

「なるほどなあ...んで、そのせいで疲れ果ててるってことか。ホントに大丈夫か?」

 

「少し休めば動ける...だから先に行っててくれ。宝具を使えるようになったマシュなら負けることはないだろうが...かといって勝てはしないだろ?」

 

「そりゃあそうだがよ...いいのか?」

 

「立香たちにはすぐ追いつくと伝えてくれればそれでいい。早く向かってくれ、もしかしたらもう戦ってるかもしれない」

 

「...分かったよ。オレに任せな」

 

「......クー・フーリン」

 

「なんだ、ガイ」

 

「...また会おう」

 

「...応ッ」

 

 

...少しお別れだな、クー・フーリン




色々と暴走した感がすごいですが、それは元からなので笑って見逃してください。ダメ?



メビウスブレス
ウルトラマンメビウスの持つ万能アイテム。変身アイテムでもあり、攻撃アイテムでもある
人間態でもメビウスブレスの技を使えるが、それは本来は牽制技であるメビュームスラッシュだけ。そのリミッターを解除したようなものなので、他のウェポンロードよりも消耗スピードが早い
中でも最大の必殺技、メビュームシュートを使うとしばらくマトモに動けなくなるまで消耗する
正に奥の手であり、短期決戦用最終兵器と言っても過言ではない


キャスターなのに金属装備してる
(ウルトラの奇跡ってことで流してください)地球上で作られたものではないため、キャスターの装備規制に該当しなかった。しかしそれでも、規制が足を引っ張り力を十全に引き出すことは出来なかった




そして私事ですが、人理修復、完遂しました。色々と思うこともあるというか、どっかの友人のせいでネタバレされてたとかは置いといて、自分の目で見るのとじゃやっぱ違うんだなと改めて感じました。勢いで手を出していいものじゃないよなあとも改めて感じましたが、それはご愛嬌。自分のペースで、この人理修復を立香達やガイさんは駆け抜けますので、暖かい目で見守ってください
次はここまで遅くならないようにしようと思いながら、次回で炎上汚染都市ノ章、完結です。どうかお楽しみに

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