コードギアス~陽炎たる影~   作:三戦立ち

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第14話

暗い雲に覆われた空の下、シャーリーの父親の葬儀が行われた。

父親はナリタの戦闘で起こった土石流に巻き込まれたようだ。アキラは生徒会のメンバーと共に葬儀に参加した。

自分達で起こした戦いで巻き込まれた人の葬儀に参列することにアキラはおかしな茶番を演じているようだった。

 

「みんな・・ありがとう。」

葬儀は終わりシャーリーはアキラ達生徒会のみんなにあいさつをした。笑顔でいるがどこか憔悴していた。

「シャーリー・・・そのごめん。」

カレンはシャーリーに謝罪の言葉を出した。

「どうしたのカレン?突然、ライ君もありがとう来てくれて。」

「・・・あぁ」

アキラは表情を変えることなく返事した。

「卑怯だ!黒の騎士団、ゼロのやり方は卑怯だ!」

一際大きな声でスザクは言った。

「自分で仕掛けずに、ただ人の尻馬に乗って事態をかき回す。あんなことをしても結局何も変わらない。間違ったやり方で得た結果に意味はない!」アキラは黙ってスザクの言葉を聞いていた。アキラの肩に水滴が滴り落ちてきた。気づけば雨が降りだしていた。

 

帰りの道、アキラはカレンと2人黙って歩いていた。

「ねぇ、アキラ。」

「なんだ?」

カレンは顔をうつむいて聞いてきた。

「私達のやり方間違っていないよね?」

「・・・・」

「今まで私達のやり方が正しいことだって信じて戦ってきた。でも・・・」

「後悔してるのか?」

「・・・っつ!」

「シャーリーの親父を死なせたことに後悔してるのか。」

「・・・・・」

「あれは戦いで巻き込まれた中に偶然シャーリーの親父がいた。それだけだ。」

「え?」

カレンはアキラの顔を見た。

「なんで・・・・なんでそんなこと言えるの!」

カレンは傘を放り投げた。

「私が・・・私達が殺したのよ!」

「そうだ。」

アキラは表情を変えることなく答えた。

「俺達が殺した。」

「・・・っつ!」

「だがそれが戦いだ。戦争で犠牲がでるのは当たり前だ。」

「・・・わかってる!でもシャーリーのお父さんを巻き込むつもりは・・・」

「なら他の奴ならよかったのか?」

「違う!」

雨に濡れているのも気にせずカレンは声を上げた。

「なんで・・・なんでこんな事に・・・」

カレンは片手で頭を押さえた。

アキラは自分の傘にカレンを入れた。

「そんなに嫌なら黒の騎士団を抜けろ。今のお前が出ても死ぬだけだ。」

「アキラは・・・」

カレンはアキラの顔を見つめた。

「アキラは・・・何も感じないの?」

「死んだ人間を一々気にしてたら戦えない。」

「・・・っ!」

カレンは右手を振り上げたが手を上げたまま止まってしまった。

「・・・・っぅ」

カレンはそのまま雨の中を走り出した。

アキラはそれをただ見つめているだけだった。

 

 

カレンは走り疲れてある店の屋根の下にいた。

(わかってる。アキラの言ってることもわかってるでも・・・)

どういうことであれ自分達がシャーリーの父親を殺したことに変わりはない。それなのに自分は葬儀に参列してシャーリーからお礼を言われた。

(私は・・・ありがとうなんて言われる資格はない。)

「ん・・?カレンちゃんじゃないか。」

カレンは顔を上げるとスーツ姿の坂口 耕司がいた。

「坂・・口・・さん?」

「どうしたんだ?ずぶ濡れになって、雨宿りか?」

 

 

坂口の事務所の1室でアキラは銃の手入れをしていた。

‐あんなことをしても結局何も変わらない。間違ったやり方で得た結果に意味はない!‐

‐今まで私達のやり方が正しいことだって信じて戦ってきた。‐

先程のスザクとカレンの言葉がアキラの頭を過ぎった。

スザクは軍人、カレンはレジスタンス組織のメンバー。

スザクは何度か話したことはあるが彼は己の理想の為にブリタニアの軍にいる。カレンは日本を開放という正義でブリタニアと戦う道を選んだ。

しかし戦いで勝ち、血を流さなければどんな理想も幻想で終わってしまうのはアキラ自身よく知っていた。

(戦いに迷っているあいつがまともなのか。それとも、迷うこともなくなった俺が異常なのか・・・)

 

事務所のドアが開いた音が聞こえた。坂口が帰ってきたようだ。アキラは下にある事務所に降りた。

「よう。帰ってたか。」

「とっつぁん、取り引きは済んだのか?」

坂口は工場経営だけではなく裏ルートで官僚と通じて取り引きを行ったりする裏の顔を持っている。その為今回普段剃らない髭も剃っていた。

「元貿易商で培った人脈のおかげでいい儲け話ができたぜ。」

この坂口、戦争が起きる前までは貿易商を営んでいてブリタニアだけではなくEUなどの各国と貿易をしていたのだ。

アキラは坂口に頼んでいたことを聞き出した。

「とっつぁん、相手から何か聞けたか?」

「ん?あぁ、あのことか、ちゃんと聞いたぜ。」

坂口は煙草に火をつけて話を始めた。

「どうやら、総督が治安警察のことをいろいろ調べているようだ。」

「コーネリアが?」

「半年前、日本人の集団がブリタニア本国に来たんだ。その日本人達は貴族になったらしい。治安警察の署長がそいつらの1人だ。それが気に入らないコーネリアが署長の身辺を調査してるがなかなか尻尾を掴めてないんだ。」

半年前、それはアキラがあの作戦に参加した時期だった。

(だとすればその日本人達は陽炎か・・)

「それで取り引き相手から聞いたが治安警察の奴らゲットーを中心に何かを探しているようなんだ。」

「それは何だ?」

「そこまでは分かんなかった。本国の政府が治安警察のバックについてるみたいで詳しく分からなかったみたいだ。」

(本国が?柴田はあの時自分たちはブリタニアと取り引きをしたと言った。井ノ本はブリタニアとどう関係が?)

「でもよぉ、お前そんなこと聞いてどうするんだ?結構あぶねぇ話みたいだが。」

坂口の問いにアキラは黙ったままだった。

「まっ、変なことに巻き込まれてどっかで野垂れ死にだけはやめろよ。働き手ないなくなっちまったら俺が困るからよ。」

アキラの後ろの浴室から物音が聞こえた。

「誰かいるのか?」

「あぁ、かわいいお客さんがな。」

坂口の怪しい笑みにアキラは怪訝な表情を浮かべた。

「坂口さん、ありがとうございます。」

出てきたのはバスタオルを首にかけ薄汚れた白いTシャツに男物のロングパンツの格好をしたカレンだった。

「紅月?」

「ア、アキラ。また・・会ったね。」

驚いたアキラにカレンはすこし苦笑いをした。

「どういうことだ?」

アキラは坂口のほうを向いた。

「何がどういうことだだよ。聞いたぞ。喧嘩するのは結構だが濡れた女の子をほっといて帰ることはないだろ。」

「あんたには関係ない。」

「え・・っと。じゃあ私はこれで。」

カレンは濡れた服をまとめ帰ろうとした。

「おいおい、そんな慌てて帰ることはないだろ。まだ雨降ってることだしもう少しここにいたほうが」

「ゲットーの地下鉄の通路を通れば大丈夫ですから。」

先程のこともありカレンはアキラと一緒に居づらかったのだ。

「ったくしょうがないなぁ。おいアキラお前、家まで送っていけ。」

「え?そんないいですよ。」

カレンは遠慮して答えた。

「女の子1人ゲットーの地下を歩かせる訳いかないだろ。おい、お前も準備しろ。」

アキラはカレンの顔を見てしばらく考えたが自分の部屋に戻り部屋に置いてある1つの傘を取り出した。

「お前のだ。」

アキラはあの時カレンが捨てた傘を拾っていたのだ。

「え?あ・・」

「あぁお前はホント気が利かないな。お前Tシャツ1枚じゃあ彼女また冷えるぞ。」

坂口はロッカーからジャケットを取り出しカレンに渡した。

「これを着な。」

「あ、ありがとうございます。」

「ほら、行った行った。」

坂口はアキラとカレンの背中を無理矢理押し、事務所の外へと出した。

「ふぅ~。あとは2人がどうするかな?」

また1つ煙草を取り出し坂口は煙草の煙を吐くのだった。

 

アキラとカレンは2人は昔地下鉄で使われた線路の上を歩いていた。

「ここをまっすぐ行けば租界の中に入れるところがあるの。」

「よく知ってるな。」

「もしもの時の逃走経路にも使うの。」

それから2人は一言も喋らずただ懐中電灯の灯りを頼りに歩いていた。

「ねぇ・・アキラ」

その沈黙をカレンが破った。

「アキラはシャーリーのお父さん殺したこと何とも思ってないんでしょ?」

アキラはその問いに平然と答えた。

「そうだ。」

「なら、なんで今日の葬儀に来たの?」

「俺は生徒会の人間だ。俺がいなかったらお前の顔を潰すことになる。」

「そう・・・・私・・なんか分かんなくなっちゃった。どっちが正義なのか。」

カレンは自虐するような笑いを浮かべた。

「おかしいでしょ。日本の為とか言って戦うことに迷うって。」

暗いせいでカレンの顔が見えなかったが今のカレンの顔を見たくないとアキラは思っていた。

2人はある駅のところで改札口として使われた場所を通り、ある扉の前にいた。

「びっくりするよ。」

カレンが扉を開けるとある路地裏に入った。路地裏を出ると租界で一番使われている駅が見えた。

「どう、街の監視カメラにも引っかからないからいい逃げ道なの。」

カレンは傘をさした。

「家は近くだからここまででいいよ。」

「そうか。」

「じゃあ・・・明日学校で・・」

「・・・あぁ」

カレンが家に向かおうとした時

「紅月!」

アキラの声にカレンは振り返った。

「どうしたの、アキラ?」

声をかけたもののアキラは黙ったままだった。

「いや・・・なんでもない。」

「そう・・・じゃあ。」

カレンはアキラに背を向け歩き出した。

(俺は・・・・)

アキラはカレンを見送った後1人雨の中を歩いた。

 

 

3日後‐生徒会室、クラブハウス‐

アキラはこの日も生徒会室にいた。会長のミレイからの頼み事も終わり一段落しようと椅子に腰をかけた。

「ご苦労さま、ライ。」

ミレイ以外にリヴァル、ニーナがいる。スザクは軍の仕事、ルルーシュはいつものサボリらしい。だがシャーリーとカレンがいなかった。

シャーリーは家族のこともあり仕方ないのだがカレンは学校にはいたが生徒会室には足を運ばずそのまま帰っているのだ。

「どうしちゃったのかなカレン。シャーリーの事でなんか元気なくしたみたいね。まぁ私もだけど。」

ミレイは苦笑いした。

この3日カレンは学校を休むことなく来ていた。友達と話している時元気に見えたが1人でいる時どこか沈んだ顔をしていた。

「こういう時彼氏がそばにいたほうがいいんじゃないの。」

ミレイはアキラの肩に手を置いた。

「俺はそんなんじゃない。」

「んなこと言って、結構噂になってるぞ。お前とカレン。」

アキラはリヴァルを睨みつけた。

「た、ただの噂だって。やめてくれよその目。お前に睨まれると殺されそうだ。」

「ひっ!」

リヴァルの言葉にニーナは怯えた。彼女は未だにアキラが苦手なようだ。

「ま、シャーリーは仕方ないとしてカレンもあんな調子じゃあね。彼女大丈夫なの?」

「さぁな。」

「さぁなって、それはないんじゃないの。あなた、結構あの子と付き合い長いんでしょ?心配じゃないの?」

「・・・・・」

アキラは黙っていたがしばらくして口を開いた。

「心配しても何をしたらいいんだ?」

「え?」

「あいつに何を言ってやればいいんだ?」

アキラの意外な言葉に口を半開きにしたミレイであったが優しい笑みを浮かべて口を開いた。

「何もしなくてもいいんじゃないの。」

「?」

「何もしなくても喋らなくてもいいの。ただ傍にいてあの子の話を聞いてあげて。話せば少しは楽になるものよ。」

「そんなものなのか?」

「まぁホントは何か言ったほうがいいかもしれないけどこのやり方が無難じゃないの。」

「だが・・・」

「こういう時は2人になれる場所に行ってあげるの。う~んと例えば海とか。」

「海・・・・」

アキラはしばらく考えこみ突然席を立った。

「リヴァル、バイク借りるぞ。」

アキラはテーブルに置いてあったリヴァルのバイクのキーを持ち出し部屋を出た。

「え!?お、おいライ!」

「え?まさか」

ミレイは唖然としてアキラが出ていくのを見た。

 

アキラは靴箱へ向かいカレンを見つけた。

「あ、ライ。」

「帰るのか?」

「え?う、うん。」

カレンは目を逸らし話した。

「用事がある。来い!」

アキラはカレンの手を握り校舎を出た。

「え?ちょ、ちょっと待って!」

カレンは振りほどこうとするがアキラは強く握って離れなかった。

アキラはリヴァルのバイクが止めてある場所に行きカレンの手を離しバイクのヘルメットを渡した。

「乗れ。」

「乗れってこれリヴァルの・・」

「いいから乗れ!」

アキラに強く言われ渋々カレンはサイドカーの隣の席に座った。

アキラはバイクに跨りエンジンを駆け学校を出た。

「あ~あホントに行っちゃったよ。」

リヴァルとミレイはその様子を生徒会室の窓から眺めていた。

「どうするんですか会長~?俺あとで出かける用事があったのに。」

「まぁ今日は諦めて。」

(頑張んなさい。ライ)

 

 

「アキラ!、どこに行くつもり?」

運転しているアキラに聞くがアキラは運転に集中し答えなかった。

しばらくすると潮の香りがしてきた。

(海?)

青く澄んだ海が広がっていた。アキラはバイクを近くの駐輪場に止め2人で砂浜を歩いた。

平日のせいかほとんど人がいなかった。

「ねぇ・・アキラ、どうしてここに・・?」

「いや・・・これは・・・」

アキラは何か困ったような顔をした。

(・・・珍しい。アキラのこんな顔)

喜怒哀楽が表情にあまり出ないアキラなのでカレンは今のアキラの顔が珍しかった。

「お前の・・・話を・・聞こうと思って」

「え?」

(くそ、何故俺がこんなことを)

今更だがアキラは自分がこんな行動を取ったことに戸惑いを感じた。

「話・・・?」

「そうだ・・・。お前は・・どうしたいんだ?」

カレンは何か悟ったような顔をし、アキラが聞きたいことがわかったようだ。

「私・・・あれから考えたけどやっぱり分かんなかった。」

カレンは遠い目をして海を見つめていた。

「日本の為に戦うって気持ちに変わることはないけど私達が戦うことでシャーリーみたいな人がいるって思うと・・・」

 

「アキラは人を殺す時何か感じないの?」

「・・・・何も」

「そう・・・私もそうなれたらこんなに悩むことないのにね。」

カレンは苦笑いをしてアキラを見た。

「・・・お前はまだいい。」

「え?」

「お前は戦う理由がある。」

アキラはカレンのほうを向いた。

「アキラ・・・」

「自分が叶えたい願い、夢を持っているんだろ?」

「願い・・・」

カレンは母のことが頭を過ぎった。日本を開放して母と静かに暮らしたい。それが自分の願いであった。

「だから・・・お前は・・・・」

アキラは目を泳がせながら何か言おうとした。

「お前は・・・・」

自分の言葉が続かずアキラは何を言えばいいのか分からなくなった。

「あの・・・アキラ?」

アキラの様子を見てカレンは心配そうに顔を覗かせた。

「アキラ・・・それを大事しろってこと?」

「あ、あぁ・・」

カレンは何故かアキラが伝えたかったことがわかった。

「アキラ・・言いたいことはわかるけど私は・・・」

「ならここで辞めるか?」

カレンははっと顔を上げた。

「お前がここで辞めれば・・・自分の手を血で汚した意味がなくなるぞ。」

「・・・・・」

「その血は一生消えない。ならその手で結果を出すしかない。」

「・・・そう・・・だよね。」

理解できたカレンであったがまだ顔は暗かった。

「アキラは・・・戦う理由あるの?」

「・・・・ない。」

「じゃあ・・・なんで?」

「・・・戦うことしか生き方を知らないからだ。」

「そんな・・・・」

「おかしいだろ。そんな俺がこんなこと言うなんてな。」

自分がさっきまで言ったことを否定するように言った。

「そんなことない。」

不器用ながらも自分のことを心配してくれたアキラにカレンは嬉しかった。

「ありがとう。少し、楽になったかな。」。

「・・・そうか。」

「そういえば、なんでアキラはここに?」

「それは・・・会長が2人になれる場所がここがいいって言ったものと」

「か、会長が?」

「あ、あぁ」

「ぷっ、ふふふ。あっははは」

「な、なんだ?」

カレンが突然笑い出しアキラは驚いた。

「ふふふ。アキラってバカ正直だなって。」

アキラは憮然とした表情をした。

「もう、怒らないで。でも・・・ありがとう。」

髪が風でなびかせながらカレンはアキラに笑みを浮かべた。カレンの笑顔にアキラは思わず目を逸らしてしまった。

「そうか・・・」

「ねぇ、私もアキラの話聞きたいことがあるんだけど。」

「なんだ?」

「この前、あなたと坂口さんの話のことなんだけど。」

「っ!聞いていたのか?」

「ご、ごめん。話し声が聞こえたから。」

アキラは下を向いたまましばらく考えていた。

「俺は・・・ある作戦に参加していた。ある基地を襲撃したがその基地は日本開放戦線の基地だった。」

「味方の基地だってこと?」

「あぁ。そして俺が基地で見たのはあるカプセルだった。」

「カプセル?」

「何かの実験で利用されたものらしい。あの作戦はそのカプセルの強奪だった。そして俺は作戦終了直前に味方に裏切られて、日本開放戦線に回収された。」

「じゃあ、日本開放戦線を抜けたのは!」

「俺が尋問から逃亡したからだ。」

 

「そしてその部隊を指揮していた柴田と治安警察の署長は俺の上司だった奴だ。」

「じゃあ治安警察があなたを狙っていたのは」

「死んだと思っていた俺が生きていたから殺すためだ。」

「そう・・・だったんだ。でもなんでそんな作戦が?」

「奴らはブリタニアと取り引きをしたと聞いた。」

「ブリタニア?」

アキラの話を聞きカレンはあることが気になった。

「でもそんな話初めて聞いた。あなたがいた部隊って一体・・・」

アキラは俯いて黙っていた。

「アキラ・・?」

「あの作戦の真実を知らなければ俺は狙われたままだ。」

何か話をはぐらかすようにカレンには見えた。

(まだ、何か隠している?)

しかしこれ以上追求するのはよくないとカレンは思った。

しばらく2人は砂浜をゆっくり歩き、辺りは夕方になっていた。

「もう・・・帰ろうか。」

「あぁ・・・」

駐輪場に行きバイクに乗り込みアキラはエンジンをかけようとした。

「アキラ。」

カレンは水平線に沈む太陽を見つめながらカレンはつぶやいた。

「今日は・・・ありがとう。」

「・・・・・」

アキラは黙ったままエンジンのキーを回しバイクを発進させた。




不器用ながらも何かしてあげたいとするアキラの姿を描きたいと思い書いてみました。
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