先程の作戦終了後、黒の騎士団はゲットーの廃ビルの中に集まった。ゼロとC.C.は遅れて来た。
「皆ご苦労だった。日本開放戦線は救えず、コーネリアを捕らえることもできなかった。しかし我々はここで立ち止まる訳には行かない!次の作戦は追って伝える。」
皆解散しそれぞれ帰っていくがさらに遅れて帰ってきたアキラがゼロに話をかけた。
「ゼロ、あんたあそこにコンピュータが置いてるだろ。」
アキラが言ったのは黒の騎士団がアジトとして使用している大型車両のことだった。
「あぁ、それが?」
「しばらく、俺に貸してほしい。」
「何故?」
「・・・次の戦闘でやってみたいことがある。」
「・・・・・」
「・・・・・」
「・・・監視付きでもいい。1日使いたいだけだ。」
「・・・いいだろう。カレン」
ゼロはカレンを呼んだ。
「はい、なんでしょう。」
「今から彼と一緒にいてほしい。」
「え?どういうことですか?」
「ここのコンピュータを使いたいと言ってな。彼の用事が終わるまで付き合ってほしい。」
「で、でもアキラに監視なんて必要ないんじゃあ・・・」
「頼む。」
「え・・・はい・・・」
カレンは彼の言葉を怪訝に思いながらも彼の指示にしたがった。
「ではあとは頼む。」
そういうとゼロはゲットーの闇に消えた。
「・・・でアキラ、今から何を?」
アキラはコンピュータにあるディスクを挿入しある映像が流れてきた。
「これってさっき白兜との」
映像は先程埠頭で行われたランスロットとの戦闘映像であった。この映像はアキラの無頼に収められていたカメラ映像である。
「お前達が言っている白兜。奴はサザーランドなんかとは桁違いの性能だ。だが乗っているのは普通の人間だ。そのパイロットの癖、動きをこのディスクでメモリーさせれば奴の動きを先回りできるはずだ。だからこのKMF用のメモリーを作るんだ。」
「ふぅ~ん。ねぇ私に何か手伝えることはない?」
「お前は俺の監視だろ。」
「うっ・・・じゃあ何か飲みたいものない?私用意するから!」
そう言うとカレンは慌てて下の方へ降りていった。
アキラはコンピュータの映像の解析作業の操作を始めた。
(今日は失敗だ。コーネリアを捕らえられないばかりか、俺の正体がバレたかもしれない。)
ルルーシュは学園のクラブハウスへと入ろうとした。
「なんだ。その顔は」
木の影からC.C.が姿を現した。
「俺の顔を見られかもしれない。」
「何?」
「俺と流崎がいた場所で誰かが死んだみたいだ。」
「するとお前が気絶している間、誰か2人あの場にいたことに」
「いや、3人だ。」
「3人?・・・・あいつか」
「あぁ、流崎アキラ・・あいつも俺の顔を見たかもしれない。」
「だが、そんな様子には見えなかったが」
C.C.があそこに来た時にはルルーシュ、アキラの2人が既にいた。ルルーシュはマスクを被っていた。
「だがあいつも俺の顔を見ることができたはずだ。何か隠しているのかもしれない。」
「それであの女に監視を命令したのか。」
「あぁそうだ。」
そしてルルーシュにはもう1つ気になることがあった。
(あれは確かにシャーリーだった。)
コーネリアと追い詰めた時、ルルーシュの目に入ったのはアッシュフォード学園の制服を着たシャーリーだった。
(何故彼女が?)
先日のナリタの件からシャーリーがまた何か巻き込まれたのか?そんな不安がルルーシュを襲った。
「アキラ、まだするの?」
「あぁ」
「なら、コーヒーのおかわり入れようか?」
「・・・・頼む。」アキラは時計を見た。すでに深夜遅くまで作業を行っていた。
カレンがカップにコーヒーを注いだ。
「アキラ、ごめん。私もう寝る。」
カレンが欠伸で開いた口を手で隠しながらカレンが言った。
「いいのか?俺をほっといて。」
「別に変なことしないって私信じてるから。私のこと気にしないで続けて」
「・・・そうか。」
「明日、授業があるからほどほどにね。」
そう言うとカレンは下に降りソファーで横になった。
「・・・・信じてるか・・・」
アキラはまたコンピュータの操作を続けた。
作業を続け疲れてきたアキラはカレンが注いでくれたコーヒーを口に入れた。
あれからしばらくたったせいか少しぬるくなっていた。
アキラはコンピュータに表示された無頼の戦闘映像のある一場面を一時停止して見た。
(シャーリーに似ている)
一瞬であった為映像が乱れて正確な画像が表示できなかったがある学校の制服らしき服を着た1人の女性が写っていた。
(だがそうだとすればあいつは何故ここに?)
シャーリーを見かけた付近で自分がルルーシュを見つけたことを思い出した。
(シャーリーは見たのか?ゼロ、ルルーシュを?)
アキラはルルーシュがシャーリーやカレン、生徒会のメンバー達と仲良く過ごしている姿が脳裏に思い浮かべた。
(いや、だからと言って俺には何も・・関係ない。)
アキラが気になったのはC.C.。まだあの女からあの作戦のことも何も聞けていない。いつも神出鬼没でどこにいるのかも分からない。
アキラはナリタで手に入れたファイルで記載されていた第8調査部隊を思い出した。
(あの部隊が何か知っているのか・・・?)
さまざまな思考を張り巡らせながらアキラは作業に戻った。
「キョウトと連絡して欲しい?」
「あぁ、扇できるだろ?」
早朝、アキラは電話で扇と連絡していた。
「できないことはないが・・一体何を?」
「半年前、日本開放戦線の基地が襲撃されたはずだ。その基地がどこにあったのか知りたい。」
「基地?いくらでもそれは無理じゃあ」
「奴らの依頼で今回日本開放戦線を助けようとしたんだ。それぐらいしてもいいだろ。」
「う~ん・・・わかった、連絡してみよう。俺もすぐにゲットーに行く。」
「うん?アキラおはよう。」
カレンが目を覚ました。
「じゃあ、軽く食事済まして学校行きましょうか。」
「用事ができた。お前だけで行ってくれ。」
「えぇ?何かあったの?」
「お前には関係ない。」
「関係ないってあなた今、誰と連絡してたの?」
「扇だ。だが黒の騎士団とは関係ない話だ。だからいい。」
「けど・・・」
「早く行け!」
カレンはしばらく黙ったが
「っ!・・・出てよ。」
カレンの言葉にアキラは首を傾げた。
「あなたがいたら着がえができないでしょ!だからここから出て!」
「!・・あっあぁ、わかった。」
アキラはアジトの車両から出て行った。しばらくして制服の姿のカレンが出てきた。
「・・・じゃあ。」
アキラはカレンを見送った。アキラはまた車両の中に入りディスクの作業の続きを行いしばらくして扇がやってきた。
「あぁ流崎、連絡ついたよ。」
「それで?」
「君が聞きたかったことは聞けたよ。半年前、日本開放戦線の基地が襲撃されたのは事実だ。」
「それはわかってる。それでその基地はどこに?」
扇は書き留めていたメモを渡した。
「ナガノのアサマって山の麓にある原野にあったようだ。」
アキラはすぐに地図で位置を確認した。
「・・・そうか、手間をかけたな。」
「君の名前を出したら教えてくれたよ。ところでなんでこんな所を?」
「お前には関係ない。」
アキラはバイクのヘルメットを取り外へ出た。
「お、おい!キョウトによると軍が時々出入りしているみたいだ!」
アキラはバイクに乗り発進させた。
ゲットーを出て租界を出ようとした時アキラは背後に何か気配を感じた。
(つけられている?)
アキラはミラーで後ろを確認した。
(後ろのライダー、ゲットーを出た時から俺の後ろにいるな。)
アキラは細い路地へ入っていった。後ろのライダーも路地へ入っていったが入った直後バイクを止めショットガンを構えたアキラがいた。
「お前、誰だ?」
「ちょっ、ちょっと待って!」
ライダーはヘルメットを脱いだ。
「紅月?」
「あはは、バレた。」
見慣れた赤い髪、カレンがライダースーツを身にまとっていた。
「学校に行ったんじゃなかったのか?」
「あなたの事が気になって」
「お前には関係ないと言ったはずだ。帰れ。」
アキラはバイクに跨り発進させようとした。がカレンはアキラの肩を掴んだ。
「もう学校サボっちゃったし、私最後までついて行くから!今から向かう場所ってこの前アキラが教えてくれた作戦に関係があるんでしょ?」
「・・・・あぁそうだ。だからお前には関係が・・・」
「だとしても私はついて行くから!」
「・・・勝手にしろ!」
そう言うとアキラはバイクを発進させた。
「えぇ、勝手にさせてもらうわ。」
アキラの後を追ってカレンもバイクを発進した。
租界を出たアキラとカレンは租界を出てヤマナシに入った。途中休憩しているとアキラの携帯がなった。発信者はスザクからだった。
「俺だ。」
「あっライ。学校休んでどうかした?」
「・・・いや、少し用事ができた。」
「そうか、君だけじゃなくてカレンは体調不良、シャーリーとルルーシュいなくて生徒会室が少し広く感じ・・・あっルルーシュはいつもか。」
「シャーリーとルルーシュもいないのか?」
「うん。ルルーシュはいつものチェスじゃないかってリヴァルが。シャーリーはまだ・・・」
「そうか。明日は行くようにする。」
「わかった。会長達にもそう伝えておくよ。」
アキラは携帯を切った。
(あの2人がいない。ただの偶然か?それとも・・・)
「ねぇ何の連絡だった。」
「スザクからだ。お前は体調不良みたいだな。いいのか、休んでなくて?どこか悪いんだろ。」
「し、仕方ないでしょ!私だってこんな設定後悔してるんだから。」
「元ひきこもりに病弱なお嬢様か・・おかしな2人だ。」
「ちょっと!それどういう意味?私はあなたが怪しまれないように・・・」
「行くぞ。」
アキラはコーヒー缶を捨てバイクに股がった。
「ちょっと!あぁもう。」
カレンはすぐにアキラの後を追った。
(ここだな。)
アキラは扇から渡されたメモと地図で基地だった場所の付近まで辿り着いた。
辺りはもうすぐ夕方になろうとしていた。
「ここからは歩きで行こう。」
2人はバイクを人目につかない場所に隠し進んでいった。
「ねぇなんでまた襲撃した基地へ?」
「まだ基地に何か残っているかもしれない。あの基地で何の研究をしていたのかをな。」
C.C.やルルーシュのことを話すのはまずいと思いアキラは簡単に説明した。
しばらく山道を歩くと建物らしきものが見えてきた。
「着いたみたいだな。気を付けろ。」
2人は茂みで身を隠しながら基地の様子を見た。
基地はあれから修復されておらずそのまま放置されていたように見えた。人影を見当たらない。
「行くぞ。」
2人は基地のKMF保管庫の中へ入っていった。中は襲撃されたままのようだった。保管庫を出て研究室らしき部屋がいくつかあった。。
アキラはあの作戦であったことを記憶で辿っていった。
生き残っていた無頼から攻撃をうけ自分が反撃し撃破した直後、無頼の爆発で破壊された壁の向こう側にあのカプセルが置かれた部屋があったのだ。
(確かこの辺りのはず)
アキラは探っているとある部屋を見つけた。
「ここだ。」
いくつかの配線が無造作に置かれていた。その中央になにか置いていたかのような装置があった。
「これって一体?」
(あれ?これどこかで・・・)
カレンは最近これに似た装置を見たような気がした。
アキラは辺りに散らばった書類を取って目を通していた。だがほとんどが焼け焦げていてどういう内容なのか分からなかった。
(他に何か)
アキラは隣の部屋に入った。だが部屋には何も置かれておらず空の状態だった。
(やはり奴らがすべて回収したのか?)
これ以上の散策は諦め2人は下の階へと降りていった。
「第3研究室・・・」
下の階に降り最初に入った部屋にアキラは入り散らばった書類を見た。どれも焼けて見れなかったがアキラはある写真と掲載されている書類に目が入った。
(何だこの子供は・・・?)
銀髪の日本人、もしくは中国人、東洋人らしき顔立ちの子供だった。この写真はほとんど焼けておりいつ、どこで撮った写真なのか分からなかった。どこか隠れて撮った写真のようだった。
(無関係とは思えないが・・・)
アキラは他に何かないか他の書類にも目を通した。
何かのマーク、紋様らしきものがあった。
(何だこれは?)
他の書類も見たがあとは目星いものはなかった。
「結局・・・何もなかったか・・・・」
「アキラ、アキラ!」
カレンが慌ててこちらの部屋にやってきた。
「誰か来た。上から物音が」
「何?」
2人は上にあがり気配を伺った。見ると数人が降りてきた。
「何人いる?」
「・・・2人ってところか」
「どうする?」
「しばらく様子を見よう。」
「ここが日本開放戦線の基地だった場所だ。お前達はあの部屋を見て来い。」
「あぁわかった。」
軍人らしき2人が各部屋を散策をはじめた。
「軍人らしいね。」
「あの2人をまずは潰す。手伝ってくれ。」
「しかし、荒れ放題だなここのイレブンが使ってた基地は・・」
軍の一人が辺りの散策をしていたが何も見当たらなかった。その時何か落ちたような物音がした。
「なんの音だ?」
「一応行ってみるか」
2人は音がした部屋に入ってみた中には10代らしき女性が横になっていた。
「なんだ、お前は?」
「す、すみません。私、旅の途中でここを今日のねぐらにしてたんです。」
「ここは立ち入り禁止区域だ。早く出ろ。我々が案内してやる。」
「本当ですか?ありがとうございます。」
女性と話している時、仲間の1人が後ろから殴打された。
「ん?」
振り向いた瞬間、首筋にナイフを突きたてたれた。
「動かないで。」
「!?」
カレンは懐に忍ばせていたポーチ型のナイフを出したのだ。
拘束した2人を部屋に閉じ込めアキラ達は上の階段を昇っていった。階段のところで上を確認した。各部屋に数人散策していた。
「まだ何人かいるようだ。」
「どうする?」
「あの数じゃあ相手できない。ここを出よう。」
「ここを出るって、でもここからじゃあ出口は1つしか・・・」
カレンの言う通りこの基地を出るにはこの通路を通らないと外へ出られないのだ。
「俺が囮になる。お前は今の内に外に出ろ。」
「え?でもアキラは?」
「俺のことは気にするな。」
「ダメ!あなたを置いて行くなんて。」
「まだ見てないところもある。これだけ破壊されているんだ。どこか抜け道ぐらいあるだろう。」
「で、でも」
カレンの心配をよそにアキラは階段を駆け上がり通路を走っていった。
「誰かいるぞ!」
アキラの姿を見た。1人が周りに呼びかけアキラを追いかけた。
(アキラ・・・)
数人がアキラを追いかけるのを確認したカレンは出口のあるほうへ走っていった。
アキラは逃げながらもホルスターに収めていたダブルバレルのショートショットガンを取り出し相手に向かって発泡した。
(どこか抜け穴が・・)
壁に持たれ息を整えている時自分の髪が風で靡いているのを気づいた。
(どこか外に通じている?)
アキラは風を頼りにまた走り出した。アキラがついたのは天井が破壊された部屋だった。瓦礫の山で外へは出られそうだったが足場が悪かった。
アキラは近くにあったロッカーを入口に置きバリケード替わりにして瓦礫の上へ昇っていった。
(アキラ大丈夫かな?)
カレンは最初に入ったKMFの保管庫まで戻った。ここまで来ればどこへでも外へは出れる。
早く出てアキラを見つけて逃げようとカレンは動こうとしたが近くでこの部隊を指揮している男の声が聞こえカレンは立ち止まった。
「やはり、手がかりはないか。」
禿頭な将軍らしき男は写真や地図を机に敷いていた。写真の中にはC.C.が写っていたのもあった。
(亡きクロヴィス前総督も奴らのことは詳しくは分からなかった。今回、あの方が井ノ本の身辺調査を条件に私の罪を不問にするとおっしゃってくれた。だが調べれば調べるほど井ノ本 寛司、奴は一体何者なのだ。)
「バトレー将軍」
「不審者は捕らえたか?」
「基地の裏にいたところを捕らえました。」
「何者か知らぬがここにいたということは基地の生き残りか井ノ本の部下かもしれん。私も行く。」
(井ノ本?誰?)
外にいた軍人もバトレーの指示でアキラを追って行った。その隙にカレンは外へ出た。
「どうすれば・・・」
KMFはない。今持っているのはナイフと拳銃1丁のみカレンは周りを見た。
「あっ!」
カレンの目に入ったのは軍用のトラックだった。
「動くな!銃を置いて手を上げろ!」
基地の壁を背にして周りを軍に取り囲まれアキラは持っていたショットガンを置き手を上げた。
「この男か。」
バトレーがアキラの前に現れた。
「見たところイレブンみたいだが貴様、ここで何をしていた?」
「・・・・・」
「答えろ!」
バトレーの問いにアキラは黙ったままだった。
「もういい、この男を連行しろ!」
部下の1人がアキラに近づこうとした時1台のトラックがこちらに向かって走って来た。
「!?避けろ!」
バトレー達、アキラの間に割り込んできたトラックはアキラの前に止まった。
「乗って!」
運転していたのはカレンだった。
「紅月?」
「早く!」
アキラは置いたショットガンで近くにいた軍人を殴打し、助手席に乗りカレンは再びトラックを発進させた。
「お、追え!逃がすな!」
「お前、運転できるのか?」
「できるわよ。無免許だけどね。」
山道からでてトラックは舗装された道路に入った。
「これからどうする?バイクは置いていったままだしこのトラックじゃあ目立つわよ。」
アキラは周りを見た。軍が動いているには検問を敷いているようには見えない。あの部隊は隠密であの基地にいたのだろうか。
「行けるところまで行こう。」
カレンの運転で車を走らせ追手もなく落ち着いたところでアキラが口を開いた。
「何故あんな無茶を」
「え?」
「俺のことは気にするなと言ったはずだ。それを」
「何故って・・それは」
一瞬、カレンはアキラの顔を見てまた運転に集中しながら言った。
「あなたのことが心配だったからよ。」
「心配?」
「捕まって殺されてでもしたら。私だけじゃない会長やルルーシュ、シャーリー、生徒会のみんな悲しむ。扇さんや玉城だってそうだよ!黒の騎士団のみんなだってあなたの前じゃあ言わないけどあなたのこと頼りにしてるんだから。」
「・・・・・・」
「私、ゼロに言われたの。自分達で流した血を無駄にしない為私達は立ち止まることはできないって。・・・だから突き進むって決めた。そして一緒に戦ってくれる仲間を1人でも欠けることないよう私が戦うって!」
カレンはトラックを急停止した。
「アキラ・・・あなたのことも守りたいの・・・」
カレンは強い眼差しでアキラを見た。アキラはカレンの目を見ていつか見た涙を流しながらも母と静かに暮らす為に戦うと決めたあの強く、綺麗な目を思い出していた。
「・・・車、止まってるぞ。」
アキラの指摘にカレンは黙ってアクセルを踏んだ。
「・・・・そんな事を言われたのは・・・初めてだ。」
「アキラ・・・・」
それから2人は黙ってトラックを走らせた。
俺を守りたい・・・紅月はそう俺に言った。
俺の命を大切に想ってくれる・・・そんな人間に会い俺の心は暖かい気持ちになっていた。
‐治安警察 本部‐
「それ本当かい?」
銀髪でサングラスをかけた少年がC.C.の写真を見てうれしそうにしていた。
「この女がいる黒の騎士団はゲットーの中にいる。」
安永はあるファイルを見た。
(まさかこの男が日本にいたとはな・・・)
「あれ?驚いてる?ずっと行方不明だった僕が突然現れたことに?」
(っく、この男もあの力がある。使いづらい奴だ。)
「へぇ~、君達はこれを知ってるんだ。それでC.C.を捕まえてそんなことしてたんだ。ゆるせないなぁ」
マオは文様が浮かんでいる目を見せつけるようにサングラスを外した。
「貴様!」
「でも今はC.C.の事が第一だから大丈夫。」
「ふん!ならこちらの要求は・・・」
「わかってるさ、黒の騎士団の情報だろ。でもこっちで持ってる情報はまだ明かせないなぁ。」
「何?」
「C.C.の姿を確認するまで教えられないね。まだ君達のことは信用できないし君達の井ノ本 寛司って男もあやしいし」
「っく」
「まぁ、C.C.を手に入れたら教えてあげるよ。」
そう言うとマオは席とたち部屋をでた。