普通の高校生活を送るはずの僕がハーレム計画の一環で女子校に通うことになった!   作:南雲悠介

32 / 116
29.「亜理紗から見た変化」

「小阪さん、勉強を教えてくれる?」

 

「ええ、構わないですわよ」

 

 テストが近いAクラスの教室ではクラスの子達がそれぞれの得意科目を伸ばしたり苦手な教科の克服に取り組んでいます。

 成績の良い子もいれば授業についていくのがやっとな子もいて勉強のやり方も人によって違います。

 

 私に勉強を教えて欲しいと頼まれたクラスの子の机に自分の机をくっつけてノートを広げます。

 

 机を動かす時に小鳥遊君の席に目を向けると彼の席に本人はいませんでした。隣の席の御崎さんの姿も見かけません。

 そういえば最近、御崎さんと仲良さそうに話す小鳥遊君の姿を見かける事があります。

 

 以前と比較するとクラスの雰囲気は少しですが変わった感じます。

 初め理事長から私達が学園に通う理由を聞いた時は受け入れる事が出来ず気持ちの整理もなかなかつきませんでした。

 それはクラスの女子達も同じようで戸惑いと様々な思いが交錯しているようにも見えますが私にも分からない事は多いのです。

 

 恋愛の経験がある子なら積極的に行動できるのでしょうが私はそう言った経験がありません……。

 そもそも男性に対してもあまり良い印象は持っていませんし。

 お母様のような素敵な女性になるのが私の夢でもあります、だから恋愛なんてしている余裕はありませんの。

 卒業するまでの間、自分の将来をしっかりと考える必要がありますわね。

 

 体育の授業で女子が教室で着替えている中、小鳥遊君が教室を出て行くのを見ました。

 後から体育の先生に聞いたのですが、男子生徒である小鳥遊君は別に用意された教室で着替える事になっているそうです。

 ごく一部の子は彼も一緒に教室で着替えても良いんじゃないかと言ってましたが女子ばかりの中で男子が着替えるのは気まずいでしょうに。

 

 Aクラスの女の子たちの仲は悪い訳ではありませんが前よりはピリピリとした空気を感じます。

 私たちは小鳥遊君と同じクラスだと言うメリットを活かさなくてはいけない事、ここ最近では他のクラスの女子が彼を訪ねてAクラスまでやって来る機会が多くなりました。

 他のクラスの子とはあまり仲良くありません、むしろ険悪な雰囲気が漂っています。

 みんな焦りがあるのは見ていてわかります。それだけ自分の将来に対して真剣に考えているのでしょうね。

 私はどうなのかしら? お母様のような素晴らしい女性になる事が目標ではあるのですが……。

 もしもそれとは違う道があるのなら──すぐに決断はできないかもしれませんが自分の将来について真剣に考える必要がありますね。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。