普通の高校生活を送るはずの僕がハーレム計画の一環で女子校に通うことになった! 作:南雲悠介
それでなんだけど今度みんなで例の場所で一緒にお弁当を食べるっていうのはどうかな?
そうだね。僕は良いと思うよ。玲さんや牧野さんにもあの場所を知って欲しいと思うし
決まり! 私、張り切ってお弁当の準備するからね。楽しみだなぁ
なんかあの場所を知る人がどんどん増えてく気がする……。
良いじゃない! 食事はみんなで食べたほうが絶対に楽しいと思うし。
そうね、あなたのその前向きさはあたしも見習いたいと思う。
たはは、私も御崎さんみたいに大人しい子になれたら良いんだけどね……。とにかく! そういう事で次のお昼は場所に集合ね、小鳥遊君は何か食べ物は準備するの?
うーん、僕はパンでも持っていこうかな。料理はしないから自分で弁当を準備するのも面倒だから。
それじゃあ私が小鳥遊君の分も用意していいかな?
良いの? 相倉さんの負担になったりしないかな?
大丈夫大丈夫。一人も二人も作るのには変わらないし、ああ、そうだ御崎さんも良かったら小鳥遊君のお弁当作りに付き合ってくれない?
しょうがないわね。料理することは嫌いじゃないからいいわよ。それにあたしは相倉さんと仲良くなりたいと考えてるから丁度いい機会だなって思う。
嬉しい! じゃあ頑張ろうね! 楽しみにしててね小鳥遊君。
LIMEでチャットを終えた僕はスマホをポケットにしまう。僕が知らないところで彼女たちはちゃんとお互いに仲良くなろうと努力をしていた、相倉さんと御崎さんはちょくちょくやりとりをしているみたいでクラスが違くても友情を育んでいる彼女らの友情はいいなあと感じる。
相倉さんの明るさに御崎さんもちょっとずつだけど変わっていってる気がする。性格に違いがあるから上手くやっていけるかは正直不安なところもあったのだけれど、どうやら僕の心配は取り越し苦労になりそうだ。
あの場所でみんなでお昼ご飯を食べるなんてね。すごく楽しみだ。
相倉さんたちが準備してくれるお弁当に僕はワクワクしながらその日が来るのが待ち遠しく感じた。
こういう細やかな出来事でも良いから彼女たちとの仲を深めていこう。
僕の部屋は相変わらずに静かでいつもと変わらない空気が広がる中で期待感と幸福感を抱いて。
机に備え付けられているパソコンを操作する──僕の部屋に準備されているものは常に最新の機器が揃えられている。
このスマホだって母さんから用意されたものだけどモデルは新しいタイプ。古いものを長く使うなんていう習慣とは縁遠い生活をしていた。
だからといって愛着があるものを捨てるっていうわけじゃない。
新しいものに買い替えるということは前に使っていた道具は使い切ったということだ。
物が溢れている現代で一つのもを大事に使うなんていう意識を持っている人ってどれくらいいるんだろうか?
自分の部屋にあるものは殆ど業者に頼めば手に入る、そんな十分な生活に慣れてしまっている。
教室で配られたプリントには学校行事が書かれている──僕はぼんやりと目を通しながら考える、今まで学校行事へはあまり乗り気じゃなかった。
みんなで楽しむなんていう空気が理解できなかったし、僕はいつだって面倒なことは避けていたかった。
友達なんて必要ないと思っていた、だってそうだろう? 一人の方が気楽でいい、誰かに邪魔されることがなくて自分の好きなことがやれる。
中学時代はいい思い出もないからこの記憶は触れることのない脳内の引き出しの中に永遠にしまっていこう。
そんな小鳥遊勇人が今ちょっとずつだけど変わるとしていた。それは本人も自覚するところで些細な変化にも敏感になっていた。
その兆候を感じて学園生活を充実したものにしようと考える。
教室の中は学校行事話題を話すクラスメイトが増えてきた。運動部は体を動かすような行事にやる気になっているなか勇人は自分はどうするべきなのか? と思考を巡らせていた。
スポーツは苦手だというわけじゃない。平均的にできるだけでこれといって夢中になれるような競技は無かった。
子供の頃から自分で何かをやるということはしてこなかった。
母親から受けた教育の中にスポーツも含まれていたのだが、安定した成績を残すことで満足したのか強制されるようなことは無かった。
親子なんて言っても僕は母さんの考えてることを理解してない。プロジェクトだって僕の意見なんて聞かずに勝手に始めた事だし……。
小鳥遊家に家族団欒なんていうものは縁遠い、いつだって一人で過ごして来た僕にとっては孤独は全然苦痛なんかじゃない。
いつか母さんが学園を訪れた時に僕は自分の意思表明をしようと思っている。
その為に今はちょっとでも良い未来に繋がるように行動するだけだ。
これからどんな出逢いが待ち受けているのかはわからないけれど、僕は相倉さん達との関係を深めていこう。彼女達にふさわしい男になる為に。
いつも通りの日常が少しずつ変化していく事、それがこの先どんな結末を迎えようとしてもきっと大丈夫だろう。
ぼんやりとスマホの画面を眺めながら皆でお昼ご飯を食べる日が来るのが楽しみになってきた。