普通の高校生活を送るはずの僕がハーレム計画の一環で女子校に通うことになった!   作:南雲悠介

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76.「私のずっと抱いていてきた感情」

 私はお部屋の整理をしてお引っ越しがすぐにできる準備をします。

 理事長室で聞いたお話は内気な自分を少しでも変えたいというきっかけを持つことができました。

 まさか彼と同じ棟で暮らすようになるなんて夢にも思わなかった。スマホのロックを解除してホーム画面から写真アプリを選択、普段あまりカメラ機能を使うわけじゃないんだけど、(素敵な風景を撮影した写真の中に一枚だけあるもの)

 ──それは小鳥遊君の写真、こっそり撮ったから顔をこっちを向いてなくて明後日の方向を見ている。

 

 少し遠くから撮影してもはっきりと顔がわかるくらいに鮮明な写真、最近のスマホのカメラはすごいなぁって思う。

 いつもこの写真を見ると胸に込み上げてくる想いがある。私の初恋、片思い、中学生時代から温めてきた感情。

 彼と見つめ合うだけで顔が赤くなる、でも、それを気づかれないように振る舞うのは大変……。

 

 想いを伝える事ができずに進学して高校生になって後悔してたのに運命の悪戯なのかもう一度を小鳥遊君に出会うことができたのだから。

 だけど、今は中学生の頃とは状況が違う……。私だけが彼に好意を抱いていたあの日、仲の良い女の子なんて全然いなくていつもクラスでは一人ぼっちだった彼を思い出した。

 

 例のプロジェクトを上手くいかせる為だとはいえ、小鳥遊君に興味を持つ女の子が出てきているというのは前までとは全く異なっている。

 

 小鳥遊班のみんなとLIMEでチャットをしているけど相倉さんは多分彼の事が好きなんじゃないかと思う。

 彼女は誰に対しても態度を変えずに自然体のままで接する、それは小鳥遊君に対してもなんだろうけど、彼の話をしている時はなんだか楽しそう。自分の気持ちに正直で明るくて本当に良い子だなぁ。

 

 御崎さんとはそんなにお話しするわけではないけど、物静かな感じと相手を気遣う心がとても素敵だと感じる。しかも小鳥遊君とは同じクラスで彼の連絡先もゲットしているのは羨ましい。

 

 藤森さんは学者さんみたいな話し方をする女の子で色々なものの情報を

 教えてくれる、世間の事にはあまり興味がないみたいだけど、知識はたくさん持っていて、私たちがふと感じる疑問にもさらっと回答してくれて頼り甲斐があるなって印象、どう言うきっかけで小鳥遊君と知り合ったのかは気になるけど……。

 

 そして最近新しく小鳥遊班に加わった異国のお姫様【メルア・フィオーナ・ルークランシェ・セレスティア・イーリス】さん。

 

 テレビで彼女の事を見た事がある、綺麗なドレスに身を纏いお付きの人を何人も従えて他のヨーロッパの国との外交に積極的に取り組んでいた。その姿はいつでも見る人を魅了していて、日本にしてもインターネットでは彼女の公務はトップニュースでヘッドラインに載るくらい。

 国内でも密かなファンが多いっていう話を聞きます。

 長く伸びてしっかりと手入れされた金の色の髪、自然なカラーと日本人とは違った髪色に憧れを持つ女の子もいます。

 あんなに可憐で女の子でも見惚れちゃうほど綺麗なお姫様。

 そんな彼女と同じ学園に通っていて、しかもお友達になれるなんて夢じゃないかな? って思う。

 メルさんは小鳥遊君の恋人、ううん、将来のお嫁さんになる為にルークランシェ王国から日本にやってきた。

 

 すぐに彼とも仲良くなったみたいでしかも二人は同棲してた──その状況に私は嫉妬しちゃった……。小鳥遊君と同じ部屋で暮らせるなんてとっても羨ましいし、ずるいと思う。それがお姫様の特権なのかわからないけど、日本に来る時は最初からそう言う条件だったのかも……。

 理事長で話を聞いた時は信じられなくて戸惑ったけど、彼も認めていたし、本当なんだってわかった。

 

 それから理事長の話を聞いていて今後、小鳥遊君と同じ棟で暮らせる事を知ってそれで、居ても立ってもいられなくなっちゃって自分から申請用紙を貰いました。これまでの私からは想像ができないほど積極的な行動で驚いちゃった。用紙に記入している時に冷静になって考えてみたのだけど、やっぱり私は小鳥遊君の事が好きです。ずっと言えなかった気持ち、いつか伝える日が来るといいなぁ。その前にもっと彼のことを知って、私もお嫁さんとして選んでもらえるように頑張らなくちゃ! 

 

 メルさんに嫉妬しちゃったけど、プロジェクトの中身では小鳥遊君は一人のおんなのこを選ぶ訳じゃない、他の子だって彼の恋人になるチャンスが与えられているのだから、私だけが特別じゃないっていうのはわかります。

 

 彼と暮らすようになってもっと自分をアピールしていこう、あの時から私が抱いていた感情、それが小鳥遊君に言える日が来るまで頑張りたいと思います。

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