人類の脅威が蔓延るこの世界で   作:rou-te

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前書き

前回の形になった経緯
(N人公SSを読みながら)この作品は至高で更新後すぐに読むぐらい好きだけど、この世界観ならまた違った道を歩む(別な)主人公も見てみたいなぁ。

……せや!自己満足で良いからやってみよ!
(やってみて)無理な感じやったら消せばええやん!

あ、でもその前にAmazonPrimeでちょっとライダー成分でも摂取してから……。



(息抜き中)


(お前は誰だ〜♪俺のな〜かの俺〜♪影に隠れた〜♪そのすが〜た見〜せろ〜♪)

→出来上がり後
「何故こうなったorz。
そもそも主人公人間じゃねぇ!!!!」


しかしもっと良いアイデアが生まれて来ない。



助けてSSマン!!僕にアイデアを生み出す力を!!!!




それはさて置き前回までの三つのあらすじ!!


仁の足止めに成功するも通りすがりのもやしに拉致られてしまう


世界の終末を見せられ精神が耐えきれず意識を失ってしまう


意識の無い間に謎のカードと内蔵式ドライバーを体に入れられライダー玉突き事故の世界に送られてしまう



(前話を見て)信じられるか?
序章でこんな見せ場ない扱いをされてんのに主人公だってんだぜ………コイツ。


あ、今回も序章です。

次話からほんへの予定(未定)



The riders world of the truth.

目が覚めたのは暗い船底の一室────コンテナ群が積み重ねられていたので貨物室だったのだろうか。

壁に叩き付けられる豪雨の音と酷い揺れによって起こされた俺は、前世────仮面の戦士達(仮面ライダー)が日朝の特撮ヒーローとして子供達を中心には勿論だが、更に大人達にも広く認知されている世界での記憶が蘇った。

 

 

また、前世の人としての記憶が蘇った事でアマゾンとしての記憶や目覚める前に見せられた世界の記録に正気を奪われない様に、などと思えるほどの精神力が元一般人である俺にはある筈が無いにも関わらず、何故かアマゾンとしての俺が生きていた時から内に存在していた火の天使の力の欠片、アギトの力の一つ超越精神の青が無意識に発現していたのだろうか、発狂することも無いまま暫くはアマゾンの記憶と前世の人の記憶を統合するのに錯乱気味になりながらも時間がかなり過ぎてさっていた。

また統合の途中で気が付いたがこの身体の元々の主であり、人間の記憶を持つ俺が目覚める前までの以前アマゾンとして生きていた俺は、世界の終末とでも呼ぶべきあの光景を見せられたせいか()()()()()()()()()()()()()()()()

意識を自分の内側に向け集中すると一面の空と水面のみが存在する精神世界の様なところに入りこむことができて、アマゾンとして生きていた自分と同じ姿をした青年がいるのだが椅子に座ったままに虚空を見つめ目の前で何をしてもうんともすんとも言わないのである。

(しかしお陰で二重人格の様にならなかったのは、幸運だっかのもしれないが……)

前の俺(かれ)には黙祷を捧げておく、結局最後まで使えはしなかったが今の俺が目覚める前からアギトの力を宿していたのだから、もしかすれば今は返事が帰ってこない彼も目覚める可能性があるのかもしれない。

 

 

 

記憶の統合やこの身体に慣れる為に軽く運動と称して人間に不可能な動きとかに我を忘れてやり過ぎた結果、更に時間を奪われたのちにコンテナが積まれた部屋を出て船内を軽く見て回った結果分かったのだがどうやらこの場所は「()()()()()」という船の中らしい。

未だ自分が置かれた状況の全容は飲み込めないままだが、多少はその糸口が見えてきたので最悪の事態を想定しつつも静かに行動を始めることにした。

 

 

 

とにかく外へ出ようと階段を登り、アマゾンの身体となったことで人である時には存在しなかった感覚があるためなるべく人の匂いが薄い方の甲板に出る。

甲板へ出ると嵐の中を進んでいるかのような豪雨の中に強化された聴力により青年の響いてきたので物陰に姿を隠しながらも音がし続けている方へと視線を向けると、某賀集利樹似の津上翔一青年(いや、この頃は記憶喪失になっていない為にまだ元々の沢木哲也か)が、謎の青い怪人から襲いかかられている所だった。

 

 

 

……これは驚き酷く焦った。

先程も思っていたのだが「あかつき号」と言う名称は俺が元と々生きていた世界では確かに存在していたのだが、寝台特急の列車がそれにあたり決して船では無かった筈だ。

……個人所有などの小型船ならばその例に漏れるが、軽く見て回っただけでもそれなりに規模がある船の様であったのでその可能性は限り無く低い。

そしてなによりこの嵐の中で運航しているという状況である。

……正直襲われているのを発見せずとも船の名前と嵐の中での運航という状況証拠が揃っている時点でほとんど確信を得ていたが、まだその時は真実から目を逸らす事にしていた。

つい数時間前に目覚める前までは一般人だった俺には非現実的過ぎてそう簡単に認めたく無いことだったからだ。

 

 

 

 

 

しかしこれを見てしまっては()()()()()

どこの世界に嵐が来るのを分かっていて運航を決定する船があるか。

運航途中で超常の存在の介入による天候変化でもない限り、このレベルの嵐での運航と言う状況は存在しない筈である。

 

 

それに、だ。

先程まで襲われていた津上青年は既にある姿へと変わり謎の青い怪人に抵抗している。

その姿は。

金の二本角に輝く全身の装甲。

胸のワイズマンクリスタル。

両腰に二つのスイッチがあり中央に賢者の石が嵌ったバックル。

素人目ですら分かる武の達人にも迫ろうかという洗練された動き。

謎の青い怪人と呼んでいたが鯨をモチーフとした姿で人間(ひと)の匂いが内側から全くしない人型の異形。

自分の人智を超えた五感が狂っていなければ目の前で起きている戦闘により齎される本物の金属音。

 

 

間違い無い。

もはや目を背けることなど出来ないまでになった。

この世界には前世では存在しなかった超常の存在。()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

 

 

 

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しかし現実をはっきり認識した所で状況は良くなどならない。

そもそもとして他の人間は勿論だが、今の時点で水のエルになど見つかってしまえば未だこの身体の扱いに不慣れの、戦闘も記憶の中だけという状況では発見されてしまえば抵抗どころか、全力の逃走すら成功する確率が低いという大変危険な状況にある。

これは(昔の様に)俺が純粋な人間であったのならまだ僅かな可能性として見逃して貰えるかもしれなかったが、今の俺は心と姿は人間だが体の構造は間違いなくアマゾン(人を喰う化物)なのである。

今も何故か過去を思い出しその力を認識したからか使えている超越精神の青によって、人よりも強い五感から感じる人間の香ばしい匂いから自然と溢れてくる食人衝動を無理矢理抑えつけているが、これもいつまで持つか予想がつかない。

もし水のエルに発見されてしまえば直ぐにでも二度目の死となる可能性が非常に高いだろう。

何が起きても対応できるよう俺はアマゾンシグマへの変身をしながら(記憶の統合途中に突然ドライバーが現れて変身出来た)、荒波打ち付ける船体に張り付き、気配を殺して戦闘の収まりを待つ事にした。

 

 

 

 

 

 

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暫くは打撃音や戦闘による金属音が聞こえていたのだが、一際大きな音が聞こえたかと思うと甲板の方から人影が投げ出され嵐の海へと落ちていった。

……メタな視点から言えばここで津上さんを自己保身で見捨てて放置しても二週間程海を漂流するぐらいで無事五体満足で海岸に打ち付けられるのを知っていたのだが。

 

 

 

 

 

ここは間違いなく現実世界だ。

 

 

 

物語の中では無い。

 

 

 

 

自分が知っている仮面ライダーの物語と全く同じように物事が進んでくれるとは考えないぐらいの警戒心は最低でも持っていた方が良いだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかしやはり泳いでこの船から脱出するしかないのか。

確かに今の身体は人から外れた力を持っているけれども……。

意識が無い人間は重いからな、人一人抱えて陸まで泳ぎ切れだろうか……。

 

 

 

 

 

 

 

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……その後は海中を流されていたアギトこと津上青年を抱えて、何度か迷子になりながらも着岸した後に関東へ行き、無事美杉邸前に置いてきたり、ある企業の会長から勧誘をされたり、その会長から業務の一環と騙されて海外の山々や遺跡に連れていかれたり……。

 

 

 

 

 

 

……おかしい。

あかつき号が嵐にあっていて長野県にて古代遺跡発掘の可能性?!とかのニュースだけならまあこじつければ世界観は繋がるし……多少違和感がある程度で済む話だけれども。

俺を勧誘した会長は()()()()()()()()()()()と言う企業のトップを勤めており、正式に雇われ連れて行かれた海外の道中で()()()()()()()()()にも出会ってしまった……………。

 

 

 

まさか清明院大学や流星塾、人類基盤史研究所、NPO団体・TAKESHI、ZECT、素晴らしき青空の会やその他諸々とか存在してないよな……。

 

 

長野に来る前、

「会長が探せる資料の中で、一番古い歴史の文献を纏めておいて下さい。

それとさっき言った企業や団体、学校や世間に普及している一般的な文化とかもお願いします。」

とは言って来たけど……。

なにが「丁度良い。遺跡に行くなら魔石も発掘して来てくれたまえ。」だよ。

何処の変形機構自販機に魔石や霊石の力(モーフィングパワー)的な技術を組み込むつもりだ、あの甘味誕生日会長。いや、待てよ自販機はこれから先更に全国にそれこそ爆発的に増えるはず、……使えるかもな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……っと、ここか。」

 

 

 

 

月明かりが差す、長野の山中にて。

青年が一人呟いている目の前。

……そこには小さな石棺があった。

石棺を開けた青年は中に納められていたバックルを手に取り、自分の記憶と相違ないものと見当付ける。

 

 

 

「長野県に九郎ヶ岳が存在しているし、ニュースで古代遺跡の可能性とかやってたからもしやとは思ったけど

クソッ!!

やっぱりあるのかよっ!!アークル《クウガのベルト》!!!!

しかしコレがここに存在するってことは……。」

 

 

 

 

青年は近くの地面を鋭く見据え、封印が解けた事によって地中から這い出ようとしている存在を超能力(テレパス)、また人間とは比べ物にならない(アマゾンの)嗅覚で捕捉していた。

 

 

 

 

「やはりいるよなぁ、小説版に存在した3体のグロンギ。

ともかく頼まれた物は持ち帰る、が。

その前にそろそろ食欲が抑えられそうになくなってきてる……限界、か。

あかつき号からしばらくは普通の蛋白質(通常の肉)を多めに摂ってアマゾンの本能を誤魔化して来たけど、この飢餓感は酷過ぎる。

最近じゃ道行く人達がステーキに見え始める始末とか、ありえないだロ。

正直青の力込みでも()()()()()()()()()()()()()のが不思議なくらいダ。

……これハ俺が人でいる(心まで怪物にはならない)為に必要な事だ……喰わなきゃ、シぬ。

恐れるナ、少しの間本能に任せルだけ(抑えるのを辞めるん)……ダ。

ルーツを辿レバ元々は人間だっタンだろうし、俺が言えた義理ハ無いがドうせ人を殺す遊戯(ゲーム)をするだケデ何ら非生産的な存在だ。

だから……。

俺の理性の為に死んでくれ(アア芳醇ナ人間ノ肉ガ香ル旨ソウナ匂イダ)

もう待ちきれ無い(ハヤクハヤクハヤクハヤクハヤク)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タベタイ(たべたい)。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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都内にある未だ隕石による被害など全く存在しない渋谷区の一画で鎮座する企業ビル。

 

 

 

「全く人使いが荒いですよ会長。

取り敢えず頼まれた物は有りますが、先に資料を下さいね早急に確認したい事があるので。」

 

 

 

「……。」

 

 

 

「素晴らしいッッ!!!!

確かに後から頼んだのは此方だが、自分が欲したものを率先して貰おうとするその姿勢。

実に良い欲望だッッ!!!!

……が、此方も頼んだ物はしっかり頂こうか。

勿論だが技術に転用出来るかの解析が済めば君に返そう。」

 

 

 

「……。」

 

 

 

青年の前には様々な古い文献が纏められたファイルが置かれる。

それを見て青年は懐からこぶし大ほどの石────魔石ゲブロンを机の上に載せる。

 

 

 

「扱いには十二分に気を付けて下さいよ。

コレ、俺並かそれ以上の危険物ですからね。

下手を打って適性がある人間に埋め込んだりなんかすればこの辺り一帯火の海ですからね。

まだ隕石が落ちてきてないんですから、先に渋谷を廃墟にしないで下さいよ。」

 

 

 

 

「……。」

 

 

 

 

「まぁ、それはさておき。

これがグロンギという怪人に内包されている魔石か、大きさだけで力を測れない事は良く知っているが、これによって人間が怪人へと変化すんだね。」

 

 

 

「……。」

 

 

「では、この資料は拝借させて頂きますよ。

仕事はしばらく休みでお願いしますよ、っと。

「……で、ここへ来た時からずっと君の後ろにいるその綺麗な少女は何処の娘なんだい。」…………………………oh。」

 

 

 

そう、先程から沈黙を続け話には全く入らなかったが青年が部屋に、否ビルへ入る時から一人の少女がずっと青年の後ろに付いて来ていた。

 

 

 

160後半に届くかという女性では高めの身長。

髪は背中まで伸ばした艶やかな黒のロング。

顔はやや幼さを残しながらも無表情と言うよりかは冷静そうな表情によって大人びた雰囲気を醸し出している。

スタイルもモデル並かそれ以上のスレンダーに見えるが出る所は出て、引っ込む所は引っ込んでという大変見目麗しい限りだ。

 

 

 

両目のエメラルドグリーンが日本人離れして、その美しさを更に際立たせている。

 

 

 

 

「先程話した通り遺跡には封印されていた未確認生命体が居ました。

二体は会話にもならず俺が処理(ころ)しましたが、コイツは何をトチ狂ったか起きるや否や「お腹空いた!!ご飯!!!!」とか言い出しまして。

持ってた食料を渡したら何か犬みたいにくっついて来る様になりました。」

 

 

 

青年は顔を寄せ後ろに立つ少女に聞こえない様に会長に伝える。

 

 

 

「さらに現代の文化に慣れてないので、目を離すと店頭や屋台に出ている食品に飛び付いて行こうとする様な非常識さと食欲の権化です。

目を離した隙にそんな事ばかりしていたので仕方無く連れています。

 

……会長、引き取って貰えませんか。

財布の中身が全てアイツの食費で無くなりそうなんですよ。」

 

 

 

「……いや、いくら私でもそれは御遠慮頂こうかな。

代わりにだが君と同様に公的な身分の処理(面倒な諸々の手続き)はしてあげよう。

そ、そういえば急いでいるのではなかったかな、その娘の事はこちらでやっておこうか。

しばらくは休みたまえ。

……色々やる事があるのだろう。」

 

 

「……ありがとうございます。」

 

 

青年は舌打ちしそうな表情をしながらも言葉は素直に礼を言って部屋を出ていく。

後ろの少女も特に何も言わず黙って青年に付いて部屋を出ていく。

 

 

「……ふぅ。(確かに最近社員にもケーキを食べさせ始めたが食べさせるのは誰でも良い訳では無いのだよ。

今回の報酬はいつもより多めに用意しておこうか。)」

 

 

 

一人部屋に残された会長は心の中で青年へと黙祷を捧げた。

 

 

 

 

 

 

 

──────────────────────

 

 

 

 

 

 

 

最悪だ……。

これは流石に洒落にならねぇ。

一応、頭の片隅で置いといた可能性である漫画版が統合されてるよりかはマシかもしれんが、世界を回るとかそんな余裕な事やってられない……。

何か準備するとかそんな規模(レベル)の話じゃない、手段なんて選んでられないぐらいに生き残れるか分からない世界、か。

幸いかどうかアマゾンズドライバーで変身すれば体が覚えてた戦闘勘で今回戦った感じからして一応「メ」階級までなら何とかなりそうだけど……。

戦わない(関わらない様にする)のも一つの生き延びる方法かもしれないな…………。

 

 

 

「…お……………い。」

 

 

 

いや無理か、今年はともかく来年は向こうから襲い掛かってくるしそもそも俺が人間じゃない(アマゾンである)……か。

猶予は少ないが逆に考えればまだ今の内なら遺跡から持ち帰ったベルトとゲドルードもう一つのゲブロン、そしてアイツの……「…………い。……おい。おいっっ。」

 

 

「おいっ、いつまで一人で瞑想しているのだ。

っというか先程のアレは一体何のつもりだっっっ。」

 

 

 

見ると少女が髪の毛を逆立たせる様に怒りのオーラを纏い青年の前で仁王立ちしていた。

 

 

 

「なんだよさっきのアレって。」

 

 

 

「とぼけるなっ、先程は人前であったから黙っていてやったがこの私を非常識な食欲の権化だと言って愚弄したことっ。

わっ、忘れたとは言わせんぞっ。」

 

 

「なんだその事か。「その事とはなんだっ、その事とはっ、おま

 

 

「じゃあ素直に真実を言ったら良かったか。

多少はこちらの都合を知ってくれてるけれど、未だどちらかと言えば一般人よりの会長に対して全部説明しろってか。

……目覚めた嬉しさの余りすぐ近くに居た俺を゛ンの称号゛を持たないグロンギの分際でゲゲルのルールも無視して襲い掛かり返り討ちに遭い

そのまま俺に殺される寸前でお前の腹から爆音が鳴って、優しい優しい俺の非常食及び甘味を渡したら完全に餌付けされ、一時的に俺の共犯者に成り下がった元古代人ことグロンギの少女A。

なあ、りn……いや、ゲラグちゃん。

なーにが不満なんですかね。」

 

 

 

「……あっ、あっ、あの時の私は普通ではなかったのだっ。

永きに渡る封印の中で戦闘の勘も鈍っておったし、何より私が生きた当時はあんなに美味しい食物は存在していなかったのだからしょうがないではないかっっ。

あのはんばーがーや、ど、どーなつ?と言う素晴らしい食べ物に心奪われてしまうのは当然だ!!!!」

 

 

 

「はいはいはいはい、しっかし誇り高き(笑)戦闘民族たるグロンギ様がMックやMスドに負けるとはなー。

(某駆除班のモグラかよ……。あっちの方が精神的に幼くて純粋な分可愛げあるけど)

もういっそ新しい名前もMック・ゲラグ・Dーナツとかにするか。」

 

 

 

「貴様ぁぁっっ「嘘だよ。さて冗談は置いておくとして、“(りん)”。

ほれ、Mック。」

「ぐっ、そうやって飼い慣らそうとしたって最初の様にに行くとは思うなっ「あ、じゃあいらないね。

それじゃこれは俺がいただきm「下さいぃっっ。さっきのは嘘なのだ、強がりなのだっ、お願いだっっはんばーがーを下さいぃぃぃっっっ。」

 

 

 

やっぱり添加物たっぷりのジャンクフードには勝てなかったよ。

……とか即堕ち二コマをやらかして幸せたっぷりの表情でバーガーを食べている黒髪ロング美少女。

元グロンギ族、クラゲ種怪人、ゴ・ゲラグ・ギ。

改め、食欲の権化こと凛。

 

 

 

(しかし、無力化は出来たから良かったが前の二体同様初撃で首と体をさよならさせてしまうつもりだった所を紙一重とは言え避けるぐらいには戦闘へのセンスがある。

また、それを反射的に動きへ移せるほどの体も作られ、格上との戦闘にも慣れている節がある。

引き込むならあの三体の中では一番の当たりだった訳だ。

まぁ、途中で「ぐふぅっ。」とか言って急に倒れると同時に腹の爆音が鳴るのなんて聞いたら流石にこっちも毒気が抜かれてしまうしな。

 

……こんな腹ペコキャラのグロンギは無かった様に思うからやはり前世の時見たのと差異が現れているみたいだな。

現実である上は当然か……。

会長も遺跡からの発掘品とかは集めてるけど、メダルのメの字も無いし、コイツはドーナツとハンバーガー頬張ってるし……。

というか戦闘民族グロンギェ、個人の趣味とか持っていて人間(リント)とそう変わりないのか、コイツだけ特別変なのか……。

 

……伽部 凛(とぎべ りん)っていう名前には反応したので、何処か元の繋がりがあるっぽいのと気に入ったらしいから新しく゛凛゛と名付けて呼んでるんだが……)

 

 

「で、さっきの会長とやらに貰っておった物を読んで狼狽したと思ったら、物思いに耽り私の言葉にも反応せんかったが何が分かったのだ。」

 

 

「うん。その事か、それも教える必要があるが……

 

 

 

 

────丁度良いから、資料の中にあった昔話のついでにちゃんとこっち側の記憶(前世で過ごした世界の事)も見せておくとするか────

 

 

 

青年はおもむろに少女に近づき、未だジャンクフードを頬張る少女を手繰り寄せてその額に自身のそれを合わせた。

 

 

「っっいきなり何をすr、、まさか、、またアレk

 

 

 

────瞬間。

青年の精神感応で少女へと昔話と過去の記憶が流れ込んでいく。

 

 

 

──────────────────────────────

 

 

─────────────────────────────────

 

 

「……と、まあそういう事で当初想定していたのと状況が変わった。」

 

 

 

「はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ、はっ、はっ、はっ。……。」

 

 

青年が離れ、少女は一度に来た情報に脳が耐えきれず床に膝を付け掌で自身の頭を抑える。

……が、すぐに腹部から伸びた強化神経組織が脳の損傷を再生させ始める。

それでも少女は心が追いつかず未だ息荒く呼吸を行っている。

 

 

 

「正直に言えば俺も戦える共犯者が居た方が何かと都合も良い上にその方が自分自身の生存率にも繋がる。

だが、この世界の真実は今見せた通りだ。

お前達グロンギのトップであり「究極の闇を齎す者」と呼ばれるダグバだけでなくそれ以外にも俺やその他人類を滅ぼせるだけの存在が、なかなか探せないが先達である力ある者達でも殺せない存在がこの日本や世界中に蔓延っている。

来年なんかは考えたくもない、正真正銘の神が相手だ。

実際には原作の主人公達に任せきるのも一つだが……。

そんな楽観だと足元を掬われかねない、

 

 

これからは中途半端に巻き込む様な真似はさせれない。

今なら俺が殺してやる。

終わりの無い戦いの途中で半ばに消えるくらいなら、いっそ今の内に死んだ方がある意味幸せかもしれない。

それに魔石だけじゃない完品のベルトがもう一本増えれば、早急に用意が必要なベルト(改良版アークル)がそれだけ早く出来ることに繋がるからな。

 

 

 

その上で聞こう。

俺が名付け会長が処理してる最中の゛千歳 凛(ちとせ りん)゛と言う人間として生きるのか。

誇り高き古代の戦闘民族の一人、ゴ・ゲラグ・ギとして俺に再度挑み今殺されるのか。

……お前は、どちらを選ぶ。」

 

 

少女の息遣いが静かに響く中、青年は腰に獣の顔を模したバックルを出現させ宣告通り少女をいつでも殺せる準備をして明確な死の気配を薄く纏わせている。

 

 

 

そんな中、少女は。

 

 

「ひと、つ、……。か、確認させ、て。「なんだ。」

 

 

グロンギとして生きる事を選んで殺されると、もうあの美味しさは。」

 

 

 

「当たり前だが味わえない。二度とな。」

 

 

 

「人間として生きるなr「途中で死にさえしなければ、何度でも味わせてやろう。

……いや、もっと旨いもの(俺や鴻上会長の料理)も食えるかもしれないぞ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

……そう、な、の、、か。」

 

 

 

 

青年は少女の足元を見る。

こんな状況だというのに少女の口元当たりから銀色のナニカがキラキラと溢れ、少女の足元に水面を作り出している。

色々と台無しなのは間違いない。

 

 

 

「で、答えはどうするんだ。「…………ガー。」なんだ。」

 

 

「とっても美味しかったんですよぉっ。ハンバーガーぁぁっっ、ドーナツぅっ。

それにぃっっっ、もっと美味しい料理っていうのをもっともっと味わってみたいっっ。

あんなに美味しいものやそれ以上の美味しい料理を二度と楽しめないまま死ぬなんてっ、出来ないのおぉっっ。」

 

 

 

……少女は顔を上げながら青年に駆け寄り胸の前に手をやり、ぞいの構えで宣言する。

現代の知識を得た事か単純に精神的ショックが原因かは分からないが先程までの古風な喋り方を辞め、現代の喋り方に変化している。

顔にはゴハンと書いてあり、目にはまだ味を知らぬ料理達を浮かばせている。

頭の中は満漢全席の様に大量の食べ物に溢れていることだろう。

……口の端からは今も(よくぼう)が溢れ出続けている。

実に自身の欲望に正直な様だ。

まだ封印から解き放たれて時間が経っている訳では無いのに、この痴態。

まさか古代でもこんな食欲の化身だったのだろうか。

 

 

 

「つまり……。」

 

 

 

「なるっ、なりますっ、いやっ、ならせて下さいっっ。私、ゲラgいや、私っ、千歳 凛はっ。

 

千歳 コウヤと、色々な美味しい食べm……「は?」っっぐ、グロンギである事を辞めてコウヤ様の共犯者でも何でもなりますぅぅっっっ。」

 

 

 

よし、その言葉が聞きたかった(ん?今なんでもするって言ったよね?)

しかし、一応日本人であるだろう女の子がその表情と口の端から溢れる液体はやめろ。

残念感が溢れて、星二つ半な感じだぞ。

 

 

 

 

 

 

見た目だけはクールな美少女なのに、どうしてこんなになった…………。

 

 

 

 




〇主人公 名前 千歳(ちとせ) 寇鵺(こうや)

前回出てきた主人公の意識はおやすみ中。起きるかは未定
アギトの力が目覚め始めたので前世の人格と記憶が呼び起こされた。
戦闘など全く関係無い生活の中で一生を終えているので小説版のグロンギと普通に戦うと蹂躙されていたかもしれない。
しかし、あかつき号で目覚めてからずっと食人本能を抑えていた(無意識によるアギトの力)のを長野の山中で限界を感じてアマゾンの本能に一時身を任せる事により変身後の性能を十全に発揮。
因みに試作品のドライバーはシグマをもとにしたので姿はシグマと成る
ライオンと猿の二体は一手で詰むことになった、合掌。
死体が人間態に戻ったので本能のまま一体目(猿)のほぼ全てを食い尽くしたからか死体の損壊も激しくゲドルードも半壊。
無事なのは魔石だけだった。
二体目を食べる途中で本能も収まり理性が効くようになるも、その頃に時間差で目覚めたゲラグから襲われたのでアマゾンとして体が覚えていた戦闘勘で応戦、鎮圧(餌付け)。


鴻上の元に戻るまでずっと凛から食事をねだられ続けていた。



〇ゴ・ゲラグ・ギ(仮)

新名 千歳(ちとせ) 凛(りん)
小説版に出て来るグロンギの三体の内の一体。
容姿は簡潔に言うと「アイドル」で「凛」の渋谷的なクール的なあのキャラ。
同名なアイドルもいたがその髪色は現実感が薄れるので……(尚こちらもエメラルドグリーンの目…)


しかし中身はシンデレラ三村、live小泉の様に食欲旺盛で容姿との差が残念な感じ
餌付けされてから鴻上の元までに精神感応で日本語を教えられ
「……リントの言葉を使わない奴に飯は無い」の一言により日本語で喋っているがどこか反抗したくて現代語りではなく古風な喋り方をしていたが……。

黒髪ロング+食欲旺盛+古風な喋り方
アイドルの凛よりもこのままでは精霊で、きなこ好きで、鏖殺公な大剣の人がチラつく……。
(識別名プリンセス)
よって喋り方を修正。作者には古風な喋り方の知識が無かったんや


階級が本当に「ゴ」なのか疑問の方もいる筈ですがこの作品は「ゴ」としておきます。(ふわふわ設定)


あの後は主人公の(料理)をたっぷり食べさせて貰いました(純粋)



〇鴻上ファウンデーション会長こと鴻上光生

一般人であり、800年前の王とは何の関係もない(作中2000年現在)
ぶっちゃけ主人公の社会的生命の為にバックが必要だったのとある理由の為に登場。
今の所(序章現在)とくに物語には絡む予定はないが、当初の凛と同じくライダーの知識を一部のみ伝えて協力して貰っている。
代わりに危険な遺跡、普通の人間では入れない、行けない、行えない場所や色々な案件を仕事として働かせている。


メダルが絡まないので器の大きいとても良いおじさん。





〇ベルト達


主人公が目覚めて直ぐに記憶の混流で正気を奪われかけている
オルタリング「大丈夫か主人公!!今青の力をおくっちゃるけんね」
アマゾンズドライバー(以下Aドライバー)「…………。」


九郎ヶ岳にて
主「タベタイ」
Aドライバー「(おっしゃ、やっとワイの出番やな!!!!)

«« S I G M A !!»»」

オルタリング「……(力の使用頻度は俺の方が多かばい)。」

主「……お前はどちらを選ぶ」
Aドライバー「おっ、またワイやな!!」
オルタリング「(クソクソクソクソクソクソクソクソ)」



プロトアークル&ゲドルード「………………。」




〇主人公が凛へ二度目の精神感応で送った昔話的なこの世界の設定的な
※ある作品の設定をお借りし原文そのままですが作者様にはご連絡し、あとがきで使用させて貰う事に許可は頂きました。



昔々、混沌から世界を作った神様が、自分の姿に似せて人間を作り出しました。

神様は次に、人と共にある仲間として自らの分身である天使達を元に獣を作り出しました。

けれど、人は自らを神の最も愛した子であると驕り、自分達よりも下等であるからと天使の子である獣を狩り、貪り始めてしまったのです。

天使達は自らの似姿である獣達を守り人を裁く為に戦争を始め、瞬く間に人はその数を減らしていきました。

それを哀れに思った火から生まれた天使は、人々との間に子供を作り、その子を人の力としました。

しかし、人との交わりという禁忌を犯してしまった火の天使は神の手により砕かれ、消えてしまったのです。

多くの天使達はそれを当然の事としましたが、ある天使は神の振る舞いに恐れを懐き、姿を変えて人々の中に隠れ潜み、その血と力を人の中に宿し、また、自らの力で神に立ち向かう為の戦士達を作り上げました。

結局、人と天使の戦いは、神の起こした嵐と洪水に流され、この時代の事は後の世から忘れられ、数ある神話の一つとされてしまいました。

 

時は流れ、地球という星には人間が溢れかえっていました。

けれど、その安寧は完全なものではありません。

火の天使と交わり生まれた力ある人々『ネフィリム』は力に呑まれ見境なく暴れ、罪あるもの『ギルス』と呼ばれるに至り──

火の天使は死に際に未来の人類に自らの力を分け与え、『アギト』という進化人類が生まれ──

神の振る舞いを恐れた天使の力を宿した人間は、やがて『グロンギ』と呼ばれる凶暴な種族へと進化し──

人類、ネフィリムと天使達の激しい戦いは世界を歪ませ『ミラーワールド』を作り出し──

人々の中に薄れながらも残り続けた天使の力はギルスとは異なる『オルフェノク』という異なる可能性を生み出し──

天使達の似姿である獣達の中から、天使に並ぶ領域まで進化した『アンデッド』が現れ、幾度となく地球の覇権を掛けて争い──

天使の力に目覚めながら、ただ野を行く獣の様に生きる事を続けた『魔化魍』は、自らを鍛え上げ人を守るために『鬼』へと至った戦士達と生きるために戦い続け──

神の目を盗み異なる星で生み落とされたとある天使の落とし子である『ワーム』は、しかし星の滅亡と共にその種子を宇宙へと解き放ち──

神や天使の力を自覚し、文明へと組み込む事で平行世界すら観測できるようになった未来人は、世界を自分達の居る可能性世界へ接続するため、過去改変能力者である『イマジン』を送り出し──

神に立ち向かう為に作られた戦士達はその目的を忘れ、自分達を『魔族』であると定義し──

 

時は西暦二千年。

人類は終わりなき戦いへと脚を踏み出そうとしていた。
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