人類の脅威が蔓延るこの世界で   作:rou-te

4 / 9
前回のあらすじ


色々人型の怪人とか食ったけど、オルフェノクが1番美味しいです(色んな都合で)。



野良フェノクで精神汚染済みのヤツはもぐもぐ(石化)、人としての心が残ってる子は採用よー(グロンギ式エクササイズ【鬼】)。



五代さんの振りして4号を警察と早く連携させる作戦失敗、更にアマゾンシグマの姿を晒して14号と世間バレする(てへぺろーい♪)




お前(作者)最近移住された2000話以上あるのを一気読みしようとして途中で集中きれて他に目移りしたりしてんじゃねーか、早くかけぇ!!


蛇足/余計な心配

街の中心部より少し離れた路地裏。

夜になれば人通りが増えるものの日中は野良猫やカラスが同族となわばり争いにいそしんでおりその騒音に近隣の住民は辟易し、住民からのクレームに行政は日夜どうしたものかと頭を抱えている。

そんな都心に数ある場所のひとつで。

 

 

2人は相対していた。

()()()()()()()()()()()()()()

しかしその間合いに入っているにもかかわらずその片割れの青年━━━コウはベルトも出さず変身もしないまま、自身の手中で現状において自身が最も長く使い続けてもはや手足のように扱えるほどまでに使い慣れた一対となる真っ直ぐな棒状の道具を握ったまま、座り続けている。

 

 

 

 

 

「(ああっ、クソッ!!

こざかしいっ。)…………。」

 

 

 

 

コウの視線の先ではクラゲが泳ぐかのように不規則な軌道を描きつづける白に近い黄色のような、だがしかし薄く赤をまとって熱気を上げ続ける細い細い麺が纏まったようなモノがあった。

ソレは今もなお予測不可能に動きつづけ飛沫と共にコウに服へと赤い染みを増やしていく。

……形だけでもという抵抗だろうか、コウは今握っている一対の道具を用いてどうにかソレを弾く、あるいは受け流しをしようとするもまるでその抵抗を無駄だとでも言うようにまたは頭が悪いことをしている者を嘲笑うかのごとく更にコウの服は赤く染まっていく。

……なおその間、それを続けている相手━━━凛はコウのことなど全く目に入ってない様子であり、それがコウの反骨心を煽っていく。

しかしそれでも短慮な行動に走らないのは体に複数ある内蔵式ベルトの一つであり、この世界においてまだ目覚めている者はとても少ないが目覚めた者が発現させるオルタリング━━━━━アギトの力が発現したひとつの面、超越精神、青の力によるものであるだろう。

 

 

 

 

ドライバーを用いて変身するまではあるいはアマゾン態を現すまでは人と何ら変わりないように見えるが本来はアマゾンの身体を持つためにもともと()()()()()()()()()()()()()()コウだったが、試製アークルをつけてからは更にその力は上がり再生力、思考力、記憶力、戦闘での身体への反応までも一段と高くなっている。

また、ときおり本能抑制のために出会うようにしている人知を超えた力に酔い殺人への快楽を見出したオルフェノクに対しても一部アマゾン化させずとも素の膂力で無力化させることが出来るようになってきていたためにこと戦闘に限るが最近は自信過剰というか、簡単に言うと調子に乗り始めていたようすが見られていたのでその驕り始めた心に釘を刺すこととなり、これで冷静に自身の力を見つめ直す機会になるだろう。

……無事にこの事態が収まれば、と前置きが必要にはなるのだろうが。

 

 

 

 

 

 

 

 

……そんな状況が続いて十数分、待っていればあるいはもう少し普通に考えて行動すれば何事もなく落ち着いたかもしれないこの事態もここまでであり、一際大きな飛沫とともに無駄な抵抗をしていた阿呆の顔に大きな赤い飛沫がかかった時、思わず出た「熱っっっつ!!??」という声のあとにいよいよコウは限界を迎えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お前はっっ、もうちょっと綺麗に食えねえのかっっっ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コウは目の前にある自身が食べているモノと比べて何倍もある器に入っている麺を尋常ではない速さで口の中へと消失させていきその速さによって坦々麺特有の熱々の汁を大量に飛ばしてくる凛に、店の中であることも忘れ大声で怒鳴りつけた。

 

 

 

 

 

 

ここは隠れに隠れた麺屋の一つでコウが心も怪物に成り下がったオルフェノク狩り、あるいは人の心を保つ者達をスカウトしている際に見つけた店の一つである。

昨日、今朝の新聞で一面に載せられるヘマをおかしたコウは

「今回はポレポレ以外も行ってみたいけどまだ東京に住み始めて日が浅いからあんまり地理分かんないのよね、ってことで()()()()()()()()()()()()()()()1()4()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()?」

との言葉によりこうして凛に自身が楽しんでいた店の一つを紹介することによって埋め合わせには成功し、コウは取り敢えず安堵していたのだった。

……凛が「裏メニュー!!もしも1時間以内に完食すればお代無し!!年間無料券贈呈!!!!」というメニュー表の裏に書かれた一般人では遊びでもとうてい挑戦しないような項目を見つけるまでは……。

 

 

 

注文を受けた店員が持ってきたのはとんでもない量の坦々麺。

それも血の色よりも鮮やかな赤になるまで各種香辛料などを振られた地獄の超激辛仕様である。

最初は別に頼んだ一杯を普通に食べていたコウだったが次第にとんでくるスープを浴びて服が赤く水玉模様にに装飾されていくも昔の武芸者の真似か、最近オルフェノクを相手にも余裕で完封して調子に乗り始めていたコウは箸で自分に向かってくる飛沫を撃ち墜とそうとするも飛沫の多さに超越感覚の赤やアマダムの感覚特化の力を使用もせずに迎撃などできる訳もなく、結果今のコウは顔や服の至るところに赤い水玉模様ができあがっている。

コレがタキオン粒子を扱える技術か器官を持つ異星から来た人間へ擬態する蟲の様に時間軸へ干渉できるのであれば話は変わってきたかもしれないが……こんなことにそんな真似をするのは阿呆の極みであるだろう。脳味噌が筋肉でできている様な人間でもそこまではしない。

 

 

 

 

 

 

閑話休題(それはさておき)

 

 

 

 

 

「食べきれるなら何でもいいかと思ってたけども、いくらなんでもスープを飛ばしすぎだろっ!!」

 

 

 

 

そんな馬鹿をしそうな男はまだ喋り続けている。

言ってる間も凛は食べ続けており集中しているのだろうか、コウの言葉に全く反応する気配すらない。

 

 

 

そして数分後。

 

 

 

 

「ごちそうぅ、、、さまでしたっっ!!!!」

 

 

 

 

食べ終わり、心から本当に美味しかったようで満足感から常夏の太陽を幻視するかのごとき輝かんばかりの笑顔をコウに向け視線を合わせながら食事を終える際の食べた生命とそれに関わった人達への感謝の表現をしてくる。

本当に心の底から美味かったのだろうと見て感じられるほど、普段の冷静な雰囲気は完全に消失しそこにいるのは年相応の美少女、()使()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()である。

 

いや、天使といっても来年あたりから出没しはじめる超能力者狩りを使命とする闇の力の下僕たちのことではなく、純粋に一般に伝わる綺麗なことをイメージとしての天使であるのだが。

 

 

普段のクールな表情と元々類まれなる容姿をしている凛がそんな落差激しいギャップある表情をすれば、よほど特殊な嗜好かそもそも興味がないような者でなければ同性すら目眩を起こしかねないほどでありその笑顔には老若男女問わず悶絶させる破壊力が備わっている。

更に厄介なことであるがこれは意識したものなどではなく度々一緒に食事すればわかるが美味しいもの、中でも自分の好みのものに直撃する料理を食べると自然にこの表情がでてくる。

 

 

……コウはこのことを伏せて本人に自覚させないようにしながらも「お前は絶対に他の人と一緒にご飯へ行くな。」と、釘を刺しているがそれを凛は理由が分からず不思議に思っている。

日々そんな凛と食事をし、その表情を誰よりも見る回数が多くその危険性に気付き、本人へ釘を刺して凛に撃墜される人間を老若男女関係なく減らすことに成功しているコウはと言えばだが……。

 

 

 

 

「……っっっ、っっ!!!」

(あーもうっ、何度見てもその顔は狡ぃ

………。

その表情をされたらどうやっても俺じゃ勝てねえよ。)

 

 

 

「どうしたの?急に顔を背けたりして、まだ食べ終わってないじゃない。

……それ、食べていいの?」

 

 

 

何とこのクラゲグロンギ、常人では5人がかりで食べるのも大変な量を1人で平らげているにも関わらずまだ食べるつもりらしい。

これには凛によって撃墜中だったコウも平静を取り戻す。

 

 

 

 

「あのなぁ、っっっ?!」

 

 

 

 

言葉を発しようとしたコウだったが突如表情を真剣なものに変えて自身の身体に内包している魔石と同じものがあり、特殊な活動を始めている個体の接近を━━━超能力と魔石が影響し合っているのか分からないが━━━感じ取り、更に感覚を集中しようと目を瞑り、その気配を探す。

 

 

 

(空中を飛び回っている?しかもこれは確実に野生動物では有り得ない速さ、空中?そしてこの羽音に……

細く小さな何かの射出音……?

っということは蜂の野郎かっ、クソ!!

今朝の一面でのショックで忘れてたけど今日もやつら(グロンギ)は元気にゲゲルかよ!!)

 

 

 

「悪いが凛、急用ができたから食べといてくれ。

足りないなら追加注文もいいぞ。

俺のと追加分のお代は取り敢えず稲造さんを置いてくからそれで。

残りで帰りになんか甘いものでも買ってきてくれ、頼むっ。

それじゃっ、店長ごちそさうさまっっしたっ!!

また来ますっ!!!」

 

 

 

言うや否や、コウは店を後にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 

 

 

時と場所は少し移って千葉県富津岬。

海辺の砂浜にて雄介から見て少し離れた位置に故 夏目教授の忘れ形見の少女、夏目実加を守れるよう付いている一条薫。

そして腰に装着しているベルトことアークルに内蔵された霊石アマダム及び装甲と複眼を通常の━━古来より人を暖め時にはその制御を外れるほどに燃え上がることもある炎を連想させる赤から、疾風を始めとした通常の感覚では感じ取れない自然に存在する事象をも感じ取れるようになるからなのか、自然そのものをイメージにしたような緑へと姿を変化させた形態━━━━━━━━━━━━━━━━━━━クウガペカサスフォームは一条から託された拳銃を霊石から齎される代表的な力であるモーフィングパワーで金色の弩ペガサスボウガンへと変化させ空中から羽音をさざめかせてこちらを狙っている未確認生命体第15号を迎え打とうとしていた。

 

 

 

 

 

 

……そこにやってきたのは以前殺した相手が用いていた技術であるモーフィングパワーの応用により周囲の風景と同化しているもう一人のクウガ。

風景との同化によりほぼ透明になっているため姿が見えることは無いのだが、もし見えていれば青の装甲に身を包んでいるのが分かるだろう。

そんな透明化している青のクウガことコウは。

 

 

(……ふぅ、とんでもない速さだったけど螺旋状に飛び回ってるのと最終的なおおよその位置をなんとか覚えてたから間に合った、か。

そういえばペガサスフォームの初出はここ(海辺)だったな……。

ゲゲルを始めた魔石の気配が高速で空を飛んで行く先に魔石に似た反応と覚えがある人間の匂いがすると思ってたら、そういうことか。

 

……ふむ。

正史通りペガサスフォームも安定しているみたいだし、これなら大丈夫かな、ていうか蜂野郎に五代さんが気を集中させてる内に帰らないといくら姿を見えなくさせてても正史のカメレオンみたいにペガサスフォームの()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()しな。)

 

 

 

 

くわばらくわばら、と音を出すのも警戒して心の中だけでコウが呟きつつもその場から取り敢えず去るために踵を返そうとした瞬間。

 

 

 

 

 

 

 

 

「っっ、(邪悪な気配?!いや違うっなんだこの感覚はっ!?捕食者(プレデター)!?)」

 

 

 

 

直前まで未確認生命体第15号ことメ・バヂス・バに集中していた五代だったのだが変身した新たな力、ペガサスフォームの強化された超感覚が今まで世界中を旅して様々な人や動物などを見てきたことがある五代でも思わず隙を作ってしまうまでの異常な存在の気配。

例えるならば地球に存在しない生物のような、もっと言えば()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()ようなおぞましさ、そんな気配を感じ取ってしまった五代は自然とそちらへ意識を向けてしまった。

 

 

 

相手が自分を標的にしている真っ最中だというのにも関わらずに……。

 

 

 

 

 

 

「ギベ……クウガァ!!!!」

 

 

 

 

 

空中をホバリングしつつ現代のクウガこと五代を狙っていたバヂスはそんな一瞬の隙を見逃さず、新たに生成していた針を緑のクウガ、五代へと射出した。

 

 

 

 

 

「…………があぁぁぁっっ?!!!!」

 

 

 

完全に意識を他に向けてしまっていたことにより空中より飛来した針を止めることも出来なかった為にバヂスからの攻撃を受けてしまった五代だが、幸か不幸か感覚が通常の数千倍まで高められていることにより針が命中する直前で咄嗟に身体をよじらせて何とか左肩のショルダーを砕かれるに留まった。

 

 

しかし元々エネルギーの消費が激しく長時間変身していられないこの形態で、更に感覚が数千倍のまま肉体変化した装甲のショルダーを破壊されるということにより通常の赤の形態マイティーフォームよりも何千倍も強い激痛に襲われることとなった。

それでも守るべき者たちがすぐそばに居る五代は、自分が倒れれば次は2人の身に危険が及ぶがゆえに体の限界を超えて踏ん張るが、直後どこからともなく聞こえてきたある言葉を聞いた瞬間フッと━━━━変身しているため表情は見えないのだが安心したような表情になって、気を抜いたことにより限界まで引っ張られた緊張の糸が切れるかのようにその意識を手放す。

すると同時に変身も直接解除された。

 

 

 

 

 

 

「五代ぃっ!!」

 

 

 

 

新たな形態を安定して発現させた青の形態の時同様、投げ渡した拳銃を手に取るや未知の武器へと変化させた五代を信頼していたのも束の間、突然あらぬ方向を見つめ始めた五代に釣られてそちらを見るも海岸線が続くばかりでなにも無いのを確認した一条が怪訝に思いながらも五代に視線を戻し、どうしたのかと口を開きかけた瞬間に先程まで変身していた人間が倒れるという突然の出来事に急いで五代に駆け寄る一条。

自分の背中で実加をカバーしながらも五代を抱えあげ息を確認し、脈をとり、左肩の傷を見て重症ではあるものの命に関わることでないことに一先ず安堵する。

すぐ反応をしたのはさすがといったところだが、普通ならば未確認からの追撃を注意するべきだろう。

それだけ五代雄介が目の前で敵にやられ変身解除してしまったということは一条にとって精神的にショックが大きいことなのだろう。

 

 

 

すぐさま五代の服を脱がしその服で止血しようと改めて傷口を見ると変身にも現れる腹部に存在するベルトの影響だろうか、以前関東医大病院で検査を受けた全身打撲のとき普通の人間では考えられない早さで治癒したように今回もまた既に出血自体は治まっているようだった。

 

……取り敢えず失血の可能性が無くなったことで安堵した一条はやっと気付く。

この状況で()()()()()()()()()()()()()()ことに。

依然としてどこからともなく羽音はする……。

する……が、それだけである。

 

 

 

 

 

 

様子を見ている?

自身が五代の様子を見ている間、感覚的で正確さに欠けるが恐らくは十五分以上経っているのでこれまでの傾向ではその間に自分達を襲えば、あるいは変身が解除されたクウガ━━━━五代にトドメを刺すことは出来ていたはずなのに何故かしかけてこなかった。

あるいはこの場から離れてまた螺旋状に飛行して次のターゲットを狙いに行くはず……。

 

 

 

 

 

━━━━━明らかに何かがおかしい。

未確認の思考は依然として不明な点の方が多いが、一条が持つ第15号の情報に照らすなら先に浮かんだ2つの選択のどちらかを選ぶはずである。

何故それらを行なわないのか?

今まで現れた未確認生命体は人を襲うことに躊躇することなどなかったはずだ。

……行わないではないのであれば、どういうことか。

……それを行えない?

その思考に行き着いた途端、一条の耳に砂浜を踏みしめる音が近くからし始める。

 

 

 

 

 

 

 

 

━━━━━()()は陽炎が揺れるように風景がぶれて突然に姿を現した。

()()は一条が未確認の事件に関わり始めてから1番近くで見る姿だった。

()()はいつも未確認を相手に一条と共に戦ってくれている人物(五代雄介)が人々の涙を見たくないからと決意し、戦うために変身した姿。

大きな複眼、金の二本角が特徴的で赤い甲殻のような装甲をもつ鍬形虫を模した立ち姿。

一条は知らないが古代においては()()()()()()()()()を封印し、現代において五代雄介が偶然か必然の運命によってかその力を受け継ぎしリント(人類)にとっての希望、戦士クウガ。

 

 

 

 

しかしいつもなら安堵を覚えるはずのその姿を見た瞬間、未確認相手に限れば幾つか修羅場をくぐったはずの一条の背に冷や汗が流れた。

五代と同じ姿をしているはずなのに何故か心臓は脈を上げ、頭は警鐘を鳴らし始める。

直接対峙して抵抗した結果負傷することもあった今までの未確認ですらこんな感覚を覚えたことがないと言うのに。

自分がまるで飢えた肉食動物を入れられている檻の中に丸腰で入ったかのような錯覚を受ける。

 

 

 

(未確認生命体とも違う、なんだ……この、生まれてきた世界すら違うような不自然な雰囲気は……?)

 

 

 

その赤い姿は目に写る限りでは普通の足取りのように見えるにも関わらず、数瞬で五代を抱く一条の目の前まで迫ってきていた。

 

 

 

 

 

 

「傷……は見た目より深くなかったですね。

まあ傷口の表面と毒の方は先ほd……ンンッ!えー、……モーフィンg、ッ!ゲフンゲフン。

……とにかく私が魔石による肉体変化の応用で毒を中和して傷口の表面は塞いだのでアナフィラキシーショックによる反応は防ぎましたし、失血死の危険は今貴方が確認された通りでしょう……。

これなら五代さんが腹部に身に付けている(内蔵されている)霊石アマダムの力だけで数日あれば千切れた肩の強化神経も元通りでしょう。

 

……さて、じゃあこっちはこっちであの未確認生命体の後始末と五代さんに余計な怪我をさせてしまった責任もありますから正史にかなり外れますがちょっと先んじて紫の姿をお見せしておきましょう。」

 

 

 

 

「碑文をしっかり解読すれば出てくるでしょうが……。

 

属性は大地。

 

 

邪悪なるものあらば鋼の鎧を身に付け

地割れの如く邪悪を斬り裂く、紫の戦士。」

 

 

 

 

一条が声を発するよりも早く目の前で赤い装甲から紫に瞳を変えその身を包む装甲も分厚く守りに適した鎧の様な形に変わる五代ではない謎のクウガ。

 

 

 

 

「来い。」

 

 

 

呟かれた言葉と時同じくして、先程五代に負傷を与えた針が空中より紫のクウガへと命中する。

……命中は確実にしたのだ、が。

 

 

 

「なっ?!」

 

 

 

 

紫のクウガが避ける素振りすら見せなかったのを近くから見た一条だったが、命中した針は分厚く堅牢になった装甲の前に儚くもその欠片を飛び散らせるに留まったのを見て驚愕の声を上げる。

……一条には見えていないがそれはバヂスも同じだったようであるようで自身が必殺と信じてやまない武器である針を受けて、全く意に返してないようすのクウガを見て━━━━━━━━ホバリングの姿勢は崩さないままだが一時的に自身が針を発射した()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

 

しかしいくらバヂスが空中にいるとはいえ未だ健在のクウガから意識を離してしまうという決定的な隙をつくってしまう。

 

 

 

 

 

 

地上ではバヂスの姿が見えていない一条たちの反応を無視して、右腕を凝視するバヂスの姿を確認すると同時に手の中に紫の直剣、タイタンソードを生成。

 

 

突然に現れた直剣に驚く一条たちを無視して紫のクウガことコウはそのまま槍投げの姿勢でアマゾンドライバーを作動させ腕のみをアマゾン化し、更にオルタリングも超越精神の赤を発動させて更に力を凝縮することで直剣を持つ右腕が一部肥大化する。

そしてバヂスが我に返った瞬間

━━━━━━地上より、元々変身無しでオルフェノクを圧倒する膂力がタイタンフォームにより数倍、腕のみだがアマゾン化させることにより更に数十倍へと引き上げられて片腕に集中して溜めたソレが解放され、タイタンソードは音速を超えて放たれる。

地上から何かが放たれたのを知覚した時には、音速を超えて放たれたタイタンソードが飛来した。

……が、五代も先程ペガサスフォームで針に反応した様にバヂスもまた命中する瞬間に身体をよじり即死は免れたのだが代わりに飛行に必須であった左側の羽根を2枚失ってしまいまともな飛行が困難となり、大きく揺らめきながらだんだんとその高度が自然と下がっていく。

 

 

 

「ちぃっ!!!寸前で避けやがったかっ……。

それなら…………」

 

 

 

おもむろ腹部より先程までアークルに薄くブレるように像が重なっていた獣の顔を思わせる黒いドライバーが急に実体を持ったかのように表面化し、アークルの像が逆に薄くなる。

 

 

 

 

 

 

『 『 VIOLENT BREAK 』』

 

 

 

 

 

その黒いドライバーのグリップを強く握りこみそのまま引き抜き、先ほどのタイタンソードと同じようにバヂスへと投げ放った。

これには万全な状態で飛行できないバヂスでは避けようもなく音速を超え放たれた影響か、直撃した首もとから上は吹き飛び残された下半身のみが力無く重力に従って海へと落ちていく。

 

 

 

 

 

「よし、仕留めた。

(危なかった……。まさか避けられるとは、)

 

 

……ああ、そういえば一条さん。

五代さんの体ですが傷自体は数日間はクウガに変身して未確認生命体との戦闘を行ったりしない限りはしっかり元通り動けるようになる筈なので、未確認が出ても3月までは絶対に戦闘させないようにして下さい。

もしも現われることがあるなら、本当はあまり出られないのですが未確認は私に対処をお任せ下さい。」

 

 

 

余計なことをしたせいで、本当に無駄な怪我をさせてしまったことですし。

口の中で呟いた音は一条には聞こえない。

 

 

 

「おまえh

 

 

 

「あと、夏目実加ちゃん。

君のお父さんや、調査隊の仇になる第0号だけど今は警察を総動員したとしても見つけられないんだ。

……ただ、これだけは約束しよう。

僕か五代さんになるかは分からないけど君のお父さんを死なせた第0号、ン・ダグバ・ゼバは必ずどうにかする。

今はこれを信じておとなしくしていて欲しいな、お願いだ。」

 

 

 

 

言いかける一条に被せてその後ろの夏目実加に一方的に約束をする。

 

 

 

「最後に一条さん、くれぐれも現場に向かう際は携帯電話はマナーモードにするようにして下さい。

……未確認との戦いの途中に目の前で貴方が死んだりなんてした日にはもしかすれば五代さんがその激情で一気にアークルの力を解放して凄まじき戦士と呼ばれる状態、第0号と同じ存在、()()()()()()()()()()へと変化してしまうかもしれません。

まだまだ五代さんにはあの姿は早すぎる。

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()。」

 

 

 

それでは今日は失礼します、と呟く声を響かせながら現れた時と同様に陽炎が揺れるように姿がぶれ、紫のクウガは砂浜より忽然と姿を消した。

砂浜には、急に情報を与えられて頭の中を整理するまでもうしばらく時間がかかりそうな一条と夏目実加、そして変身解除して気絶したままの五代だけが残されるのであった。

 

 

 

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ、結果的に蜂野郎は倒せたから良かった。

……いや五代さんが余計な怪我した、な。

昨日も思ってたけど俺は変に五代さんがいる近くに介入して余計な事しない方が良いよなぁ……。

冷静に考えれば別にあんな近くで見なくてもペガサスフォームならかなり離れてても観測できるし……。」

 

 

 

 

 

取り敢えず次のゲゲル後からはなるべく離れながらも対応できる距離で傍観して、五代さんになるべく頑張って貰う方向で、手を出すのは五代さんが来るのが遅くなりそうな時とかだけに留めることにして対ダグバ戦への手札を増やすために色々準備しておこう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その次の日、某コーポレーションの地下で懲りずに大ポカをカマした間抜けに強制無手人間状態での変身態触手の1000連組手という天誅が下る。

 

 

 

……月末に現れた未確認生命体第16号は出現して通報を受けた警察が現場に来た頃には赤の4号によって撃破が完了されていた。




〇2話連続大ポカかますとかもうお前余計なことすんじゃねぇよクソが、こと主人公。


相も変わらず可愛くもないくせにドジを踏んでいる。犬のうんこでも踏んでろ。
しかし、基本的にお金には困らない(鴻上ファウンデーションからの正規の給料+鴻上個人からの依頼関係のボーナス)うえに毎日【ゴ】階級との無変身組手が自由なので今の時点ではダグバとのエンカウントが無い限り焦ることは無い。
強いていえばそろそろ地方で潜伏中のゲゲル参加無効になった連中から魔石を抜いて警察の解剖を早めさせて、神経断裂弾の早期配備ぐらい。
実際ダクバ戦がどうなるか分からないので実力をつけるために身近な「ゴ」クラスとの実戦に時間を注ぎ込む必要があるため、最後の方に一条へいった本当はあまり出られない、は嘘ではない。
しかし時々都内のオルフェノク狩りなどで出歩くこともある。

ほとんど食人衝動は落ち着いてきた。



次はイレギュラーな動き入ります。(予定は未定)



〇ただただ一心不乱に担々麺を食べ続けていた可愛いだけじゃなく最後にポカをやらかした主人公に制裁を加えることを忘れないヒロインこと凛


あれだけ激辛仕様の麺を食べても粘膜は全く痛まない(魔石による無駄な強化)
正直、普段クールな子が幸せそうに食べているのは好きだし食べ終わってからの恍惚とした表情というか幸せそのものっていう雰囲気が全身から溢れ出てくる感じほんと大好物です。(唐突な性癖暴露)
真面目な話ギャップいいですよね。
その高低差が激しければ激しいほど可愛さというか萌えがめちゃめちゃ際立ちます。


毎日の手合わせで実力的にはそろそろ閣下(通常体)に匹敵するぐらいには強化されています。


〇五代さん(被害者)
緑のクウガは集中して使わないと、頭がパンクしちゃうのに知覚範囲内に異常な気配がするから思わずそっちに意識を向けてしまう。
イメージはジャーザ戦でダグバを感じ取った時。
あっちでは銛、こっちでは針。
やっぱりペガサスフォームは肩を貫かれる運命なんやなって。
これは少し先の話ですがこの件が幸いしてジャーザ戦では、ダグバが見に来てても心を乱されずにRブラストペガサスを成功させることになりそうですよ。
やったね!

療養中に紫の姿のことを聞いて、前もってタイタンフォームへの準備も一条さんと先がける。
……以外と主人公、結果オーライでは?
いいえ、無駄に怪我を負わせているのでマイナスです。



〇何か色々暴露されるも、専門用語ばっかり使われて混乱してる間に重要参考人(人?)を逃してしまう警部補


あのあとすぐに応援と救急車を呼び、10kmほど先の海岸で15号の死体が応援により発見された。(魔石なし)
五代さんが目を覚ますまで全て伝えるかどうか悩んだが、とりあえずまだ新たな可能性があることだけを示唆。
おのれ14号、貴様は一体何者で何を知っているんだ。






ヒロイン(協力者)がそもそも強いので五代さんのように、泣きながら拳をぶつける必要もなく五代さんのフォローでもさせようかすると今回のように余計な邪魔になってしまう。
なんだ、コイツ(主人公)。
すげー本編に絡ませにくいですよ。
なのでちょっとクウガ以外のイベントをば欲しいんですが、やりすぎるとなんだかクウガ編ぽくない
ので予定は未定でもひとっ走り地獄に付き合ってくれる方はしばらくお待ち下さい。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。