皆さんこんにちは。氷護龍姫です。
今日俺は時空管理局本局へと来ています。
いやぁ~、次元の海に浮かぶ巨大建造物。凄いですねぇ.....
.....やめた。こんなの俺のキャラじゃない。
というわけで前述の通り、俺は今時空管理局本局に来ている。
先日話した俺の局入りの条件、各種検査と筆記試験を受ける為だ。
「ハァ……これで俺の横を歩いてるのがKYじゃなければな……」
「文句を言うなら帰ってくれ」
「冗談だよ。これくらいわかれ」
「まったく……本当に君の相手は疲れるよ」
今日の俺の案内役はクロノだった。よりによってなんでコイツなんだよ.....
「ハァ……」
「次は何だ?」
「えっと……魔力検査だな」
「よし。ならこっちだ」
そう言ってさっさと歩いていくクロノ。.....俺を置いていく気か?
「迷子になったらどうする気だよ……」
そう愚痴りながらも後をついていく。
「これは……すごいですね。クロノ執務官もご覧ください」
「どれどれ……って、これは!?本当なのか?」
「はい。間違いありません」
医局のとある部屋で機械の前に立たされている俺をよそに、医務官の男とクロノが何かのモニターを見ながら話をしている。
「お~い、クロノ。何をそんなに驚いてるんだ?」
「君の潜在魔力を計測したんだが……」
「それがどうかしたか?」
「測定結果はEXランク……実質上の計測不能だ」
「へぇ……それってすごいのか?」
「すごいなんてものではありませんよ!なんせ管理局創設以来、初めての事ですから!」
医務官が興奮したように捲し立ててくる。男に近寄られても嬉しくないわっ!
「バカみたいな魔力の持ち主だとは思っていたが、まさかここまでとはな……」
「バカとはなんだバカとは。失礼なヤツだな」
「やっぱり君は規格外だよ」
「そりゃどうも」
「……僕は皮肉のつもりで言ったんだがな」
そんな事わかってるって。
そうして俺達は部屋を後にした。
「これから最後の筆記試験まではしばらく時間があるな……どこか行ってみたいところはあるか?」
あの後も色々と検査を受けた俺は、最後に筆記試験を残して時間を持て余す事になった。
そこでクロノからそんな提案があった。
「そうだな……」
どうするか.....無限書庫を見てみたい気もするし、技術部にも行ってみたいし.....むしろ両方行くか?
「それじゃ、無限書庫をちょっと覗いてから技術部に行きたい」
「無限書庫?……また珍しいところに行きたがるんだな」
「まぁちょっとな……」
これからへの布石だよ。
「わかった。それじゃあ、案内しよう」
そう言ってまた、俺達は歩き出した。
「ここが無限書庫だ」
「中はどうなってるんだ?」
「きっと滅茶苦茶だと思う」
「何だよ。整理とかしてないのか?」
「昔から適当に資料を突っ込んでいったせいで、もう収集がつかないんだよ」
「そこを何とかしようと思えよ。折角の巨大データベースだろ?腐らせるのはもったいないじゃないか」
「そうは言うが、こんな状況を改善する事なんて……」
「ユーノとかどうだ?アイツ確か遺跡発掘とか、探索が得意な部族の出身だっただろ」
「なるほど……確かにアイツに依頼してみるのは面白いかもしれないな」
「だろ?」
とまぁ、未来への小さな『種』を蒔いておく。
これで状況が動けば、これからの事件に対してより迅速な対応が可能になるからな。
「中は見ていくかい?」
「いや、いい。技術部の方に連れてってくれ」
「わかった」
そうして俺達は無限書庫を後にした。
「着いたよ。僕は執務室でちょっと仕事を片付けてくるから好きに見学していくといい」
「仕事ってお前……試験会場へはどう行けばいいんだよ」
「安心しろ。試験に間に合うように時間を見て迎えに来るから」
「それを先に言え」
といったやりとりを終えてクロノと別れた俺。それじゃ、行くとするか!
「失礼しまーす!」
「あら?君は……見ない顔ね。誰かしら?」
1人の女性が俺の入室に気付いて声を掛けてきた。.....よかった。目当ての人物はいたようだ。
「僕は氷護龍姫って言います。今日は管理局入局の為の検査と試験でこちらに来ていて、今はちょっと時間が余ったので局内の見学をしてるんです」
「あぁ、だからか。それで技術部を見に来た、って事ね?」
「はい」
「そういう事なら歓迎するわ。あ、私はここのスタッフの1人でマリエル・アテンザって言うの。気軽にマリーって呼んでね」
俺に声を掛けてきた人物は、A's及びStrikerSにおいて主要メンバーのデバイスのメンテなどを担当していたマリーさんだった。
彼女に会える事を期待してここに足を運んだので、無駄にならなくてよかった。
「よろしくお願いします、マリーさん。……そういえば、あのディスクは役に立ちましたか?」
俺は挨拶もそこそこにそう聞いた。
「え?ディスク?……って、えぇ!?まさか君がアレの提供者!?」
おおっ、驚いてる驚いてる。
「ええ。あれは元々僕が持っていたものですよ」
「驚いた……あれだけの技術を知っているんだから提供者は結構な歳の人だと思ってたのに、まさか君みたいな子供だったなんて……」
「あ、この話は内密にお願いしますね?今のところ知ってるのはマリーさん以外だと、リンディ提督とクロノ執務官だけですから」
「そ、そんな秘密を私なんかに話してよかったの?」
「えぇ。マリーさんには知っておいて欲しかったんです。……実はあなたに協力して欲しい事がありまして」
「協力して欲しい事?……何かしら?」
「それはですね……」
ふっふっふ.....今から打てる手は全て打ってやるぜ?
そうして、俺はしばらくマリーさんと話しこんだ。
「龍姫、迎えに来たぞ……って何をやってるんだ君は」
「何って、見りゃわかるだろ?デバイスのメンテだよ」
「あ、クロノ先輩。どうもです」
「マリー……君も一緒だったのか」
「はい!あ、そうだ!聞いてください!龍姫君のデバイス、インテリジェントなのにデータ容量がすごいんですよ!」
「……そうなのか?」
いまだ興奮冷めやらぬマリーさんの話を聞いたクロノが俺に聞いてくる。
「まぁな。
「ふぅん……それよりそろそろ時間だ。筆記試験の会場に行くぞ」
「了解。それじゃマリーさん、また今度。次来る時は多分僕も局員になってると思いますんで」
「うん。また色々話を聞かせてね、龍姫君。それから試験、頑張って」
「はい。ありがとうございます」
「う~ん!終わった終わった!」
「お疲れさま。これは僕のオゴリだ」
「お、サンキュー」
クロノから投げ渡された缶コーヒーを受け取る。
あれから筆記試験を受けた俺は、今本局内の休憩スペースにいる。
試験の方は結構できたと思う。多分合格点は取れているだろう。
「後は明後日の実技試験だけだな」
「ああ」
「まぁ君の事だ。別に心配する必要は……ないな」
「ヒデェな」
「一応、応援はしてやる。せいぜい頑張れ」
「ハッ!そんな事、お前に言われるまでもない」
口ではそう言いながらも、俺達は笑っていた.....
「……それじゃ、俺は帰るとするか」
しばらく話してから、俺はそう言って立ち上がった。
「転送ポートの場所はわかるか?」
「ああ。大丈夫だ」
「なら今日はここでお別れだな」
「おう」
そう言ってクロノと別れ、俺は転送ポートから海鳴へと帰った。
あとがき
龍姫 「なんか今回の俺、色々やってるな」
作者 「まぁ、どれも原作改変への布石だからな」
龍姫 「そうだな。ところで……」
作者 「何だ?」
龍姫 「魔力がいつの間にかEXランクになってるんだが?」
作者 「なんだそんな事か」
龍姫 「そんな事か、じゃないだろ。ちゃんと説明しろ」
作者 「無印編を通して成長したんだよ」
龍姫 「なるほど」
作者 「ちなみに、以下のようにパワーアップした」
【スペック】
筋力:B → A+
魔力:AAA+ → EX
気力:AAA- → EX
耐久:A → AAA
敏捷:B+ → AA
幸運:B → B
【保有スキル】
武術の心得:B → A
龍召喚:A → AAA(※神龍クラス以外は全て召喚可能)
龍姫 「へぇ……」
作者 「次回は龍姫の管理局入局編その2、実技試験編だな」
龍姫 「おう!試験官が誰なのか、ちょっと楽しみだ」
作者 「それでは次回予告!
次回、第16話『道は自分で切り拓くもの、立ちはだかる壁を破れ!(仮)』
を、」
龍姫 「よろしくな!」