プロローグ
春ーそれは出会いと別れの季節。
今、此処文月学園では
自己紹介をして新たなクラスの仲間と
親睦を深めているのだろう。
なぜ、だろうといった表現をするのか
その理由は、俺は今
補習室にいるからだ。
「クソっ、鉄人め」
教室に鉄人こと西村教諭がいないことを
確認してから悪態をつく。
「いいじゃないか!遅刻の一つぐらい!大人気ねぇ!」
その時
ガラッ
「反省文の調子はどうだ?」
鉄人が顔を覗かせた。
「に・・・西村教諭」
「全く、初日から遅刻とは一体どんな神経をしてるんだ?」
「誰にだってミスは有ると思います!」
「あれ程次の遅刻で反省文だと警告してやっただろう?」
「たった23回目じゃないですか!」
「教えてやろう、今反省文を書いているのは学園でお前だけだ」
「そんなオンリーワン嬉しくねぇ!」
なんだかんだで反省文を書き終えたのは10時過ぎだった
何故こんなに時間が掛かったかと言うと
あのチンパンジーのせいで
英語で反省文を書いていたからである。
「はぁ、今更教室に行ったところで誰?みたいな空気になるだろうなぁ」
俺は帰ろうかどうか真剣に悩みながら廊下を歩いていが、
「まぁ、出るだけ出てみるか」
とりあえず、教室に行こうという決心をし階段を登っていたその時
「あ・・・」
一人の女の子と出会った
というか、ヤバイ
あ・・・とか声に出しちゃったから
スゲーこっち見てんだけど
「えっと、東雲君?だよね?おはよう」
「お・・・おはよう」
彼女は木下優子
とても可憐な女の子だ
「木下さん、よく俺の名前覚えてたね」
「えっ!一年生の時同じクラスだったでしょ?」
「う・・・うん」
「ひょっとして去年のクラスメイトなんてもう忘れちゃった?」
「いや、流石にそれはないかな」
ふぅ、と何処か安心したような表情をする彼女
ヤッパリ可愛い
「じゃあ俺、教室に用があるから」
「うん、またね」
軽く手を振って彼女に別れを告げたが
「・・・ちょっと待って」
彼女の声で不意に立ち止まる
「ねぇ、私達何処かで会ったことないかな?」
「?一年の時教室で毎日会ってたけど?」
「そうじゃないの、高校生になる前に何処かで会ったことないかな?」
「ないと思うよ」
「そう・・・だよね、ゴメン急に呼び止めちゃって」
「いや全然気にしてない、じゃあね」
と言って今度こそ彼女に別れを告げ教室に向かって歩き出す
「ヤッパリ東雲君じゃないのかな」
そんな彼女の呟きを聞き逃して
ホームルーム教室に着くと既に試召戦争の準備をしているクラスメイトに挨拶をする。
「おはよう、みんな」
おーすとかうぃーすとか曖昧な返事が返って来る
そんな中
「おはよう、燈」
「遅いぞ、なにやってたんだ」
という明久と雄二の返事が聞こえてきた
「いや、ちょっと反省文をね・・・」
「初日から反省文なんてなにしたんだ?」
「少し登校が遅れたんだよ」
「また遅刻?だめだよしっかりしないと」
「そうは言うがなぁ」
「とりあえず席につけ、それから今持っている点数を教えろ」
「そういえば皆試召戦争の準備をしてるけど何処に宣戦布告したの?」
「Dクラスだ、最終的にはAクラスに勝つつもりだがな」
「へぇー結構やる気じゃん、なにかあったの?」
「あぁ、明久が姫路の為に頑張りたいと言ってきてな」
「ちょっと!雄二!」
「おっとスマン、つい口が滑ってしまった」
「ところで、いつ開戦?」
「明日の1時だ」
「明日!俺持ち点0だよ?」
「大丈夫だ」雄二が落ち着いた様子で言う
「?燈にも出てもらった方が勝率が上がるんじゃないの?」
明久の質問はもっともだ
自慢するわけじゃないがDクラスの連中にはテストでは負けないだろう
「あぁ、Dクラス程度燈が出るまでもない、だが補充テストは受けてもらう」
「わかったよ」
「あ・・・あの、おはようございます」
そういって会話に入ってきたのは
「姫路瑞樹さん・・・であってるよね?おはよう」
「はい、これから一年間よろしくお願いします。」
なんと礼儀正しいことだろう
久々に聞いた気がする
「うん、よろしく」
その日はムッツリーニや秀吉、島田さんに挨拶をして帰った
感想お待ちしてます!