Dクラス戦に勝利した翌日
Fクラスの全員で補充テストを受けようとしている時にそれは起きた
「「「お前誰だよ」」」
そういえば当然のように馴染んでいたが自己紹介してなかったな
というわけで急遽俺の自己紹介が行われることとなった
というか、今迄気づいてなかったのかよ…
「えーっと、俺の名前は
「はーい」
あれは…誰だっけ?
「えー、そこの君」
「須川だ!」
「じゃあ須川君」
「お前、カノジョハイルノカ?」
なぜだか寒気がする
それと心なしか皆の俺を見る目が冷たい
「……いや、いないぞ」
俺は本能に従うことにした
そもそも彼女なんていないけどね
「他に質問はあるか?」
「俺から一ついいか?」
「なんだ?雄二」
「得意科目と今迄にとった単教科での最高得点を聞きたい」
「得意科目は数学で最高得点も数学だ」
「何点だった?」
「608点だ」
そう言うと教室がざわつく
「608点だって!?人間じゃない!」
「あのムッツリーニの保健体育並みだぞ!」
「あいつ一人でいいんじゃないかな?」
「はーい、静かにー」
そう言って教室のざわめきを止めたのは意外や意外明久だった
「それじゃあ、僕からも質問いいかな?」
「……………………いいぞ」
「なんで僕だけ悩んだのさ!?」
こいつにまともな質問ができるのだろうか?
「いつも放課後にハーモニカ吹いてるのって燈?」
「えぇっ!何故それを知っている!」
俺が肯定するとまた、教室がざわめき出す
「あのハーモニカって東雲君だったんですか!?」
「嘘だ!あいつにあんな演奏ができるわけがない!」
「学園名物がこんなところにいたなんて!」
「あー、ちょっと静かにしてくれ!」
俺の言葉に耳を貸さず皆好き勝手騒いでいる
「はぁ、仕方ないな」
俺は制服の内ポケットからハーモニカを取り出し演奏を始めた
「主よ人の望みの喜びよ」
俺としては吹き慣れた、みんなとしては聞き慣れたメロディがながれる
「……………すげぇ」
誰かのそんな呟きが聞こえた気がした
「……あぁ、この音だ」
皆喋ることを忘れて聞き入る
暫しの静寂
パチパチパチと一人が静寂を破る拍手をすると
全員から惜しむような拍手を浴びせられる
(なつかしいな、この感じ)
「さて、分かって貰えただろう?」
「………お前だったのか」
須川が絵に描いたようなorzの様な姿勢をとっている
「どうしたんだ?須川」
「なんでお前なんだよ!きっと絶世の美少女が演奏してるって信じてたのに!」
「悪かったなぁ!」
俺の自己紹介が終わったのはもう少し後のことだった
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