ボクとテストとあの日の約束   作:しろとんぼ

9 / 11
スピード早すぎませんかね……


vsBクラス!終焉

本日二度目の教室へ帰還

「ただいまーっと」

「お疲れさん」

「無事で何よりじゃ」

雄二と秀吉が出迎えてくれる

「………おかえり」

「お疲れ様です」

ムッツリーニはカメラを弄りながらの返答

姫路さんは少し息が上がっている

「あー、疲れた」

後ろからの声、明久のようだ

「吉井君!無事だったんですね!」

姫路さんが明久に駆け寄る

邪魔するのも行けないと思い少し離れる

「これくらい何ともないだぁ!」

隣にいる島田さんに思いっきり足を踏まれている

「ふんっ!」

どうやら、虫の居所が悪いようだ

「し、島田さん。僕が何か悪いことでも」

そう明久が言った瞬間

「(ギロッ)!」

鬼の形相で睨みつけた

わー怖い。

「あ、いや…美波」

いつから名前で呼ぶようになったんだ?

後で聞いておくか

「……随分仲良くなった見たいですね」

ホントついさっきまでこんなことなかったんだがな

「明久も無事だったようじゃな」

「まぁ、お疲れさん」

秀吉と雄二も近寄っていく

明久の事はそんなに心配していなかったので

「お疲れ」

とだけ言っておいた

「さて、お前ら」

雄二がこの場に居る全員を見渡して言う

「わかっているだろうが、Cクラスは敵だ。同盟戦がない以上は連戦という形を取るが、Bクラスの後にCクラスは正直辛い」

まぁ、そうだろうな

「で?どうするんだ?」

「それは明日のお楽しみだな」

雄二にはぐらかされたのでこれ以上追求しないことにする

「目には目をってな」

不敵に笑う雄二がとても不気味だ……

結局この日はこれで解散になった

 

 

 

 

「昨日言っていた作戦を実行しようと思う」

朝一番に雄二が俺たちに告げる

「まだ開戦まで時間があるんだが?」

率直な意見を述べてみる

「Bクラスじゃなく、Cクラスの方だ」

「なるほど、それで何をするの?」

明久が質問する

「秀吉にこれを着てもらおうと思う」

そう言って雄二が取り出したのは………女子の制服だ

どうして雄二がそれを持っているんだ?

「ワシが女装してどうするんじゃ?」

普通に納得している秀吉、いいのか?それで

「秀吉には木下優子として、Aクラスの使者を装ってもらう」

なるほど、木下さんに変装するのか

って、ええ!?なんだか少し申し訳ない気持ちになる

いいのかな?でもこれも作戦だし……

ゴメン!木下さん

「と言うわけで、用意してくれ」

「う、うむ……」

そう言ってその場で着替え始める秀吉

………ダメだ!見とれていた!

俺が好きなのは優子さんだ!秀吉じゃない!

「…………(パシャパシャパシャ)」

ムッツリーニがすごい勢いでシャッターを切っている

あえて何も言うまい……

「よし、着替え終わったぞい」

少し残念に思ってしまった

「じゃあ、行くとするか」

「うむ」

雄二と秀吉が教室をでる

「俺も行く!」

「ぼ、僕も」

俺と明久がそれを追いかける

しかし、以外とCクラスって遠いんだな

そんな事を思っていたらCクラスの前

「ここからは一人で頼むぞ、秀吉」

Aクラスになりすます以上Fクラスの人間が一緒に行くわけにはいかない

「気が進まんのぅ……」

あまり乗り気ではないらしい

わからなくもないがな……

「頼む、秀吉」

「むぅ、仕方ないのう…」

「悪いな、できるだけ挑発してくれ」

秀吉は演劇部のホープらしいし大丈夫だろう

「それでは、行くとするかの」

 

 

『この薄汚い豚どもー!!!』

 

 

秀吉が教室のドアを開けると同時に言い放つ

これは酷い……主に優子さんの評価が

「流石だな、秀吉」

「これ以上ない挑発だね」

「……………優子さんのイメージが」

三者三様のリアクションをとる

『なによ!アンタ!』

小山さんが怒鳴っている、当然だろう

『話しかけないで!豚臭いわ!』

理不尽だ

『アンタ、Aクラスの木下ね!ちょっと点数がいいからって調子に乗ってるんじゃないわよ!』

家での優子さんってあんな感じなのかな?

『私はこんな醜い教室が同じ学校にあるなんて我慢できないの!あなた達なんて豚小屋で充分だわ!』

『んなっ!私達にはFクラスがお似合いですって!』

酷い扱いだ、彼女の中ではFクラス=豚小屋らしい

『手が穢れてしまうから本当は嫌だけど、今回は特別にあなた達を相応しい教室に送ってあげようと思うの』

演劇部って凄いのな

『ちょうど戦争の準備をしてるみたいだし、覚悟しなさい。近々私達が始末してあげるから』

そう言い残し、出てくる秀吉

「これでいいかのう?」

「あぁ、最高の仕事だった」

「凄かったよ、秀吉」

雄二と明久がそれぞれの感想を述べる

『Fクラスなんて構ってられないわ!Aクラス戦の準備をするわよ!』

小山さんの叫び声が聞こえてくる

「なぁ、秀吉?」

「なんじゃ?燈」

「お姉さんって家ではあんな感じなの?」

「うむ。大体あんな性格じゃぞ?」

「………そっか」

「早く帰ってBクラス戦の準備をするぞ」

「…………おう」

 

 

 

 

「壁とドアを上手く使うのじゃ!」

開戦後すぐに激戦が始まる

現在作戦通り教室内に押し込んでいる

だが、一つ問題が起きた

姫路さんの様子がおかしい

「おい、明久。姫路さんの所へ行ってこい」

「うん。分かったよ」

明久も勘付いていたのか直ぐに了承する

さて、

「片方のドアに戦力が集中してる!少しばらけるんだ!」

総司令官を助けるのが副官の仕事だろ?

「勝負はできるだけ単教科にするのじゃ!」

秀吉と二人で指揮を執る

とりあえず、概ね満足のいく結果になっている。今のところは

「左側出入り口、押されている!」

「古典の戦力が足りない、救援を!」

左側の出入り口は古典だったか…

俺は余り活躍出来ないな……

「姫路さん!左側に援護を!」

明久の声が聞こえる

「午後の作戦に支障をきたさない程度にな」

忠告するが

「あ、あの。その……」

姫路さんは泣きそうな顔をしている!

「明久!」

「わかってる!」

明久が人混みを掻き分け、古典の竹中先生に近づき耳打ちをすると

「少し席を外します!」

これで時間ができた

「古典の点数が残ってる奴は左側を援護してくれ!」

「補給にも力をいれるのじゃ!」

副管で指示を出す

明久と姫路さんが話をしている

「右側の科目が現国に変更された!」

「秀吉、援護してくるから指揮を頼む」

「承知したのじゃ」

誰かの報告を受けて援護を始めるが

大した点数がないので押し返すのが精一杯だ

「数学教師はどうした!」

声を張り上げる

「Bクラス内に拉致されました!」

「補給中の人もある程度で切り上げて入ってくれ!」

数学教師がいないのなら勝ち目がないので人数を増やして対応する

「あと、誰か一人職員室に行って数学教師を連れてきてくれ!」

数学の先生は作戦に必要なので確保しておく必要がある

「燈!少し用事があるから後は任せる!」

明久が俺に言い放つ

「な………さっさと行け!」

『なに言ってんだ』と言おうとしたが、真剣な顔をしてたので引きとめない事にする

 

 

 

 

「左側出入り口がもう持たない!」

明久がいなくなってから1時間程たっている

「頑張ってくれ!あと少しなんだ!」

まだなのか?雄二!

 

「待たせたな!」

 

雄二率いる本隊が出てきた

「遅えよ!バカ!」

数学教師を引き連れて

「これより、作戦を開始する!全員配置に付け!」

雄二の掛け声で行動を開始する

俺は一旦フィールドから出て待機する

左側に人数を集中させ、右側には最低限の人数を残して待機する

『お前らいい加減諦めろよな。昨日から教室の出入り口に集まりやがって、暑苦しいったらありゃしない』

『どうした?軟弱なBクラス代表はそろそろギブアップか?』

そういえば、姫路さんが居ない

雄二が出てきた理由と関係あるのかな?

『さっきから壁がうるせぇな、何かやってるのか?』

『さぁな。お前に対する嫌がらせじゃないか?」

『けっ!言ってろ。お前ら押し出せ!』

『今だ!』

雄二の掛け声だ

その瞬間右側の科目が数学に切り替わる

「Fクラス東雲燈!Bクラス根元君に勝負を挑みます!」

数学になった瞬間、召喚獣をだし突撃する

「Bクラス山本が受けます!」

近衛部隊に受けられたが、教室内の殆どの生徒の注目を集めた

他の近衛部隊も俺と根元君の間に入る

そして、次の瞬間

 

ドゴォ!!!

 

凄まじい音と共にBクラスの壁が崩れ、明久が現れる

「Fクラス吉井がー」

「Bクラス田中が受けます!」

これで、状況は整った

「ふははっ!残念だったな!」

此方の作戦に気づかず高笑いをする根元君

 

さて、前に一度各科目の特性について述べたのを覚えて頂いているだろうか?

数学は採点が早いとかそんなんである

特性というのは全ての科目に存在する

前に述べなかった科目にも……

そして、保健体育の特性は

類稀な運動神経から繰り出される並外れた行動力

 

Bクラスの窓は空いている

Dクラスとの交渉でBクラスの空調を停止させたからだ

その空いた窓から

 

タタンッ!

 

ムッツリーニと体育教師の大島先生が現れる

「……土屋康太、Bクラス根元に保健体育勝負を申し込む」

俺と明久で近衛部隊を全て引きつけたので

丸裸の根元恭二、逃げ場はない

「………試獣召喚(サモン)

 

『Fクラス 土屋康太VSBクラス 根元恭二

保健体育 441点VS201点 』

 

それは、文字通り一瞬だった

ムッツリーニが動いたと思えば

既に勝負は決してした

 

こうしてBクラス戦は終結した

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。