「はぁ、今日も討伐任務か・・・。最近多いなぁ。嫌になるよ。」
俺の名前は黒咲 東(くろさき あずま)だ。俺は餓狼という魔物討伐部隊
に所属している。
「おい!黒咲!!なにをブツブツ言っている!早く準備しろ!!」
この台詞を言ったのは餓狼の隊長、日比谷 宵陽(ひびや しょうよう)だ。
このオッサン、おっかないんだよな。男らしいと言うことで部隊の女性には
人気だけどな。・・・○ねば良いのに。
「準備完了しましたぁ~。」
「たく、ホントにお前は。他の奴らも大丈夫だな!!じゃあ、今回の
任務について説明だ。今回の対象はフェンリルだ。数はおよそ30!
しかし、中に一匹だけデカイのがいるからな!!気を付けろ!」
「「「了解!!」」」
フェンリル・・・狼の姿をした魔物。毛並みの色は大抵は群青か黒だ。
なかには突然変異によって赤や白のやつも現れた。
爪に猛毒がある。
「一班4人だ!適当に別れろ!!」
どんどん班が決まっていく。俺は特に人気ではないので当然余り物だ。
というか、俺しか残らんかった。人数ミスってない?
「黒咲は一人か。まぁ、頑張れ!」
「ちょっ!?待てこら!!一人は流石にダメだろう!!死んだらどうする!?」
「お前の場合一人じゃなく独りだろ?それに、お前は死なねぇだろうが!」
「さすがにフェンリルの毒は死ぬわ!」
その後、色々言ったが無意味だった。ちくせう・・・。
「もういい、俺は先に行くぞ。」
「おう!逝ってこい!!」
「不吉な漢字を使うなし・・・。」
それからフェンリルを探した。他の隊はどんどん殺ってるが俺はまだだ。
見つからねぇんだよ。察しろ!
「グルルルルルル・・・」
「とか思っていた時期もありました。しかも気を付けろとか言われたデカイ
奴じゃないですかヤダー。」
とか言いつつ武器を構えた。先に動いたのはフェンリルだ。爪で引っ掻きに
来たが、それをかわして攻撃をする。
「っ!?かてぇな畜生!!」
「ガウッ!!」
「危なっ!!」
そのあと、時間的に40分やったかな?応援を呼ぼうにも圏外やし。打つ手なし。
こちらも体力の限界だ。そろそろやらないと殺られる。爪もくらったからな。
「こうなりゃ道連れじゃ!」
「ギャウン!!」
一撃が決まってフェンリルは倒れた。良く見ると二つ名持ちのフェンリルだった。
二つ名持ちは異常個体と呼ばれ、全てが通常の10倍以上の強さになる。よく独りで
倒したな・・・俺。
「体が動かねぇ。これはもう限界かな。もう、眠いや。」
そう言ったのを最後に俺はまぶたを閉じた。
「お、目が覚めたようじゃな。」
「ここは?俺は死んだはずじゃ。」
目を覚ますと真っ白な空間があった。そこには俺が戦ったフェンリルと
不思議な雰囲気を漂わせるじいさんがいた。
「お前は!?」
「まぁまぁ、落ち着きたまえ。彼・・・じゃない、彼女はお前を認めるらしい。
良かったの。」
「はい?」
認める?何を?彼女ってことはこいつは雌?え?いやガチでどゆこど?説明
プリーズ!
「ああ、認めると言うのは婿として認めるということらしい。」
「はい?(二回目)」
「フェンリルは実力主義でな、強い雄としか付き合わんのだ。お前は彼女を
倒した。だから自分の婿になって欲しいそうじゃ。」
「いやいや、たとえなるとしても死んでるs「安心したまえ。」?」
「転生させるからの。」
転生?転生って死んだあとに別の時代や世界に生まれ変わるということか?
「と言うわけでランダムに選んだ結果面白い世界になったぞ。古代にとばすが
魔法もあるし妖怪というお主のところの魔物のようなのもいるぞ。安心せい、
戦闘力はそのままじゃし、不老不死じゃ。」
「それはいいんだが、問題はフェンリルの婿になる気はないぞ?」
「じゃとよ。なに?人の姿に変えて転生さしてくれと?それから徐々に落とすと。
ということじゃと。どうする?」
どうすると言われても、いや、惚れられるのは嬉しいが戦闘してたやつだし、
しかも、
「断っても来るつもりだろ?」
コクッ
「分かった、そちらの好きにしてくれ。」
「分かったのじゃ。じゃあ、同時に転生させるぞ。」
「はいはい、早くしてくれ。」
「いくぞい、禁忌『反魂輪廻』」
俺とフェンリルは光に包まれた。転生か。実在したのか。
更に目が覚めると周りは森だらけだった。俺の横には謎の女性?いや少女?
らしき人?がいた。普通に可愛い。しかし、忘れてはならない彼女は俺と
戦ったフェンリルだということを。
「ううん、あ、お早う。」
「お、おう。それにしても、周りは森だらけだが、どうする?」
「う~ん、じゃあ、あちこち探索しようよ!!」
「別に良いけど。それじゃあ、行くか。」
散歩、もとい探索をしている間、フェンリルと話した。名前は月光というらしい。
「それは転生前の名前か?」
「それ以外に何があるのさ。」
「いや、可愛い見た目に合わない名前だから新しく付けようかと考えたんだが。」
「かわっ!?///」
ん?何を顔を赤くしてるんだこいつは?まぁいいや。
「どうした?それで、新しい名前はどうする?」
「新しい名前を付けてくれると嬉しいかな。」
「分かった。それじゃあ、月乃はどうだ?凛としていて良い名前だと思うんだが。」
「月乃・・・月乃・・・うん!気に入ったよ。ありがとう。」
どうやら気に入ってくれたようだ。良かった。一安心。
「ところで、前まで邪険にしていたのにどうして急に?」
「さすがに人?の好意をぶち壊すほど落ちぶれてはいないよ。それに、半分
無理やりとはいえこれから多分長い付き合いになるんだ。当然だろ?」
「うん。それじゃあ、改めてよろしくね!!」
「おう、よろしくな。」
こうして、俺と月乃の旅?が始まった。