東方世界郷 ~異世界からの転生者~   作:常闇 狭間

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VSルーミア

「っ!?戦闘をするのは良いが先にお互い自己紹介しないか?

 俺は黒咲 東。ただの霊力が多い人間だ。」

「私は月乃だよー、人間として生きる魔物だけどね~。」

「あなたたちがするなら私もしないといけないわね。私はルーミア。

 常闇のルーミアと言われているわ。」

「そうか。それじゃあ始めるか。」

 

俺と月乃は戦闘体制になる。恐らく常闇と言われることから闇を操る

のかな。てことはだ。周りは闇だけ。つまり何処からでも攻撃できる。

こりゃ少々厄介なやつかな。

 

「行くわよ、せいぜい楽しませてちょうだい。」

「っ!?月乃右!」

 

いったとたん月乃は持ち前の反射で防いだ。俺にも来るがギリギリかわす。

刀はない。鎌では不利。・・・はぁ、久し振りに蛇腹でも使うかな。

 

「あら、この程度なのかしら?」

「言ってな、すぐさま退治してやるから。」

「あら、殺すんじゃないのね。甘いわよ。」

「ふっ、殺すつもりならお前はとっくに首がないぞ。今は俺たちしか

 襲ってないからな。食べても不味そうだし。」

 

そんな軽口を叩きながらも攻防は続く。しかし、ルーミアの気配はするが

何処に攻撃をしようとも当たった感じがしない。一体何処にいる。

 

「考えてる暇はあるの?」

「なにっ!?ぐあっ!」

 

クソッ油断した。横から刺してきたか。どうにかしてこの闇を消さないと!

うん?そう言えば俺の能力は何処まで干渉できるのかな?よし、やるか。

 

「くっ、次は此方の番だ!空間把握処理!!」

 

分析した結果、これらは妖力を黒くして放出したもののようだ。後はけしかた

だが、これは月乃の刀を使えばいい。あれは闇を払えるから。ん?初めからそう

するばよかった。そしたら刺されなかったのに。

 

「月乃!その刀で風を起こせ!」

「了解~。えやっ!!」

 

月乃が刀を二回振ったら闇が晴れた。俺の思惑通り。さてと、ルーミアは・・・いた!!

あれ?驚いてる。いや、楽しんでる?

 

「行くぞ、月乃。」

「いつも通り援護ね。」

「いや、今回はお前が近接だ。俺は蛇腹の蛇突でいく。」

 

そういったとたん月乃は消えるようにルーミアに接近する。俺は蛇突と言われる蛇腹で

瞬間的に速度を上げて突く。これは最高速度マッハ6という代物。普通の人間でも出せるが

体を壊す。なぜ俺が出せるのかって?あれだ、主人公補正だ。

 

「闇をはらすとわね。いいわ、こっちもこれで相手してあげる。」

「くるぞ!月乃、此処からが本番だ!」

 

すまない、ルーミアのあのプレッシャーの中にいさせて。だから俺は出来る限りのサポートを

心がける。これで多少でもプレッシャーが和らげばいいけど。

 

「う~ん、あの剣が邪魔ね。」

「っ!?あぶねぇな!!いくぜ。」

 

ルーミアは俺を狙うことにしたようだ。右手に蛇腹、左手にナイフで何とか応戦する。防ぎつつ

蛇突でダメージを稼ぐ。セコいが背に腹は変えられない。

 

「あなた、チキンかとおもったらなかなかやるのね。」

「悪かったな、男が援護に回っちゃ悪いかよ。」

「ええ、悪いわ。」

「そりゃすいませんねっと!」

 

まだまだ攻撃は入らなさそうだ。ルーミアもあまり能力を使用していない。俺もだ。そもそも俺の

能力を知っているやつは俺と月乃だけ。

 

「そろそろ能力を使っていくわね。無能力で何処まで出来るかしら?」

「へっ、何処までも耐えてやるぜ。」

「援護いくよー!」

 

月乃は援護として大量の弓を放ってきた。本数的に数百といったところか。何処にそんな量の

矢があるのやら。そして俺にまであたるわ。

 

「この雨は避けがいがありそうね。」

「おおう、この雨を避けるとかすげぇな。俺は切るので手一杯だ。」

「それじゃあ、行くわよ。」

 

ルーミアはさきほどとは違い禍々しい剣を持った。あれは前座だったわけだ。なら仕方がない。

俺も少し能力を使用していくか。もちろんバレない程度にな。少しだけ俺の周辺の空間を

歪ませる。これで準備はかんりょう。

 

「ほらほら、動きが鈍くなってきてるわよ。」

「妖怪ほど体力はねぇよ。持久力勝負するなら月乃に言ってくれ!」

「なんで私に?まぁいいや、とりあえずいけぇえええええ!」

 

月乃、あんた俺も殺しにかかってるな。というかゆ矢の位置俺のとこに集まってるじゃねぇかよ。

なんだ?わざとか!わざとなのか!?いや、違うだろうな。月乃だし。

 

「なんかバカにされたきがする。」

「何かってに心の中読んでんだよ。怖いわ!」

「漫才してないで楽しませなさいよ。」

 

漫才をした覚えはないがな。そして空間の効果は出てる。少しだけ横に逸れてくれて助かってる。

 

「あなた!何をしたの!」

「能力を使用しただけだ。ま、そんな大したことはやってねぇけど。」

「能力を持っていたのね。いいわ、本気で潰してあげる!」

「潰されるのはテメェだ!亜空裂牙!」

 

これは相手を空間ごと断ち切る技。殺すために作った。

 

「危ないわね!いいわ、楽しめたから。それにお仲間さんも来たようだしね。」

「あ!テメェまてこら!!」

 

あ~あ逃げられた。ま、あの妖怪を退けただけでも喜んでほしいかな。

あ、夕飯には帰るって伝えたのにもう8時まわってる。・・・やばい、

永琳が怒ってる。よし、謝りに逝こう。・・・俺おこられすぎだろ。


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