昨日、投稿したつもりができてなかったみたいです。
「鳴海の英語、そのテストの点数を、1点売ってください」
そんな荒唐無稽な言葉が聞こえてきたのは、職員室へと続く廊下だった。私は鳴海君の退学を取り消す方法がないかを探るために茶柱先生を追ってきた。しかし、そこには先客、綾小路君がいた。廊下の角に隠れ様子を窺っていた折に綾小路君からその言葉が聞こえた。テストの点を売れなどと無理難題を投げかける彼に茶柱先生は楽しそうに高笑いをする。
「ははははは。面白いことを言うな、お前は。やっぱり変わった生徒だ。まさか点数を売ってくれと言いだすとは、思いもよらなかった」
「先生は入学式の日に言ったじゃないスか。この学校の中でポイントで買えないものはないと。中間テストだって、学校の中にあるものの一つですよ」
彼の言い分は間違ってはいないけれど、正解ではないと思う。屁理屈だと一蹴されるのが目に見えている。茶柱先生はそういう人。しかし意外にも茶柱先生の返答は好意的なものだった。
「なるほどなるほど。確かに、そういう考え方も出来なくはないな。だが、お前の手持ちで買える金額とは限らないぞ?」
「幾らで売ってもらえますか?」
「難しい質問だな。なんせ私は今まで点数を売ったことは一度もないからな。そうだな……10万でどうだ?特別に今、この場で10万ポイントを支払うなら、売ってやる」
茶柱先生は意地の悪い笑みを浮かべる。私たちが入学して最初に貰ったポイントが10万。そして、今月のⅮクラスのポイントは0。入学してからの一か月間、1ポイントも使わないなんてありえない。つまり実質、Ⅾクラスの生徒には不可能な提案だということ。そう、一人なら。
「今すぐ出せないというのなら、この話は終わりだ」
「ちょっと待ってください」
職員室へ帰ろうとしていた茶柱先生を呼び止めた。私は綾小路君の隣へと歩き、茶柱先生と対峙する。
「堀北か。何か用か?」
「先ほどの話です。私も出します。綾小路君と私で合わせて10万ポイントを払えば売っていただけますね」
「盗み聞きは感心しないな」
「違います。勝手に聞こえてきただけです」
「クク。やっぱり、お前たちは面白い存在だ」
茶柱先生は嬉しそうに笑いながら、私と綾小路君から学生証を取り上げる。何やら操作をしてから私たちに手渡す。
「お前たちから合計10万ポイントを徴収させてもらった。これで鳴海の点数に一点を上乗せしておこう」
「では、彼は退学にはならないということですよね?」
「赤点でなければ退学にはならんからな。その件はお前たちから伝えておけ」
「本当に良いんですね?」
「約束したからには仕方がない。まさかあいつ一人のために10万ポイントを出すとはな」
呆れながらも、どこか楽しそうに茶柱先生は言った。その言葉を聞いて私は心の中で安堵の溜息を吐いた。
「しかし、鳴海も間抜けな奴だな」
「どういう意味でしょうか」
「須藤を助けるために点数を削りすぎて赤点になるなんて間抜け以外の何者でもないだろう。良いところを見せようとした結果、足を引っ張ることになって哀れだな。お前もそう思わないか?」
「彼の行ったことが正しいかどうかは分かりかねます。ですが、彼なりに考えて行動したことを馬鹿にするつもりも、卑下するつもりもありません。私は鳴海君を哀れだとは思っていません」
「お前が鳴海の事でムキになるとは珍しいな。どうした、惚れたか?」
「……冗談は綾小路君の顔だけにしてください」
「何でオレなんだよ」
茶柱先生に茶化され、自分がムキになっていたことに気付く。適当に受け流せばいいものを、なぜか頭に血が上ってしまった。
「鳴海が退学になった方が、堀北としては静かで平和な生活ができると思うがな」
「彼がいたところで私の生活には影響はありません。ミジンコが人の生活に影響を及ばさないのと同じことです」
「ミジンコと同じ枠組みで語ってやるなよ」
私の返答に綾小路君が呆れながらツッコミを入れてくる。別に本当の事を言ったまでよ。
「まぁいい。それより、お前にも少しは綾小路の有能さが分かったんじゃないか?」
「私には嫌味な生徒にしか見えません。ある程度テストで点数を取れるのに取らなかったり、過去問を入手することを思いつきながら、それを櫛田さんの手柄にしたり。点数を買うなんて暴挙を思いついたり。常軌を逸してるとしか思えない、嫌味な生徒です」
「酷い言われようだな」
「お前たちがいれば、上のクラスに上がることができるかもしれないな」
「彼はどうか知りませんが、私は上のクラスに上がります。鳴海君もそのために必要だと判断したまでです」
「過去にDクラスが上にあがったことは一度もない。なぜなら、お前たちは学校側から突き放された
「先生。よろしいでしょうか」
私は真っ直ぐ、茶柱先生を見つめ返す。私には、この勉強会を通して、感じたことがある。
「先生が言うように、Dクラスの生徒の多くは不良品かも知れません。けれど、クズとは違います」
「クズと不良品が、どう違うと?」
「不良品は、ほんの少し修理や変化を与えるだけで、良品へと変わる可能性を秘めています。不良品かそうでないかは紙一重だと私は思います」
「なるほど。堀北からそう聞かされると、妙に説得力があるから不思議なものだ。鳴海の影響か?」
「違う、とは言いません。考えるきっかけにはなった気がします」
今まで、他人を見下し、足手まといだと決めつけていた私が、考えを変えるきっかけになったのは間違いなく彼の存在がある。それは素直に認めるわ。
「なら、楽しみにしようじゃないか。担任として、行く末を温かく見守らせて───」
「ちょっとまったー!」
職員室へと帰ろうとした茶柱先生を呼び止める声が廊下に響き渡る。茶柱先生は「またか」とため息を漏らしていた。
「何とか間に合ったか」
「廊下は走るなよ、鳴海」
「あ、すんません」
茶柱先生に先生みたいな注意をされる。いや、先生だから当たり前なんだけど。駆け寄ってきた俺を堀北ちゃんは少し気まずそうな表情で見ている。教室でのことを気にしているのだろうか。優しくて可愛いとかやっぱ最強だな。ちなみに、清隆は相変わらずのポーカーフェイスだ。
「堀北ちゃん、さっきはごめんね。俺、堀北ちゃんに寂しい思いさせてたね」
「は?何のこと?」
「大丈夫。俺は分かってるから安心して。どうにかして退学をなくすからさ」
「それならもう───」
「みなまで言うな清隆。俺の察しの良さはピカイチだ。二人とも先生に直談判してくれたけど無理だったんだろ?」
「いや、だから───」
「分かってるよ清隆。お前たちの気持ちはしっかり受け取った。後は俺に任せてくれ」
清隆が伝えようとしてくれていることは理解した。取り付く島もないのだろう。現に堀北ちゃんはお手上げだと、額に手を当ててため息をついている。俺のために頑張ってくれたんだね。
「先生、俺の話を聞いてください。俺がどれだけ退学したくないかを!」
「いや、授業の用意をしなくてはならないから無理だ。それにもうお前は退学ではなくなっている」
「先生が何と言おうと、俺は諦めない……って、え?退学じゃない?なんで?なんでなん?」
土下座でも何でもしてやろうと意気込んでいたが、先生の言葉に呆気にとられる。意味が分からなさ過ぎて関西弁になってしまった。別に関西にゆかりはないけど。
「もうそれは解決したのよ。あなたが来る前にね」
「マ?そうなん、清隆?」
「ああ。だからそう言おうとしたんだが」
「堀北、本当にこいつを退学にしなくてよかったのか?」
「私も選択を間違った気がしてきたところです」
再び堀北ちゃんはため息をつく。もしかしてさっきのも俺に対して頭を抱えてたのか。つまり俺は、二人がどうにかしてくれた後にノコノコやって来て、喚き散らしだした痛い奴ってことか。控えめに言って死ねるな。
「お前に構っている暇はない。後は二人に聞け」
「あ、はい。お疲れ様でした」
茶柱先生はそう言って職員室へ帰って行った。取り残された俺たちの間に何とも言えない空気が漂う。
「えっと、お二人さんが俺の退学をどうにかして下さったので?」
「そうね」
「まぁ、そうなるな」
「そんなん、どうやったん?」
「別に大したことはしてないわ。それから、その絶妙に癪に障る関西弁をやめなさい」
いつものように汚物を見るような目で俺を見る堀北ちゃんの姿に安心感を覚える。うん、やっぱこれだよな。
「大したことないわけないじゃん。あの茶柱先生が簡単に退学を撤回するわけない」
「どうでもいいでしょ。退学はなくなった。それだけで十分よ。この話は終わりよ」
頑なに話そうとしない堀北ちゃんは無理やり話を終わらせて歩き始める。人には言えないほどのヤバい取引でもしたのか?それなら一層の事、聞き出す必要があるんだが。
「頼むから教えて、堀北ちゃん。じゃあ良いかなんて言えるほど、厚顔無恥じゃない」
「くどいわよ。これ以上この話をするなら、あなたとは口をきかないわ」
「俺と堀北でテストの点数を1点10万で買った。それで赤点ではなくなったから鳴海の退学がなくなったわけだ」
「なっ、綾小路君!?」
清隆の発言に前を歩いていた堀北ちゃんが振り向く。
「あなた、どういうつもり?」
「鳴海は絶対引き下がらないし、遅かれ早かれ分かることだ。それなら黙っているより伝えた方がいい」
「それは……」
清隆は詰め寄る堀北ちゃんを冷静にいなす。そうか、だから堀北ちゃんは俺に話そうとしなかったんだ。堀北ちゃんが俺のために大事なポイントを使ったと知れば、俺がどうなるかを心配して。
「二人とも、本当にごめん。今すぐ返すって言いたいけど、知っての通り、返せるポイントは少ない。だけど、絶対に返す」
俺は深々と頭を下げる。自分が本当に情けない。好きな女の子にこんなことさせて、何もできないなんて最低だ。
「頭を上げなさい。そんなことをしてもらうために、私は行動したわけじゃない」
「でも───」
「でもじゃないわ。私は私のためにポイントと使った。それを鳴海君がとやかく言う権利はないし、勝手に責任を感じるなんて烏滸がましいわ。分かった?」
堀北ちゃんは俺の顔を掴んで無理やり目を合わせる。厳しくも優しい目が俺を見る。俺はその目に見惚れてしまう。
「早く返事をしなさい」
「は、はい!」
「分かったのならいいわ。教室に戻るわよ。そうだわ、綾小路君」
「ん?うぶっ!」
堀北ちゃんは清隆に近寄り、わき腹を凄い勢いでチョップした。さすがの清隆もその痛みに悶絶する。
「何すんだよ!」
「鳴海君に勝手に話した罰よ」
そう言って堀北ちゃんは清隆を放置して歩き出す。
「なぁ、清隆。あれは天使か?」
「いや、間違いなくあれは悪魔だろ」
俺と清隆は真逆の印象を抱く。堀北ちゃんが悪魔ってのは、悪魔的な可愛さがあるということなら俺も同意だ。
「二人とも、本当にありがとう」
俺は再び頭を下げる。今度は謝罪ではなく、感謝の意味を込めて。
「オレもポイントは返さなくていいが、一つ貸しな」
「お、おう」
清隆は俺の背中を軽く叩き、教室へと歩き出した。ポイントを返すよりも高くつきそうで、非常に怖い。
「乾杯!」
池の音頭で各々が手にしたコップを合わせる。学校が終わり、その夜に堀北ちゃんの勉強会組は清隆の部屋に集まっていた。退学者が出なかった喜びからか、勉強から解放された喜びか、テンションが高い。間違いなく後者だろうな。
「祝勝会を開くことは構わないし賛成だが、なんでオレの部屋なんだ」
「俺も須藤も山内も部屋が散らかってるし、女の子の部屋ってわけにもいかないだろ? いや、もちろん俺としては櫛田ちゃんの部屋とかがいいけどさ」
池の下品な視線を向けられた櫛田だったが笑顔は崩さない。心の中では悪態をついているに違いない。さすがは腹黒ちゃんだ。
「だったら鳴海の部屋でもいいだろ」
「嫌だよ、散らかるし。もちろん堀北ちゃんはオッケーだよ!むしろ散らかして堀北ちゃん色に染められてほしい」
「お前、池と言ってることがほとんど変わらんからな」
池なんかと一緒にしないでもらいたい。俺の場合は愛100%だからな。
「それにしても、良かったぜ!鳴海が退学にならなくてさ。これで退学になったら鳴海に顔向けできねぇからな」
「何度も言ってるがお前が責任を感じる必要はない」
「ああ、本当にありがとな。堀北もありがとう」
「私は自分のためにやっただけ」
キャラに似合わず感謝を述べる須藤と、いつも通りの冷たい反応をする堀北ちゃん。やっぱり須藤は変なものでも食ったのだろうか。
「結局、どうやって退学を取り消してもらったの?」
「さぁ、覚えてないわ」
「えー!じゃあ、綾小路くんっ」
「オレは何も知らん」
「鳴海は知ってんのか?」
「ふっ、よくぞ聞いてくれた!それは堀北ちゃんと俺の愛の力が起こした奇跡とも言える壮絶なストーリーが───」
「やっぱ、いいわ。長くなりそうだし」
立ち上がった俺に対して須藤が話を拒否する。須藤のくせに生意気だ。堀北ちゃんと清隆が話さない以上、本当のことは言うつもりはなかったが、この反応は腹が立つ。
「そんなことよりも、中間テストを乗り越えたくらいで、浮かれない方がいいわよ。次に待っているのは期末テスト。今回よりも更に難易度の高い問題が予想されるわ」
「また勉強地獄かぁ」
「そうならないように普段から勉強をしようと思わないのか?」
「思わない!なぁ、須藤」
「俺はできるか分かんねぇけど、少しずつやってみるわ。今回の努力を無駄にしたくねぇし」
須藤の言葉にその場にいる全員が啞然とする。先程まで興味がなさそうに本を読んでいた堀北ちゃんも須藤を訝しげに見ている。気持ちは分かる。こいつ本当に須藤か?偽物なんじゃないか。
その後もテストの話や、今後の話、堀北ちゃんがAクラスを目指している話などをして、解散となった。
「おかえりなさい、幸くん」
「毎度のことながら勝手に入るなよ」
「私は気にしませんよ?」
「俺が気にすんだよ」
部屋に帰ってくると、有栖が出迎えてくる。有栖は妹みたいな存在だから、別にいいんだが。
「すぐにお茶を入れますね」
「おう」
当たり前のようにキッチンへ向かう有栖を尻目にベッドにダイブする。
「随分とお疲れのようですね」
「まぁなー。誰かさんに一杯食わされたからな」
「あら、私の幸くんをいじめる悪い子は誰ですか」
キッチンから紅茶のいいにおいがする。そろそろできるころだろうと、立ち上がりティーポットとカップが乗ったトレイを受け取りに行ってテーブルに置く。
「ありがとうございます」
「ん。今日はハーブティーか」
「はい。疲れに良いですよ」
有栖がカップに注いでくれたものを一口飲む。ハーブティーのさわやかな香りが体に染み渡るようだ。
「それで、どういうつもりだ?」
「どういうつもり、とは?」
「今さら駆け引きは必要ないだろ。お前が俺を騙したことだ」
俺は有栖に視線を向けるが、表情は変わらず笑顔のまま。食えない奴だ。
「俺が今回赤点になった理由は点数を削りすぎたことだ。だが、俺は赤点になるギリギリに調整していた。本来なら赤点になるはずがない」
「ふふっ、そうですね。幸くんが簡単なミスをするわけがありませんから」
「じゃあ、なぜ俺は赤点になったか。それは赤点の基準を間違えていたからだ。今回のテストの基準は平均割る2。しかし、俺が聞いていたのはそれだけじゃない。赤点は40点を超えないという追加の基準があると聞いた。有栖、お前からだ」
昨日、有栖が部屋に来た時に、赤点の基準について俺に教えてくれていた。今回の赤点の基準は『平均割る2であるが、赤点のラインは40点を超えない』そう、有栖は話した。だから俺は41点に調整した。
「まぁ、情報を鵜吞みにした俺が悪いには違いないが、なぜ嘘の情報を教えた?」
「騙したわけではないです。私のクラスは実際にその基準でしたから」
「クラスごとに基準が設定されていると、お前は知らなかったと。それこそお前がそんなミスするかよ」
有栖の能力は俺が良く知っている。それこそ清隆に匹敵するほどだろう。そんな有栖が知らなかったわけがないのだ。
「別に怒っているわけじゃない。さっきも言ったが全面的に俺が悪いんだからな」
「……幸くんが悪いんですよ」
「だからそう言ってるだろ」
有栖は持っていたカップを置いて不敵に笑う。その笑みに背筋が凍る。
「幸くんがあの女性に現を抜かしすぎているので、ちょっと意地悪をしたくなったんです。幸くんは優しいのでギリギリまで点数を削る可能性があると思ったので」
「ちょっとって、お前なぁ。それで退学になるところだったんだぞ」
「その時は私が退学を取り消してあげる予定だったので大丈夫です。残念ながら先を越されてしまいましたが」
有栖の言うことだから、本当に退学を取り消す方法があったのだろう。
「幸くん、私も嫉妬するんですよ。幸くんは私のものなんですから、私だけを見てもらわないと困るんです。幸くんが私から離れていくつもりならいっその事───」
「ていっ」
「いひゃい」
何やらどす黒いオーラを放っていた有栖に渾身のデコピンをお見舞いしてやる。有栖は涙目で額を押さえている。
「なにするんですかぁー幸くん」
「事情は分かったけど、やりすぎだ」
「だって、幸くん、最近はあまり構ってくれないじゃないですかぁ」
「もう高校生なんだから、兄離れをしなさい」
「嫌です!幸くんは、私のものです!」
先ほどまでの威圧感は消え去り、駄々っ子のようになっている。容姿も相まって、完全に子供だ。有栖は昔から甘えん坊なのは変わらない。今回も俺が取られると思っての行動なのだろう。
「まぁ、堀北ちゃんに矛先を向けなかったのは偉いな」
「えへへ、そんなことしたら幸くんに嫌われてしまいますから」
頭を撫でると途端に表情を綻ばせる。こうしてる分には大人しくて可愛いのにな。
「今後は勘弁してくれよ」
「それは幸くん次第です。ちゃんと構ってくださいね」
「はぁ、善処するよ」
まぁ、有栖に嫌われたとかじゃなくてよかった。こいつを敵に回すとか考えたくもないしな。堀北ちゃんがAクラスを目指す以上、ぶつかるのは間違いないんだけどな。
こうして初めての試験は退学者なしで幕を閉じた。濃い一か月だったが、それだけ得るものがあったと思う。これから前途多難だが、堀北ちゃんとのバラ色の高校生活を目指して頑張ろうと改めて心に決めた。あと、適度に有栖の相手もな。
ようやく中間テストが終了しました。
補足ですが、有栖は幸が赤点になってもならなくても、どっちでもいいと考えていました。Ⅾクラスの学力と幸の性格を考えてギリギリまで削ることになる可能性が高いことは分かっていましたが、どっちに転んでも幸が自分の相手をしてくれるなら問題はなかったのです。
ここまで読んでくださってありがとうございます。