ようこそ堀北至上主義の教室へ   作:かわらまち

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第3話

 

 

 結論から言えば清隆は須藤たちの勧誘に失敗した。というかそれを堀北ちゃんと横で見ていた。清隆はわざとらしく肩を落として席の方へ帰ってきた。それを見透かしてか、、堀北ちゃんは「使えない」と清隆に痛烈な一言を放つ。本当に役立たずを見る目つきが最高だった。

 

「まさかこれで終わりなんて言わないわよね?」

 

「そんなわけないだろ。でも、あいつらを誘うのは容易じゃない」

 

「基本的にやる気がないというか、危機感がないもんな」

 

 結局のところ本人たちにやる気がなければ意味が無い。ああいうタイプの人間には明確なメリットを示すほかないだろな。同じことを思ったのか、清隆は何かを閃いたかのように目を見開いた。

 

「そうだ堀北、協力をしてくれ」

 

「嫌な予感しかしないけど一応聞いてあげる」

 

「もしテストで満点を取ったら、堀北を彼女にできるとかどうだ?そうすれば間違いなくあいつらは食いつくぞ」

 

「それ、乗った!」

 

「綾小路くん、死にたいの?鳴海くん、あなたは死になさい」

 

「なんで!?」

 

 堀北ちゃんを彼女にできるのなら満点なんて余裕で取れるわ。もはや120点取れる自信がある。

 

「付き合うのはダメならキスをするはどうだ?」

 

「それも乗った!もちろんマウストゥーマウスだろうな?」

 

「やっぱり死にたいのかしら?鳴海くんは今すぐそこから飛び降りなさい」

 

 堀北ちゃんは親指で教室の窓を刺す。おいおい、ここは4階だぜ?飛び降りたりなんかしたら怪我するじゃないか。まぁ、堀北ちゃんが本気で命令するのなら飛び降りるのもやぶさかではないがな。

 

「いい案だと思ったんだけどな」

 

「冗談じゃないわ。とにかく、明日までにどうにかして頂戴」

 

「……善処する」

 

「そう。それじゃあ私は帰るわ」

 

「ばいばい、堀北ちゃん」

 

 堀北ちゃんはこれ以上話をしていても無駄だと判断したのか、鞄を持って教室を後にした。おそらく寮に帰って勉強会用の準備をするのだろうな。今日はこれで解散となった。

 

 

 

 

 

 

「さっきの清隆の提案は中々に素晴らしいものだったけど万が一にもそれであいつらが満点を取ってしまったら俺はあいつらを間違いなく殺すな」

 

「……」

 

「だって堀北ちゃんを彼女にするのは俺だし、堀北ちゃんのキスをいずれ手に入れるのも俺だからね」

 

「……ねぇ」

 

「ん?どしたん?」

 

「なんで当たり前のように一緒に帰っているのかしら?」

 

「逆に聞くけど、一緒に帰らない理由があると思うか?」

 

 堀北ちゃんがとても嫌そうな顔で聞いてきた。堀北ちゃんが教室を出た後、すぐさま俺も教室を後にして堀北ちゃんを追いかけたのだ。

 

「はぁ、さっきのばいばいは何だったのよ」

 

「堀北ちゃんのばいばいが聞きたかっただけ。完全にスルーされたけどさ」

 

「あなたは本当に馬鹿ね」

 

「褒めんなって」

 

「どう聞いたら褒めてるように聞こえるのよ」

 

 堀北ちゃんがばいばいと言いながら小さく手を振ってくれたら俺はキュン死する。少し頬を赤らめてくれるとなお良し。

 

「鬱陶しいから離れて歩きなさい」

 

「えー、いいじゃんかよー。今まで何回か一緒に帰ってるんだしさ」

 

「それはあなたが私に付きまとっているだけでしょう」

 

「まぁまぁ、大人しくしてるから一緒に帰らして。お願い!」

 

「……はぁ、勝手にしなさい」

 

 堀北ちゃんは諦めたように溜息をついた。なんだかんだ許してくれる堀北ちゃんマジでかわいい。1ヶ月前なんて取り付く島も無かった。そう考えると堀北ちゃんと俺の距離は確実に縮んでいる。

 

「……」

 

「……」

 

 二人並んで寮への道を歩く。大人しくすると言った手前、無言で歩く。

 

「……」

 

「……」

 

「うずうず」

 

「……」

 

「俺たちって周りから見ると恋人に見えているのかな?」

 

「土に埋めるわよ?」

 

「ごめんなさい」

 

 怒られるのが分かっていたので黙っていたのだが、耐えきれなくなってしまった。堀北ちゃんからは純度の高い殺気が放たれた。でも将来は堀北ちゃんと同じ土の穴に入れたらいいな。お墓的な意味で。

 

「堀北ちゃんはテスト勉強はしてるの?」

 

「特段なにかしていることはないわ。毎日予習と復習をしていれば問題はないもの」

 

「お、優等生だねー。俺なんて寮に帰ったらゴロゴロしかしないもん」

 

「それは嫌味かしら?鳴海くんは私と違って勉強しなくても点数が取れると言いたいの?」

 

「そういうことじゃないよー。俺が堀北ちゃんを馬鹿にするわけないじゃん」

 

 堀北ちゃんは明らかに不機嫌になっていた。以前の実力テストで俺に負けてからこの手の話題になると不機嫌になってしまう。よほど俺に負けたのがショックだったのだろう。

 

「ムカつくわね。中間テストは絶対に負けないわ」

 

「テストは他人と競うものじゃないぞ。強いて言えば自分との戦いだな」

 

「鳴海くんのくせに真っ当なことを言わないでちょうだい」

 

「え、ひどくない?」

 

 まるで俺がいつも変なことばかり言っているみたいじゃないか。他人と何かを競うのはもう懲り懲りなんだよ。

 

「いいから私と勝負しなさい」

 

「えー、それ俺が受けるメリットがないよね」

 

「じゃあこうしましょう。あなたが勝てばキスをしてあげるわ」

 

「なっ!なにー!」

 

「これなら鳴海くんにもメリットがあるはずよ」

 

 教室では断っていた条件をここで出してくる。どれだけ負けず嫌いなんだよ、かわいいな。堀北ちゃんにキスしてもらうとか想像しただけで鼻血もんだぞ。

 

「さぁ、勝負を受けなさい」

 

「うーん、やっぱりやめとくわ」

 

「……なぜかしら?」

 

「もちろん堀北ちゃんにキスしてもらえるなんて最高のご褒美だよ?でもさ、俺は堀北ちゃんが嫌なことはしてほしくないしさせたくない」

 

 堀北ちゃんは真面目な子だ。こんな約束をして負けてしまえば本当にキスをしてくれるだろう。負けたうえに約束を破るなんて彼女のプライドが許さない。

 

「なによそれ。あなたが勝つ前提の話じゃない」

 

「俺が勝つよ。別に堀北ちゃんを馬鹿にしてるわけじゃない。それでも俺が勝つんだ」

 

 俺は真顔で断言をする。慢心でも傲慢でもない。それはただの事実だ。俺がテストで堀北ちゃんに負けることはない。ただそれだけにすぎない。

 

「まぁ、こんな勝負をしなくてもいずれは堀北ちゃんにキスしてもらうから問題なし!もちろん愛情100%のやつをね」

 

「不愉快ね」

 

「へ?」

 

「不愉快よ。絶対に叩きのめしてあげるわ。勝った方が負けた方に何でも命令することができる。いいわね?」

 

「いや、だから俺は……」

 

「い・い・わ・ね?」

 

「は、はい!」

 

 反射的に承諾してしまった。そりゃ堀北ちゃんに詰め寄られたら何だってオッケーしてしまうだろ。すげーいい匂いがした。

 

「わざと負けたりしたら、あなたとは一生口を利かないから」

 

 そのまま堀北ちゃんは俺を置いて一人で先に帰ってしまった。堀北ちゃんは俺が思っていた以上に相当な負けず嫌いだったようだ。こうして堀北ちゃんと俺の中間テストでの勝負が決まったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 翌日、なんと清隆が須藤たちの勧誘に成功したとの報告を受け、勉強会が開かれる図書室へと向かった。堀北ちゃんからは俺も先生役として参加してほしいとの命令を受けている。図書室に着くと須藤たちの他にも沖谷と櫛田の姿があった。色々あって二人も勉強会に参加するそうだ。堀北ちゃんが櫛田さんの参加を容認するとは思えないけど何かあったんだろう。結局、堀北ちゃんが須藤たちを、俺が櫛田と沖谷に勉強を教えることになった。

 

「解せぬ」

 

「鳴海くん、どうしたの?」

 

「なぜ俺が堀北ちゃんと勉強できない?堀北ちゃんに顔が触れる距離で勉強を教えてもらいたかったのに!」

 

「あはは……鳴海くん勉強できるから仕方ないんじゃないかな」

 

 堀北ちゃんと一緒に勉強できないならきた意味が無いんだけどな。でも堀北ちゃんの命令を無視して帰るわけにもいかない。

 

「本当に鳴海くんは堀北さんのこと好きだよね」

 

「当たり前だ。堀北ちゃん以上の存在などこの世にはいない」

 

「そこまで言われると同じ女の子として自信なくすなー」

 

「安心しろ櫛田。お前も十分可愛い方だ。ただ堀北ちゃんの可愛さが天元突破してしまっているだけだ」

 

 櫛田はクラスの中でもかなり人気がある。容姿が良く、性格も良いとあれば人気なのも当然と言える。ただ、堀北ちゃんは櫛田よりも容姿が良いし、性格も良いのだ。

 

「櫛田はなんで勉強会に参加してるんだ?参加するほど頭悪くないだろ」

 

「私もそこまで勉強ができるわけじゃないから。それにみんなと一緒に勉強したくて」

 

「ふーん。まぁ、どうでもいいや。そこ間違えてんぞ」

 

「あ、本当だ」

 

 実際には他に理由があるんだろうが俺には関係ない。というか興味がない。もし櫛田が堀北ちゃんに危害を加えるというのなら話が別だがな。

 

「そうだ鳴海くん、連絡先交換しない?私がクラスで登録してないの鳴海くんと堀北さんだけなの」

 

「え、嫌だけど」

 

「え?」

 

「え?」

 

 秒で断ったら意味が分からないといった顔をされた。こっちが意味が分からんわ。断られると思ってなかったんだろうな。

 

「あの、連絡先を教えてほしなって言ったんだけど」

 

「ちゃんと聞こえてる。それで嫌だって言ったの」

 

「……理由を聞いてもいいかな?」

 

「だって堀北ちゃんも教えてないんだろ?なら俺が教えるわけがないだろ」

 

 基本的に俺は堀北ちゃんにしか興味がない。その堀北ちゃんが教えてないのだから俺が教える理由がない。俺が連絡先を知っているのは堀北ちゃんと清隆だけだ。

 

「で、でも……」

 

「こんなことやってられっか!」

 

 櫛田さんが何かを言いかけたが、須藤の怒号によってそれはかき消された。どうやら堀北ちゃんと須藤が口論になったようだ。もっとも、堀北ちゃんは冷静で須藤が一人でキレているだけだ。本来であれば須藤ごときに後れを取る堀北ちゃんではないので口を挟まないが、あろうことか須藤は堀北ちゃんの胸倉を掴んだ。

 

「須藤くんやめてっ」

 

 櫛田がいち早く須藤を止めに入る。清隆も須藤の動き次第では止めに入れる姿勢になっていた。櫛田が止めに入ったこともあり須藤は堀北ちゃんから離れる。堀北ちゃんは一切ひるむ様子はなく、淡々と須藤たちに毒舌をお見舞する。さすが堀北ちゃん容赦がない。

 

 結局、須藤たちは図書室を出ていってしまい、それを追いかけて清隆と櫛田も出ていってしまった。初回の勉強回はあっさりと幕を閉じた。

 

「完全に時間の無駄だったわね。彼らに勉強を教えようだなんて間違っていたわ。彼らみたいな無能な生徒は今のうちに脱落してくれた方が今後の為よ」

 

「そっか」

 

「……あなたも私が間違っていると思うの?」

 

「間違ってはいないんじゃない?」

 

「なによその曖昧な言い方」

 

「間違ってないけど正しいとも言えない」

 

 堀北ちゃんは俺に視線を向ける。俺の言葉の真意を探っているのだろう。

 

「まぁ、堀北ちゃんが間違っていようがなかろうが俺は堀北ちゃんの味方だから関係ないよー」

 

「はぐらかしたわね」

 

「うん。だからはぐらかされてくれたらありがたい」

 

「……はぁ、もういいわ」

 

 堀北ちゃんは諦めたようで、いつものごとく、手を額に当ててため息をついた。俺って堀北ちゃんにため息つかれてばっかりな気がする。

 

「それにしても驚いたわ」

 

「何が?」

 

「あなたのことだから私が須藤くんに胸倉を掴まれたときに飛び出してくるかと思ったから」

 

「あー。だって必要ないでしょ?俺の堀北ちゃんが須藤ごときにやられるわけないし」

 

「あなたのじゃないわよ」

 

 どさくさに紛れて俺のって言ってみたらしっかり否定された。堀北ちゃんは武道も達者だから口でも力でも須藤には負けないと分かっていた。

 

「俺は堀北ちゃんが望んでいないことはやらない。あそこで俺が正義のヒーロー気取りで止めに入るのは望んでないでしょ」

 

「その通りね。あなたに守られるほど弱くはないわ。もしあそこで鳴海くんが入ってきていたら須藤くん諸共叩きのめしていたわ」

 

 それはさすがに酷くないか?でも堀北ちゃんのことだからやりかねない。てか、間違いなくやる。

 

「んじゃ、俺も今日は帰るねー。須藤をシメに行かないと」

 

「ちょっと待ちなさい」

 

「ん?なになに、そんなに俺と一緒にいたいのー?照れちゃうなー。でも今日は帰るね。これからあいつを殴りに行こうか的な感じだからさー」

 

 堀北ちゃんと一緒にいたいのは山々なのだが、この後やらなければいけないことがある。超重大事項なのだ。

 

「さっきと言っていることが違うじゃない」

 

「うん?さっきのは堀北ちゃんと須藤の問題で、こっからは俺と須藤の問題。あのヤンキーかぶれのクソ猿をぶん殴らないと怒りが収まらん」

 

「なんであなたが怒っているのよ」

 

「好きな女の子に手を出されたんだ。はらわた煮えくり返るに決まってるだろ」

 

 本当なら胸倉を掴んだ時点でぶっ殺したかったんだけど、それは堀北ちゃんが望んでいないので何とか耐えた。でも、それを許すわけがない。俺の大事な堀北ちゃんに手を出すなんて言語道断だ。さっさと須藤を探しに行くとしよう。

 

「退学になる可能性もあるわ」

 

「一緒にいてくれなきゃ退学させちゃうぞって感じ?やだなにそれかわいい」

 

 図書室を出ようとする俺の腕を堀北ちゃんが掴んで止めた。そんなヤンデレ堀北ちゃんも悪くないな。

 

「ふざけないで。暴力行為は退学になるかもしれないと言っているの。足りない頭でもそれくらい理解できるでしょ」

 

「もちろんバレないようにするって。まぁ、そうなったらそうなったで堀北ちゃん的にはラッキーじゃん」

 

 仮に俺が退学になり、須藤がボコボコになれば堀北ちゃん的には一石二鳥だろう。邪魔者が二人も消えるのだから。

 

「俺はこれで失礼するよ」

 

「待ちなさいと言っているでしょ」

 

「ぐえ」

 

 堀北ちゃんに背を向けて歩き出したら襟首を引っ張られて変な声が出た。堀北ちゃん、のどはダメだ。振り向いて見えた堀北ちゃんは明らかに怒っていた。

 

「えっと……堀北さん?」

 

「あなたは全然分かってないわね。脳みそに蛆でも湧いてるんじゃない?」

 

 いきなりご褒美という名の罵倒を浴びせてくる。それはいいとして、俺が何を分かっていないというのか。

 

「私的にラッキー?ふざけないで」

 

「ふざけているつもりはないんだけど」

 

「ふざけてるわよ。私は鳴海くんが退学になることを望んでいないの。鳴海くんは私が望まないことはしないのでしょう?なら、やめなさい。私は望んでいない」

 

「ほ……」

 

「ほ?」

 

「堀北ちゃんがデレた!」

 

「ば、馬鹿なこと言わないで。私はただ手駒が減るのが惜しいだけよ。それ以下でもそれ以上でもないわ」

 

「照れんなって」

 

「刺すわよ」

 

 堀北ちゃんの手に握られていたシャーペンの芯をカチカチと音と立てながら出す。あれで刺されても大したことはなさそうだな。

 

「もちろん目をね」

 

「目かー。それはさすがにヤバいかなー」

 

「片目くらいいいんじゃない?誰も困りはしないわ」

 

「俺が困るわ!」

 

「そ。……いつもの調子に戻ったわね」

 

 いつもの?どうやら俺は冷静じゃなかったらしい。確かに怒りに我を忘れる程度ではないにしても、頭の中は須藤を殴ることしか考えてなかったな。

 

「鳴海くんは意外と感情的だったのね」

 

「面目ない。俺のこと幻滅した?」

 

「幻滅する程の好感度は元からないから安心しなさい」

 

 幻滅されるより辛い事実を突きつけられた。いや、好感度が下がっていないことは喜ばしいことなのではないだろうか。

 

「それにいつもニコニコしてて気味が悪かったから丁度よかったわ。あなたもちゃんと人間だったのね」

 

「人間だと思ってなかったの?」

 

「その辺のごみと同等には見ていたわ」

 

「だから視線がゴミを見る目だったんだね」

 

 いつも向けられるのはゴミを見るような目ではなく、本当にゴミを見る目だったらしい。それはそれで興奮してやまないな。

 

「ていうことは、堀北ちゃんの中でゴミから人間にランクアップしたってことだよね?ついに俺の時代が来たか」

 

「はぁ、相変わらずのポジティブ馬鹿ね」

 

「それが俺の取り柄だからね」

 

 なんだか須藤のおかげで堀北ちゃんに近づいた気がする。あいつには感謝しなくてはいけないかもしれない。堀北ちゃんの胸倉を掴んだことは許さないけど。

 

「それじゃあ俺も帰るよ」

 

「……」

 

「いや、もう大丈夫だって。清隆に今後について聞きに行くだけ」

 

「そう。それなら好きにしなさい」

 

「うん。ばいばい堀北ちゃん」

 

「ええ」

 

 もし堀北ちゃんがAクラスに上がりたいと本気で考えているのなら今回の中間テストは乗り越えなくてはならない最初の試練だ。そのためには清隆と櫛田の力が確実に必要となる。その為のフォローを入れておくために俺は図書室を後にした。

 

 今度こそは堀北ちゃんのばいばいを聞けると思ったんだけど無理だったな。まぁ、返事が返ってきただけでも良しとしよう。

 

 

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