ハイスクールD×D 神器使いは静かに暮らしたい 作:ベロリンガRX
別荘に到着してから、すぐに修行に取り掛かることになった。漫画のネタにするためにといつものように露伴先生もついてきた。吉良も『悪魔の修行がどういったものなのか興味がなくもない』と珍しく興味を示してきた。
Lesson1 木場との剣術修行
「よっはっ」
「おりゃ!おりゃぁぁ!」
「ふむ……剣術の素人と我流剣士の戦いか……これが本物の剣だったらもっとリアリティがあったんだろうけど……まぁ、一応スケッチしておこう」
俺は木刀を振り回し、木場との修行に入っていた。軽やかに俺の攻撃をいなす木場。俺が力いっぱい振るう木刀は空を切るばかりで全然当たらない。
バシッ!
また木刀を木場に叩き落とされた。
「そうじゃないよ。剣の動きを見るだけじゃなくて視野を広げて相手と周囲も見るんだ」
「今のお前じゃあ目で追うのがやっとという感じか。まぁ、一応目で追えるだけでも及第点か?」
実際にやられている木場に言われるならばまだいいのだが、横で見てるだけの吉良に言われるというのが納得いかない。だったらお前もやってみろ!などと言う暇もなく俺は木場に剣の才能の差を見せ付けられるのだった。
Lesson2 朱乃さんとの魔力修行
「そうじゃないのよ。魔力は力全体を覆うオーラから流れるように集めるのです。意識を集中させて、魔力の波動を感じるのですよ」
朱乃さんから丁寧に説明してもらっても手のひらには魔力は一向に集まらない。
全神経を手のひらに集中!何かを生み出すイメージで手へ魔力を集めるんだ!
「できました!」
となりでアーシアが魔力の塊を手のひらに作り出していた。緑色の淡い魔力。きれいなもんだ。
「あらあら。やっぱり、アーシアちゃんは魔力の才能があるかもしれませんわね」
「ふむ、これが魔力か……よし、そのままにしていてくれよ。これをスケッチするからね……」
ぐぬぬ……俺の方は全然ダメだ。魔力の『ま』の字すら出てこないぞ。
「……お前、本当にダメダメじゃあないか」
言うなよ、自分でもわかってるんだからさ……
「……いいか、一誠。『魔力』であれ『スタンド』であれ、力を使う為に重要なのは『イメージ』と『精神力』だ。力を使うときのコツは『これが出来て当然だと思い込むこと』だと僕は教わった」
出来て当然……か。でも、そんなんで出来たら苦労しないと思うんだけどなぁ……
「だから、始めから出来ないと思っている奴が出来る訳が無いだろう……」
先はまだまだ長そうだ。
Lesson3 小猫ちゃんとの組手
「ウボァァァーッ」
ドゴッ!
これで一体何度巨木に叩きつけられただろう。小猫ちゃんのパンチでまた吹っ飛んでしまった。悔しい!でもまた飛んでいっちゃう!
「……弱っ」
「これじゃあまるでブロリーに岩盤に叩きつけられるベジータだな」
うるせえ!ベジータを馬鹿にするんじゃあねぇ!あれは実力の差が開きすぎてたからあんな無様な結果になっただけで本来のベジータはもっとかっこいいんだ!しかし、小猫ちゃんみたいなロリロリ少女に吹っ飛ばされるって、相当ショックを受けるな。
「……打撃は体の中心線を狙って、的確かつ抉り込むように打つんです」
「とにかく当てる事だけを考えろ。ダメージは二の次だ」
そんなことを言われても素人の俺は当てる事すら難しいぞ。
「素人だからより相手に当てやすい方法を教えてるんだろうが」
「……さ、もう1セットです」
鬼コーチ(吉良)とスパーリング相手(小猫ちゃん)が早くしろと催促してくる。
どうやら俺は死ぬようだ。
Lesson4 部長と!
「ほーら、イッセー!気張るのよー!」
「おおっス!」
険しい道をひたすら駆け上る。背中には岩。岩の上には部長が座っている。そして後ろには例のごとく吉良。しかもキラークイーンを出している。なぜかと言うと……
「そらそら一誠。はやく行かないとこの岩を爆弾に変えてしまうぞ。部長殿を守りたかったらもっと早く走るんだな!」
「そうよイッセー。私のためにもっと頑張って頂戴」
このように割と命の危機なのだ。山道を駆け上っては降りての繰り返し。舗装なんて一切されてない山道はキツすぎる!何十往復もしたところで、やっと部長が「はい、OK」とゆるしてくれる。そして後ろには息一つ乱れていない吉良。
「次は筋トレね。腕立て伏せ行くわよ」
「へ、へーい……」
「声が小さい!筋トレは地味だが重要なトレーニングだぞ」
鬼!悪魔!鬼部長!吉良吉影!
基礎能力が絶対的に不足しているため、他の部員と比べると練習量がハンパじゃない。特に戦場を一番駆け巡るであろう『兵士』のため、筋力、体力を高めるのは絶対条件だ。
そして当然のように俺の背中に鬼部長が岩を載せてくる。そしてさらに上に部長が乗る。ちょっとした振動でもかなり体に響くのに……ついさっきまで散々山道を走り回ってたんすよ俺。
「さーて、腕立て伏せ三百回。いってみましょうか」
「オースッ!」
「じゃあ、僕が一万回腕立て終わるまでに終わってなかったら爆破してやろう」
悪魔だからって死なないと思うな。死ぬときはあっさり死ぬんだから。
Lesson EXTRA VS吉良吉影!!
今日一日の修行の終わり……と、言うところで、吉良と手合わせすることになった。今日は散々ひどい目に合わされたからな!復讐してやるぞ!
「さて、始める前に一つ言っておくが、僕は今回キラークイーンを使わないぞ。だが、だからと言って手を抜くのは禁ずる。僕を殺すつもりでかかってこい」
は?こいつは一体なんといった?殺すつもりでかかってこい?いくら吉良が俺より強いって言っても、殺す気でいくなんて無理だろ。ていうか、一応俺も悪魔だし、ホントに殺しちゃったりしたらマズイだろ。まぁもしそうなったら部長に生き返らせてもらうしかないな。
「ほら、さっさとかかって来い。早くしないと夕食を食いっぱぐれるぞ」
そんなに言うなら遠慮しねえぜ!一気に距離を詰めて殴りかかる。
しかし、吉良は何事もないようにあっさりと受け流す。何度打ち込んでも躱され、受け流される。一向にこちらの攻撃が当たらない。そして吉良はずっと受けるばかりで攻撃してこない。
「ダメだな。組手は塔城とやっただろう。あいつの教えはちゃんと聞いてたのか?」
聞いてましたよ。でも聞いてすぐに身につくわけがないでしょうに。
「ふん。さて、それじゃあそろそろこっちから攻めるぞ!」
吉良がそう言うと、タンッ、と軽くひと飛びで一気に距離を詰めて目の前に。来るッ!そう思って俺はガードを固める。
ドガッッ!!
腹に打ってくる。そう思っていたのだが、吉良が攻撃してきたのは、頭、だった。
「悪魔だろうとなんだろうと、脳で物事を考える限り、その脳が存在する頭は弱点になる。そこを思いっきり叩けば、少しの間相手の思考を止めることもできる」
吉良が、なにかいっているが、うまくききとれない。脳がシェイクされたみたいだ。
「そして、一撃を与えたならばそこから有無を言わさず連続攻撃だ!」
ドガッ!バギッ!!ドゴォ!!!
ろくにガードも出来ない俺に吉良が容赦ないパンチを叩き込んでくる。小猫ちゃんのときは一発で吹っ飛ばされていたからまだマシだったかもしれない。吉良はワザと加減して吹っ飛ばさないように、それでいて響く重い一撃を叩き込んでくる。俺は特に抵抗することも出来ず、意識を手放した。
カチッ。
ドガァァァァァァァァァァァァァァァァン!!!
突然の爆発。気を失っていた俺は無理やり意識を取り戻させられた。
「ほおぉ、やっぱり悪魔の体ってのは丈夫に出来てるものだな。キラークイーンの爆弾を目覚ましがわりに使えるなんて、レアな体験だぞ」
吉良が俺をたたき起こしたらしい。本気で殺す気か。
「さぁ、続きを始めるぞ。お前が僕に一撃を入れるまで終わらせんぞ」
部長。どうやら俺はライザーを倒す前にここで殺されるようです。
TO BE CONTENUED……
本当はクリスマスに特別編とか考えてたねん。
でもいろいろ話ややこしくなっていったんで結局お蔵入りになったんや。
それではまた来年までアリーヴェデルチ!(さよならだ)
ところで、吉良のラッシュの時になんかセリフ入れたいんやけど……
オラオラとか、ドラララとか、それとも無理に入れない方がいいかな?